STEP 9:グラフと表の活用

📊 STEP 9: グラフと表の活用

データを視覚的に伝え、正しく読み取る技術を身につけよう

📖 このステップで学ぶこと

このステップでは、グラフと表の正しい使い方と読み取り方を学びます。棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフの使い分け、時系列データの見方、クロス集計表の読み方、そして誤解を招くグラフの表現に気づく力を身につけます。

📝 練習問題: 15問
🎯 到達目標: 各種グラフの特徴と使い分けができ、時系列データとクロス集計表が読め、グラフの誤解を招く表現に気づける

1️⃣ 棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフの使い分け

データの種類や目的に応じて、適切なグラフを選ぶことが大切です。

棒グラフ(bar chart)

棒グラフの特徴
カテゴリー(種類)ごとの量を比較するグラフ

適している場面:
• 項目間の大小を比較したいとき
• カテゴリーデータ(質的データ)を表示
• ランキングを表示

例:
• 都道府県別の人口
• 商品別の売上
• 科目別のテスト平均点
• 年齢層別の人数

種類:
• 縦棒グラフ(一般的)
• 横棒グラフ(項目名が長い場合)
• 積み上げ棒グラフ(内訳を見せる)
• 並列棒グラフ(複数のデータを比較)
例題1: 次のデータを表すのに最も適したグラフは?

「A店、B店、C店の今月の売上高を比較したい」
解答: 棒グラフ

【判断のポイント】

ステップ1: データの種類を確認
• A店、B店、C店 = カテゴリー(種類)
• 売上高 = 量(数値)
→ カテゴリーごとの量を表すデータ

ステップ2: 目的を確認
• 「比較したい」= 大小関係を見たい
→ 棒の高さで比較できるグラフが最適

ステップ3: グラフを選択
• カテゴリー間の比較 → 棒グラフ ✓
• 時間の変化ではない → 折れ線グラフ ✗
• 割合を見たいわけではない → 円グラフ ✗

【棒グラフのイメージ】
売上高
 |■■■■■■ A店
 |■■■■   B店
 |■■■■■■■■ C店
 └────────────→ 店舗

折れ線グラフ(line chart)

折れ線グラフの特徴
時間の経過に伴う変化を表すグラフ

適している場面:
• 時系列データ(時間順のデータ)
• 変化の傾向を見たいとき
• 増加・減少のパターンを見せる

例:
• 月別の気温の変化
• 年度別の売上推移
• 株価の推移
• 体重の変化

読み取るポイント:
• 上昇傾向(増加)
• 下降傾向(減少)
• 横ばい(変化なし)
• 周期性(規則的な変動)
例題2: 次のデータを表すのに最も適したグラフは?

「2020年から2024年までの毎年の売上高の推移を見たい」
解答: 折れ線グラフ

【判断のポイント】

ステップ1: データの種類を確認
• 2020年、2021年、2022年… = 時間の順序
• 売上高 = 量(数値)
→ 時間順に並んだデータ = 時系列データ

ステップ2: 目的を確認
• 「推移を見たい」= 時間とともにどう変化したか
→ 増加・減少の傾向を見たい

ステップ3: グラフを選択
• 時系列データ → 折れ線グラフ ✓
• 時間の流れに沿って線でつなぐ
• 右肩上がり or 右肩下がりが一目でわかる

【折れ線グラフのイメージ】
売上高
 |      ●
 |    ●/
 |  ●/
 |●/
 └─────────→ 年
 2020 2021 2022 2023 2024
(この例は上昇トレンド)

円グラフ(pie chart)

円グラフの特徴
全体に対する各部分の割合を表すグラフ

適している場面:
• 全体を100%としたときの内訳
• 構成比(シェア)を見せたいとき
• 項目数が少ない(5〜6個程度まで)

例:
• 支出の内訳(食費30%、家賃40%…)
• 市場シェア(A社40%、B社30%…)
• アンケート結果の割合

注意点:
• 項目が多すぎると見にくい
• 時系列データには不向き
• 正確な値の比較は難しい
例題3: 次のデータを表すのに最も適したグラフは?

「家計の支出内訳:食費30%、住居費35%、光熱費10%、その他25%」
解答: 円グラフ

【判断のポイント】

ステップ1: データの種類を確認
• 食費、住居費、光熱費、その他 = カテゴリー
• 30%、35%、10%、25% = 割合(パーセント)
• 合計: 30 + 35 + 10 + 25 = 100%
→ 全体を100%とした内訳データ

ステップ2: 目的を確認
• 「内訳」= 全体の中でどのくらいの割合か
→ 構成比を視覚的に見せたい

ステップ3: グラフを選択
• 割合・構成比 → 円グラフ ✓
• 項目数が4つ → 見やすい範囲 ✓

【円グラフのイメージ】
    住居費
    (35%)
  ┌────────┐
食費│     │光熱費
(30%)│  ●  │(10%)
  │     │
  └────────┘
   その他(25%)

【円グラフを使う条件】
✓ 合計が100%になる
✓ 項目数が少ない(5〜6個まで)
✓ 時間の変化ではない

グラフの使い分けまとめ

グラフ選択の早見表

棒グラフ:
→ カテゴリー間の量を比較したい
→ 例: 「どの商品が一番売れたか」

折れ線グラフ:
→ 時間の経過に伴う変化を見たい
→ 例: 「売上はどう推移したか」

円グラフ:
→ 全体に対する割合(構成比)を見せたい
→ 例: 「支出の内訳はどうなっているか」

迷ったときの判断基準:
• 時間が関係する → 折れ線グラフ
• %が出てくる → 円グラフ
• それ以外 → 棒グラフ
💡 グラフ選択のポイント
• データの種類と目的に合わせて選ぶ
• 時系列データ = 折れ線グラフ
• カテゴリーの比較 = 棒グラフ
• 構成比・割合 = 円グラフ
• 複数のグラフを組み合わせることもある

2️⃣ 時系列データの見方(増加・減少・周期性)

時系列データ(time series data)は、時間順に並んだデータのことです。

時系列データとは

時系列データの例
• 毎月の売上高
• 毎日の気温
• 年度別の人口
• 株価の日次推移

横軸: 時間(日、月、年など)
縦軸: 測定値

時系列データの傾向を読み取る

1. トレンド(trend: 傾向)
長期的な増加または減少の傾向

上昇トレンド: 全体的に右肩上がり(増加傾向)
下降トレンド: 全体的に右肩下がり(減少傾向)
横ばい: ほぼ一定(変化なし)

例: 「この10年間で売上は右肩上がりに増加している」
2. 季節性・周期性(seasonality)
規則的に繰り返される変動

• 毎年夏に増える(アイスの売上など)
• 毎年冬に減る(アイスの売上など)
• 週末に増える(レストランの来客数など)

例: 「毎年12月は売上が増加する」
3. 変動(fluctuation)
不規則な上下の動き

• 予測できないランダムな変化
• 一時的な要因による変動

例: 「今月は一時的にキャンペーンで売上が増えた」
例題4: あるアイスクリーム店の月別売上のグラフを見ると、
毎年6〜8月に売上が高く、12〜2月に低い。
このグラフから読み取れることは?
解答: 季節性(周期性)が見られる

【グラフから読み取れるパターン】

観察結果:
• 6〜8月(夏): 売上が高い
• 12〜2月(冬): 売上が低い
• これが「毎年」繰り返される

【なぜ季節性と言えるのか?】

季節性の定義:
規則的に繰り返される変動パターン

このデータの特徴:
• 1年を周期として同じパターン
• 夏に高い・冬に低いが毎年繰り返される
• 気温とアイスの売上に関係がある

【図で表すと】
売上
 ↑  山    山    山
 | / \  / \  / \
 |/   \/   \/
 └───────────────→ 時間
  1年目  2年目  3年目
 (同じパターンが繰り返される)

【ビジネスへの活用】
• 夏に向けて在庫を増やす
• 冬は温かいメニューを追加する
• 人員配置を季節に合わせて調整する
例題5: ある会社の過去10年間の売上グラフを見ると、
細かい変動はあるものの、全体的には右肩上がりになっている。
このグラフから読み取れることは?
解答: 上昇トレンド(増加傾向)が見られる

【グラフから読み取れる情報】

観察結果:
• 細かい変動(上がったり下がったり)はある
• しかし「全体的には」右肩上がり
• 10年前より現在の方が売上が高い

【トレンドと変動の区別】

イメージ図:
売上
 ↑           ●
 |       ●  /
 |    ●   \/
 |   / \  
 | ●    \/
 |/
 └───────────────→ 年
      (全体的には右肩上がり)

変動: 短期的な上下動(ジグザグ)
トレンド: 長期的な方向性(右肩上がり)

【この結果の意味】
• 会社が成長している
• 一時的な減少があっても、長期的には増加
• 将来も増加が続く可能性がある(ただし保証はない)

【注意点】
• 過去のトレンドが将来も続くとは限らない
• 直近の傾向が特に重要
• 外部環境の変化に注意が必要

時系列グラフの読み取り方

時系列グラフのチェックポイント

1. 全体の傾向を見る
• 増加?減少?横ばい?

2. 周期的な変動を探す
• 毎年同じパターンが繰り返される?

3. 急激な変化に注目
• 突然の増加・減少 → 特別な要因は?

4. 最近の動きを確認
• 直近のトレンドは全体と同じ?

5. 軸の目盛りを確認
• 0から始まっているか?(次のセクションで詳しく)
💡 時系列データのポイント
トレンド: 長期的な増加・減少
季節性: 規則的な周期的変動
変動: 不規則な上下動
• グラフ全体を俯瞰してから詳細を見る

3️⃣ クロス集計表の読み方

クロス集計表(cross tabulation)は、2つの項目の関係を表にまとめたものです。

クロス集計表とは

クロス集計表の構造
行と列で2つの項目をクロス(交差)させた表

例: 性別×好きな科目

    | 数学 | 国語 | 英語 | 合計
——–|——|——|——|——
男子 | 15 | 10 | 5 | 30
女子 | 8 | 18 | 14 | 40
合計 | 23 | 28 | 19 | 70

各セルの数値: その条件を満たす人数や量
例題6: 上のクロス集計表を使って、次の問いに答えなさい。

(1) 男子で数学が好きな人は何人ですか?
(2) 国語が好きな人は全体で何人ですか?
(3) 女子は全体で何人ですか?
解答:
(1) 15人
(2) 28人
(3) 40人

【(1) 男子で数学が好きな人】

読み取り方:
• 「男子」→ 行を探す
• 「数学」→ 列を探す
• 行と列が交差するセルの値を読む

    | 数学 | 国語 | 英語 | 合計
——–|——|——|——|——
男子 | →15← | 10 | 5 | 30

答え: 15人



【(2) 国語が好きな人は全体で何人】

読み取り方:
• 「全体で」→ 合計の行を見る
• 「国語」→ 国語の列を見る

    | 数学 | 国語 | 英語 | 合計
——–|——|——|——|——
男子 | 15 | 10 | 5 | 30
女子 | 8 | 18 | 14 | 40
合計 | 23 | →28← | 19 | 70

答え: 28人



【(3) 女子は全体で何人】

読み取り方:
• 「女子」→ 女子の行を見る
• 「全体で」→ 合計の列を見る

    | 数学 | 国語 | 英語 | 合計
——–|——|——|——|——
男子 | 15 | 10 | 5 | 30
女子 | 8 | 18 | 14 | →40←

答え: 40人

割合の計算

クロス集計表での割合計算

1. 行の割合(横方向)
各行の中での割合
例: 男子の中で数学が好きな人の割合 = 15÷30 = 50%

2. 列の割合(縦方向)
各列の中での割合
例: 数学が好きな人の中で男子の割合 = 15÷23 ≒ 65.2%

3. 全体の割合
全体に対する割合
例: 全体の中で男子で数学が好きな人の割合 = 15÷70 ≒ 21.4%
例題7: 先ほどの表を使って、次の割合を求めなさい(小数第2位を四捨五入)

(1) 男子の中で英語が好きな人の割合
(2) 国語が好きな人の中で女子の割合
解答:
(1) 16.7%
(2) 64.3%

【(1) 男子の中で英語が好きな人の割合】

ステップ1: 「〜の中で」を確認 → 分母を決める
• 「男子の中で」→ 分母は男子の合計

ステップ2: 表から必要な数値を読み取る
• 男子で英語が好きな人: 5人(分子)
• 男子の合計: 30人(分母)

ステップ3: 計算する
5 ÷ 30 × 100 = 16.666…
16.7%(小数第2位を四捨五入)



【(2) 国語が好きな人の中で女子の割合】

ステップ1: 「〜の中で」を確認 → 分母を決める
• 「国語が好きな人の中で」→ 分母は国語の合計

ステップ2: 表から必要な数値を読み取る
• 女子で国語が好きな人: 18人(分子)
• 国語が好きな人の合計: 28人(分母)

ステップ3: 計算する
18 ÷ 28 × 100 = 64.285…
64.3%(小数第2位を四捨五入)

【分母を決めるコツ】
「〜の中で」の「〜」が分母になる!
• 男子の中で → 分母は男子の合計
• 国語が好きな人の中で → 分母は国語の合計
• 全体の中で → 分母は全体の合計

クロス集計表の活用

クロス集計表でわかること

• 2つの項目の関係性
• グループ間の違い
• 傾向やパターン

例:
• 男女で好みに違いはあるか
• 年齢層で購買行動に差はあるか
• 地域で売上に差はあるか
💡 クロス集計表のポイント
• 行と列の交差点を読む
• 合計行・合計列を確認
• 割合を計算するときは分母に注意
• 「〜の中で」→ その項目が分母

4️⃣ グラフの読み取りと誤解を招く表現

グラフは便利ですが、作り方によって印象が大きく変わります。誤解を招く表現に注意しましょう。

縦軸が0から始まらないグラフ

問題点
縦軸を途中から始めると、変化が実際より大きく見える

例:
売上が95万円 → 100万円に増えた

縦軸が0〜100万円の場合:
わずかな増加に見える(実際は5%増)

縦軸が90〜100万円の場合:
大きな増加に見える(視覚的には2倍のような印象)

対策:
• 必ず縦軸の目盛りを確認
• 0から始まっているか注意
• 数値で正確に確認する
例題8: あるグラフで売上が「急増している」ように見えるが、
よく見ると縦軸が95万円から始まっている。
実際の売上は、1月: 95万円、2月: 96万円、3月: 97万円だった。
この増加は本当に「急増」と言えますか?
解答: いいえ、「急増」とは言えません

【実際の増加率を計算】

ステップ1: 月ごとの増加額を確認
• 1月→2月: 95万円 → 96万円(+1万円)
• 2月→3月: 96万円 → 97万円(+1万円)

ステップ2: 増加率を計算
• 月ごとの増加率: 1万円 ÷ 95万円 ≒ 約1.05%
• 全体の増加率: (97-95) ÷ 95 ≒ 約2.1%

【なぜ「急増」に見えたのか?】

縦軸が95万円から始まっている場合:
 97万|      ■
 96万|   ■
 95万|■
   └─────────→
    1月 2月 3月
→ 棒の高さが3倍に見える!

縦軸が0から始まっている場合:
100万|■ ■ ■
 50万|■ ■ ■
  0|■ ■ ■
   └─────────→
    1月 2月 3月
→ ほぼ同じ高さに見える(実際に近い印象)

【結論】
• 実際は約2%の増加で「微増」程度
• 縦軸の始点を操作することで「急増」に見せている
• 正しい表現: 「わずかに増加」「微増」

【対策】
グラフを見るときは必ず縦軸の目盛りをチェック!

円グラフの3D表示

問題点
3D(立体)にすると、手前が大きく、奥が小さく見える

例:
手前にある25%の部分が、奥にある25%より大きく見える

対策:
• 円グラフは平面(2D)が基本
• 数値も一緒に表示する

不適切なグラフの選択

よくある間違い

1. 時系列データを円グラフで表示
✗ 「2020年30%、2021年35%、2022年40%」を円グラフに
→ 合計が100%を超えてしまう(意味がない)
○ 折れ線グラフか棒グラフを使う

2. 項目が多すぎる円グラフ
✗ 10個以上の項目を円グラフに
→ 見にくく、比較しにくい
○ 棒グラフを使う、または項目をまとめる

3. 棒グラフで0を省略
✗ 縦軸が途中から始まる棒グラフ
→ 差が実際より大きく見える
○ 0から始める
例題9: 次のデータを円グラフで表そうとしています。問題点は?

「2020年の売上: 100万円、2021年の売上: 120万円、2022年の売上: 150万円」
解答: 円グラフは不適切

【問題点を分析】

ステップ1: データの種類を確認
• 2020年、2021年、2022年 = 時間の順序
• 100万円、120万円、150万円 = 各年の売上
→ これは「時系列データ」

ステップ2: 円グラフの用途を確認
円グラフは「全体を100%としたときの内訳」を表すもの

ステップ3: 問題点を特定

問題点①: 合計に意味がない
100 + 120 + 150 = 370万円
→ この合計は「3年分の累計」であり、
  各年の割合を出すことに意味がない

問題点②: 目的に合っていない
• 見たいのは「売上の推移」(増加傾向かどうか)
• 円グラフでは変化の傾向がわからない

問題点③: 誤解を招く
• 2020年が27%、2021年が32%、2022年が41%…
• これでは「シェア」のように見えてしまう

【適切なグラフ】
• 折れ線グラフ: 増加傾向が見やすい
• 棒グラフ: 各年の比較が見やすい

【グラフ選択の基本ルール】
時系列データ → 折れ線グラフ or 棒グラフ
円グラフは「同じ時点での内訳」に使う

データの一部だけを強調

問題点
都合の良いデータだけを強調して、全体像を隠す

例:
「売上が前月比200%増!」
→ 実は1万円が3万円になっただけ
→ 全体の売上は1000万円で、0.3%の増加に過ぎない

対策:
• 割合だけでなく実数も確認
• 全体に対する影響を考える
• 比較する期間や基準を確認
グラフを見るときのチェックリスト

✓ 縦軸は0から始まっているか?
✓ 目盛りの間隔は等間隔か?
✓ グラフの種類は適切か?
✓ データの範囲は?(一部だけ?全体?)
✓ 3D表示で歪んでいないか?
✓ 数値も確認したか?
✓ タイトルと軸のラベルは明確か?
✓ 出典(データの出所)は信頼できるか?
💡 誤解を招くグラフに注意
• 縦軸が0から始まらない → 変化が誇張される
• 3D円グラフ → 手前が大きく見える
• 不適切なグラフ選択 → 情報が正しく伝わらない
• 一部だけ強調 → 全体像が見えない
• 常に数値で確認する習慣を

📝 練習問題(15問)

このステップの理解度を確認しましょう。

問題 1

グラフの選択

「各都道府県の人口を比較したい」
最も適したグラフは?

解答: 棒グラフ

解説:
カテゴリー(都道府県)ごとの量(人口)を比較するため、棒グラフが最適です。
棒の高さで大小関係が一目でわかります。
問題 2

グラフの選択

「家計の支出内訳(食費35%、住居費40%、その他25%)を表したい」
最も適したグラフは?

解答: 円グラフ

解説:
全体(100%)に対する各部分の割合を表すため、円グラフが最適です。
合計が100%になる内訳データに適しています。
問題 3

グラフの選択

「2020年から2024年までの毎年の気温の変化を見たい」
最も適したグラフは?

解答: 折れ線グラフ

解説:
時間の経過に伴う変化(時系列データ)を表すため、折れ線グラフが最適です。
増加・減少の傾向が見やすくなります。
問題 4

不適切なグラフ

「2020年: 100万円、2021年: 150万円、2022年: 200万円の売上推移を円グラフで表す」
この方法の問題点は?

解答: 時系列データに円グラフは不適切

解説:
• 円グラフは全体を100%としたときの内訳を表すもの
• 時系列データは折れ線グラフや棒グラフで表すべき
• 3年分の合計450万円に対する割合を出すことに意味がない
問題 5

グラフの種類

積み上げ棒グラフが適している場面はどれですか?

解答: 全体の量と内訳を同時に見せたいとき

解説:
例: 各店舗の売上合計と、商品別の内訳を同時に表示
棒の高さ = 合計、色分け = 内訳
問題 6

時系列グラフの読み取り

あるグラフが右肩上がりになっている。これは何を意味しますか?

解答: 上昇トレンド(増加傾向)

解説:
時間の経過とともに値が増加していることを示します。
右肩上がり = 増加傾向、右肩下がり = 減少傾向です。
問題 7

季節性の理解

「毎年12月に売上が急増し、1月に急減する」
これは何を表していますか?

解答: 季節性(周期性)

解説:
• 毎年同じパターンが繰り返される
• 12月の年末商戦で売上増
• 1月は反動で減少
これは規則的な周期的変動です。
問題 8

トレンドの判定

過去5年間のグラフを見ると、細かい上下はあるものの、ほぼ横ばい。
これは何トレンドですか?

解答: 横ばいトレンド(変化なし)

解説:
長期的に見て増加も減少もしていない状態です。
細かい変動はあっても、全体の水準は一定です。
問題 9

時系列データの注意点

時系列グラフを見るとき、最初に確認すべきことは?

解答: 全体の傾向(トレンド)

解説:
細部を見る前に、まず全体像を把握します。
• 増加傾向か減少傾向か
• 横ばいか
• 周期的な変動があるか
問題 10

クロス集計表の読み取り

次の表で、男子で野球が好きな人は何人ですか?

   | 野球 | サッカー | 合計
——|——|———-|——
男子 | 20 | 15 | 35
女子 | 5 | 20 | 25
合計 | 25 | 35 | 60

解答: 20人

解説:
男子の行と野球の列が交差するセルの値を読みます。
問題 11

割合の計算

問題10の表を使って、男子の中でサッカーが好きな人の割合は?(小数第2位を四捨五入)

解答: 42.9%

解説:
15 ÷ 35 × 100 = 42.857… ≒ 42.9%
「男子の中で」なので、分母は男子の合計(35人)
問題 12

クロス集計表の活用

クロス集計表から何がわかりますか?

解答: 2つの項目の関係性

解説:
• グループ間の違い
• 傾向やパターン
例: 男女で好みのスポーツに違いがあるか、など
問題 13

縦軸の確認

縦軸が0から始まっていないグラフの問題点は?

解答: 変化が実際より大きく見える

解説:
わずかな変化でも、グラフ上では大きな変化のように見えてしまいます。
必ず縦軸の目盛りを確認し、数値でも確認することが大切です。
問題 14

3D円グラフの問題

3D(立体)の円グラフの問題点は?

解答: 手前が大きく、奥が小さく見える

解説:
同じ割合でも、位置によって大きさの印象が変わってしまいます。
円グラフは平面(2D)で作るのが基本です。
問題 15

グラフを見る習慣

グラフを見るとき、必ず確認すべきことは?

解答: 軸の目盛りと数値

解説:
• 縦軸は0から始まっているか
• 目盛りの間隔は等間隔か
• 視覚的印象だけでなく数値で確認
• タイトルや単位も確認

📚 このステップのまとめ

🎯 学習したこと

  • グラフの使い分け: 棒グラフ(比較)、折れ線グラフ(時系列)、円グラフ(割合)
  • 時系列データ: トレンド(傾向)、季節性(周期性)、変動
  • クロス集計表: 2つの項目の関係を表にまとめたもの
  • 割合の計算: 「〜の中で」に注目して分母を決める
  • 誤解を招く表現: 縦軸が0から始まらない、3D円グラフ、不適切なグラフ選択
  • グラフを見る習慣: 軸の目盛り、数値、出典を必ず確認
💡 次のステップへ進む前に
練習問題で12問以上正解できたら、STEP 10に進みましょう!
グラフと表は統計学でデータを視覚化する重要なツールです。
特に「適切なグラフを選ぶ力」と「誤解を招く表現に気づく力」を身につけてください。
📝

学習メモ

統計検定3級対策 - Step 9

📋 過去のメモ一覧
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