⚡ STEP 26: Power BIのインストールと初期設定
Microsoftの強力なBIツールを始めよう!完全無料でスタート
📋 このステップで学ぶこと
- Power BIの3つのコンポーネント(Desktop、Service、Mobile)
- Power BI Desktopのダウンロードとインストール
- システム要件の確認
- Microsoftアカウントの作成(無料)
- 初回起動と画面構成の確認
- サンプルデータの読み込みと確認
ゴール:Power BI Desktopを正常にインストールし、サンプルデータを読み込んで画面操作に慣れる
🎯 1. Power BIとは
Microsoftが提供するビジネスインテリジェンスツール
Power BIは、Microsoftが提供するビジネスインテリジェンス(BI)ツールです。データの収集、分析、可視化、共有を一貫して行うことができ、Excel感覚で使えることが大きな特徴です。
Power BIは3つのコンポーネントで構成されており、用途に応じて使い分けます。
| コンポーネント | 形態 | 主な用途 | 費用 |
|---|---|---|---|
| Power BI Desktop | デスクトップアプリ(Windows) | レポート作成・データモデリング | 完全無料 |
| Power BI Service | クラウドサービス(ブラウザ) | レポート共有・コラボレーション | 無料〜有料 |
| Power BI Mobile | モバイルアプリ(iOS/Android) | 外出先でのレポート閲覧 | 無料 |
| コンポーネント | できること |
|---|---|
| Desktop | データ接続、データ変換(Power Query)、データモデリング、DAX計算、ビジュアル作成、レポート保存 |
| Service | レポート公開、ダッシュボード作成、チームでの共有、自動更新スケジュール、アラート設定 |
| Mobile | レポート閲覧、アラート受信、注釈追加、オフライン表示、タッチ操作での探索 |
| 機能 | 無料(Desktop/Free) | 有料(Pro/Premium) |
|---|---|---|
| レポート作成 | ○(すべての機能) | ○ |
| データ接続 | ○(100種類以上) | ○ |
| DAX計算 | ○(すべての関数) | ○ |
| ローカル保存 | ○ | ○ |
| Service公開 | ○(個人のみ) | ○(チーム共有) |
| 他者との共有 | × | ○ |
| 自動更新 | ×(手動のみ) | ○(スケジュール) |
このコースでは、まずPower BI Desktop(完全無料)を使って学習を進めます。Desktop版だけで、Power BIの主要機能はすべて習得できます。
共有機能を使いたい場合は、後でPower BI Service(Pro)を検討すればOKです!
💻 2. システム要件
Power BI Desktopを動かすために必要なスペック
Power BI Desktopをインストールする前に、お使いのパソコンが要件を満たしているか確認しましょう。
| 項目 | 最小要件 | 推奨スペック |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 バージョン1909以降 | Windows 11 |
| CPU | 1.4 GHz以上(64ビット) | 2.0 GHz以上、マルチコア |
| メモリ | 2GB | 8GB以上(大規模データなら16GB) |
| ストレージ | 3GB以上の空き容量 | 10GB以上の空き容量 |
| ディスプレイ | 1440 × 900 | 1920 × 1080以上 |
| インターネット | ダウンロード時のみ必要 | オフライン作業可能 |
| .NET Framework | 4.6.2以上 | 最新版推奨 |
| 環境 | 対応状況と代替案 |
|---|---|
| Windows | ○ 完全対応(推奨環境) |
| Mac | × 非対応。代替案:①Parallels Desktop/VMware Fusionで仮想Windows、②Boot Campでデュアルブート、③Power BI Service(ブラウザ版、機能制限あり) |
| Linux | × 非対応。代替案:Power BI Service(ブラウザ版) |
| Chromebook | × 非対応。代替案:Power BI Service(ブラウザ版) |
📥 3. Power BI Desktopのダウンロード
2つのダウンロード方法
Power BI Desktopには、Microsoft Store版と実行ファイル版の2つのダウンロード方法があります。
| 項目 | Microsoft Store版(推奨) | 実行ファイル版(.exe) |
|---|---|---|
| 更新方法 | 自動更新 | 手動更新 |
| インストール | ワンクリック | ウィザード形式 |
| アンインストール | 簡単 | プログラムと機能から |
| バージョン管理 | 常に最新版のみ | 特定バージョンを維持可能 |
| 企業利用 | Store経由の配布 | GPOで一括展開可能 |
| 推奨対象 | 個人、小規模チーム | 企業IT管理者 |
| 手順 | 操作内容 |
|---|---|
| 1 | ブラウザで「https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/desktop/」にアクセス |
| 2 | 「無料でダウンロード」ボタンをクリック |
| 3 | 「Microsoft Storeから入手」を選択 |
| 4 | Microsoft Storeアプリが自動で起動 |
| 5 | 「入手」または「インストール」ボタンをクリック |
| 6 | ダウンロード・インストールが自動で開始(約5〜10分) |
| 7 | 完了後「開く」をクリックして起動確認 |
| 手順 | 操作内容 |
|---|---|
| 1 | ブラウザで「https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/desktop/」にアクセス |
| 2 | 「無料でダウンロード」ボタンをクリック |
| 3 | 「ダウンロードオプションを見る」を選択 |
| 4 | 言語を選択し「ダウンロード」をクリック |
| 5 | 「PBIDesktopSetup_x64.exe」を選択してダウンロード(約500〜700MB) |
| 6 | ダウンロード完了後、exeファイルを実行 |
⚙️ 4. インストール手順
実行ファイル版のインストール手順
Microsoft Store版は「入手」ボタンを押すだけで自動インストールされます。ここでは実行ファイル版のインストール手順を説明します。
| 手順 | 操作内容 | 補足 |
|---|---|---|
| 1 | PBIDesktopSetup_x64.exeをダブルクリック | ダウンロードフォルダにあります |
| 2 | 「はい」をクリック | 管理者権限の確認ダイアログ |
| 3 | 言語を選択して「次へ」 | 日本語を選択 |
| 4 | ライセンス条項を確認し「同意する」 | 内容を確認してからチェック |
| 5 | インストール先を確認して「次へ」 | 通常は変更不要(C:\Program Files\…) |
| 6 | 「インストール」をクリック | インストール開始(3〜5分) |
| 7 | 「完了」をクリック | 「Power BI Desktopを起動する」にチェック可 |
| 確認項目 | 確認方法 |
|---|---|
| デスクトップアイコン | デスクトップに「Power BI Desktop」アイコンがあるか |
| スタートメニュー | スタートメニューの「P」に「Power BI Desktop」が表示されるか |
| 起動確認 | アプリが正常に起動し、ウェルカム画面が表示されるか |
| バージョン確認 | 起動後「ヘルプ」→「バージョン情報」で確認 |
| 問題 | 解決方法 |
|---|---|
| 起動しない | Windowsを再起動してから再試行 |
| エラーが表示される | .NET Frameworkを最新版に更新、Windows Updateを実行 |
| インストールが途中で止まる | ウイルス対策ソフトを一時的に無効化して再試行 |
| アイコンが表示されない | スタートメニューで「Power BI」を検索 |
| 動作が遅い | 他のアプリを終了してメモリを解放 |
👤 5. アカウント作成(無料)
Microsoftアカウントの準備
Power BI Desktopの基本的な使用にはアカウント不要です。ただし、一部の機能を使うにはMicrosoftアカウントが必要になります。
| 機能 | アカウント不要 | アカウント必要 |
|---|---|---|
| レポート作成・保存(ローカル) | ○ | − |
| Excel/CSVからのデータ読み込み | ○ | − |
| ビジュアル作成・DAX計算 | ○ | − |
| Power BI Serviceへの公開 | − | ○ |
| テンプレートのダウンロード | − | ○ |
| 一部のクラウドデータソース接続 | − | ○ |
| 手順 | 操作内容 |
|---|---|
| 1 | Power BI Desktop起動後、右上の「サインイン」をクリック |
| 2 | 「アカウントを作成」をクリック(既存アカウントがある場合はサインイン) |
| 3 | メールアドレスを入力(個人用:@outlook.com、@gmail.com等、仕事用:会社メール) |
| 4 | パスワードを設定(8文字以上、大文字・小文字・数字を含む) |
| 5 | 国/地域を選択(日本) |
| 6 | 確認コードがメールに届くので入力 |
| 7 | アカウント作成完了! |
| 既存アカウント | Power BIで使用可能か |
|---|---|
| Outlook.com / Hotmail.com | ○ そのまま使用可能 |
| Office 365 / Microsoft 365 | ○ そのまま使用可能(推奨) |
| Azure アカウント | ○ そのまま使用可能 |
| Xbox / Skype アカウント | ○ そのまま使用可能 |
🚀 6. 初回起動と画面確認
Power BI Desktopの起動
インストールが完了したら、Power BI Desktopを起動して画面構成を確認しましょう。
| 方法 | 手順 |
|---|---|
| 方法1 | デスクトップの「Power BI Desktop」アイコンをダブルクリック |
| 方法2 | スタートメニュー→「Power BI Desktop」をクリック |
| 方法3 | タスクバーの検索ボックスで「Power BI」と入力→アプリを選択 |
| エリア | 位置 | 役割 |
|---|---|---|
| リボンメニュー | 上部 | ホーム、挿入、モデリング等のタブ |
| ビュー切り替え | 左サイドバー | レポート/データ/モデルの切り替え |
| キャンバス | 中央 | レポート作成エリア |
| フィルターペイン | 右サイドバー上 | データの絞り込み設定 |
| 視覚化ペイン | 右サイドバー中 | グラフの種類選択・設定 |
| フィールドペイン | 右サイドバー下 | データ列の一覧表示 |
| ページタブ | 下部 | レポートページの管理 |
| アイコン | ビュー名 | 用途 | よく使う場面 |
|---|---|---|---|
| 📊 | レポート | ビジュアル作成 | グラフ作成、レイアウト調整 |
| 📋 | データ | データ確認 | データの中身を表形式で確認 |
| 🔗 | モデル | テーブル関連付け | 複数テーブルのリレーション設定 |
📊 7. サンプルデータの読み込み
サンプルデータで操作に慣れる
Microsoftが提供するサンプルデータを読み込んで、Power BIの操作に慣れましょう。
| 手順 | 操作内容 |
|---|---|
| 1 | ホームタブの「サンプルレポートを試す」をクリック(またはウェルカム画面から) |
| 2 | 表示される一覧から「財務サンプル」を選択(初心者におすすめ) |
| 3 | 「読み込み」をクリック |
| 4 | サンプルレポートとデータが自動で読み込まれる |
| 5 | 完成されたダッシュボードが表示される |
| サンプル名 | 内容 | 学習に適した内容 |
|---|---|---|
| 財務サンプル | 売上、利益、国別データ | 基本的なビジュアル、フィルター(推奨) |
| 顧客収益性 | 顧客セグメント分析 | セグメント分析、マトリックス |
| 小売分析 | 店舗売上、在庫データ | 時系列分析、地図ビジュアル |
| ITスペンド | IT予算と実績 | 予実比較、KPIカード |
| データソース | 読み込み手順 |
|---|---|
| Excel | ホーム→「データを取得」→「Excel ブック」→ファイル選択→テーブル選択→「読み込み」 |
| CSV | ホーム→「データを取得」→「テキスト/CSV」→ファイル選択→プレビュー確認→「読み込み」 |
| データベース | ホーム→「データを取得」→「データベース」→接続情報入力→テーブル選択 |
| Webページ | ホーム→「データを取得」→「Web」→URL入力→テーブル選択 |
| カテゴリ | 例 |
|---|---|
| ファイル | Excel、CSV、JSON、XML、PDF、フォルダー |
| データベース | SQL Server、MySQL、PostgreSQL、Oracle、Access |
| Azureサービス | Azure SQL、Azure Synapse、Azure Blob Storage |
| オンラインサービス | Salesforce、SharePoint、Google Analytics、Dynamics 365 |
| その他 | OData、ODBC、REST API、Webページ |
📝 STEP 26 のまとめ
- 3つのコンポーネント:Desktop(作成)、Service(共有)、Mobile(閲覧)
- 完全無料:Power BI Desktopはすべての機能が無料
- Windows専用:Macは仮想環境またはブラウザ版で対応
- インストール方法:Microsoft Store版が推奨
- 3つのビュー:レポート、データ、モデル
- サンプルデータ:財務サンプルで学習スタート
Power BI Desktopは完全無料で、プロレベルの分析ができる強力なツールです。
Microsoftアカウントがなくても基本機能は使えますが、将来的に共有機能を使う場合に備えて、早めにアカウント作成しておくことをおすすめします。
まずはサンプルデータで触って慣れることから始めましょう!
📝 実践演習
Power BI Desktopをインストールし、正常に起動することを確認してください。3つのビュー(レポート、データ、モデル)を切り替えてみてください。
| 1 | Microsoft Storeまたは公式サイトからダウンロード |
| 2 | インストール実行(5〜10分) |
| 3 | デスクトップアイコンから起動 |
| 4 | ウェルカム画面を閉じる |
| 5 | 左サイドバーで3つのアイコンを確認して切り替え |
確認ポイント:
- 📊 レポートビュー:キャンバスが表示される
- 📋 データビュー:表形式の画面が表示される
- 🔗 モデルビュー:テーブル関係図が表示される
「財務サンプル(Financial Sample)」を読み込み、どんな種類のビジュアルが使われているか5つ以上挙げてください。
| 1 | ウェルカム画面から「サンプルレポートを試す」をクリック |
| 2 | 「財務サンプル」を選択 |
| 3 | 「読み込み」をクリック |
| 4 | レポートビューで各ビジュアルを確認 |
使われているビジュアル例:
- カードビジュアル(合計金額表示)
- 折れ線グラフ(時系列推移)
- 横棒グラフ(カテゴリ別比較)
- ツリーマップ(構成比表示)
- ドーナツグラフ(割合表示)
- マップ(地理的分布)
- スライサー(フィルター)
自分のExcelファイルまたはCSVファイルをPower BIに読み込んでください。データビューでデータが正しく読み込まれているか確認してください。
| 1 | ホームタブ→「データを取得」をクリック |
| 2 | 「Excel ブック」または「テキスト/CSV」を選択 |
| 3 | ファイルを参照して選択 |
| 4 | ナビゲーターでテーブル/シートを選択 |
| 5 | 「読み込み」をクリック |
| 6 | データビュー(📋)に切り替えて確認 |
確認項目:
- ✓ すべての列が読み込まれているか
- ✓ データ型が正しいか(数値、日付、テキスト)
- ✓ 文字化けがないか
- ✓ 行数が正しいか
❓ よくある質問
Macユーザーには以下の選択肢があります:
・仮想環境:Parallels Desktop、VMware FusionでWindowsを動かす
・Boot Camp:デュアルブートでWindowsをインストール
・ブラウザ版:Power BI Service(機能制限あり)
学習目的なら、Power BI Serviceのブラウザ版で基本操作は学べます。
・Store版:自動更新、簡単インストール/アンインストール
・EXE版:バージョン固定、企業での一括展開向け
毎月更新されるPower BIでは、常に最新機能を使えるStore版が便利です。
ただし、以下の機能にはアカウントが必要です:
・Power BI Serviceへの公開
・テンプレートのダウンロード
・一部のクラウドデータソース接続
無料で作成できるので、早めに作っておくことをおすすめします。
・データ接続(100種類以上)
・Power Queryでのデータ変換
・DAX計算
・すべてのビジュアル作成
・ローカルへの保存
制限があるのは、他者との共有(Power BI Service Pro以上)のみです。
・インターフェース:完全日本語
・ヘルプドキュメント:日本語版あり
・エラーメッセージ:日本語表示
・Microsoft Learn:日本語の学習コンテンツ豊富
Tableauと比較して、日本語リソースが充実しているのがPower BIの強みです。
・Excelの行数制限(約100万行)を超えるデータも扱えます
・メモリ8GB以上あれば、数百万行のデータも分析可能
・大規模データはDirectQueryモードで対応
学習段階では、数万行程度のデータで十分です。
・Desktop:レポート作成、データモデリング、DAX計算(Windows必須)
・Service:レポート公開、共有、ダッシュボード作成、自動更新(ブラウザ)
一般的なワークフローは「Desktopで作成→Serviceに公開→Mobileで閲覧」です。
学習メモ
BIツール入門 - Step 26