STEP 42:Power BI Serviceへの公開と共有

☁️ STEP 42: Power BI Serviceへの公開と共有

クラウドで公開して、チーム全体でデータを共有しよう!

📋 このステップで学ぶこと

  • Power BI Serviceとは何か
  • ワークスペースの作成と管理
  • レポートの公開方法
  • 共有設定(直接共有・リンク・アプリ)
  • Teams・SharePointへの埋め込み
  • セキュリティとベストプラクティス

ゴール:作成したレポートを適切な方法で組織内に共有し、チーム全体でデータを活用できるようにする

☁️ 1. Power BI Serviceとは

クラウド版Power BI

Power BI Serviceは、Webブラウザでレポートを閲覧・編集・共有できるクラウドサービスです。Power BI Desktopで作成したレポートを公開して、組織全体で活用できます。

☁️ Power BI Service = クラウド版Power BI

Webブラウザでレポートを閲覧・編集・共有できるクラウドサービス(https://app.powerbi.com)。Power BI Desktopで作ったレポートを公開して、組織全体で活用できます!

📊 DesktopとServiceの違い
項目 Power BI Desktop Power BI Service
環境 Windowsアプリ Webブラウザ
主な用途 レポート作成・データモデリング 閲覧・共有・配布
データ接続 ローカルファイル可 クラウドデータ推奨
共同編集 不可 可能
自動更新 不可 可能(スケジュール)
モバイル対応 不可 対応(専用アプリあり)
料金 無料 無料/Pro/Premium
📊 Power BI Serviceでできること
【主な機能】

📊 レポート機能
├─ レポートの閲覧
├─ フィルター操作
├─ ドリルダウン/アップ
├─ エクスポート(PDF, PowerPoint等)
└─ コメント追加

👥 共有機能
├─ ユーザーへの共有
├─ リンク共有
├─ アプリ作成
├─ Teamsへの埋め込み
└─ Webサイトへの埋め込み

🔄 データ管理
├─ データセット更新
├─ スケジュール設定
├─ ゲートウェイ設定
└─ パラメータ更新

🎨 ダッシュボード作成
├─ レポートからピン留め
├─ 複数レポートの統合
├─ タイル配置
└─ リアルタイム更新

🔐 セキュリティ
├─ 行レベルセキュリティ(RLS)
├─ アクセス権限管理
├─ 監査ログ
└─ データ分類
💰 ライセンスの種類と選び方
ライセンス 料金 できること 推奨
Free 無料 個人用ワークスペースでの作成・閲覧 個人学習
Pro 約$10/月/ユーザー ユーザー間共有、アプリ配布、共同ワークスペース、更新8回/日 チーム利用
Premium 約$5,000/月〜(組織) Freeユーザーへの共有、大容量データ、更新48回/日、AI機能 大規模組織
💡 ライセンスの詳細
【Power BIのライセンス詳細】

Power BI Free:
├─ 料金: 無料
├─ できること:
│  ├─ 個人用ワークスペースでの作成
│  ├─ レポート閲覧(自分のみ)
│  └─ パブリック共有(制限あり)
└─ できないこと:
   ├─ 他のユーザーとの共有
   └─ Premium機能

Power BI Pro:
├─ 料金: 約$10/月/ユーザー
├─ できること:
│  ├─ ユーザー間での共有
│  ├─ アプリ配布
│  ├─ 共同ワークスペース
│  └─ データ更新(8回/日)
└─ 推奨: ビジネス利用

Power BI Premium:
├─ 料金: 約$5,000/月〜(組織単位)
├─ できること:
│  ├─ Freeユーザーへの共有
│  ├─ 大容量データ
│  ├─ データ更新(48回/日)
│  ├─ AI機能
│  └─ ページ分割レポート
└─ 推奨: 大規模組織

選び方:
├─ 個人学習: Free
├─ チーム利用: Pro
└─ 全社展開: Premium

🗂️ 2. ワークスペースの作成

ワークスペースとは

ワークスペースは、レポート・データセット・ダッシュボードをまとめて管理する場所です。プロジェクトやチームごとに作成し、共同作業の基本単位となります。

🗂️ ワークスペース = レポートを格納する場所

プロジェクトやチームごとにレポート・データセット・ダッシュボードをまとめる場所です。共同作業の基本単位となります。

📊 ワークスペースの作成手順
【新規ワークスペース作成】

ステップ1: Power BI Serviceにログイン
└─ https://app.powerbi.com にアクセス
└─ Microsoft アカウントでサインイン

ステップ2: ワークスペース作成
├─ 左メニュー「ワークスペース」
├─ 「+ ワークスペースの作成」をクリック
└─ 必要情報を入力

必須項目:
├─ ワークスペース名: 「営業部ダッシュボード」
├─ 説明: 「営業部の売上・顧客分析」
├─ 詳細設定:
│  ├─ 連絡先リスト: メールアドレス
│  ├─ OneDrive: リンク(任意)
│  └─ ライセンスモード: Pro/Premium
└─ 保存

ステップ3: メンバー追加
├─ ワークスペース設定(⚙)
├─ 「アクセス」タブ
├─ 「+ 追加」でメンバー追加
└─ 役割を選択(後述)
👥 ワークスペースの役割(権限レベル)
役割 権限 用途
管理者 すべて可能(メンバー管理、削除含む) ワークスペース所有者
メンバー コンテンツ追加・編集・共有 レポート作成者
共同作成者 コンテンツ追加・編集(共有は不可) 分析担当者
閲覧者 閲覧のみ レポート確認者
📊 ワークスペースの設計パターン
【ベストプラクティス】

分け方の例:

パターン1: 部門別
├─ 営業部ワークスペース
├─ マーケティング部ワークスペース
├─ 財務部ワークスペース
└─ 経営層ワークスペース

パターン2: プロジェクト別
├─ 新製品Aプロジェクト
├─ コスト削減プロジェクト
└─ DX推進プロジェクト

パターン3: 環境別
├─ 開発ワークスペース(テスト)
├─ 本番ワークスペース(公開用)
└─ アーカイブワークスペース(過去)

推奨構成:
✓ 目的ごとに分ける
✓ メンバーが10人以下
✓ 関連レポートをまとめる
✓ 命名規則を統一

避けるべき:
✗ 1つのワークスペースに全部
✗ 個人名のワークスペース
✗ 短すぎる名前

📤 3. レポートの公開

Desktopからの公開

Power BI Desktopで作成したレポートは、簡単にPower BI Serviceに公開できます。公開すると、レポートとデータセットの両方がアップロードされます。

📤 公開手順
【Desktopからの公開】

ステップ1: レポートを保存
├─ Power BI Desktopで完成させる
├─ 「ファイル」→「保存」
└─ .pbixファイルとして保存

ステップ2: 公開
├─ 「ホーム」タブ→「発行」
├─ サインインを要求された場合はログイン
├─ 公開先ワークスペースを選択
└─ 「選択」をクリック

ステップ3: 公開完了
├─ 「成功しました」のメッセージ
├─ 「Power BIで開く」リンクをクリック
└─ Serviceでレポートが開く

注意点:
⚠️ データソースがローカルの場合
→ ゲートウェイ設定が必要(後述)

⚠️ 同名レポートが存在する場合
→ 上書きされる(確認あり)

⚠️ カスタムビジュアル使用時
→ 組織ポリシーで許可が必要な場合あり
📊 公開されるもの
【公開後のワークスペース内容】

ワークスペース
├─ 📄 レポート(ビジュアルの定義)
│     ├─ ページ構成
│     ├─ グラフ・テーブルの設定
│     └─ フィルター設定
│
└─ 🗄️ データセット(データとモデル)
      ├─ テーブルデータ
      ├─ リレーションシップ
      ├─ DAXメジャー
      └─ 計算列

※ 両方が必要!データセットがないとレポートは動作しない
💡 公開後の確認ポイント
確認項目 チェック内容
ビジュアル表示 すべてのグラフ・テーブルが正常に表示されるか
フィルター動作 スライサーやフィルターが正しく機能するか
ドリルダウン 階層のドリルダウン/アップが動作するか
データ データが最新で正しいか
カスタムビジュアル AppSourceのビジュアルが表示されるか
🔄 レポートの更新方法
【レポートの更新方法】

方法1: Desktopから再公開
├─ Desktopで修正
├─ 「発行」で同じワークスペースへ
├─ 上書き確認→「置換」
└─ レポートとデータセットが更新

方法2: Service上で編集
├─ レポートを開く
├─ 「編集」ボタンをクリック
├─ Web版エディタで修正
├─ 「保存」
└─ レポートのみ更新(データセットは不変)

どちらを使う?
├─ 大きな変更: Desktop(推奨)
├─ ビジュアル調整: Service
├─ データモデル変更: Desktop(必須)
└─ 書式変更: Service可

バージョン管理:
✓ Desktop側で.pbixを日付付きで保存
✓ 重要な時点でバックアップ
✓ 履歴機能は限定的

👥 4. 共有設定

3つの共有方法

Power BIでは、用途や対象人数に応じて3つの共有方法を使い分けます。適切な方法を選ぶことで、セキュリティを保ちながら効率的に情報共有できます。

📊 共有方法の比較
方法 特徴 対象人数 用途
直接共有 特定ユーザーにレポートを共有 1〜10人程度 迅速な共有、テスト
リンク共有 URLを生成して共有 柔軟(社外含む) 広範な共有
アプリ配布 複数レポートをパッケージ化 部門全体〜組織 本番配布
📊 直接共有の設定
【ユーザーへの共有】

ステップ1: 共有ボタン
├─ レポートを開く
├─ 上部の「共有」ボタンをクリック
└─ 共有パネルが開く

ステップ2: ユーザー追加
├─ メールアドレスを入力
├─ 複数の場合はカンマ区切り
└─ 「アクセス許可」

権限設定:
├─ レポートの表示: 閲覧のみ
├─ 再共有を許可: 他の人も共有可能
├─ レポートのコピー作成を許可: コピー可能
└─ 基になるデータセットを使用してコンテンツを作成: 新レポート作成可能

ステップ3: メッセージ(任意)
├─ 共有相手へのメッセージを入力
└─ 「送信」をクリック

結果:
✓ 共有相手にメール通知
✓ 相手の「自分と共有」に表示
✓ 即座にアクセス可能
🔗 リンク共有
【URLでの共有】

ステップ1: リンク作成
├─ レポート上部「共有」→「リンク」タブ
├─ 「リンクの作成」
└─ リンクタイプを選択

リンクタイプ:
├─ 組織内のユーザー: 社内のみ
├─ 既にアクセス権を持つユーザー: 限定
└─ 特定のユーザー: カスタム

権限設定:
├─ 表示のみ
└─ 編集を許可

有効期限:
├─ 無期限
└─ カスタム(日付指定)

ステップ2: リンクコピー
├─ 「リンクをコピー」
├─ メールやチャットに貼り付け
└─ 共有相手がクリックして閲覧

注意:
⚠️ リンクを知っている人は誰でもアクセス
⚠️ 組織外の人と共有するにはPremiumまたは設定変更が必要
📦 アプリの作成
【プロフェッショナルな配布】

アプリとは:
├─ 複数のレポートをパッケージ化
├─ 統一されたナビゲーション
├─ 閲覧専用(編集不可)
└─ 部門やプロジェクト単位で配布

作成手順:

ステップ1: ワークスペースの準備
├─ 配布したいレポートをワークスペースに配置
├─ ダッシュボードも含める(任意)
└─ 整理・確認

ステップ2: アプリの作成
├─ ワークスペース画面で「アプリの作成」
├─ セットアップタブ:
│  ├─ アプリ名: 「営業ダッシュボード」
│  ├─ 説明: 目的と使い方
│  ├─ アプリのロゴ: 画像アップロード
│  └─ テーマカラー: ブランドカラー
└─ ナビゲーションタブ:
   ├─ セクション追加(概要、詳細など)
   ├─ レポートを配置
   └─ 順序を調整

ステップ3: アクセス権限
├─ 対象者タブ
├─ 配布先を指定:
│  ├─ 組織全体
│  ├─ 特定のユーザー/グループ
│  └─ メーリングリスト
└─ 自動インストール: オン/オフ

ステップ4: 公開
├─ 「アプリの公開」をクリック
├─ 確認→「公開」
└─ 対象者に通知メール送信

対象者の体験:
├─ メールのリンクからアクセス
├─ 「アプリ」セクションに表示
├─ 整理されたナビゲーション
└─ 閲覧のみ(安全)
📊 アプリのナビゲーション例
【アプリの構成例:営業分析ダッシュボード】

┌─────────────────────────────┐
│  📊 営業分析ダッシュボード    │
├─────────────────────────────┤
│  📌 概要                     │ ← セクション1
│    └─ サマリーダッシュボード  │
│                              │
│  💰 売上分析                 │ ← セクション2
│    └─ 売上詳細レポート       │
│                              │
│  👥 顧客分析                 │ ← セクション3
│    └─ 顧客セグメントレポート │
│                              │
│  📈 トレンド                 │ ← セクション4
│    └─ 月次推移レポート       │
└─────────────────────────────┘

ユーザー側の体験:
├─ メールのリンクからアクセス
├─ 「アプリ」セクションに表示
├─ 整理されたナビゲーション
└─ 閲覧のみ(安全)
💡 共有方法の選び方
シチュエーション 推奨方法 理由
上司1人に確認してもらいたい 直接共有 迅速・簡単
チーム5人で確認したい 直接共有 少人数向け
部門全体(30人)に配布 アプリ 統一されたUI
外部パートナーに共有 リンク共有 柔軟な設定
経営層向け定期レポート アプリ プロフェッショナル

🌐 5. Webへの埋め込み

TeamsとSharePointへの統合

Power BIレポートはMicrosoft TeamsやSharePointに埋め込むことで、日常的に使うツールの中でデータを確認できるようになります。

📱 Teams への埋め込み
【Microsoft Teamsでの共有】

手順:

ステップ1: Teamsアプリの追加
├─ Teamsチャネルを開く
├─ 「+」タブの追加
├─ 「Power BI」を検索
└─ 追加

ステップ2: レポート選択
├─ ワークスペースを選択
├─ レポートを選択
├─ 「保存」
└─ タブに表示される

利点:
✓ Teamsから離れずに確認
✓ チーム全員が閲覧可能
✓ ディスカッションと分析が同じ場所
✓ モバイルでも見やすい

使い方の例:
├─ 週次ミーティングチャネルに売上レポート
├─ プロジェクトチャネルに進捗ダッシュボード
└─ 経営チャネルにKPIレポート
📄 SharePointへの埋め込み
【SharePoint統合】

手順:

ステップ1: レポートリンク取得
├─ Power BI Serviceでレポートを開く
├─ 「ファイル」→「SharePointに埋め込む」
└─ リンクをコピー

ステップ2: SharePointページ編集
├─ SharePointページを編集モード
├─ 「+」Webパーツの追加
├─ 「Power BI」を選択
└─ リンクを貼り付け

ステップ3: 設定
├─ サイズ調整
├─ フィルターの表示/非表示
└─ ナビゲーションペインの表示/非表示

利点:
✓ イントラネットに統合
✓ ポータルサイトの一部に
✓ 情報の一元化
⚠️ Webサイトへの埋め込み(注意)
【公開Webサイトへの埋め込み】

⚠️ 注意: セキュリティリスクあり

方法1: 安全な埋め込み(推奨)
└─ Azure AD認証が必要
└─ 組織内ユーザーのみ
└─ 開発者向け(Power BI Embedded API)

方法2: Webに公開(非推奨)
└─ 誰でも閲覧可能
└─ 機密情報は含めない
└─ 一般公開データのみ

手順(Webに公開):
├─ レポートを開く
├─ 「ファイル」→「Webに公開」
├─ 埋め込みコード取得
├─ HTMLに貼り付け
└─ ⚠️ 誰でもアクセス可能になる!

推奨:
✓ 社内サイト: SharePoint/Teams
✓ 社外向け: Power BI Embedded API
✗ 安易な「Webに公開」は避ける
💡 埋め込みのベストプラクティス
カテゴリ 推奨設定
サイズ設定 幅: 100%(レスポンシブ)、高さ: 600-800px、モバイル対応を考慮
パフォーマンス 1ページに埋め込むのは1-2レポート、重いレポートは避ける、フィルターでデータを絞る
ユーザー体験 フルスクリーンボタンを表示、ナビゲーションを簡潔に、モバイルレイアウトを用意
セキュリティ 適切な認証を設定、行レベルセキュリティ(RLS)、アクセスログの確認、定期的な権限レビュー

📝 STEP 42 のまとめ

✅ このステップで学んだこと
  • Power BI Service:クラウドでの閲覧・共有・配布
  • ワークスペース:レポートを整理・管理する場所
  • 公開:Desktopから簡単にアップロード
  • 共有方法:直接共有(少人数)、リンク(柔軟)、アプリ(本番配布)
  • 埋め込み:Teams、SharePointに統合
💡 共有方法早見表
対象・状況 推奨方法 ポイント
1〜10人への共有 直接共有 迅速・簡単
部門全体への配布 アプリ 統一UI・安全
社外パートナー リンク共有 柔軟な設定
チームでの日常確認 Teams埋め込み ワークフロー統合
社内ポータル SharePoint埋め込み 情報の一元化
🎯 最重要ポイント

Power BIの真価は「共有」にあります!どんなに素晴らしいレポートも、必要な人に届かなければ意味がありません。少人数なら直接共有、部門全体ならアプリ配布。適切な方法で、適切な権限で共有しましょう。セキュリティにも十分注意してください!

📝 実践演習

演習 1 基礎

新しいワークスペースを作成し、作成済みのレポートをPower BI Serviceに公開してください。公開後、Webブラウザで正常に表示されることを確認してください。

【初めての公開手順】

ステップ1: Power BI Serviceにサインアップ(初回のみ)

  1. https://app.powerbi.com にアクセス
  2. Microsoftアカウントでサインイン
  3. 無料版またはPro版を選択
  4. 必要情報を入力して登録

ステップ2: ワークスペース作成

  1. 左メニュー「ワークスペース」をクリック
  2. 「+ ワークスペースの作成」を選択
  3. ワークスペース情報を入力:
    • 名前: 「練習用ワークスペース」
    • 説明: 「学習とテスト用」
    • 詳細設定: デフォルトのまま
  4. 「保存」をクリック
  5. ワークスペースが作成される

ステップ3: Desktopでレポートを公開

  1. Power BI Desktopでレポートを開く
  2. 「ファイル」→「名前を付けて保存」で一応保存
  3. 「ホーム」タブ→「発行」をクリック
  4. サインインを求められたらログイン
  5. 「練習用ワークスペース」を選択
  6. 「選択」をクリック
  7. 「成功しました」メッセージを確認
  8. 「Power BIで開く」リンクをクリック

ステップ4: Serviceで確認

  1. ブラウザでPower BI Serviceが開く
  2. 「ワークスペース」→「練習用ワークスペース」
  3. 公開したレポートが表示されている
  4. レポート名をクリックして開く
  5. すべてのビジュアルが表示されるか確認
  6. フィルターやスライサーが動くか確認

トラブルシューティング:

  • 公開ボタンが押せない → Serviceにサインインしていない
  • ワークスペースが表示されない → 作成されていない
  • データが表示されない → データソースの問題(次ステップ)
演習 2 応用

公開したレポートを2名のユーザーと共有してください。1人には閲覧のみ、もう1人には編集可能な権限を与えてください。

【権限を分けた共有】

前提条件:

  • 共有するにはPower BI Proライセンスが必要
  • 共有相手もProまたはワークスペースがPremiumに必要
  • Freeライセンスでは共有できません

ステップ1: ユーザーAへの共有(閲覧のみ)

  1. Power BI Serviceでレポートを開く
  2. 上部の「共有」ボタンをクリック
  3. 「アクセス許可」タブを選択
  4. ユーザーAのメールアドレスを入力
  5. 権限設定:
    • ☑ レポートの表示を許可
    • ☐ 再共有を許可(チェックなし)
    • ☐ レポートのコピーを許可(チェックなし)
    • ☐ データセットを使用して作成(チェックなし)
  6. メッセージ(任意): 「売上レポートを共有します。ご確認ください。」
  7. 「アクセス許可」をクリック

ステップ2: ユーザーBへの共有(編集可能)

  1. ワークスペースの設定方法で編集権限を付与
  2. 「練習用ワークスペース」を開く
  3. 右上の⚙(設定)アイコンをクリック
  4. 「アクセス」タブを選択
  5. 「+ 追加」をクリック
  6. ユーザーBのメールアドレスを入力
  7. 役割: 「メンバー」を選択
    • メンバー = 編集・公開・共有が可能
  8. 「追加」をクリック

結果の確認:

ユーザーAができること:

  • ✓ レポートの閲覧
  • ✓ フィルター操作
  • ✓ エクスポート(PDF等)
  • × 編集
  • × 再共有

ユーザーBができること:

  • ✓ すべての閲覧機能
  • ✓ レポートの編集
  • ✓ 新しいレポート作成
  • ✓ 共有
  • ✓ ワークスペースのコンテンツ管理

通知:

  • 両ユーザーにメール通知が送信される
  • 「自分と共有」セクションに表示される
  • 即座にアクセス可能
チャレンジ 発展

複数のレポート(最低2つ)を含むワークスペースから、アプリを作成して配布してください。ナビゲーションをセクションごとに整理し、わかりやすい構成にしてください。

【プロフェッショナルなアプリ配布】

準備: レポートを追加

  1. 2つ目のレポートをDesktopで作成
  2. 同じワークスペースに公開
  3. ワークスペースに2つ以上のレポートが揃う

ステップ1: アプリの作成開始

  1. ワークスペース画面を開く
  2. 右上の「アプリの作成」をクリック
  3. アプリビルダーが開く

ステップ2: セットアップタブ

  1. アプリ名: 「営業分析ダッシュボード」
  2. 説明: 「営業部の売上・顧客・在庫分析レポート集」
  3. ロゴ: 会社ロゴをアップロード(任意)
  4. テーマカラー: ブランドカラーを選択
  5. 連絡先: サポート窓口のメールアドレス

ステップ3: ナビゲーションタブ

  1. 「+ 新しいセクション」をクリック
  2. セクション1を作成:
    • 名前: 「📊 概要」
    • レポート1(サマリーダッシュボード)をドラッグ
  3. セクション2を作成:
    • 名前: 「💰 売上詳細」
    • レポート2(売上分析)をドラッグ
  4. セクション3を作成(レポートが3つ以上ある場合):
    • 名前: 「👥 顧客分析」
    • レポート3をドラッグ
  5. 順序を調整(ドラッグ&ドロップ)

ステップ4: アクセス権限タブ

  1. 配布先を指定:
    • オプション1: 特定のユーザー
      • メールアドレスを入力(複数可)
    • オプション2: セキュリティグループ
      • Azure ADのグループ名を入力
    • オプション3: 組織全体(慎重に)
  2. 権限設定:
    • ☑ このアプリのインストールを自動的に行う(推奨)
    • ☐ ユーザーによる基になるデータセットへの接続を許可(任意)

ステップ5: 公開

  1. 右上の「アプリの公開」をクリック
  2. 確認ダイアログ → 「公開」
  3. 公開完了メッセージ
  4. 対象者に通知メールが送信される

ユーザー側の体験:

1. メールの「アプリを取得」リンクをクリック
2. Power BI Serviceが開く
3. 左メニューの「アプリ」に表示される
4. アプリを開くと:
   
   ┌────────────────────────┐
   │ 営業分析ダッシュボード  │
   ├────────────────────────┤
   │ 📊 概要               │ ← クリック
   │ 💰 売上詳細           │
   │ 👥 顧客分析           │
   └────────────────────────┘
   
5. セクションを選択してレポート閲覧

アプリの更新:

  1. ワークスペースでレポートを修正
  2. 「アプリの更新」をクリック
  3. 変更内容を確認
  4. 「アプリの更新」で反映
  5. ユーザーには自動的に更新版が表示される

アプリのメリット:

  • ✓ 複数レポートを1つにまとめる
  • ✓ プロフェッショナルな見た目
  • ✓ 簡単なナビゲーション
  • ✓ 閲覧専用で安全
  • ✓ 自動配布・自動更新

❓ よくある質問

Q1: 公開時に「データソースの資格情報」エラーが出ます
データソースがローカルファイルの場合に発生します。

解決方法:
1. データセットの設定を開く
2. 「データソースの資格情報」を設定
3. 認証方法を選択(OAuth2、Windows、基本認証など)
4. 資格情報を入力

または:
– オンプレミスデータゲートウェイを設定(次ステップ)
– クラウドデータソース(Azure SQL等)に移行
– サンプルデータで公開してテスト
Q2: Freeライセンスで共有できますか?
限定的にできますが、Proが推奨です。

Freeでできること:
– 個人用ワークスペースでの作成・閲覧
– Premiumワークスペースへの公開(管理者が設定)
– 「Webに公開」(パブリック公開、非推奨)

Freeでできないこと:
– 他のユーザーとの共有
– アプリの配布
– ワークスペースの作成(個人用以外)

ビジネス利用ならPro($10/月)が必須です。
Q3: アプリと直接共有の違いは?
用途と対象人数で使い分けます。

直接共有:
– 少人数(1-10人)
– 迅速な共有
– 柔軟な権限設定
– レポート単位

アプリ:
– 多人数(部門全体)
– 複数レポートをパッケージ化
– 閲覧専用(安全)
– プロフェッショナルな見た目
– 統一されたナビゲーション

推奨:
– テスト共有 → 直接共有
– 本番配布 → アプリ
Q4: レポートを更新したら共有相手にも反映されますか?
はい、自動的に反映されます。

仕組み:
1. Desktopから再公開 → Serviceのレポートが更新
2. 共有相手が開くと最新版が表示
3. リアルタイムで同期(遅延なし)

注意点:
– データセット更新は別(次ステップ)
– ブラウザのキャッシュで古い版が表示されることも → リロード
– アプリの場合は「アプリの更新」が必要

バージョン管理:
– Power BIにはバージョン履歴機能なし
– Desktop側で.pbixファイルをバックアップ推奨
Q5: Teamsに埋め込んだレポートが表示されません
権限とTeamsアプリの設定を確認してください。

チェックポイント:
1. Power BIアプリがTeamsに追加されているか
2. レポートへのアクセス権限があるか
3. 正しいワークスペース・レポートを選択しているか
4. 組織のポリシーでブロックされていないか

トラブルシューティング:
– Power BIタブを削除して再追加
– Teamsからログアウト・ログイン
– ブラウザ版Teamsで試す
– IT管理者に確認(組織ポリシー)

代替案:
– リンクを投稿(Teamsチャットに貼り付け)
– 外部ブラウザで開く
Q6: 共有相手にどのライセンスが必要ですか?
共有方法とワークスペースによって異なります。

共有者がPro + 相手もPro:直接共有・アプリ配布可能
Premiumワークスペース:Freeユーザーにも共有可能
Webに公開:誰でも閲覧可能(非推奨)

チーム利用なら全員Proライセンスが安心です。
Q7: 共有したレポートへのアクセス状況を確認できますか?
はい、利用状況メトリクスで確認できます。

手順:
1. ワークスペースでレポートを選択
2. 「利用状況メトリクス」をクリック
3. 閲覧数、ユニークユーザー数、アクセス日時などを確認

活用:どのレポートが多く見られているか、誰が使っているかを把握できます。
📝

学習メモ

BIツール入門 - Step 42

📋 過去のメモ一覧
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