Step 2:スプレッドシートとは何か?

📊 Step 2: スプレッドシートとは何か?

スプレッドシートの仕組みを理解して、活用イメージを掴もう!

📋 このステップで学ぶこと

  • スプレッドシートの基本的な仕組み
  • ExcelとGoogleスプレッドシートの違い
  • スプレッドシートでできること・できないこと
  • 実際の活用事例

🎯 1. スプレッドシートの基本的な仕組み

スプレッドシート = 電子版の方眼紙

スプレッドシートは、マス目(セル)がたくさん並んだ方眼紙のようなものです。1つ1つのマスに、数字や文字を入力できます。

Step 1でも簡単に触れましたが、ここではもう少し詳しく見ていきましょう。

📝 スプレッドシートの構造(※横スクロールできます)

A列 B列 C列 D列 +——-+——-+——-+——-+ 1 | 名前 | 国語 | 数学 | 合計 | ← 1行目(ヘッダー行) +——-+——-+——-+——-+ 2 | 太郎 | 80 | 90 | 170 | ← 2行目(データ行) +——-+——-+——-+——-+ 3 | 花子 | 90 | 85 | 175 | ← 3行目(データ行) +——-+——-+——-+——-+ 4 | 次郎 | 75 | 95 | 170 | ← 4行目(データ行) +——-+——-+——-+——-+ ↑ ↑ ↑ ↑ 列A 列B 列C 列D

セルの「住所」を理解しよう

スプレッドシートでは、それぞれのセル(マス目)に「住所」のような名前が付いています。これを「セル参照」または「セル番地」と呼びます。

🔢 セルの名前の付け方

セルの名前は「列のアルファベット」+「行の番号」で決まります。
  • A1 = A列の1行目 → 上の例では「名前」が入っているセル
  • B2 = B列の2行目 → 太郎さんの国語の点数「80」
  • D3 = D列の3行目 → 花子さんの合計点「175」
  • C4 = C列の4行目 → 次郎さんの数学の点数「95」
🏠 住所に例えると…

実際の住所が「東京都渋谷区○○1-2-3」のように場所を特定するのと同じで、セル参照「B2」と言えば、スプレッドシートのどこにあるセルか一発で分かります。これが後で学ぶ「数式」や「関数」で非常に重要になります。

手書きのノートとの決定的な違い

スプレッドシートと手書きのノートは、見た目は似ていますが、決定的な違いがあります。

✏️ 手書きのノート
  • 計算は自分で電卓を使う
  • 間違えたら消しゴムで消す
  • グラフは手書きで作る(大変!)
  • コピーするのが大変
  • データが増えると見づらくなる
💻 スプレッドシート
  • 計算は自動でやってくれる
  • 何度でも簡単に修正できる
  • グラフが一瞬で作れる
  • コピーも一瞬
  • 大量データでも整理・検索が簡単

スプレッドシートの最大の特徴:数式による自動計算

スプレッドシートの最大の強みは、「数式」を使って自動計算できることです。具体的に見てみましょう。

📊 数式の例(※横スクロールできます)

【D2セルに入力する数式】 =B2+C2 【意味】 B2セル(太郎の国語:80)と C2セル(太郎の数学:90)を足し算する → 結果:170 がD2セルに表示される 【すごいポイント】 ・B2の値を「80」から「85」に変更すると… ・D2の合計も自動的に「175」に更新される!
💡 これがスプレッドシートの真骨頂!

手書きなら、1つの数字を変更したら関連する全ての計算をやり直す必要があります。でもスプレッドシートなら、元のデータを変更するだけで、関連する全ての計算結果が自動的に更新されます。100個でも1000個でも、一瞬で再計算されます!

🔍 2. ExcelとGoogleスプレッドシートの違い

Step 1でも簡単に触れましたが、ここでは2つのツールの違いをより詳しく見ていきましょう。

基本情報の比較

項目 Excel Googleスプレッドシート
提供会社 Microsoft(マイクロソフト) Google(グーグル)
料金 有料(月額1,000円程度〜) 完全無料
インストール 必要 不要(ブラウザで使える)
使える場所 インストールしたパソコン どこでも(ネット環境が必要)
共同編集 可能(やや複雑) 簡単(リアルタイム)
オフライン利用 可能 一部可能(事前設定が必要)
ファイル形式 .xlsx / .xls Googleドライブ上に保存
高度な機能 非常に豊富 やや少ない
処理速度 速い ネット環境に依存

Excelの特徴を詳しく見てみよう

📗 Excel(エクセル)のメリット
  • 機能が非常に豊富:VBAマクロ、Power Query、ピボットテーブルなど、高度な機能が満載
  • 処理速度が速い:大量のデータ(数万〜数十万行)でも高速に処理できる
  • オフラインで使える:ネット環境がなくても作業できる
  • ビジネスで最も普及:ほとんどの会社で使われているので、覚えておくと役立つ
  • 印刷機能が充実:レポートや資料を印刷するときの調整がしやすい
📗 Excel(エクセル)のデメリット
  • 有料:Microsoft 365(月額1,000円程度)または買い切り版(2〜3万円)が必要
  • インストールが必要:パソコンにソフトをインストールする必要がある
  • 共同編集がやや面倒:複数人で同時に編集するには設定が必要
  • バージョンの違い:古いバージョンだと新しい機能が使えないことがある

Googleスプレッドシートの特徴を詳しく見てみよう

📊 Googleスプレッドシートのメリット
  • 完全無料:Googleアカウントがあれば誰でも使える
  • どこからでもアクセス:スマホ、タブレット、別のパソコンからでもOK
  • 共同編集が簡単:URLを共有するだけで、複数人がリアルタイムに編集できる
  • 自動保存:保存ボタンを押さなくても自動で保存される(保存忘れの心配なし)
  • バージョン履歴:過去の状態に戻すのが簡単
  • 独自の便利機能:QUERY関数、IMPORTRANGE関数など(Googleスプレッドシート専用
📊 Googleスプレッドシートのデメリット
  • ネット環境が必要:基本的にインターネット接続が必要(オフラインモードもあるが制限あり)
  • 機能がやや少ない:Excelに比べると高度な機能が少ない
  • 大量データの処理が遅い:数万行以上のデータは処理が遅くなることがある
  • 印刷機能が弱い:印刷時のレイアウト調整がExcelより難しい

どちらを選べばいい?

🎯 Excelがおすすめの人
  • 会社でExcelを使うことが決まっている
  • 高度な機能(VBAマクロなど)を使いたい
  • 大量のデータ(10万行以上)を扱う
  • オフラインで作業することが多い
  • 印刷物を作成することが多い
🎯 Googleスプレッドシートがおすすめの人
  • 無料で使いたい
  • 複数人でリアルタイムに共同編集したい
  • スマホやタブレットでも使いたい
  • どこからでもアクセスしたい
  • 自動保存で安心したい
  • これから学習を始める初心者
💡 このコースでは両方で使える内容を解説します

基本的な操作や関数は、ExcelとGoogleスプレッドシートで90%以上同じです。このコースでは、両方のツールで使える内容を中心に解説します。どちらか一方を覚えれば、もう一方もすぐに使えるようになりますので、安心してください!

※Googleスプレッドシート専用の機能(QUERY関数など)は、「Googleスプレッドシート専用」と明記します。

✅ 3. スプレッドシートでできること

スプレッドシートは非常に多機能です。主にできることを見ていきましょう。

① データの入力・整理

数字や文字を入力して、表形式で整理できます。これが最も基本的な使い方です。

📦 商品リストの例(※横スクロールできます)

商品名 価格 在庫数 カテゴリ ───────────────────────────────────────── ノートPC 80,000 5 電化製品 マウス 1,500 20 電化製品 デスク 15,000 3 家具 チェア 12,000 8 家具 キーボード 3,000 15 電化製品

② 自動計算(数式・関数)

数式を使って、自動的に計算できます。これがスプレッドシートの最大の強みです。

💰 売上計算の例(※横スクロールできます)

商品名 単価 販売数 売上 ──────────────────────────────────── 商品A 1,000 10 =B2*C2 → 10,000円 商品B 2,000 5 =B3*C3 → 10,000円 商品C 1,500 8 =B4*C4 → 12,000円 ──────────────────────────────────── 合計 =SUM(D2:D4) → 32,000円
🔄 自動再計算のすごさ

例えば「商品Aの単価」を1,000円から1,200円に変更すると、「売上」と「合計」が自動的に再計算されます。
  • 商品Aの売上:10,000円 → 12,000円
  • 合計:32,000円 → 34,000円
手書きだと全部書き直しですが、スプレッドシートなら一瞬です!

③ データの並べ替え・フィルター

大量のデータから、必要なものだけを取り出したり、順番を並べ替えたりできます。

🔢 並べ替え(ソート)
  • 価格の安い順、高い順に並べ替える
  • 名前のあいうえお順に並べ替える
  • 日付の古い順、新しい順に並べ替える
🔍 フィルター
  • 「電化製品だけ」を表示する
  • 「在庫が10個以下」の商品だけを表示する
  • 「価格が5,000円以上」の商品だけを表示する

④ グラフの作成

数字のデータを、見やすいグラフにできます。データを選択して、ボタンを数クリックするだけです。

📊 作れるグラフの種類
  • 棒グラフ:項目ごとの大きさを比較する
  • 折れ線グラフ:時間の経過による変化を見る
  • 円グラフ:全体に対する割合を見る
  • 散布図:2つのデータの関係を見る
  • その他:エリアグラフ、レーダーチャート、ヒストグラムなど

⑤ データ分析

大量のデータから、傾向やパターンを見つけられます。

📈 分析でできること
  • 基本統計:合計、平均、最大値、最小値、中央値など
  • ピボットテーブル:データを様々な角度から集計・分析
  • 条件付き書式:特定の条件を満たすセルを自動で色付け
  • トレンド分析:データの傾向を把握

⑥ レポート・資料作成

分析結果を、見やすい資料にまとめられます。

  • 月次レポート、売上報告書、予算書など
  • 印刷やPDFに出力できる
  • 見やすく整形して、そのままプレゼン資料に

⑦ 共同作業

複数の人で、同じファイルを編集できます。特にGoogleスプレッドシートが得意です。

  • チームで同時に編集(リアルタイムで反映)
  • 変更履歴を確認(誰が、いつ、何を変更したか)
  • コメント機能で意見交換

❌ 4. スプレッドシートでできないこと・苦手なこと

スプレッドシートは非常に便利ですが、万能ではありません。できないことや苦手なこともあります。適材適所で使い分けることが大切です。

スプレッドシートが苦手なこと

⚠️ 超大量データの処理

スプレッドシートには、扱えるデータ量に限界があります。
  • Excel:約104万行 × 16,384列まで
  • Googleスプレッドシート:1,000万セルまで(約500万セルを超えると動作が重くなる)
これ以上のデータを扱う場合は、データベース(SQL)や専門ツールが必要です。
⚠️ 複雑なデータベース管理

複数の表を複雑に関連づけて管理するのは苦手です。例えば、「顧客マスタ」「商品マスタ」「注文履歴」「在庫情報」を全て連携させるような場合は、リレーショナルデータベース(SQL)の方が適しています。
⚠️ 高度な統計分析・機械学習

基本的な統計(平均、標準偏差など)はできますが、高度な統計分析や機械学習は難しいです。そのような場合は、PythonRなどのプログラミング言語が必要です。
⚠️ 文章作成・プレゼンテーション

スプレッドシートは「表形式のデータ」を扱うのが得意です。
  • 長い文章を書く:Word(Googleドキュメント)が適切
  • スライド資料を作る:PowerPoint(Googleスライド)が適切

適材適所で使い分けよう

やりたいこと 最適なツール
数値データの管理・計算・分析 スプレッドシート(Excel / Googleスプレッドシート)
超大量データの管理・分析 データベース(SQL)
高度な統計分析・機械学習 Python、R
文章作成 Word、Googleドキュメント
プレゼン資料作成 PowerPoint、Googleスライド
💡 まずはスプレッドシートから始めよう

SQLやPythonを学ぶ前に、まずスプレッドシートをしっかりマスターしましょう。スプレッドシートで「データを整理する」「条件で集計する」「グラフで見える化する」という基本ができれば、その後の学習がスムーズに進みます。

💼 5. 実際の活用事例

スプレッドシートは、ビジネスからプライベートまで、様々な場面で活用されています。具体的な例を見てみましょう。

ビジネスでの活用例

📈 営業部門
  • 顧客管理:顧客情報、連絡履歴、購入履歴を一元管理
  • 売上管理:日次・月次・年次の売上を集計・分析
  • 目標管理:売上目標と実績を比較、達成率を自動計算
  • 見積書作成:テンプレートを作って効率化
📦 在庫・物流部門
  • 在庫管理:商品の入出庫を記録、在庫数を自動計算
  • 発注管理:在庫が一定数以下になったら自動で警告(条件付き書式)
  • 配送スケジュール:配送先、日時、担当者を管理
💰 経理・財務部門
  • 経費精算:交通費、宿泊費などを集計
  • 予算管理:予算と実績を比較、差異分析
  • 損益計算:売上、費用、利益を自動計算
  • 請求書管理:請求・入金状況を管理
📊 マーケティング部門
  • 広告効果測定:広告費用、クリック数、CV数を分析
  • 顧客分析:年齢層、地域、購入傾向を分析
  • キャンペーン管理:キャンペーンの成果を数値で評価
  • アンケート集計:回答を集計してグラフ化
📊 データアナリスト
  • データクレンジング:生データを分析できる形に整える
  • 探索的データ分析(EDA):データの傾向をざっくり把握
  • レポーティング:分析結果を経営層に報告
  • ダッシュボード作成:重要指標を一目で確認できる画面を作成

プライベートでの活用例

🏠 家庭での活用
  • 家計簿:収入と支出を記録、自動で集計、グラフで可視化
  • 旅行計画:予算、スケジュール、持ち物リストを管理
  • 健康管理:体重、運動、食事を記録してグラフ化
  • 勉強記録:学習時間、テストの点数を管理
  • イベント管理:結婚式や同窓会の参加者リスト、予算管理
  • 買い物リスト:必要なものをリスト化、合計金額を自動計算

🎓 6. スプレッドシートを学ぶメリット(再確認)

Step 1でも触れましたが、改めてスプレッドシートを学ぶメリットを確認しておきましょう。

⏰ 時間の節約

手作業で数時間かかる集計が、数式を使えば数秒で完了。浮いた時間で他の大切な仕事ができます。
✅ 正確性の向上

計算ミスがなくなります。数式が正しければ、どれだけ大量のデータでも正確に計算できます。
📊 データの見える化

数字の羅列では分からない傾向も、グラフにすれば一目瞭然。意思決定がスムーズになります。
🤝 コラボレーション

チームで情報を共有しやすくなります。特にGoogleスプレッドシートは複数人での同時編集が簡単です。
💼 キャリアアップ

ほぼ全ての求人で「Excel必須」と書かれています。スキルがあれば、転職や昇進に有利です。
💰 収入アップ

データ分析ができる人材は市場価値が高く、平均年収が50〜100万円高いというデータもあります。

📝 Step 2 のまとめ

✅ このステップで学んだこと
  • スプレッドシートは電子版の方眼紙で、セル(マス目)に数字や文字を入力できる
  • セルには「A1」「B2」のような住所(セル参照)がある
  • 最大の特徴は数式による自動計算(データを変更すると関連する計算結果も自動更新)
  • Excelは機能豊富で高速、Googleスプレッドシートは無料で共同編集が簡単
  • 基本的な操作や関数は両方で90%以上同じ、どちらを学んでも他方に応用できる
  • スプレッドシートは自動計算、データ整理、グラフ作成、分析ができる
  • 超大量データや複雑なデータベースは苦手なので、適材適所で使い分ける
  • 営業、経理、マーケティング、データ分析など、あらゆる場面で活用されている
🎯 次のステップの予告

次のStep 3では、「セル、行、列の基本概念」を詳しく学びます。スプレッドシートの構造をしっかり理解することで、この後の学習がスムーズになります!

❓ よくある質問

Q1: ExcelとGoogleスプレッドシート、両方学ぶ必要がありますか?
いいえ、どちらか一方でOKです。基本的な操作や関数はほぼ同じなので、一方を覚えればもう一方もすぐに使えます。まずは自分が使う環境に合わせて選んでください。両方使いこなせると更に便利ですが、基礎はどちらで学んでも大丈夫です。
Q2: Excelを持っていないのですが、どうすればいいですか?
Googleスプレッドシートを使いましょう。Googleアカウント(Gmail)があれば完全無料で使えます。このコースで学ぶ基礎的な内容は、Googleスプレッドシートでも全て実践できます。
Q3: スマホやタブレットでも学習できますか?
可能ですが、パソコンをおすすめします。スマホ・タブレットでもGoogleスプレッドシートは使えますが、画面が小さくて操作しにくいです。効率よく学習するには、パソコンが最適です。
Q4: 仕事ではExcelを使いますが、このコースでGoogleスプレッドシートを使っても大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。基本的な操作や関数はほぼ同じです。Googleスプレッドシートで基礎を学べば、Excelでもすぐに応用できます。むしろ、両方使えるようになるので、より幅広いスキルが身につきます。
Q5: スプレッドシートとデータベース(SQL)、どちらを先に学ぶべきですか?
スプレッドシートを先に学ぶことをおすすめします。スプレッドシートはデータ分析の基礎です。セル、行、列の概念、データの整理、基本的な関数などを理解してからSQLに進むと、データベースの理解も早くなります。
Q6: VBAマクロやPower Queryも学べますか?
このコースでは扱いません。このコースは、VBAやPower Queryなしで実現できる範囲(配列数式、ピボットテーブル、QUERY関数など)に焦点を当てています。基礎をしっかり身につけてから、必要に応じてVBAやPower Queryを学ぶことをおすすめします。
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学習メモ

Excel・Googleスプレッドシート完全マスター - Step 2

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