📊 STEP 9: グラフと表の活用
データを視覚的に伝え、正しく読み取る技術を身につけよう
📖 このステップで学ぶこと
このステップでは、グラフと表の正しい使い方と読み取り方を学びます。棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフの使い分け、時系列データの見方、クロス集計表の読み方、そして誤解を招くグラフの表現に気づく力を身につけます。
🎯 到達目標: 各種グラフの特徴と使い分けができ、時系列データとクロス集計表が読め、グラフの誤解を招く表現に気づける
1️⃣ 棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフの使い分け
データの種類や目的に応じて、適切なグラフを選ぶことが大切です。
棒グラフ(bar chart)
カテゴリー(種類)ごとの量を比較するグラフ
適している場面:
• 項目間の大小を比較したいとき
• カテゴリーデータ(質的データ)を表示
• ランキングを表示
例:
• 都道府県別の人口
• 商品別の売上
• 科目別のテスト平均点
• 年齢層別の人数
種類:
• 縦棒グラフ(一般的)
• 横棒グラフ(項目名が長い場合)
• 積み上げ棒グラフ(内訳を見せる)
• 並列棒グラフ(複数のデータを比較)
「A店、B店、C店の今月の売上高を比較したい」
【判断のポイント】
ステップ1: データの種類を確認
• A店、B店、C店 = カテゴリー(種類)
• 売上高 = 量(数値)
→ カテゴリーごとの量を表すデータ
ステップ2: 目的を確認
• 「比較したい」= 大小関係を見たい
→ 棒の高さで比較できるグラフが最適
ステップ3: グラフを選択
• カテゴリー間の比較 → 棒グラフ ✓
• 時間の変化ではない → 折れ線グラフ ✗
• 割合を見たいわけではない → 円グラフ ✗
【棒グラフのイメージ】
売上高
|■■■■■■ A店
|■■■■ B店
|■■■■■■■■ C店
└────────────→ 店舗
折れ線グラフ(line chart)
時間の経過に伴う変化を表すグラフ
適している場面:
• 時系列データ(時間順のデータ)
• 変化の傾向を見たいとき
• 増加・減少のパターンを見せる
例:
• 月別の気温の変化
• 年度別の売上推移
• 株価の推移
• 体重の変化
読み取るポイント:
• 上昇傾向(増加)
• 下降傾向(減少)
• 横ばい(変化なし)
• 周期性(規則的な変動)
「2020年から2024年までの毎年の売上高の推移を見たい」
【判断のポイント】
ステップ1: データの種類を確認
• 2020年、2021年、2022年… = 時間の順序
• 売上高 = 量(数値)
→ 時間順に並んだデータ = 時系列データ
ステップ2: 目的を確認
• 「推移を見たい」= 時間とともにどう変化したか
→ 増加・減少の傾向を見たい
ステップ3: グラフを選択
• 時系列データ → 折れ線グラフ ✓
• 時間の流れに沿って線でつなぐ
• 右肩上がり or 右肩下がりが一目でわかる
【折れ線グラフのイメージ】
売上高
| ●
| ●/
| ●/
|●/
└─────────→ 年
2020 2021 2022 2023 2024
(この例は上昇トレンド)
円グラフ(pie chart)
全体に対する各部分の割合を表すグラフ
適している場面:
• 全体を100%としたときの内訳
• 構成比(シェア)を見せたいとき
• 項目数が少ない(5〜6個程度まで)
例:
• 支出の内訳(食費30%、家賃40%…)
• 市場シェア(A社40%、B社30%…)
• アンケート結果の割合
注意点:
• 項目が多すぎると見にくい
• 時系列データには不向き
• 正確な値の比較は難しい
「家計の支出内訳:食費30%、住居費35%、光熱費10%、その他25%」
【判断のポイント】
ステップ1: データの種類を確認
• 食費、住居費、光熱費、その他 = カテゴリー
• 30%、35%、10%、25% = 割合(パーセント)
• 合計: 30 + 35 + 10 + 25 = 100%
→ 全体を100%とした内訳データ
ステップ2: 目的を確認
• 「内訳」= 全体の中でどのくらいの割合か
→ 構成比を視覚的に見せたい
ステップ3: グラフを選択
• 割合・構成比 → 円グラフ ✓
• 項目数が4つ → 見やすい範囲 ✓
【円グラフのイメージ】
住居費
(35%)
┌────────┐
食費│ │光熱費
(30%)│ ● │(10%)
│ │
└────────┘
その他(25%)
【円グラフを使う条件】
✓ 合計が100%になる
✓ 項目数が少ない(5〜6個まで)
✓ 時間の変化ではない
グラフの使い分けまとめ
棒グラフ:
→ カテゴリー間の量を比較したい
→ 例: 「どの商品が一番売れたか」
折れ線グラフ:
→ 時間の経過に伴う変化を見たい
→ 例: 「売上はどう推移したか」
円グラフ:
→ 全体に対する割合(構成比)を見せたい
→ 例: 「支出の内訳はどうなっているか」
迷ったときの判断基準:
• 時間が関係する → 折れ線グラフ
• %が出てくる → 円グラフ
• それ以外 → 棒グラフ
• データの種類と目的に合わせて選ぶ
• 時系列データ = 折れ線グラフ
• カテゴリーの比較 = 棒グラフ
• 構成比・割合 = 円グラフ
• 複数のグラフを組み合わせることもある
2️⃣ 時系列データの見方(増加・減少・周期性)
時系列データ(time series data)は、時間順に並んだデータのことです。
時系列データとは
• 毎月の売上高
• 毎日の気温
• 年度別の人口
• 株価の日次推移
横軸: 時間(日、月、年など)
縦軸: 測定値
時系列データの傾向を読み取る
長期的な増加または減少の傾向
• 上昇トレンド: 全体的に右肩上がり(増加傾向)
• 下降トレンド: 全体的に右肩下がり(減少傾向)
• 横ばい: ほぼ一定(変化なし)
例: 「この10年間で売上は右肩上がりに増加している」
規則的に繰り返される変動
• 毎年夏に増える(アイスの売上など)
• 毎年冬に減る(アイスの売上など)
• 週末に増える(レストランの来客数など)
例: 「毎年12月は売上が増加する」
不規則な上下の動き
• 予測できないランダムな変化
• 一時的な要因による変動
例: 「今月は一時的にキャンペーンで売上が増えた」
毎年6〜8月に売上が高く、12〜2月に低い。
このグラフから読み取れることは?
【グラフから読み取れるパターン】
観察結果:
• 6〜8月(夏): 売上が高い
• 12〜2月(冬): 売上が低い
• これが「毎年」繰り返される
【なぜ季節性と言えるのか?】
季節性の定義:
規則的に繰り返される変動パターン
このデータの特徴:
• 1年を周期として同じパターン
• 夏に高い・冬に低いが毎年繰り返される
• 気温とアイスの売上に関係がある
【図で表すと】
売上
↑ 山 山 山
| / \ / \ / \
|/ \/ \/
└───────────────→ 時間
1年目 2年目 3年目
(同じパターンが繰り返される)
【ビジネスへの活用】
• 夏に向けて在庫を増やす
• 冬は温かいメニューを追加する
• 人員配置を季節に合わせて調整する
細かい変動はあるものの、全体的には右肩上がりになっている。
このグラフから読み取れることは?
【グラフから読み取れる情報】
観察結果:
• 細かい変動(上がったり下がったり)はある
• しかし「全体的には」右肩上がり
• 10年前より現在の方が売上が高い
【トレンドと変動の区別】
イメージ図:
売上
↑ ●
| ● /
| ● \/
| / \
| ● \/
|/
└───────────────→ 年
(全体的には右肩上がり)
変動: 短期的な上下動(ジグザグ)
トレンド: 長期的な方向性(右肩上がり)
【この結果の意味】
• 会社が成長している
• 一時的な減少があっても、長期的には増加
• 将来も増加が続く可能性がある(ただし保証はない)
【注意点】
• 過去のトレンドが将来も続くとは限らない
• 直近の傾向が特に重要
• 外部環境の変化に注意が必要
時系列グラフの読み取り方
1. 全体の傾向を見る
• 増加?減少?横ばい?
2. 周期的な変動を探す
• 毎年同じパターンが繰り返される?
3. 急激な変化に注目
• 突然の増加・減少 → 特別な要因は?
4. 最近の動きを確認
• 直近のトレンドは全体と同じ?
5. 軸の目盛りを確認
• 0から始まっているか?(次のセクションで詳しく)
• トレンド: 長期的な増加・減少
• 季節性: 規則的な周期的変動
• 変動: 不規則な上下動
• グラフ全体を俯瞰してから詳細を見る
3️⃣ クロス集計表の読み方
クロス集計表(cross tabulation)は、2つの項目の関係を表にまとめたものです。
クロス集計表とは
行と列で2つの項目をクロス(交差)させた表
例: 性別×好きな科目
| 数学 | 国語 | 英語 | 合計
——–|——|——|——|——
男子 | 15 | 10 | 5 | 30
女子 | 8 | 18 | 14 | 40
合計 | 23 | 28 | 19 | 70
各セルの数値: その条件を満たす人数や量
(1) 男子で数学が好きな人は何人ですか?
(2) 国語が好きな人は全体で何人ですか?
(3) 女子は全体で何人ですか?
(1) 15人
(2) 28人
(3) 40人
【(1) 男子で数学が好きな人】
読み取り方:
• 「男子」→ 行を探す
• 「数学」→ 列を探す
• 行と列が交差するセルの値を読む
| 数学 | 国語 | 英語 | 合計
——–|——|——|——|——
男子 | →15← | 10 | 5 | 30
答え: 15人
—
【(2) 国語が好きな人は全体で何人】
読み取り方:
• 「全体で」→ 合計の行を見る
• 「国語」→ 国語の列を見る
| 数学 | 国語 | 英語 | 合計
——–|——|——|——|——
男子 | 15 | 10 | 5 | 30
女子 | 8 | 18 | 14 | 40
合計 | 23 | →28← | 19 | 70
答え: 28人
—
【(3) 女子は全体で何人】
読み取り方:
• 「女子」→ 女子の行を見る
• 「全体で」→ 合計の列を見る
| 数学 | 国語 | 英語 | 合計
——–|——|——|——|——
男子 | 15 | 10 | 5 | 30
女子 | 8 | 18 | 14 | →40←
答え: 40人
割合の計算
1. 行の割合(横方向)
各行の中での割合
例: 男子の中で数学が好きな人の割合 = 15÷30 = 50%
2. 列の割合(縦方向)
各列の中での割合
例: 数学が好きな人の中で男子の割合 = 15÷23 ≒ 65.2%
3. 全体の割合
全体に対する割合
例: 全体の中で男子で数学が好きな人の割合 = 15÷70 ≒ 21.4%
(1) 男子の中で英語が好きな人の割合
(2) 国語が好きな人の中で女子の割合
(1) 16.7%
(2) 64.3%
【(1) 男子の中で英語が好きな人の割合】
ステップ1: 「〜の中で」を確認 → 分母を決める
• 「男子の中で」→ 分母は男子の合計
ステップ2: 表から必要な数値を読み取る
• 男子で英語が好きな人: 5人(分子)
• 男子の合計: 30人(分母)
ステップ3: 計算する
5 ÷ 30 × 100 = 16.666…
≒ 16.7%(小数第2位を四捨五入)
—
【(2) 国語が好きな人の中で女子の割合】
ステップ1: 「〜の中で」を確認 → 分母を決める
• 「国語が好きな人の中で」→ 分母は国語の合計
ステップ2: 表から必要な数値を読み取る
• 女子で国語が好きな人: 18人(分子)
• 国語が好きな人の合計: 28人(分母)
ステップ3: 計算する
18 ÷ 28 × 100 = 64.285…
≒ 64.3%(小数第2位を四捨五入)
【分母を決めるコツ】
「〜の中で」の「〜」が分母になる!
• 男子の中で → 分母は男子の合計
• 国語が好きな人の中で → 分母は国語の合計
• 全体の中で → 分母は全体の合計
クロス集計表の活用
• 2つの項目の関係性
• グループ間の違い
• 傾向やパターン
例:
• 男女で好みに違いはあるか
• 年齢層で購買行動に差はあるか
• 地域で売上に差はあるか
• 行と列の交差点を読む
• 合計行・合計列を確認
• 割合を計算するときは分母に注意
• 「〜の中で」→ その項目が分母
4️⃣ グラフの読み取りと誤解を招く表現
グラフは便利ですが、作り方によって印象が大きく変わります。誤解を招く表現に注意しましょう。
縦軸が0から始まらないグラフ
縦軸を途中から始めると、変化が実際より大きく見える
例:
売上が95万円 → 100万円に増えた
縦軸が0〜100万円の場合:
わずかな増加に見える(実際は5%増)
縦軸が90〜100万円の場合:
大きな増加に見える(視覚的には2倍のような印象)
対策:
• 必ず縦軸の目盛りを確認
• 0から始まっているか注意
• 数値で正確に確認する
よく見ると縦軸が95万円から始まっている。
実際の売上は、1月: 95万円、2月: 96万円、3月: 97万円だった。
この増加は本当に「急増」と言えますか?
【実際の増加率を計算】
ステップ1: 月ごとの増加額を確認
• 1月→2月: 95万円 → 96万円(+1万円)
• 2月→3月: 96万円 → 97万円(+1万円)
ステップ2: 増加率を計算
• 月ごとの増加率: 1万円 ÷ 95万円 ≒ 約1.05%
• 全体の増加率: (97-95) ÷ 95 ≒ 約2.1%
【なぜ「急増」に見えたのか?】
縦軸が95万円から始まっている場合:
97万| ■
96万| ■
95万|■
└─────────→
1月 2月 3月
→ 棒の高さが3倍に見える!
縦軸が0から始まっている場合:
100万|■ ■ ■
50万|■ ■ ■
0|■ ■ ■
└─────────→
1月 2月 3月
→ ほぼ同じ高さに見える(実際に近い印象)
【結論】
• 実際は約2%の増加で「微増」程度
• 縦軸の始点を操作することで「急増」に見せている
• 正しい表現: 「わずかに増加」「微増」
【対策】
グラフを見るときは必ず縦軸の目盛りをチェック!
円グラフの3D表示
3D(立体)にすると、手前が大きく、奥が小さく見える
例:
手前にある25%の部分が、奥にある25%より大きく見える
対策:
• 円グラフは平面(2D)が基本
• 数値も一緒に表示する
不適切なグラフの選択
1. 時系列データを円グラフで表示
✗ 「2020年30%、2021年35%、2022年40%」を円グラフに
→ 合計が100%を超えてしまう(意味がない)
○ 折れ線グラフか棒グラフを使う
2. 項目が多すぎる円グラフ
✗ 10個以上の項目を円グラフに
→ 見にくく、比較しにくい
○ 棒グラフを使う、または項目をまとめる
3. 棒グラフで0を省略
✗ 縦軸が途中から始まる棒グラフ
→ 差が実際より大きく見える
○ 0から始める
「2020年の売上: 100万円、2021年の売上: 120万円、2022年の売上: 150万円」
【問題点を分析】
ステップ1: データの種類を確認
• 2020年、2021年、2022年 = 時間の順序
• 100万円、120万円、150万円 = 各年の売上
→ これは「時系列データ」
ステップ2: 円グラフの用途を確認
円グラフは「全体を100%としたときの内訳」を表すもの
ステップ3: 問題点を特定
問題点①: 合計に意味がない
100 + 120 + 150 = 370万円
→ この合計は「3年分の累計」であり、
各年の割合を出すことに意味がない
問題点②: 目的に合っていない
• 見たいのは「売上の推移」(増加傾向かどうか)
• 円グラフでは変化の傾向がわからない
問題点③: 誤解を招く
• 2020年が27%、2021年が32%、2022年が41%…
• これでは「シェア」のように見えてしまう
【適切なグラフ】
• 折れ線グラフ: 増加傾向が見やすい
• 棒グラフ: 各年の比較が見やすい
【グラフ選択の基本ルール】
時系列データ → 折れ線グラフ or 棒グラフ
円グラフは「同じ時点での内訳」に使う
データの一部だけを強調
都合の良いデータだけを強調して、全体像を隠す
例:
「売上が前月比200%増!」
→ 実は1万円が3万円になっただけ
→ 全体の売上は1000万円で、0.3%の増加に過ぎない
対策:
• 割合だけでなく実数も確認
• 全体に対する影響を考える
• 比較する期間や基準を確認
✓ 縦軸は0から始まっているか?
✓ 目盛りの間隔は等間隔か?
✓ グラフの種類は適切か?
✓ データの範囲は?(一部だけ?全体?)
✓ 3D表示で歪んでいないか?
✓ 数値も確認したか?
✓ タイトルと軸のラベルは明確か?
✓ 出典(データの出所)は信頼できるか?
• 縦軸が0から始まらない → 変化が誇張される
• 3D円グラフ → 手前が大きく見える
• 不適切なグラフ選択 → 情報が正しく伝わらない
• 一部だけ強調 → 全体像が見えない
• 常に数値で確認する習慣を
📝 練習問題(15問)
このステップの理解度を確認しましょう。
グラフの選択
「各都道府県の人口を比較したい」
最も適したグラフは?
解説:
カテゴリー(都道府県)ごとの量(人口)を比較するため、棒グラフが最適です。
棒の高さで大小関係が一目でわかります。
グラフの選択
「家計の支出内訳(食費35%、住居費40%、その他25%)を表したい」
最も適したグラフは?
解説:
全体(100%)に対する各部分の割合を表すため、円グラフが最適です。
合計が100%になる内訳データに適しています。
グラフの選択
「2020年から2024年までの毎年の気温の変化を見たい」
最も適したグラフは?
解説:
時間の経過に伴う変化(時系列データ)を表すため、折れ線グラフが最適です。
増加・減少の傾向が見やすくなります。
不適切なグラフ
「2020年: 100万円、2021年: 150万円、2022年: 200万円の売上推移を円グラフで表す」
この方法の問題点は?
解説:
• 円グラフは全体を100%としたときの内訳を表すもの
• 時系列データは折れ線グラフや棒グラフで表すべき
• 3年分の合計450万円に対する割合を出すことに意味がない
グラフの種類
積み上げ棒グラフが適している場面はどれですか?
解説:
例: 各店舗の売上合計と、商品別の内訳を同時に表示
棒の高さ = 合計、色分け = 内訳
時系列グラフの読み取り
あるグラフが右肩上がりになっている。これは何を意味しますか?
解説:
時間の経過とともに値が増加していることを示します。
右肩上がり = 増加傾向、右肩下がり = 減少傾向です。
季節性の理解
「毎年12月に売上が急増し、1月に急減する」
これは何を表していますか?
解説:
• 毎年同じパターンが繰り返される
• 12月の年末商戦で売上増
• 1月は反動で減少
これは規則的な周期的変動です。
トレンドの判定
過去5年間のグラフを見ると、細かい上下はあるものの、ほぼ横ばい。
これは何トレンドですか?
解説:
長期的に見て増加も減少もしていない状態です。
細かい変動はあっても、全体の水準は一定です。
時系列データの注意点
時系列グラフを見るとき、最初に確認すべきことは?
解説:
細部を見る前に、まず全体像を把握します。
• 増加傾向か減少傾向か
• 横ばいか
• 周期的な変動があるか
クロス集計表の読み取り
次の表で、男子で野球が好きな人は何人ですか?
| 野球 | サッカー | 合計
——|——|———-|——
男子 | 20 | 15 | 35
女子 | 5 | 20 | 25
合計 | 25 | 35 | 60
解説:
男子の行と野球の列が交差するセルの値を読みます。
割合の計算
問題10の表を使って、男子の中でサッカーが好きな人の割合は?(小数第2位を四捨五入)
解説:
15 ÷ 35 × 100 = 42.857… ≒ 42.9%
「男子の中で」なので、分母は男子の合計(35人)
クロス集計表の活用
クロス集計表から何がわかりますか?
解説:
• グループ間の違い
• 傾向やパターン
例: 男女で好みのスポーツに違いがあるか、など
縦軸の確認
縦軸が0から始まっていないグラフの問題点は?
解説:
わずかな変化でも、グラフ上では大きな変化のように見えてしまいます。
必ず縦軸の目盛りを確認し、数値でも確認することが大切です。
3D円グラフの問題
3D(立体)の円グラフの問題点は?
解説:
同じ割合でも、位置によって大きさの印象が変わってしまいます。
円グラフは平面(2D)で作るのが基本です。
グラフを見る習慣
グラフを見るとき、必ず確認すべきことは?
解説:
• 縦軸は0から始まっているか
• 目盛りの間隔は等間隔か
• 視覚的印象だけでなく数値で確認
• タイトルや単位も確認
📚 このステップのまとめ
🎯 学習したこと
- グラフの使い分け: 棒グラフ(比較)、折れ線グラフ(時系列)、円グラフ(割合)
- 時系列データ: トレンド(傾向)、季節性(周期性)、変動
- クロス集計表: 2つの項目の関係を表にまとめたもの
- 割合の計算: 「〜の中で」に注目して分母を決める
- 誤解を招く表現: 縦軸が0から始まらない、3D円グラフ、不適切なグラフ選択
- グラフを見る習慣: 軸の目盛り、数値、出典を必ず確認
練習問題で12問以上正解できたら、STEP 10に進みましょう!
グラフと表は統計学でデータを視覚化する重要なツールです。
特に「適切なグラフを選ぶ力」と「誤解を招く表現に気づく力」を身につけてください。
学習メモ
統計検定3級対策 - Step 9