📊 Step 1: コース全体像とスプレッドシートの価値理解
スプレッドシートって何ができるの?なぜ学ぶ必要があるの?
📋 このステップで学ぶこと
- スプレッドシートとは何か、どんな見た目のツールなのか
- なぜ今、スプレッドシートを学ぶ必要があるのか
- このコースで学べる全56ステップの全体像
- 学習を始める前に知っておきたい3つの心構え
🎯 1. スプレッドシートとは?
まずは「見た目」をイメージしよう
スプレッドシートを初めて聞いた方のために、まずどんな見た目のツールなのかをお伝えします。
スプレッドシートは、「マス目がたくさん並んだ表」のようなものです。ノートに線を引いて作った表を思い浮かべてください。縦と横にマス目が並んでいて、そこに数字や文字を書き込むことができます。
📝 こんな見た目です(※横スクロールできます)
縦の列(A, B, C…)と横の行(1, 2, 3…)が交わった1つ1つのマス目を「セル」と呼びます。セルの中に文字や数字を入力していきます。
スプレッドシートの3つの特徴
スプレッドシートは単なる「表」ではありません。3つの大きな特徴があります。
手書きの表だと、合計を出すには電卓で計算する必要があります。でもスプレッドシートなら、「合計を出して」と指示するだけで、自動的に計算してくれます。しかも、数字を変更すると合計も自動で更新されます。
紙に書いた表は、間違えると消しゴムで消して書き直す必要があります。スプレッドシートなら、クリックして書き換えるだけ。何度でも簡単に修正できます。
数字だけでは分かりにくいことも、グラフにすると一目瞭然。スプレッドシートなら、ボタン数クリックで綺麗なグラフが作れます。
身近な例で理解しよう
スプレッドシートがどんなものか、身近な例で考えてみましょう。
毎日の支出を記録して、月末に「今月いくら使ったかな?」を確認する。これがスプレッドシートの最も基本的な使い方です。
- 日付、何を買ったか、いくらだったかを入力
- 月の合計を自動計算
- 「食費が多いな」「本代が減ったな」とグラフで分析
学校の先生が使う出席簿も、スプレッドシートで管理できます。
- 生徒の名前、出席番号、連絡先を一覧表示
- 出席日数を自動でカウント
- あいうえお順に並べ替えたり、特定の条件で絞り込んだり
スーパーでの買い物も、スプレッドシートで計画できます。
- 買うもの、個数、単価を入力
- 合計金額を自動計算で予算チェック
- 「野菜」「肉」「飲み物」などカテゴリ別に整理
ExcelとGoogleスプレッドシートの違い
スプレッドシートには、いくつかの種類があります。最もよく使われるのが次の2つです。
マイクロソフト社が作った、最も歴史のあるスプレッドシートソフトです。
- 良い点:機能が最も豊富で、高度な分析もできる
- 良い点:ほとんどの会社で使われている
- 注意点:有料(月額1,000円程度〜)
- 注意点:パソコンにインストールが必要
Googleが提供する、インターネットで使えるスプレッドシートです。
- 良い点:完全無料で使える
- 良い点:複数人で同時に編集できる
- 良い点:どのパソコンからでもアクセスできる
- 注意点:インターネット接続が必要
ExcelとGoogleスプレッドシートは、基本的な使い方は90%以上同じです。画面の見た目やボタンの位置が少し違うだけで、どちらかを覚えれば、もう一方もすぐに使えるようになります。このコースでは両方の操作方法を解説しますので、ご自身の環境に合わせて学んでください。
🌟 2. なぜ今、スプレッドシートを学ぶ必要があるの?
理由①:ほぼ全ての仕事で使われているから
スプレッドシートは、業種や職種を問わず、ほぼ全ての仕事で使われています。求人サイトを見ると、事務職の90%以上が「Excel必須」または「Excel優遇」と書かれています。
これは事務職に限った話ではありません。営業、マーケティング、経理、人事、エンジニア、デザイナー…どんな職種でも、データを扱う場面では必ずスプレッドシートが登場します。
📊 職種別の活用例
| 職種 | スプレッドシートの活用シーン |
|---|---|
| 営業 | 顧客リスト管理、売上目標と実績の管理、商談進捗の追跡 |
| マーケティング | 広告効果の分析、アンケート集計、キャンペーン予算管理 |
| 経理・財務 | 予算管理、経費精算、決算資料の作成 |
| 人事 | 採用応募者管理、勤怠管理、給与計算 |
| エンジニア | テスト結果の管理、工数見積もり、進捗報告 |
理由②:仕事の効率が劇的に上がるから
スプレッドシートを使いこなせるかどうかで、仕事のスピードは大きく変わります。具体的な例を見てみましょう。
⏱️ 手作業 vs スプレッドシートの比較
| 作業内容 | 手作業の場合 | スプレッドシート |
|---|---|---|
| 100件の売上データの合計を出す | 電卓で約30分 | 関数で約3秒 |
| 1000件のデータを条件で絞り込む | 目視で1〜2時間 | フィルターで約5秒 |
| 月次の売上推移グラフを作成 | 手書きで30分〜1時間 | グラフ機能で約1分 |
| 計算結果を変更に合わせて更新 | 全部やり直し | 自動で即更新 |
理由③:データアナリストへの第一歩だから
データアナリストという職業を聞いたことがありますか?企業が持つ大量のデータを分析して、ビジネスの改善提案をする仕事です。近年、非常に需要が高まっている職種の一つです。
データアナリストになるには、PythonやSQLといったプログラミング言語も学ぶ必要がありますが、その第一歩がスプレッドシートです。スプレッドシートで「データを整理する」「条件で集計する」「グラフで見える化する」という基本ができなければ、プログラミングに進んでも活かすことができません。
🎯 データアナリストへのステップ(※横スクロールできます)
理由④:キャリアアップ・収入アップにつながるから
スプレッドシートのスキルは、キャリアや収入にも直接影響します。
Excel・スプレッドシートを使いこなせる人は、そうでない人と比べて年収が50〜100万円高いというデータがあります。特に事務職では顕著な差が出ます。
「データを分析して提案できる人」は、会社から重宝されます。チームリーダーやマネージャーへの昇進チャンスが広がります。
求人の多くで「Excel必須」と記載されています。スキルがあれば、応募できる求人の幅が大きく広がります。
家計管理、旅行計画、ダイエット記録など、プライベートでも大活躍。生活がより便利になります。
🗺️ 3. コース全体像(全56ステップ)
このコースは、完全初心者からプロフェッショナルまで、段階的に学べるように設計されています。全56ステップを修了すれば、実務で即戦力として活躍できるスキルが身につきます。
コースの構成イメージ
全体の流れを、建物に例えて説明します。
🏗️ スプレッドシートスキルの建物(※横スクロールできます)
建物と同じで、1階(基礎)がしっかりしていないと、上の階は建てられません。焦らず、基礎から順番に学んでいきましょう。
📚 各セクションの詳細
【基礎編】STEP 1-13(全員必須)
スプレッドシートの使い方を一から学びます。「セルって何?」というレベルから始めるので、完全初心者でも安心です。
| STEP | 内容 |
|---|---|
| STEP 1 | コース全体像と価値理解(今ここ!) |
| STEP 2 | スプレッドシートとは何か? |
| STEP 3 | セル、行、列の基本概念 |
| STEP 4 | 画面構成と起動方法 |
| STEP 5 | セルの選択方法 |
| STEP 6 | データ入力の基本 |
| STEP 7 | オートフィル機能 |
| STEP 8 | コピー&ペーストの種類 |
| STEP 9 | 書式設定(フォント・色・罫線) |
| STEP 10 | 数値の表示形式 |
| STEP 11 | 列幅・行高の調整 |
| STEP 12 | ファイルの保存と管理 |
| STEP 13 | ショートカットキーマスター |
計算や集計に使う基本的な「関数」を学びます。関数とは、「計算を自動でやってくれる便利な命令」のことです。
- STEP 14: 四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)
- STEP 15: 相対参照と絶対参照(計算式のコピーで重要)
- STEP 16: SUM関数(合計を出す)
- STEP 17: AVERAGE関数(平均を出す)
- STEP 18: COUNT/COUNTA関数(個数を数える)
- STEP 19: MAX/MIN関数(最大値・最小値を出す)
- STEP 20: IF関数の基礎(条件で処理を変える)
- STEP 21: ネストしたIF関数(複数の条件で分岐)
文字列(テキスト)を操作する関数と、統計に使う関数を学びます。データの「掃除」(クレンジング)に必要な技術です。
- STEP 22: 文字列の結合(複数のセルを1つにまとめる)
- STEP 23: 文字列の抽出(一部だけを取り出す)
- STEP 24: 文字列の整形(余分なスペースを削除など)
- STEP 25: 統計関数(中央値、標準偏差など)
大量のデータを効率よく扱うためのテクニックを学びます。
- STEP 26-27: 並べ替え(データを順番に整理)
- STEP 28-29: フィルター(条件に合うデータだけ表示)
- STEP 30: データの検証(入力ミスを防ぐ仕組み)
- STEP 31: 重複の削除と空白セルの処理
複数の表を結合するための関数を学びます。実務で最もよく使う重要なスキルです。
- STEP 32-34: VLOOKUP関数(別の表からデータを探してくる)
- STEP 35: INDEX+MATCH関数(VLOOKUPの上位互換)
条件付きの集計、日付計算、配列数式など、高度な分析技術を学びます。
- STEP 36: SUMIF/SUMIFS(条件に合う数値だけ合計)
- STEP 37: COUNTIF/AVERAGEIF(条件に合うものを数える・平均する)
- STEP 38: ROUND系関数(四捨五入)
- STEP 39: 日付・時刻関数
- STEP 40: 配列数式とSPILL機能
大量のデータを一瞬で集計・分析できる「ピボットテーブル」をマスターします。データアナリストの必須スキルです。
データをグラフや色分けで「見える化」する技術を学びます。
- STEP 44-45: グラフの作成とカスタマイズ
- STEP 46: 条件付き書式(数値によって色を変える)
- STEP 47: データクレンジング総合演習
より高度な機能と、外部データとの連携を学びます。
- STEP 48: QUERY関数・IMPORTRANGE(Googleスプレッドシート専用)
- STEP 49: データのインポート・エクスポート(CSV、PDFなど)
実際のビジネスシーンを想定したシステムを一から構築します。
- STEP 50: 売上管理システムの構築
- STEP 51: 在庫管理システムの構築
- STEP 52: 顧客管理データベースの構築
- STEP 53: 予算管理・実績管理システムの構築
- STEP 54: データストーリーテリング入門
プロフェッショナルレベルのテクニックを習得します。
- STEP 55: データ可視化の応用(KPIカード、ダッシュボード)
- STEP 56: エラー処理とデバッグ
目的に応じて選んでOKです。ただし、基礎編(STEP 1-13)と関数・基本編(STEP 14-21)は必須です。ここがしっかりしていないと、後のステップが理解できません。その後は、ご自身の目標に合わせて選んでください。データアナリストを目指すなら、全ステップの修了をおすすめします。
💪 4. 学習を始める前に知っておきたい3つの心構え
心構え①:「見る」だけでなく「手を動かす」
スプレッドシートは、見ているだけでは絶対に身につきません。必ず自分の手でパソコンを操作して、実際にやってみてください。最初は上手くいかなくても大丈夫。失敗しながら覚えていくものです。
「読んだ(見た)からわかった気になる」→ 実際にやってみると「あれ?どうするんだっけ?」となります。読むだけでなく、必ず手を動かして練習してください。
心構え②:焦らず、順番に進める
「早く関数を覚えたい!」「ピボットテーブルを使いたい!」という気持ちは分かります。でも、基礎をスキップして先に進むと、必ずどこかで躓きます。
このコースは、1つのステップが次のステップの土台になるように設計されています。焦らず、順番通りに進めてください。結果的に、それが一番の近道です。
- ゆっくりペース:1日1ステップ → 約2ヶ月で完了
- 標準ペース:1日2ステップ → 約1ヶ月で完了
- 速習ペース:1日3〜4ステップ → 2〜3週間で完了
心構え③:分からないところは何度でも復習
一度で完璧に理解する必要はありません。「あれ?これ前にやったのに忘れた」と思ったら、遠慮なく前のステップに戻って復習してください。むしろ、それが上達への近道です。
特に、以下の3つは多くの人が躓きやすいポイントです。焦らず、しっかり理解してから先に進みましょう。
- STEP 15「相対参照と絶対参照」:関数をコピーしたときの動きが分かりにくい
- STEP 20-21「IF関数」:条件分岐の考え方に慣れが必要
- STEP 32-34「VLOOKUP関数」:引数の意味を正確に理解する必要がある
📝 Step 1 のまとめ
- スプレッドシートは、マス目(セル)が並んだ表形式のツール
- 「自動計算」「簡単に修正」「グラフ作成」が主な特徴
- ExcelとGoogleスプレッドシートの2種類があり、基本操作は90%以上同じ
- ほぼ全ての仕事で使われており、必須スキルになっている
- スプレッドシートができると、仕事の効率が劇的に上がる
- データアナリストへの第一歩でもある
- このコースは全56ステップ、基礎から実践まで段階的に学べる
- 学習の心構えは「手を動かす」「順番に進める」「復習を恐れない」
次のStep 2では、「スプレッドシートとは何か?」をより深く掘り下げます。ExcelとGoogleスプレッドシートの具体的な違い、実際の画面の見方、そしてスプレッドシートが得意なこと・苦手なことを学びます。
❓ よくある質問
- 実務で使える売上管理・在庫管理・顧客管理システムの構築
- 大量のデータを条件付きで集計・分析
- ピボットテーブルを使った多角的なデータ分析
- 説得力のあるグラフやダッシュボードの作成
- データアナリストとしての基礎スキル
学習メモ
Excel・Googleスプレッドシート完全マスター - Step 1