📊 STEP 6: ディメンションとメジャーの理解
Tableauの最重要概念!ディメンションとメジャーを完全マスターしよう
📋 このステップで学ぶこと
- ディメンション(カテゴリ)とは何か、なぜ重要か
- メジャー(数値)とは何か、なぜ重要か
- ディメンションとメジャーの見分け方(3つのアプローチ)
- 連続と離散の違いと使い分け
- データ型の理解と変換方法
- 実践的なグラフ作成パターン
- よくある間違いとその解決方法
ゴール:ディメンションとメジャーを正しく使い分けて、思い通りのグラフが作れるようになる
🎯 1. なぜディメンションとメジャーが超重要なのか
Tableauの「心臓部」を理解しよう
ディメンションとメジャーは、Tableauを使う上で最も重要な概念です。この2つを理解すれば、Tableauの90%をマスターしたと言っても過言ではありません。
なぜこれほど重要なのでしょうか?それは、すべてのグラフ作成がこの2つの組み合わせで成り立っているからです。
どんなグラフを作る場合でも、必ず以下の2つの質問に答えています:
| 質問 | 答え | 役割 |
|---|---|---|
| 「何で分ける?」 | 商品、地域、日付など | ディメンション(カテゴリ) |
| 「何を測る?」 | 売上、数量、利益など | メジャー(数値) |
「商品ごとの売上」を見たい場合:
| 「商品ごと」 | → 商品名がディメンション(分類) |
| 「売上」 | → 売上金額がメジャー(数値) |
結果:「りんご = 1,500円」「みかん = 900円」のような棒グラフが作れます!
- 思い通りのグラフが作れるようになる
- エラーが出ても原因がすぐわかるようになる
- 複雑な分析もシンプルに考えられるようになる
- Tableauの操作が直感的に理解できるようになる
📘 2. ディメンション(Dimensions)とは
ディメンションの定義
ディメンションとは、データをグループ分けするための項目です。「カテゴリー」「分類」「区分」と考えてください。
例えば、学校のテストの点数を分析する場合、「生徒の名前」「クラス」「科目」などがディメンションです。これらは数値ではなく、データを分けるためのラベルです。
テストの点数分析で使うディメンション:
| ディメンション | 具体的な値 | 使い方 |
|---|---|---|
| 名前 | 太郎、花子、次郎… | 「生徒ごと」の点数 |
| クラス | A組、B組、C組 | 「クラスごと」の平均点 |
| 科目 | 国語、算数、理科 | 「科目ごと」の点数 |
| 性別 | 男、女 | 「性別ごと」の平均点 |
これらはすべて「分類」です。数値ではなく、グループの名前です。
| Tableauでの色 | 🔵 青色のフォルダに入っている |
| アイコン | Abc(文字列)、📅(日付) |
| 役割 | データを「〜ごと」に分ける |
| よく使う場所 | 列シェルフ(横軸)、色マーク |
| 表示のされ方 | 個別の値がそのまま表示される |
その項目に「〜ごと」がつけられるか考えてみてください:
| テスト | 結果 | 判定 |
|---|---|---|
| 「商品ごとの売上」 | 意味が通じる | ✅ ディメンション |
| 「地域ごとの売上」 | 意味が通じる | ✅ ディメンション |
| 「日付ごとの売上」 | 意味が通じる | ✅ ディメンション |
| 「売上ごとの…」 | 意味不明 | ❌ メジャー |
📗 3. メジャー(Measures)とは
メジャーの定義
メジャーとは、測定できる数値データのことです。「数量」「金額」「回数」など、計算できるものです。
例えば、テストの「点数」「勉強時間」「欠席日数」などがメジャーです。これらは合計や平均を計算できます。
テストの点数分析で使うメジャー:
| メジャー | 具体的な値 | 計算例 |
|---|---|---|
| 点数 | 85点、92点、78点… | 平均点 = 85点 |
| 勉強時間 | 2時間、3.5時間… | 合計 = 50時間 |
| 欠席日数 | 0日、2日、5日… | 平均 = 1.5日 |
これらはすべて「数値」です。合計や平均を計算できます。
| Tableauでの色 | 🟢 緑色のフォルダに入っている |
| アイコン | # (数値) |
| 役割 | 数値を集計する(合計、平均など) |
| よく使う場所 | 行シェルフ(縦軸)、サイズマーク |
| 表示のされ方 | 自動的に集計される(デフォルトはSUM) |
その項目で「合計」や「平均」が計算できるか考えてみてください:
| テスト | 結果 | 判定 |
|---|---|---|
| 「売上の合計」 | 計算できる | ✅ メジャー |
| 「数量の平均」 | 計算できる | ✅ メジャー |
| 「利益の最大値」 | 計算できる | ✅ メジャー |
| 「商品名の合計」 | 意味不明 | ❌ ディメンション |
⚖️ 4. ディメンションとメジャーの違い完全比較
一目でわかる比較表
ディメンションとメジャーの違いを、あらゆる角度から比較してみましょう。
※ スマートフォンでは横スクロールで表全体を確認できます
| 比較項目 | 🔵 ディメンション | 🟢 メジャー |
|---|---|---|
| 定義 | カテゴリー、分類、ラベル | 数値、測定値、金額 |
| フォルダの色 | 🔵 青色 | 🟢 緑色 |
| アイコン | Abc(文字列)、📅(日付) | # (数値) |
| 役割 | データを分ける | データを測る |
| 質問 | 「何で分ける?」 | 「何を測る?」 |
| 見分け方① | 「〜ごと」がつく | 「合計」「平均」が計算できる |
| 見分け方② | 青色のフォルダにある | 緑色のフォルダにある |
| 例 | 商品名、地域、カテゴリ、日付、顧客名 | 売上、数量、価格、利益、時間 |
| よく使う場所 | 列シェルフ(横軸)、色マーク | 行シェルフ(縦軸)、サイズマーク |
| 表示のされ方 | 個別の値がそのまま表示 | 自動的に集計される |
| 🔵 ディメンション | 「何で分ける?」(商品で分ける、地域で分ける) |
| 🟢 メジャー | 「何を測る?」(売上を測る、数量を測る) |
| 🔵 青(ディメンション) | ブルーベリー1粒1粒のように、個別に並ぶ |
| 🟢 緑(メジャー) | 緑の草原のように、連続してつながる数値 |
🔄 5. 連続と離散の違い(もう一つの重要概念)
ディメンション/メジャーとは別の概念
Tableauでは、フィールドを「連続」または「離散」として扱うことができます。これは、ディメンションとメジャーとは別の概念です。
連続と離散は、「データの表示方法」を決めるものです。同じデータでも、連続と離散を切り替えるとグラフの見た目が変わります。
離散は、個別に数えられる値です。ピル(錠剤のような表示)は青色になります。
| ピルの色 | 🔵 青色 |
| 意味 | 個別の値、別々に表示 |
| 軸の表示 | ラベル(りんご、みかん、バナナ…) |
| 向いているグラフ | 棒グラフ(棒が別々に並ぶ) |
| 例 | 商品名、カテゴリ、月(離散) |
連続は、つながった数値の範囲です。ピルは緑色になります。
| ピルの色 | 🟢 緑色 |
| 意味 | つながった範囲、連続した値 |
| 軸の表示 | 目盛り(0, 5000, 10000…) |
| 向いているグラフ | 折れ線グラフ(滑らかにつながる) |
| 例 | 売上、数量、日付(連続) |
同じ「日付」フィールドでも、離散と連続でグラフが変わります:
| 設定 | 表示 | グラフの形 |
|---|---|---|
| 🔵 離散 | 2024年1月、2月、3月… | 月ごとに棒グラフが並ぶ |
| 🟢 連続 | 1月1日〜3月31日 | 滑らかな折れ線グラフ |
| 手順 | 操作内容 |
|---|---|
| 1 | シェルフ上のフィールド(ピル)を右クリック |
| 2 | メニューから「連続」または「離散」を選択 |
| 3 | ピルの色が変わり、グラフの表示も変わる |
※ スマートフォンでは横スクロールで表全体を確認できます
| 比較項目 | 🔵 離散(Discrete) | 🟢 連続(Continuous) |
|---|---|---|
| ピルの色 | 🔵 青色 | 🟢 緑色 |
| 意味 | 個別の値 | つながった範囲 |
| 軸の表示 | ラベル | 目盛り(スケール) |
| 向いているグラフ | 棒グラフ | 折れ線グラフ |
🔧 6. データ型の理解と変換
Tableauの主なデータ型
Tableauは、データの種類(データ型)を自動的に判別します。データ型によって、使える機能や計算が異なります。
| アイコン | データ型 | 説明と例 |
|---|---|---|
| Abc | 文字列(String) | テキストデータ。例:商品名、地域名、顧客名 |
| # | 数値(Number) | 整数・小数。例:売上(1000)、価格(1.5) |
| 📅 | 日付(Date) | 日付データ。例:2024/01/15 |
| 📅⏰ | 日付時刻(DateTime) | 日付+時刻。例:2024/01/15 14:30:00 |
| T/F | ブール値(Boolean) | 真偽値。例:True/False、Yes/No |
| 🌐 | 地理情報(Geographic) | 地図用データ。例:東京都、大阪府 |
データ型が正しくない場合は、以下の方法で変換できます:
| 方法 | 手順 |
|---|---|
| 方法1:データソースページ | データソースページを開く → フィールドのアイコンをクリック → 正しいデータ型を選択 |
| 方法2:データペイン | フィールドを右クリック → 「変更」→「データ型」→ 正しいデータ型を選択 |
| 問題 | 原因 | 解決方法 |
|---|---|---|
| 数値が集計されない | 「1000円」のように単位が入っている | 元データから単位を削除し、数値型に変換 |
| 日付でソートできない | 日付が文字列として認識されている | 元データで日付形式を統一(YYYY/MM/DD) |
| 地図に表示されない | 地理情報として認識されていない | フィールドを地理的役割(国、都道府県など)に設定 |
💼 7. 実践的なグラフ作成パターン
ディメンションとメジャーの組み合わせ
実際のグラフ作成では、ディメンションとメジャーを組み合わせて使います。代表的なパターンを覚えておきましょう。
例:「商品ごとの売上」を示す棒グラフ
| 列シェルフ | 商品名(ディメンション・離散) |
| 行シェルフ | 売上(メジャー・連続) |
| 結果 | 商品ごとの売上を示す棒グラフ |
みかん ████ 900円
バナナ ██████ 1,200円
例:「地域×商品」のクロス集計(ヒートマップ)
| 列シェルフ | 地域(ディメンション) |
| 行シェルフ | 商品名(ディメンション) |
| 色マーク | 売上(メジャー) |
| 結果 | 地域×商品の売上を色の濃淡で表示 |
例:「売上と利益の関係」を示す散布図
| 列シェルフ | 売上(メジャー・連続) |
| 行シェルフ | 利益(メジャー・連続) |
| 結果 | 売上と利益の相関を示す散布図 |
例:「売上の推移」を示す折れ線グラフ
| 列シェルフ | 日付(ディメンション → 連続に変更) |
| 行シェルフ | 売上(メジャー・連続) |
| 結果 | 時系列で売上の変化を示す折れ線グラフ |
❌ 8. よくある間違いと解決方法
初心者がつまずきやすいポイント
ディメンションとメジャーを正しく理解していないと、思った通りのグラフが作れません。よくある間違いとその解決方法を覚えておきましょう。
| 症状 | グラフが意図した通りに表示されない。「AGG(売上)」のような表示になる |
| 原因 | メジャー(売上など)を横軸に置いている |
| 解決 | メジャーは通常行シェルフ(縦軸)に置く。または、マークの「色」「サイズ」に配置 |
| 症状 | 「売上ごと」のように意味不明な表現になる |
| 原因 | 役割を逆に理解している |
| 解決 | 「〜ごと」がつくのがディメンション、「合計」「平均」が計算できるのがメジャー |
| 症状 | 「年」や「月」が青色フォルダに入っている |
| 原因 | 実は正常!年や月は「カテゴリー」として使うためディメンション |
| 解決 | 合計したい場合は、右クリック→「メジャーに変換」で変更可能 |
| 症状 | 日付を使っているのに滑らかな線にならない |
| 原因 | 日付が「離散」(青)になっている |
| 解決 | 日付フィールドを右クリック→「連続」に変更→緑色のピルになり、折れ線グラフになる |
📝 STEP 6 のまとめ
- ディメンション:カテゴリー、分類(🔵青色、「〜ごと」がつく)
- メジャー:数値、測定値(🟢緑色、「合計」「平均」が計算できる)
- 離散:個別の値(🔵青いピル、棒グラフ向き)
- 連続:つながった範囲(🟢緑のピル、折れ線グラフ向き)
- データ型:文字列、数値、日付などがあり、変換可能
- 基本パターン:ディメンション × メジャーでほとんどのグラフが作れる
ディメンションとメジャーの理解は、Tableauを使いこなすための必須知識です。
この2つを正しく使い分けることができれば、どんなグラフでも作れるようになります。迷ったら:
🔵 ディメンション = 「何で分ける?」(青)
🟢 メジャー = 「何を測る?」(緑)
これを常に意識してグラフを作りましょう!
📝 実践演習
以下のフィールドが、ディメンションかメジャーか判断してください。
1. 顧客名
2. 注文数
3. カテゴリ
4. 利益率
5. 購入日
6. 商品ID
7. 配送コスト
| フィールド | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1. 顧客名 | ディメンション | 「顧客ごと」の売上、など分類に使う |
| 2. 注文数 | メジャー | 注文数の「合計」「平均」が計算できる |
| 3. カテゴリ | ディメンション | 「カテゴリごと」の売上、など分類に使う |
| 4. 利益率 | メジャー | 利益率の「平均」が計算できる |
| 5. 購入日 | ディメンション | 「日付ごと」の売上、など分類に使う |
| 6. 商品ID | ディメンション | 数値でもIDは識別子なので分類に使う |
| 7. 配送コスト | メジャー | 配送コストの「合計」が計算できる |
サンプルデータを使って、「商品名」(ディメンション)と「売上」(メジャー)で棒グラフを作成してください。さらに、「商品名」を色マークにも追加して、商品ごとに色分けしてください。
| 手順 | 操作内容 |
|---|---|
| 1 | データペインから「商品名」を列シェルフにドラッグ |
| 2 | データペインから「売上」を行シェルフにドラッグ → 棒グラフが表示される |
| 3 | データペインから「商品名」をマークカードの「色」にドラッグ → 商品ごとに色が変わる |
確認:商品名は青いピル(離散)、売上は緑のピル(連続)になっているはずです。
「日付」を列シェルフに配置し、最初は離散(青)で表示してから、連続(緑)に変更してください。グラフがどう変わるか観察しましょう。
| 手順 | 操作と結果 |
|---|---|
| 1 | 「日付」を列シェルフ、「売上」を行シェルフにドラッグ |
| 2 | デフォルトでは「YEAR(日付)」のように離散(青)で表示 → 年ごとに棒グラフが並ぶ |
| 3 | 列シェルフの「YEAR(日付)」を右クリック → 「連続」を選択 |
| 4 | 緑のピルに変わり、グラフが折れ線グラフのように滑らかになる |
学び:離散は「個別に表示」、連続は「滑らかにつながって表示」されます。
以下の分析を実現するには、どのフィールドをどこに配置すればよいか考えてください。
「地域ごと、商品カテゴリごとの売上合計を、色の濃淡で表示するヒートマップを作りたい」
| 配置場所 | フィールドと設定 |
|---|---|
| 列シェルフ | 地域(ディメンション・離散) |
| 行シェルフ | 商品カテゴリ(ディメンション・離散) |
| 色マーク | 売上(メジャー・連続) |
結果:
- 横軸に地域、縦軸に商品カテゴリが並ぶ
- 各セルの色の濃さで売上の大小がわかる
- 売上が高いほど濃い色、低いほど薄い色
補足:「Show Me」パネルから「ヒートマップ」を選択すると、自動的にこの配置になります。
❓ よくある質問
「2024年1月」「2024年2月」のように、月ごとに分類して分析するため、デフォルトではディメンションに配置されます。
ただし、日付を数値として扱いたい場合(例:日数の計算)は、メジャーに変換することもできます。
フィールドを右クリックして「ディメンションに変換」または「メジャーに変換」を選択すれば、変換できます。
ただし、意味的に正しくない場合(例:商品名をメジャーに変換)はエラーになったり、意図しない結果になります。
・棒グラフ:離散(青)がおすすめ
・折れ線グラフ:連続(緑)がおすすめ
・散布図:両方とも連続
迷ったら、両方試してみて、見やすい方を選びましょう。
横軸に数値(メジャー)を置くと、散布図のようなグラフになります。ほとんどの場合、メジャーは行シェルフ(縦軸)に置きます。
散布図を作りたい場合は、列にも行にもメジャーを置きます。
例えば、数値の列に文字が混じっている(「100円」など)と、正しく変換できません。
解決方法:元のExcelやCSVファイルで、データをクリーンアップしてから再度読み込んでください。
Tableauは、メジャーを自動的に集計します。デフォルトでは「合計(SUM)」ですが、右クリックで以下に変更できます:
・AVG:平均
・MAX:最大値
・MIN:最小値
・COUNT:件数
この集計方法については、後のステップで詳しく学びます。
商品IDの「合計」や「平均」を計算しても意味がありませんよね。IDは商品を識別するためのラベルなので、ディメンションとして扱います。
Tableauは、フィールド名に「ID」が含まれていると、自動的にディメンションに分類することが多いです。
学習メモ
BIツール入門 - Step 6