STEP 17:AVERAGE関数(平均)

📊 Step 17: AVERAGE関数(平均)

データの平均値を一瞬で計算!テストの平均点や売上の平均を求めよう

📋 このステップで学ぶこと

  • AVERAGE関数の基本的な使い方
  • 平均値とは何か(わかりやすい説明)
  • 空白セルと0の扱いの違い
  • SUMとCOUNTで平均を計算する方法
  • 実務での活用例

🎯 1. 平均値とは

🔑 平均値の意味

平均値とは、全部の数を足して、個数で割った値です。みんなの「真ん中あたり」を表す数字です。

📝 平均の計算例(※横スクロールできます)

【例: 5人のテストの点数】 田中: 80点 佐藤: 90点 鈴木: 70点 高橋: 85点 伊藤: 75点 平均点 = (80+90+70+85+75) ÷ 5 = 400 ÷ 5 = 80点 → みんなの真ん中あたりは80点くらい
💡 平均値の使い道
  • 成績:クラスの平均点、自分の平均点
  • 売上:1日の平均売上、月平均売上
  • 気温:平均気温
  • 評価:レビューの平均評価(★4.5など)

📝 2. AVERAGE関数の基本構文

📋 基本の書き方(※横スクロールできます)

【AVERAGE関数の構文】 =AVERAGE(範囲) 例: =AVERAGE(A1:A5) → A1からA5までの平均 構成要素: ・= : 数式の開始 ・AVERAGE : 関数名(「平均」という意味) ・( ) : カッコで囲む ・A1:A5 : 平均を求めたい範囲

実際にやってみよう

🖐️ 手順(※横スクロールできます)

【手順】 1. A1〜A5に数字を入力 A1: 80 A2: 90 A3: 70 A4: 85 A5: 75 2. A6をクリック 3. =AVERAGE(A1:A5) と入力 4. Enterを押す 結果: A6に「80」と表示される 計算: (80+90+70+85+75) ÷ 5 = 400 ÷ 5 = 80
🎯 AVERAGEとSUMの違い
  • SUM:全部足す → 合計(この例では400)
  • AVERAGE:全部足して個数で割る → 平均(この例では80)

🔢 3. AVERAGEの計算の仕組み

AVERAGEは実は、SUM ÷ COUNTと同じです。合計を個数で割っています。

⚙️ 内部の仕組み(※横スクロールできます)

【AVERAGEの内部動作】 =AVERAGE(A1:A5) これは次の計算と同じ: =SUM(A1:A5) / COUNT(A1:A5) つまり: 合計 ÷ 個数 = 平均 例: A1〜A5の値: 80, 90, 70, 85, 75 SUM(A1:A5) = 400 (合計) COUNT(A1:A5) = 5 (個数) AVERAGE(A1:A5) = 400 ÷ 5 = 80 (平均)
✅ AVERAGEを使うメリット

=SUM(A1:A5)/5と書くこともできますが、=AVERAGE(A1:A5)の方が:
  • ①短くて書きやすい
  • ②個数を数える必要がない
  • ③データが増えても自動対応

⚪ 4. 空白セルと0の扱い(重要!)

AVERAGEは空白セルを無視しますが、0は計算に含めます。この違いがとても重要です。

📝 空白セルがある場合(※横スクロールできます)

【例1: 空白セルがある場合】 A1: 80 A2: 90 A3: (空白) ← データなし A4: 70 A5: (空白) ← データなし =AVERAGE(A1:A5) → 結果: 80 計算: (80+90+70) ÷ 3 = 240 ÷ 3 = 80 ※ 空白は無視される(5ではなく3で割る)

📝 0が入っている場合(※横スクロールできます)

【例2: 0が入っている場合】 A1: 80 A2: 90 A3: 0 ← ゼロが入っている A4: 70 A5: 0 ← ゼロが入っている =AVERAGE(A1:A5) → 結果: 48 計算: (80+90+0+70+0) ÷ 5 = 240 ÷ 5 = 48 ※ 0は計算に含まれる(5で割る)
⚠️ 重要な違い

空白0は全く違います!
「データなし」なら空白のままに、「本当にゼロ」なら0と入力しましょう。
どちらを使うかで平均値が大きく変わります。

🎯 実用例:テストの平均(※横スクロールできます)

【実用例: 欠席者がいるテストの平均】 ■ 正しい方法:欠席者は空白にする 田中: 80点 佐藤: (欠席) ← 空白のまま 鈴木: 70点 AVERAGE → (80+70)÷2 = 75点 ✅正しい ■ 間違った方法:欠席者を0にすると… 田中: 80点 佐藤: 0点 ← 0を入れてしまった 鈴木: 70点 AVERAGE → (80+0+70)÷3 = 50点 ❌間違い ※ 欠席者の0点がカウントされて平均が下がってしまう

📊 5. 実用例

例1: 月別売上の平均

💰 売上平均の例(※横スクロールできます)

【売上データ】 A列 B列 1 月 売上 2 1月 1000 3 2月 1500 4 3月 2000 5 4月 1800 6 5月 2200 7 8 平均 =AVERAGE(B2:B6) 結果: 1700 意味: 月平均1700の売上 計算: (1000+1500+2000+1800+2200) ÷ 5 = 8500 ÷ 5 = 1700

例2: 各生徒の平均点(横方向の平均)

📚 成績表の例(※横スクロールできます)

【成績表】 A列 B列 C列 D列 E列 1 名前 国語 数学 英語 平均 2 田中 80 75 90 =AVERAGE(B2:D2) 3 佐藤 90 85 80 =AVERAGE(B3:D3) 4 鈴木 75 80 85 =AVERAGE(B4:D4) E2の数式をE3、E4にコピー 結果: E2: 81.67 (田中の平均) E3: 85 (佐藤の平均) E4: 80 (鈴木の平均)

例3: 科目ごとのクラス平均(縦方向の平均)

📊 クラス平均の例(※横スクロールできます)

【成績表(続き)】 A列 B列 C列 D列 5 クラス =AVERAGE =AVERAGE =AVERAGE 平均 (B2:B4) (C2:C4) (D2:D4) 結果: B5: 81.67 (国語のクラス平均) C5: 80 (数学のクラス平均) D5: 85 (英語のクラス平均)
💡 横と縦の平均

横方向の平均(例:田中さんの3科目の平均)→ =AVERAGE(B2:D2)
縦方向の平均(例:国語のクラス平均)→ =AVERAGE(B2:B4)
範囲の指定方向を変えるだけで、計算対象が変わります。

🔍 6. 複数の範囲を指定

SUM関数と同じように、離れた範囲も平均できます。

📋 離れた範囲の平均(※横スクロールできます)

【離れたセルの平均】 =AVERAGE(A1, A3, A5) → A1とA3とA5だけの平均(3つの値の平均) =AVERAGE(A1:A3, A5:A7) → A1〜A3とA5〜A7の平均(6つの値の平均)

実用例: 特定の日だけの平均

📅 週末の売上平均(※横スクロールできます)

【例: 週末の売上だけの平均】 A列 B列 1 日付 売上 2 月曜 1000 3 火曜 1200 4 水曜 1100 5 木曜 1300 6 金曜 1400 7 土曜 2000 ← 週末 8 日曜 1800 ← 週末 週末の平均: =AVERAGE(B7, B8) → (2000+1800)÷2 = 1900 平日の平均: =AVERAGE(B2:B6) → (1000+1200+1100+1300+1400)÷5 = 1200

💡 7. AVERAGEの応用テクニック

テクニック1: 小数点以下を整える

🔢 ROUND関数と組み合わせ(※横スクロールできます)

【ROUND関数と組み合わせ】 平均が 81.666666… のように長くなる場合: =ROUND(AVERAGE(A1:A5), 1) → 小数第1位まで表示: 81.7 =ROUND(AVERAGE(A1:A5), 0) → 整数に四捨五入: 82 ※ ROUND関数は後のSTEP(STEP 38)で詳しく学習します

テクニック2: 最高値・最低値を除いた平均

⛸️ 公平な評価方法(※横スクロールできます)

【最高値・最低値を除いた平均】 フィギュアスケートなどで使われる方法: 最高点と最低点を除いて平均を出す A1〜A5の値: 80, 90, 70, 85, 95 =(SUM(A1:A5) – MAX(A1:A5) – MIN(A1:A5)) / 3 計算: 合計400 – 最高95 – 最低70 = 235 235 ÷ 3 = 78.33 ※ MAX, MIN関数は次のSTEP 19で学習します

⚠️ 8. よくあるエラーと対処法

🚨 エラー一覧(※横スクロールできます)

【よくあるエラー一覧】 1. #DIV/0! 原因: 全てのセルが空白(0で割ることになる) 例: =AVERAGE(A1:A5) で全セル空白 対処: データを入力する 2. #VALUE! 原因: 範囲に文字列が含まれている 例: A1に「あいうえお」という文字 対処: 文字列を削除または数値に変更 3. #NAME? 原因: 関数名のスペルミス 例: =AVEREGE(A1:A5) ← GとAが逆 対処: AVERAGEと正しく入力 4. 予想と違う値 原因: 0と空白を混同している 対処: 空白セルと0の違いを確認
⚠️ よくある間違い

❌ 間違い:
=AVERAGE(A1+A2+A3) ← +で繋がない!
=AVERAGE(A1-A5) ← ハイフンじゃない!

✅ 正しい:
=AVERAGE(A1:A5) ← コロン(:)で範囲指定

📝 練習問題

練習 1
初級

A1〜A5の平均をA6に表示してください

A1: 80, A2: 90, A3: 70, A4: 85, A5: 75

解答:

A6に =AVERAGE(A1:A5) と入力

結果: 80

計算: (80+90+70+85+75) ÷ 5 = 400 ÷ 5 = 80

練習 2
初級

次のデータで、空白セルがある場合の平均を求めてください

A1: 100, A2: 200, A3: (空白), A4: 150, A5: (空白)

解答:

A6に =AVERAGE(A1:A5) と入力

結果: 150

計算: (100+200+150) ÷ 3 = 450 ÷ 3 = 150

解説: 空白セルは無視されるので、3個の数字で割ります。

練習 3
中級

各生徒の平均点を計算してください

A列 B列 C列 D列 E列 1 名前 国語 数学 英語 平均 2 田中 80 90 85 ? 3 佐藤 75 80 90 ? 4 鈴木 90 85 80 ?

解答:

  1. E2に =AVERAGE(B2:D2) と入力
  2. E2の数式をE3、E4にコピー

結果:

  • E2: 85 (田中の平均)
  • E3: 81.67 (佐藤の平均)
  • E4: 85 (鈴木の平均)
練習 4
中級

科目ごとのクラス平均を計算してください

上の表(練習3)のB5、C5、D5に、各科目のクラス平均を表示してください

解答:

  • B5: =AVERAGE(B2:B4) → 81.67
  • C5: =AVERAGE(C2:C4) → 85
  • D5: =AVERAGE(D2:D4) → 85

解説: 縦方向に平均を取ります。各科目の全員の平均です。

練習 5
上級

0と空白の違いを理解しましょう

次の2つの場合で、平均値がどう変わるか計算してください

ケース1: A1: 80, A2: 90, A3: (空白) ケース2: A1: 80, A2: 90, A3: 0

解答:

ケース1(空白):

  • 数式: =AVERAGE(A1:A3)
  • 結果: 85
  • 計算: (80+90) ÷ 2 = 85

ケース2(0):

  • 数式: =AVERAGE(A1:A3)
  • 結果: 56.67
  • 計算: (80+90+0) ÷ 3 = 56.67

解説: 空白は無視されますが、0は計算に含まれます。この違いが重要です!

練習 6
上級

月別売上の平均と、合計を比較してください

A列 B列 1 月 売上 2 1月 1000 3 2月 1500 4 3月 2000 5 4月 1800 6 7 合計 ? 8 平均 ?

解答:

  • B7: =SUM(B2:B5) → 6300
  • B8: =AVERAGE(B2:B5) → 1575

確認: 合計 ÷ 個数 = 平均

  • 6300 ÷ 4 = 1575 ✅

意味: 4ヶ月で合計6300、月平均1575の売上

📝 Step 17 のまとめ

✅ このステップで学んだこと
  • =AVERAGE(範囲)でデータの平均値を計算
  • 平均値 = 合計 ÷ 個数
  • 空白セルは無視されるが、0は計算に含まれる
  • SUM関数と同じように範囲指定ができる
  • 成績表や売上分析など実務で頻繁に使う
  • AVERAGEは=SUM() / COUNT()と同じ意味
🎯 次のステップの予告

AVERAGE関数をマスターしました!次のSTEP 18では、「COUNT/COUNTA関数(カウント)」を学びます。データの個数を数える関数で、AVERAGEの仕組みを理解する上でも重要です。

❓ よくある質問

Q1: 小数点以下が長く表示されます
セルの書式設定で小数点以下の桁数を変更できます。セルを選択→ツールバーの「小数点以下の桁数を減らす」ボタンをクリック。または、ROUND関数で四捨五入することもできます(例: =ROUND(AVERAGE(A1:A5), 1) で小数第1位まで)。
Q2: 文字列が入っているとエラーになります
AVERAGEは数値のみ計算します。範囲内に文字列があると#VALUE!エラーになることがあります。文字列のセルを除外するか、数値に変更してください。または、文字列を無視するAVERAGEA関数を使うこともできます(後のSTEPで学習)。
Q3: 0を無視して平均を出したいです
0のセルを空白にしてください。AVERAGEは空白セルを無視します。または、AVERAGEIF関数を使って「0より大きい値だけの平均」を求めることもできます(STEP 37で学習)。
Q4: SUMとAVERAGEの使い分けは?
目的によって使い分けます。「合計」が知りたいときはSUM、「真ん中あたりの値」が知りたいときはAVERAGE。例: 売上の合計額→SUM、1日あたりの平均売上→AVERAGE、テストの合計点→SUM、平均点→AVERAGE。
Q5: 平均が#DIV/0!になります
範囲内のセルが全て空白の可能性があります。AVERAGEは「個数が0」の場合、0で割ることになるので#DIV/0!エラーになります。範囲指定が正しいか、データが入っているか確認してください。
Q6: 加重平均を計算したいです
AVERAGEは単純平均なので、加重平均には使えません。加重平均(例: テストの点数×配点の割合)はSUMPRODUCT関数を使うか、手動で計算する必要があります。例: =(A1*0.3+A2*0.7) のように。
Q7: 中央値や最頻値も出せますか?
それぞれ専用の関数があります。中央値(真ん中の値)はMEDIAN関数、最頻値(最も多い値)はMODE関数を使います。これらはSTEP 25で学習します。平均・中央値・最頻値は、それぞれ違う意味の「代表値」です。
📝

学習メモ

Excel・Googleスプレッドシート完全マスター - Step 17

📋 過去のメモ一覧
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