Step 2:変数とデータ型を理解しよう

📦 ステップ2: 変数とデータ型を理解しよう

プログラミングの基本中の基本!データを保存して使おう

ステップ1では、print()を使って文字を表示する方法を学びました。でも、毎回同じ文字を何度も書くのは大変ですよね。今回は、データを「保存」して「何度も使う」方法を学びます。これが「変数」です。

📖 このステップで学ぶこと

・変数とは何か、なぜ必要か

・変数への代入(=の使い方)

・整数型(int)- 小数点がない数

・浮動小数点数型(float)- 小数を含む数

・文字列型(str)- 文字や文章

・真偽値型(bool)- TrueとFalse

・type()関数でデータ型を調べる方法

・変数名の付け方のルール

📦 1. 変数とは何か?

プログラムでは、数字や文字などのデータを扱います。このデータを「どこかに保存しておきたい」という場面がたくさんあります。そこで登場するのが「変数」です。

🔰 変数がない世界の問題点

まず、変数を使わないとどんな問題が起きるか見てみましょう。

コード:変数を使わない場合

print("こんにちは、太郎さん")
print("太郎さんは学生です")
print("太郎さん、頑張ってください!")

※ 画面が小さい場合は、コードブロックを横にスクロールできます

実行結果

こんにちは、太郎さん
太郎さんは学生です
太郎さん、頑張ってください!

💡 問題点

このプログラムには、いくつかの問題があります:

問題1:同じ言葉を何度も書く必要がある

 ・「太郎」という名前を3回も書いています

 ・タイピングが大変で、ミスも起きやすい

問題2:名前を変更するのが大変

 ・「太郎」を「花子」に変えたい場合、3箇所すべて書き換える必要がある

 ・どこかの修正を忘れてしまうかもしれない

問題3:プログラムが長くなると管理できない

 ・100行、1000行のプログラムになったら、すべてを書き換えるのは不可能

🔰 変数という「箱」

これらの問題を解決するのが「変数」です。変数とは、データを保存しておく「箱」のようなものです。

📌 変数のイメージ

変数は、「名前付きの箱」だと考えましょう:

1. 箱には名前(ラベル)がある

 ・例:「name」という名前の箱

 ・この名前を「変数名」と呼びます

2. 箱の中にデータを入れる

 ・例:nameという箱の中に「太郎」を入れる

 ・これを「値を代入する」と言います

3. 箱の中身を取り出して使う

 ・nameと書けば、中身の「太郎」が使える

 ・何度でも取り出せます

4. 箱の中身を入れ替えられる

 ・後から「花子」に変更することもできます

📘 最初の変数を作ってみよう

それでは、実際に変数を作ってみましょう。

📌 変数を作る書き方

変数名 = 値

ポイント:

・変数名を書く

=(イコール)を書く

・保存したい値を書く

コード:変数を作る

# 変数nameに「太郎」を入れる
name = "太郎"

💡 このコードの意味

name

 ・変数の名前です

 ・「name」という名前の箱を作ります

=

 ・「代入」を意味する記号です

 ・右側の値を、左側の変数に入れるという意味

 ・数学の「等しい」とは違います!

“太郎”

 ・変数に入れる値です

 ・ダブルクォーテーション(”)で囲むと文字列になります

📘 変数を使ってみよう

変数を作ったら、次はそれを使ってみましょう。

コード:変数を使って表示

# 変数を作る
name = "太郎"

# 変数の中身を表示する
print(name)

実行結果

太郎

💡 何が起きたか

1. name = "太郎" → nameという箱を作り、中に「太郎」を入れました

2. print(name) → nameという箱の中身を取り出して表示しました

重要: print(name)と書くと、「name」という文字ではなく、nameという変数の中身が表示されます

⚠️ 超重要:=の意味

🔑 プログラミングの=は「代入」

数学の=: 「左と右が等しい」という意味

 ・例:3 + 2 = 5(3+2は5と等しい)

プログラミングの=: 「右の値を左の変数に入れる」という意味

 ・例:name = “太郎”(「太郎」をnameに入れる)

 ・これを「代入」と呼びます

必ず左側に変数名、右側に値を書きます

 ・✅ 正しい:name = "太郎"

 ・❌ 間違い:"太郎" = name

📝 変数を使った便利な例

それでは、冒頭の問題を変数を使って解決してみましょう。

コード:変数を使った改善版

# 名前を変数に保存
name = "太郎"

# 何度でも使える!
print("こんにちは、" + name + "さん")
print(name + "さんは学生です")
print(name + "さん、頑張ってください!")

実行結果

こんにちは、太郎さん
太郎さんは学生です
太郎さん、頑張ってください!

🎉 変数を使うメリット

1. 1箇所だけ書けばいい

 ・「太郎」は最初の1回だけ

 ・残りはnameと書くだけ

2. 変更が簡単

 ・name = “花子”に変えるだけで、すべての出力が変わる

3. ミスが減る

 ・修正箇所は1箇所だけなので、修正漏れがない

📝 実際に名前を変更してみよう

コード:名前を「花子」に変更

# 名前を花子に変更(ここだけ変えればOK!)
name = "花子"

# プログラムは同じ
print("こんにちは、" + name + "さん")
print(name + "さんは学生です")
print(name + "さん、頑張ってください!")

実行結果

こんにちは、花子さん
花子さんは学生です
花子さん、頑張ってください!

たった1箇所変えるだけで、すべての出力が変わりました!

🔢 2. データ型を理解しよう

変数には、いろいろな「種類」のデータを入れることができます。この「データの種類」のことを「データ型」と呼びます。

🔰 データ型とは何か

💡 データ型のイメージ

データ型は、「箱の中に入れるものの種類」だと考えましょう:

・数字を入れる箱

・文字を入れる箱

・True/Falseを入れる箱

Pythonは、データの種類によって自動的に適切な「型」を判断してくれます。

📌 Pythonの主なデータ型

型名 読み方 何を入れるか
int インテジャー(整数) 小数点がない数 10, -5, 1000
float フロート(浮動小数点数) 小数点を含む数 3.14, 165.5, -0.5
str ストリング(文字列) 文字や文章 “こんにちは”, “123”
bool ブーリアン(真偽値) 正しいか間違いか True, False

それでは、1つずつ見ていきましょう。

🔢 3. 整数型(int)

整数型(int)は、小数点がない数を扱うデータ型です。intは「integer(インテジャー)」の略で、「整数」という意味です。

🔰 整数型とは

📌 整数型(int)の特徴

何を表すか: 小数点がない、割り切れる数

例: 10, -5, 0, 1000, -999

使う場面:

 ・年齢(15歳)

 ・人数(100人)

 ・個数(5個)

 ・点数(85点)

書き方: ダブルクォーテーション(”)で囲まない

📘 整数型の基本

コード:整数型の変数を作る

# 整数を変数に代入
age = 15
score = 100
population = 1000000

# 表示
print(age)
print(score)
print(population)

実行結果

15
100
1000000

💡 コードの解説

age = 15

 ・ageという変数に、整数の15を代入

 ・ダブルクォーテーション(”)は不要

 ・”15″と書くと文字列になってしまいます

score = 100

 ・scoreという変数に、整数の100を代入

population = 1000000

 ・populationという変数に、整数の1000000を代入

 ・カンマ(,)は入れません

⚠️ 数値と文字列の違い

🔑 超重要!

15と”15″は全く違います!

15(ダブルクォーテーションなし)

 ・int型(整数)

 ・計算できる

 ・例:15 + 5 = 20

“15”(ダブルクォーテーションあり)

 ・str型(文字列)

 ・計算できない

 ・「いち、ご」という文字として扱われる

コード:違いを確認

# 整数(int型)
number1 = 15

# 文字列(str型)
number2 = "15"

# それぞれ表示
print(number1)
print(number2)

実行結果

15
15

見た目は同じですが、中身は全く違います!次のステップで、計算の違いを学びます。

🔢 4. 浮動小数点数型(float)

浮動小数点数型(float)は、小数点を含む数を扱うデータ型です。floatは「floating point(フローティング ポイント)」の略です。

🔰 浮動小数点数型とは

📌 浮動小数点数型(float)の特徴

何を表すか: 小数点を含む数

例: 3.14, 165.5, -0.5, 100.0

使う場面:

 ・身長(165.5cm)

 ・体温(36.5度)

 ・価格(1980.5円)

 ・割合(0.75 = 75%)

書き方: 小数点(.)を使う

📘 浮動小数点数型の基本

コード:浮動小数点数型の変数を作る

# 小数を変数に代入
height = 165.5
temperature = 36.8
price = 1980.0

# 表示
print(height)
print(temperature)
print(price)

実行結果

165.5
36.8
1980.0

💡 コードの解説

height = 165.5

 ・heightという変数に、小数の165.5を代入

 ・小数点(.)を使うと自動的にfloat型になります

temperature = 36.8

 ・体温などの小数を扱う場合に使います

price = 1980.0

 ・整数でも、.0と書くとfloat型になります

 ・1980と1980.0は見た目が違いますが、値は同じです

🔰 intとfloatの違い

📌 intとfloatの使い分け

項目 int(整数型) float(浮動小数点数型)
小数点 なし あり
10, 100, -5 10.5, 100.0, -5.3
使う場面 年齢、人数、個数 身長、体温、価格
正確さ 完全に正確 ごくわずかな誤差が出ることがある

💡 どちらを使えばいい?

intを使う場合:

 ・小数が出ない数(年齢、人数、個数など)

 ・「割り切れる」もの

floatを使う場合:

 ・小数が必要な数(身長、体温、割合など)

 ・「割り切れない」可能性があるもの

📝 5. 文字列型(str)

文字列型(str)は、文字や文章を扱うデータ型です。strは「string(ストリング)」の略で、「文字列」という意味です。

🔰 文字列型とは

📌 文字列型(str)の特徴

何を表すか: 文字、単語、文章

例: “こんにちは”, “山田太郎”, “Python”

使う場面:

 ・名前

 ・住所

 ・メッセージ

 ・説明文

書き方: ダブルクォーテーション(”)またはシングルクォーテーション(’)で囲む

📘 文字列型の基本

コード:文字列型の変数を作る

# 文字列を変数に代入
name = "山田太郎"
city = "東京"
message = "データ分析を学んでいます"

# 表示
print(name)
print(city)
print(message)

実行結果

山田太郎
東京
データ分析を学んでいます

💡 コードの解説

name = “山田太郎”

 ・nameという変数に、文字列「山田太郎」を代入

 ・ダブルクォーテーション(”)で囲むと文字列になります

city = “東京”

 ・2文字でも、100文字でも、文字列型です

message = “データ分析を学んでいます”

 ・長い文章も文字列型として扱えます

📘 シングルクォーテーションとダブルクォーテーション

文字列は、ダブルクォーテーション(”)でもシングルクォーテーション(’)でも囲むことができます。

コード:どちらでもOK

# ダブルクォーテーション
name1 = "太郎"

# シングルクォーテーション
name2 = '花子'

# どちらも表示できる
print(name1)
print(name2)

実行結果

太郎
花子

💡 使い分けのコツ

基本:どちらを使ってもOK

 ・”太郎”でも’太郎’でも同じ

 ・好みで選んでOKです

使い分けが必要な場合:

 ・文章の中にアポストロフィ(’)が含まれる場合

 ・例:message = "I'm studying Python"

 ・シングルクォーテーションだとエラーになります

📘 文字列の連結(つなげる)

文字列同士を+(プラス)でつなげることができます。

コード:文字列を連結

# 名前を分けて保存
first_name = "太郎"
last_name = "山田"

# 文字列を連結
full_name = last_name + first_name
print(full_name)

# スペースを入れて連結
full_name_space = last_name + " " + first_name
print(full_name_space)

実行結果

山田太郎
山田 太郎

💡 コードの解説

last_name + first_name

 ・+で文字列をつなげます

 ・「山田」+「太郎」=「山田太郎」

last_name + ” ” + first_name

 ・間にスペース(” “)を入れることもできます

 ・「山田」+「 」+「太郎」=「山田 太郎」

⚠️ 数値と文字列は混ぜられない

🔑 重要な注意点

数値型(intやfloat)と文字列型(str)は、直接つなげることができません

コード:エラーになる例

age = 15
message = "私は" + age + "歳です"  # エラー!
print(message)

❌ エラーメッセージ

TypeError: can only concatenate str (not "int") to str

「文字列に対して、文字列しかつなげられません(intは無理)」という意味です。

💡 解決方法(今は2つあることを知っておく)

方法1: 年齢を文字列として保存する

 ・age = "15"と書く(次のステップで詳しく学びます)

方法2: str()で変換する(次のステップで学びます)

 ・"私は" + str(age) + "歳です"

✅ 6. 真偽値型(bool)

真偽値型(bool)は、「正しい」か「間違っている」かを表すデータ型です。boolは「boolean(ブーリアン)」の略です。

🔰 真偽値型とは

📌 真偽値型(bool)の特徴

何を表すか: 「はい」か「いいえ」の2択

値は2つだけ:

 ・True(トゥルー)→ 正しい、はい、真

 ・False(フォルス)→ 間違っている、いいえ、偽

使う場面:

 ・学生かどうか → True/False

 ・ログインしているかどうか → True/False

 ・データが正しいかどうか → True/False

書き方: TrueまたはFalse(最初の文字は大文字!)

📘 真偽値型の基本

コード:真偽値型の変数を作る

# 真偽値を変数に代入
is_student = True
is_adult = False

# 表示
print(is_student)
print(is_adult)

実行結果

True
False

💡 コードの解説

is_student = True

 ・is_studentという変数に、True(真)を代入

 ・「学生である」という状態を表します

is_adult = False

 ・is_adultという変数に、False(偽)を代入

 ・「大人ではない」という状態を表します

⚠️ 大文字・小文字に注意

🔑 超重要!

TrueとFalseは、必ず最初の文字を大文字で書きます。

✅ 正しい:

 ・True(Tが大文字)

 ・False(Fが大文字)

❌ 間違い(エラーになる):

 ・true(すべて小文字)

 ・false(すべて小文字)

 ・TRUE(すべて大文字)

 ・FALSE(すべて大文字)

🔰 真偽値はいつ使う?

💡 真偽値の使い道

真偽値は、後で学ぶ「条件分岐(if文)」で大活躍します。

例1:学生割引の判定

 ・is_student = True なら → 割引する

 ・is_student = False なら → 割引しない

例2:ログイン状態の確認

 ・is_logged_in = True なら → マイページを表示

 ・is_logged_in = False なら → ログイン画面を表示

例3:データの検証

 ・is_valid = True なら → 処理を続ける

 ・is_valid = False なら → エラーメッセージを表示

今は「True/Falseという値がある」ことだけ覚えておけばOKです。

🔍 7. type()関数でデータ型を調べよう

変数に入っているデータが「どの型なのか」を調べる方法があります。それがtype()関数です。

📘 type()関数とは

📌 type()関数の役割

何をする関数か: 変数や値のデータ型を調べる

なぜ使うのか: データ型を確認することで、エラーを防げる

書き方: type(調べたい変数や値)

📘 type()関数を使ってみよう

コード:いろいろなデータ型を調べる

# いろいろな型の変数を作る
age = 15
height = 165.5
name = "太郎"
is_student = True

# それぞれの型を調べる
print(type(age))
print(type(height))
print(type(name))
print(type(is_student))

実行結果

<class 'int'>
<class 'float'>
<class 'str'>
<class 'bool'>

💡 結果の見方

<class ‘int’>

 ・int型(整数型)という意味

 ・age = 15 は整数なので、int型です

<class ‘float’>

 ・float型(浮動小数点数型)という意味

 ・height = 165.5 は小数なので、float型です

<class ‘str’>

 ・str型(文字列型)という意味

 ・name = “太郎” は文字列なので、str型です

<class ‘bool’>

 ・bool型(真偽値型)という意味

 ・is_student = True は真偽値なので、bool型です

📝 変数を使わずに直接調べる

type()関数は、変数だけでなく、値を直接調べることもできます。

コード:値を直接調べる

# 値を直接type()に渡す
print(type(100))
print(type(3.14))
print(type("こんにちは"))
print(type(True))

実行結果

<class 'int'>
<class 'float'>
<class 'str'>
<class 'bool'>

📝 紛らわしい例を確認

見た目は同じでも、型が違う例を確認してみましょう。

コード:紛らわしい例

# 数値の100
number1 = 100
print(type(number1))

# 文字列の"100"
number2 = "100"
print(type(number2))

# 小数の100.0
number3 = 100.0
print(type(number3))

実行結果

<class 'int'>
<class 'str'>
<class 'float'>

💡 重要なポイント

100(ダブルクォーテーションなし)

 ・int型(整数)

 ・計算できる

“100”(ダブルクォーテーションあり)

 ・str型(文字列)

 ・計算できない

100.0(小数点あり)

 ・float型(浮動小数点数)

 ・計算できる

見た目は似ていても、型が違うと動作が全く変わります!

📝 8. 変数名の付け方のルール

変数名は自由につけられますが、いくつかのルールがあります。また、わかりやすい名前をつけることが大切です。

📘 変数名の絶対ルール

これを守らないと、エラーになります。

📌 変数名で使える文字

✅ 使えるもの

 ・英字(a~z、A~Z)

 ・数字(0~9)※ただし最初の文字には使えない

 ・アンダースコア(_)

❌ 使えないもの

 ・スペース(空白)

 ・記号(!、@、#、$、%など)

 ・Pythonの予約語(print、if、forなど)

📌 変数名のNGパターン

NGな書き方 理由 正しい書き方
1age 数字で始まっている age1、age
my name スペースが入っている my_name、myname
age! 記号が入っている age
print Pythonの予約語 print_data、output

📘 良い変数名の付け方

ルールを守るだけでなく、わかりやすい名前をつけることが重要です。

✅ 良い変数名の例

# 何の変数かわかりやすい
age = 15
user_name = "太郎"
total_score = 100
is_student = True

# 複数の単語はアンダースコアでつなぐ
first_name = "太郎"
last_name = "山田"
birth_year = 2008

❌ 悪い変数名の例

# 何の変数かわからない
a = 15
x = "太郎"
data = 100

# 意味不明
x123 = "太郎"
temp = 100

# Pythonでは小文字が推奨(大文字で始めるのは特別な場合のみ)
TotalScore = 100
UserName = "太郎"

💡 良い変数名をつけるコツ

1. 内容がわかる名前にする

 ・❌ a、x、data → 何の変数かわからない

 ・✅ age、name、score → 一目でわかる

2. 英語を使う

 ・プログラミングでは英語が標準

 ・年齢 → age、名前 → name、点数 → score

3. 複数の単語はアンダースコアでつなぐ

 ・✅ user_name、total_score、birth_year

 ・❌ username(読みにくい)、UserName(Pythonの慣習ではない)

4. 小文字で始める

 ・✅ age、userName

 ・❌ Age、UserName(大文字で始めるのは特別な場合のみ)

5. 短すぎず、長すぎず

 ・❌ a(短すぎて意味不明)

 ・❌ user_total_score_for_this_semester(長すぎる)

 ・✅ total_score、semester_score(適度な長さ)

📘 真偽値の変数名

True/Falseを入れる変数には、特別な命名規則があります。

📌 真偽値の変数名のコツ

「is_〜」「has_〜」で始める

 ・is_student → 学生かどうか

 ・is_adult → 大人かどうか

 ・has_license → 免許を持っているか

 ・is_logged_in → ログインしているか

このようにすると、「Yes/Noの値が入っている」ことがすぐわかります。

📝 練習問題

ここまで学んだことを、実際に手を動かして確認しましょう。

問題1:変数に値を代入して表示しよう(初級)

📋 問題

以下の情報を変数に代入して、それぞれ表示してください:

・あなたの名前(変数名:name)

・あなたの年齢(変数名:age)

・あなたの身長(変数名:height)※小数で

解答例を見る

コード

# 変数に値を代入
name = "山田太郎"
age = 15
height = 165.5

# 表示
print(name)
print(age)
print(height)

実行結果

山田太郎
15
165.5

💡 ポイント

・名前は文字列なので、ダブルクォーテーション(”)で囲みます

・年齢は整数なので、ダブルクォーテーションは不要です

・身長は小数なので、小数点(.)を使います

問題2:type()関数でデータ型を確認しよう(初級)

📋 問題

以下の変数を作成し、それぞれのデータ型をtype()で確認してください:

・score = 85

・price = 1500.5

・subject = “数学”

・passed = True

解答例を見る

コード

# 変数を作成
score = 85
price = 1500.5
subject = "数学"
passed = True

# データ型を確認
print(type(score))
print(type(price))
print(type(subject))
print(type(passed))

実行結果

<class 'int'>
<class 'float'>
<class 'str'>
<class 'bool'>

💡 ポイント

・85 → int型(整数)

・1500.5 → float型(小数)

・”数学” → str型(文字列)

・True → bool型(真偽値)

問題3:文字列を連結しよう(中級)

📋 問題

名前と年齢を変数に入れて、「私は〇〇です。年齢は△△歳です。」という文を作って表示してください。

※ 今回は年齢も文字列として扱ってください

解答例を見る

コード

# 変数を作成
name = "田中花子"
age = "14"  # 文字列として扱う

# 文字列を連結して表示
message = "私は" + name + "です。年齢は" + age + "歳です。"
print(message)

実行結果

私は田中花子です。年齢は14歳です。

💡 ポイント

・age = “14”と、ダブルクォーテーションで囲んで文字列にしています

・文字列同士を+でつなげることができます

・次のステップで、数値を文字列に変換する方法を学びます

問題4:変数を使った計算(中級)

📋 問題

商品の価格と消費税率を変数に入れて、税込み価格を計算してください。

・商品の価格:1000円

・消費税率:0.1(10%)

解答例を見る

コード

# 変数を作成
price = 1000
tax_rate = 0.1

# 税込み価格を計算
tax = price * tax_rate
total_price = price + tax

# 結果を表示
print(total_price)

実行結果

1100.0

💡 ポイント

・tax = price * tax_rate → 消費税額を計算

・total_price = price + tax → 税込み価格を計算

・計算結果を新しい変数に入れることで、何度も使えます

・結果が1100.0とfloat型になるのは、tax_rateがfloat型だからです

問題5:複数の変数を使おう(中級)

📋 問題

長方形の面積を計算するプログラムを作ってください。

・縦の長さ:10

・横の長さ:5

・面積 = 縦 × 横

解答例を見る

コード

# 長方形のサイズ
height = 10
width = 5

# 面積を計算
area = height * width

# 結果を表示
print(area)

実行結果

50

💡 ポイント

・変数に値を入れておくと、後で簡単に変更できます

・例えば、height = 15 に変えるだけで、新しい面積が計算されます

問題6:自己紹介プログラム(上級)

📋 問題

以下の情報を変数に入れて、自己紹介の文章を作成してください:

・名前

・年齢(文字列として)

・住んでいる都市

・趣味

「こんにちは!私は〇〇です。△△歳で、□□に住んでいます。趣味は××です。」という形式で表示してください。

解答例を見る

コード

# 変数を作成
name = "佐藤一郎"
age = "16"
city = "大阪"
hobby = "プログラミング"

# 自己紹介文を作成
introduction = "こんにちは!私は" + name + "です。" + age + "歳で、" + city + "に住んでいます。趣味は" + hobby + "です。"

# 表示
print(introduction)

実行結果

こんにちは!私は佐藤一郎です。16歳で、大阪に住んでいます。趣味はプログラミングです。

💡 ポイント

・長い文字列でも、変数に入れると管理しやすくなります

・変数の値を変えるだけで、文章全体が変わります

・例えば、name = “田中花子”に変えると、文章全体が自動的に変わります

問題7:データ型を意識しよう(上級)

📋 問題

以下の変数を作成し、それぞれtype()で型を確認してください:

・birth_year = 2008(整数)

・height = “165.5”(文字列として)

・is_student = True(真偽値)

・score = 85.5(小数)

特に、heightが文字列になっていることを確認しましょう。

解答例を見る

コード

# 変数を作成
birth_year = 2008
height = "165.5"  # ダブルクォーテーションで囲む
is_student = True
score = 85.5

# 型を確認
print(type(birth_year))
print(type(height))
print(type(is_student))
print(type(score))

実行結果

<class 'int'>
<class 'str'>
<class 'bool'>
<class 'float'>

💡 ポイント

・heightは”165.5″とダブルクォーテーションで囲んでいるので、str型です

・165.5(ダブルクォーテーションなし)ならfloat型になります

・同じ数字でも、書き方によって型が変わることを理解しましょう

🎯 このステップのまとめ

✅ 学んだこと

✓ 変数はデータを保存する「箱」

✓ 変数への代入は=を使う(「右を左に入れる」という意味)

int型: 小数点がない整数(例:10, -5, 1000)

float型: 小数点を含む数(例:3.14, 165.5)

str型: 文字列(例:”こんにちは”, “太郎”)

bool型: 真偽値(TrueまたはFalse)

✓ type()関数でデータ型を調べられる

✓ 変数名にはルールがある(英字、数字、アンダースコアのみ)

✓ わかりやすい変数名をつけることが大切

💡 次のステップに進む前に確認

以下のことができるようになったか確認しましょう:

□ 変数に値を代入できる

□ 4つのデータ型(int, float, str, bool)を理解している

□ type()関数でデータ型を確認できる

□ わかりやすい変数名をつけられる

□ 数値と文字列の違いがわかる

これらができたら、次のステップに進みましょう!

❓ よくある質問

Q1: 変数名に日本語は使えますか?

A: 技術的には使えますが、おすすめしません。

理由:

・プログラミングの世界では、英語が標準です

・他の人がコードを読む時に困る可能性があります

・一部の環境では文字化けすることがあります

ただし、初心者の練習段階で、理解を深めるために日本語を使うのは問題ありません。慣れてきたら、徐々に英語に切り替えていきましょう。

Q2: intとfloatの違いがよくわかりません

A: 簡単に言うと、「小数点があるかないか」の違いです。

int(整数型):

・小数点がない数(1, 2, 100, -5など)

・年齢、人数、個数など、「割り切れる」ものに使います

float(浮動小数点数型):

・小数点を含む数(1.5, 3.14, 100.0など)

・身長、体温、価格など、「小数が必要」なものに使います

迷ったら、「小数が出る可能性があるか」を考えましょう。

Q3: 変数に入れた値は後で変更できますか?

A: はい、いつでも変更できます!

例:

age = 15  # 最初は15
print(age)  # → 15

age = 16  # 16に変更
print(age)  # → 16

同じ変数名に新しい値を代入すると、古い値は上書きされます。

Q4: “123”と123は違うのですか?

A: はい、全く違います!

“123”(ダブルクォーテーションあり)

・str型(文字列)

・「いち、に、さん」という文字として扱われる

・計算には使えない

123(ダブルクォーテーションなし)

・int型(整数)

・数値として扱われる

・計算に使える(例:123 + 10 = 133)

見た目は同じでも、中身は全く違います。type()関数で確認してみましょう。

Q5: 変数名が長くなってしまいます

A: わかりやすさを優先しましょう。

良い例:

・student_total_score(長いけど意味が明確)

・user_birth_year(何の変数かすぐわかる)

悪い例:

・sts(短いけど意味不明)

・x(何の変数かわからない)

ただし、あまりに長すぎる場合は適度に省略しましょう:

・❌ student_total_score_for_this_semester_final_exam(長すぎる)

・✅ semester_final_score(適度な長さ)

Q6: True/Falseの最初の文字を大文字にし忘れるとどうなりますか?

A: エラーになります。

Pythonでは、True/Falseは必ず最初の文字を大文字で書く必要があります:

・✅ True、False(正しい)

・❌ true、false(エラーになる)

小文字で書くと、以下のようなエラーが出ます:

NameError: name 'true' is not defined

「trueという名前は定義されていません」という意味です。

Q7: 変数を使わずに直接値を書いてはダメですか?

A: ダメではありませんが、変数を使う方が便利です。

変数を使わない場合:

print("こんにちは、太郎さん")
print("太郎さんは学生です")
print("太郎さん、頑張ってください!")

名前を変更したい場合、3箇所すべて書き換える必要があります。

変数を使う場合:

name = "太郎"
print("こんにちは、" + name + "さん")
print(name + "さんは学生です")
print(name + "さん、頑張ってください!")

1箇所変更するだけでOKです。プログラムが長くなると、変数の便利さが実感できます。

Q8: 1つの変数に複数の値を入れられますか?

A: 同時には入れられませんが、後のステップで「リスト」を学べば可能になります。

今の段階では、1つの変数には1つの値しか入れられません:

age = 15  # ageには15が入っている
age = 16  # ageには16が入っている(15は消える)

後のステップで「リスト」という機能を学べば、複数の値をまとめて扱えるようになります。

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学習メモ

Pythonデータ分析入門 - Step 2

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