STEP 49:説得力のあるプレゼンテーション

🎤 STEP 49: 説得力のあるプレゼンテーション

データとナラティブを融合させた、印象に残るプレゼンを作ろう

📋 このステップで学ぶこと

  • ストーリーアークの設計(起承転結)
  • データとナラティブの融合
  • 効果的なスライドデザイン
  • 質疑応答の準備と対処法
  • プレゼンテーション実践テクニック

学習時間の目安: 3時間

🎬 1. ストーリーアークの設計

プレゼンテーションのストーリー構造

📌 優れたプレゼンはストーリーで聴衆を引き込む

データだけでは人は動かない。ストーリーが感情を動かす。

ストーリーアークの基本構造(起承転結):

【起】オープニング – 注目を集める(1-2分)

目的:
・聴衆の注意を引く
・「これは自分に関係ある」と思わせる
・今日の話の重要性を示す

効果的なオープニング手法:

1. 衝撃的な統計から始める
例:「当社は毎月500万円の売上機会を失っています。
これは年間6,000万円。この部屋にいる全員の
ボーナス原資に相当します。」

2. 問いかけから始める
例:「皆さん、昨日何人の顧客が当社を離れたか
ご存知ですか?答えは27人。毎日です。」

3. ストーリーから始める
例:「先週、ある顧客から解約の電話がありました。
理由は『サポートがつながらない』。
これは氷山の一角です。」

4. ビジョンから始める
例:「1年後、当社の顧客満足度が業界No.1になっている。
今日はその実現方法をお話しします。」

避けるべきオープニング:
×「本日はお忙しい中お集まりいただき…」
×「私は〜部の〜と申します」
×「今日は〜についてお話しします」
→ つまらない、ありきたり

起承転結の各セクション

💡 ストーリーアークの詳細設計
【承】問題提起 – 課題を共有する(2-3分)

目的:
・現状の課題を明確にする
・「これは深刻だ」と認識させる
・解決の必要性を納得させる

効果的な問題提起:

1. データで現状を示す
・グラフで可視化
・数字で定量化
・トレンドを示す(悪化している)

例:「顧客満足度は過去6ヶ月で15ポイント低下。
このペースだと1年後には業界最低水準に。」

2. 影響を明確にする
・ビジネスへの影響
・金額で換算
・放置した場合のリスク

例:「この問題を放置すると、年間1億円の
売上減少が予測されます。」

3. 原因を特定する
・なぜこうなったのか
・データによる裏付け
・誰もが納得する説明

例:「原因は3つ。サポート応答時間の長さ、
製品品質のバラつき、競合の攻勢。
データがこれを裏付けています。」
💡 【転】と【結】の設計
【転】解決策提示 – 希望を示す(5-7分)

目的:
・解決策を提案する
・「これなら実現できる」と思わせる
・データで効果を実証する

効果的な解決策提示:

1. シンプルに3つにまとめる
例:
「解決策は3つ:
1. サポート体制強化
2. 品質管理の徹底
3. 顧客コミュニケーション改善」

2. それぞれの効果を数値化
・どれだけ改善するか
・投資対効果は
・実現可能性は

3. 他社事例で信頼性を高める
「同様の施策でB社は6ヶ月でNPSを
20ポイント改善しました。」

4. ビジュアルで直感的に
・Before/Afterのグラフ
・実装ロードマップ
・効果予測のグラフ

【結】クロージング – 行動を促す(1-2分)

目的:
・意思決定を促す
・次のアクションを明確にする
・印象に残るメッセージ

効果的なクロージング:

1. 要点を3つで再確認
「まとめます。
1. 現状: 顧客満足度が危機的水準
2. 解決策: 3つの施策で改善可能
3. 効果: ROI 150%、6ヶ月で回復」

2. 明確な Call to Action
「今週中の承認をお願いします。
来月から実施すれば、年内に効果が出ます。」

3. ビジョンで締める
「1年後、当社は業界トップの
顧客満足度を実現しています。
今日がそのスタートです。」

4. 強いメッセージで印象付ける
「今、行動しなければ、
1年後に後悔します。
しかし今決断すれば、
1年後に誇りに思えます。」
📌 時間配分の目安(15分プレゼンの場合)
起(オープニング): 1-2分 (10%)
承(問題提起): 2-3分 (20%)
転(解決策): 5-7分 (50%)
結(クロージング): 1-2分 (10%)
質疑応答: 3-4分 (残り)

ストーリーで感情を動かし、
データで理性を納得させる!

ナラティブ(物語)の力

💡 人は物語で記憶する
なぜナラティブが重要か:

データだけの場合:
「NPSが28に低下しました。」
→ 記憶に残らない

ナラティブを加えた場合:
「先週、10年来の顧客・田中さんが解約しました。
理由は『3回問い合わせても解決しなかった』。
田中さんのような顧客が月に80人います。
これがNPS 28という数字の背景です。」
→ 心に響く、記憶に残る

効果的なナラティブの作り方:

1. 具体的な人物を登場させる
×「顧客」
○「35歳の営業マネージャー、鈴木さん」

2. 感情を描写する
×「不満を持っていた」
○「『もう二度と使わない』と怒りの声」

3. 時系列で語る
「最初は満足していた」
→「ある日、問題が発生」
→「サポートに連絡したが…」
→「結局、解約に至った」

4. ダイアログ(会話)を使う
×「サポートに不満があった」
○「『なぜこんなに待たされるんですか?』
  という問い合わせが毎日10件以上」

5. 五感に訴える
・見る「画面に表示されたエラーメッセージ」
・聞く「電話口の苛立った声」
・感じる「不安と焦り」
💡 ナラティブとデータの融合
構造:
1. ストーリーで始める(感情)
2. データで裏付ける(理性)
3. ストーリーで締める(記憶)

例:
「田中さんの話(ストーリー)」

「同様のケースが月80件、
年間損失1億円(データ)」

「田中さんを取り戻せる、
それが今日の提案(ストーリー)」

ストーリーは心に残り、
データは頭に残る。
両方を使いこなす!

🎨 2. 効果的なスライドデザイン

スライドデザインの原則

📌 1スライド1メッセージの原則
スライドデザインの黄金律:

1. 1スライド1メッセージ
・伝えたいことは1つだけ
・複数の情報は複数のスライドに
・焦点を絞る

悪い例:
スライドタイトル:「現状分析」
内容: 売上、利益、顧客数、満足度、
   シェア、成長率…すべて1枚に
→ 何を見れば良いか分からない

良い例:
スライド1: 「売上が前年比10%減少」
スライド2: 「原因は新規顧客の30%減」
スライド3: 「既存顧客は5%増加」
→ それぞれ明確

2. タイトルが結論
×「売上推移」
○「売上は前年比10%減少」

×「顧客満足度調査結果」
○「顧客満足度が危機的水準に低下」

タイトルだけ読めば内容が分かる!

3. 文字は最小限
・箇条書き3-5個まで
・1行20字以内
・詳細は口頭で説明

悪い例:
「当社の顧客満足度は過去6ヶ月間にわたって
継続的に低下傾向を示しており、この状況が
続くと深刻な影響が…」(長文びっしり)

良い例:
「顧客満足度の継続的低下」
・6ヶ月で15pt低下
・業界平均を下回る
・年間1億円の損失リスク
💡 デザインの具体的ルール
4. フォントサイズは大きく
・タイトル: 32-40pt
・本文: 24-28pt
・最低でも20pt
・後ろの席から見えるか確認

5. 色は3色まで
・ベース: 黒または濃いグレー
・強調: 1色(赤、青、紫など)
・補助: グレー
・虹色グラフは避ける

6. 余白を恐れない
・スライドの50%は空白でOK
・詰め込まない
・視線を誘導する余白

7. アニメーションは最小限
・不要なアニメーションは避ける
・使うなら「フェード」のみ
・派手な動きは気が散る

8. グラフは大きく、シンプルに
・グラフがスライドの60-70%
・軸ラベルは大きく
・不要な装飾を削除
・重要な部分をハイライト

スライド枚数の目安:
・1分あたり1-2枚
・15分プレゼン → 15-30枚
・多すぎても少なすぎてもダメ

避けるべきスライド:
×小さい文字びっしり
×複雑なグラフ
×派手な背景
×読みにくいフォント
×カラフルすぎる

シンプル・イズ・ベスト!
読むスライドではなく、
見るスライドを作る!

❓ 3. 質疑応答の準備と対処法

想定質問と回答の準備

# 質疑応答の準備: 想定質問リストの作成 print(“=” * 80) print(“【Q&A Preparation Framework】”) print(“【質疑応答準備フレームワーク】”) print(“=” * 80) print() # プレゼンテーマ: カスタマーサポート強化提案 print(“【プレゼンテーマ】”) print(“カスタマーサポート強化提案”) print(” ・投資: 2,400万円/年”) print(” ・効果: NPS 28→48、ROI 43%”) print() print(“=” * 80) print() # 想定質問のカテゴリ分け qa_categories = { ‘データの信頼性’: [ { ‘question’: ‘Q1: サンプルサイズは十分ですか?’, ‘answer’: ”’A1: 十分です。今回の調査は1,200人を対象に実施。 統計的に95%の信頼水準で±2.8%の誤差範囲です。 業界標準の500-800人を大きく上回る信頼性があります。 補足: ・回答率: 68%(業界平均45%) ・セグメント別にも各300人以上確保 ・過去3回の調査とも一貫した傾向”’ }, { ‘question’: ‘Q2: 競合との比較データの出所は?’, ‘answer’: ”’A2: 業界団体の公開データおよび第三者調査機関のレポートです。 具体的には: ・日本CS協会 年次レポート2024 ・Gartner カスタマーサービス調査2024 ・当社独自のベンチマーク調査(3社) すべて信頼できるソースからの情報です。”’ } ], ‘コスト・ROI’: [ { ‘question’: ‘Q3: 年間2,400万円は高すぎませんか?’, ‘answer’: ”’A3: 実は業界標準と比べて適正水準です。 根拠: ・同規模企業の平均: 顧客100人あたり年間30万円 ・当社顧客数: 10,000人 ・業界標準: 3,000万円 ・当社提案: 2,400万円(業界平均より20%低い) さらに、この投資で年間3,600万円のリターンがあり、 実質的には年間1,200万円のプラスです。”’ }, { ‘question’: ‘Q4: ROI 43%の根拠は?’, ‘answer’: ”’A4: 保守的な前提での計算です。 計算根拠: ・年間投資: 2,520万円(人件費2,400万円+システム120万円) ・年間リターン: 3,600万円 ・内訳: – 解約防止効果: 2,400万円(解約率15%→8%削減) – アップセル効果: 800万円(満足度向上で購買増) – 口コミ効果: 400万円(NPS向上で紹介増) ・ROI: (3,600 – 2,520) / 2,520 = 43% 他社事例では60-80%のROIも報告されていますが、 当社は保守的に43%で試算しています。”’ } ], ‘実現可能性’: [ { ‘question’: ‘Q5: 6名の採用は現実的ですか?’, ‘answer’: ”’A5: はい、実現可能です。 採用計画: ・第1陣(3名): 既存社員からの異動 ・第2陣(3名): 新規採用(人材紹介会社と提携済み) ・採用期間: 2ヶ月(人材紹介会社が候補者を確保) リスク対策: ・採用遅延の場合 → 派遣社員で一時対応 ・離職リスク → 魅力的な労働環境と研修制度 すでに人事部と調整済みで、実現性は高いです。”’ }, { ‘question’: ‘Q6: 本当に6ヶ月でNPSが20pt改善しますか?’, ‘answer’: ”’A6: はい、十分に可能です。 根拠: 1. 他社事例: ・B社: サポート強化で6ヶ月後NPS +22pt ・C社: 同様施策で4ヶ月後NPS +18pt 2. 当社の強み: ・既にロイヤル顧客が30%存在 ・製品自体の評価は高い(4.2/5) ・サポート改善だけで大幅改善可能 3. 段階的効果: ・1ヶ月後: +5pt(応答時間短縮の即効) ・3ヶ月後: +12pt(解決率向上) ・6ヶ月後: +20pt(総合的改善) むしろ保守的な見積もりです。”’ } ], ‘リスクと対策’: [ { ‘question’: ‘Q7: 失敗したらどうしますか?’, ‘answer’: ”’A7: 段階的実施でリスクを最小化します。 実施計画: ・Phase 1(1-2ヶ月): パイロット運用 – 要員3名でスタート – 効果測定を毎週実施 – 目標未達なら即座に軌道修正 ・Phase 2(3-4ヶ月): 本格展開 – Phase 1で効果確認後に残り3名追加 – KPI達成を確認しながら進める ・Phase 3(5-6ヶ月): 最適化 – データに基づく継続改善 撤退基準: ・3ヶ月後にNPS +5pt未達の場合は見直し ・費用対効果が50%未達の場合は規模縮小 リスクヘッジを組み込んだ計画です。”’ }, { ‘question’: ‘Q8: 既存社員への負荷は?’, ‘answer’: ”’A8: むしろ負荷は軽減されます。 現状の問題: ・現在8名で対応しきれず ・一人当たり月300件(過負荷) ・残業月平均40時間 改善後: ・14名で対応 ・一人当たり月170件(適正) ・残業月平均10時間 ・離職リスク低下 既存社員からは「ぜひ実施してほしい」との声多数。 労働環境改善にもつながります。”’ } ], ‘代替案’: [ { ‘question’: ‘Q9: もっと安い方法はありませんか?’, ‘answer’: ”’A9: 検討しましたが、この案が最もコスパが高いです。 代替案比較: 1. AIチャットボットのみ ・コスト: 年間500万円 ・効果: NPS +8pt ・課題: 複雑な問い合わせに対応不可 2. アウトソーシング ・コスト: 年間1,800万円 ・効果: NPS +12pt ・課題: 品質管理が困難 3. 提案(内製強化) ・コスト: 年間2,520万円 ・効果: NPS +20pt ・メリット: 品質管理可能、ノウハウ蓄積 長期的には提案が最も効果的です。”’ } ], ‘批判的質問’: [ { ‘question’: ‘Q10: これまでも似た提案があったが失敗しましたよね?’, ‘answer’: ”’A10: おっしゃる通り、過去に類似の試みがありました。 今回は過去の失敗を踏まえて設計しています。 過去の失敗要因と対策: 1. 過去: 目標が曖昧 → 今回: KPI明確化(NPS、応答時間、解決率) 2. 過去: トレーニング不足 → 今回: 2ヶ月間の充実した研修プログラム 3. 過去: PDCAなし → 今回: 毎週のデータレビューと改善 4. 過去: 経営の関与不足 → 今回: 月次進捗報告を経営会議で実施 過去の教訓を完全に活かした計画です。”’ } ] } # 質問カテゴリごとに表示 for category, questions in qa_categories.items(): print(f”【{category}に関する質問】”) print(“-” * 80) for qa in questions: print(qa[‘question’]) print() print(qa[‘answer’]) print() print(“=” * 80) print()

質疑応答のベストプラクティス

# Q&A対応のベストプラクティス print(“=” * 80) print(“【Q&A Response Best Practices】”) print(“【質疑応答のベストプラクティス】”) print(“=” * 80) print() best_practices = “”” 【質問を受ける姿勢】 1. 質問を歓迎する ×「それは後で個別に…」 ○「素晴らしい質問です。」 2. 質問を言い換えて確認 「つまり〜ということですね?」 → 理解を確認、時間を稼ぐ 3. 簡潔に答える ・結論を先に(30秒) ・必要なら詳細を追加(30秒) ・ダラダラ話さない 4. 知らないことは正直に ×「たぶん〜だと思います」 ○「確認して後ほど回答します」 5. 批判的質問も冷静に ×「それは間違っています」 ○「そのご懸念はもっともです。実は…」 【答えられない質問への対処】 1. データがない場合 「現時点でデータはありませんが、 〜の理由で〜と予測しています。 正確なデータは来週までに準備します。」 2. 範囲外の質問 「重要なご指摘です。ただ、それは 別のプロジェクトの範囲になるため、 今日は〜に焦点を当てています。」 3. 批判的すぎる質問 「そのリスクは認識しています。 〜の対策を講じることで軽減できます。」 【質問を味方につける】 1. 事前に質問を誘導 「特に〜について質問があると思いますので、 先に説明します。」 2. 質問で議論を深める 「今の質問に関連して、 実は〜というデータもあります。」 3. 難しい質問を逆手に取る 「その質問こそ、今回の提案が 重要な理由です。なぜなら…」 【タイムマネジメント】 ・長い質問は要約して答える ・関連質問はまとめて答える ・時間オーバーしそうなら 「残り時間の関係で、最後の質問にします」 質疑応答は対立ではなく対話。 聴衆と一緒に最善策を探る姿勢! “”” print(best_practices)

📝 STEP 49 のまとめ

✅ このステップで学んだこと
  • ストーリーアーク: 起承転結で聴衆を引き込む
  • ナラティブの力: 物語で感情を動かす
  • スライドデザイン: 1スライド1メッセージ
  • 質疑応答: 想定質問を準備し、冷静に対処
  • プレゼン技術: 声、姿勢、アイコンタクト
💡 説得力のあるプレゼンテーションの実践ポイント

プレゼン成功の10の秘訣!

1. 練習、練習、練習
・最低5回は通しで練習
・時間を計る
・録画して自分で確認
・同僚にフィードバックをもらう

2. 最初の30秒で勝負
・オープニングを完璧に
・暗記レベルで準備
・聴衆の注意を掴む

3. アイコンタクト
・一人3秒ずつ見る
・部屋全体をカバー
・スライドを見すぎない

4. 声のトーン
・重要な部分はゆっくり
・声の高低で変化をつける
・早口にならない

5. ジェスチャー
・自然な動き
・強調したい時に使う
・やりすぎない

6. 間(ま)を恐れない
・重要な発言の後は2秒待つ
・沈黙も武器
・考える時間を与える

7. エネルギーを保つ
・立ち続ける(座らない)
・動きながら話す
・情熱を込める

8. 時間厳守
・予定時間の90%で終わる
・余裕を持たせる
・延長は嫌われる

9. バックアッププラン
・PCが壊れたら?
・プロジェクターが使えなかったら?
・印刷資料も準備

10. フィードバックを求める
・終了後に感想を聞く
・改善点を記録
・次回に活かす

準備が自信を生み、
自信が説得力を生む!

📌 プレゼン前日・当日のチェックリスト
前日:
□ スライド最終確認
□ 想定質問リスト作成
□ 通しリハーサル
□ 服装準備
□ 早めに就寝

当日:
□ 会場30分前到着
□ 機材チェック
□ スライド読み込み確認
□ 声出し練習
□ 深呼吸して集中

📝 練習問題

問題 1 基礎

以下のテーマで15分間のプレゼンテーションを設計してください。
ストーリーアーク(起承転結)に従って、各セクションの内容と時間配分を計画してください。

テーマ: 新商品発売の提案
・商品: スマートウォッチ(健康管理機能強化)
・投資: 開発費5,000万円、マーケティング3,000万円
・予測: 初年度売上2億円、2年目5億円
・競合: 大手3社が市場シェア70%占有
・差別化: AI健康アドバイザー機能(独自)

起承転結の各セクションで何を話すか、時間配分と合わせて設計してください。

【解答例】プレゼンテーション設計
【15分プレゼンテーション構成】
「AI健康アドバイザー搭載スマートウォッチ発売提案」

【起】オープニング – 注目を集める(2分)

スライド1: タイトル(10秒)
「健康革命: AIがあなたの主治医になる時代」

スライド2: 衝撃的な事実(50秒)
・日本人の70%が健康不安を抱えている
・しかし健康診断は年1回のみ
・毎日の健康管理ができていない
→ 巨大な潜在ニーズ

ナラティブ:
「先月、私の父が倒れました。不整脈でした。
実は2週間前から兆候があったそうです。
もし毎日モニタリングできていたら…」

スライド3: 今日の提案(1分)
「AI健康アドバイザー搭載スマートウォッチで
この問題を解決します。」
・投資: 8,000万円
・初年度売上: 2億円
・2年目: 5億円
・ROI: 2年で625%

【承】問題提起 – 課題を共有する(3分)

スライド4: 市場の現状(1分)
・スマートウォッチ市場: 年間2,000億円
・年成長率: 15%
・しかし、日本企業シェアは10%のみ
・大手3社が70%を支配

スライド5: 既存商品の課題(1分)
・歩数計、心拍計など「測定」だけ
・データを見せるだけで終わり
・「だから何?」に答えていない
・ユーザーの80%が3ヶ月で使用停止

スライド6: 顧客の声(1分)
ナラティブ:
「調査で1,000人に聞きました。
『データは見るけど、何をすべきか分からない』85%
『専門的なアドバイスが欲しい』92%
『医者に行くほどではない症状の相談先がない』78%」

【転】解決策提示 – 希望を示す(7分)

スライド7: 新商品の概要(1分)
「AI健康アドバイザー」
・24時間モニタリング
・AIが異常を検知
・その場でアドバイス
・必要なら医療機関を推奨

スライド8: 3つの差別化機能(2分)
1. 予測アラート
「明日、体調を崩す可能性80%。今日は早めに休んで」
2. パーソナライズアドバイス
「あなたの場合、週3回20分のウォーキングが最適」
3. 医療連携
「データを主治医と共有可能」

スライド9: 実証実験の結果(1分)
・モニター200人で3ヶ月テスト
・継続使用率: 92%(既存品は20%)
・健康改善実感: 87%
・「ぜひ購入したい」: 94%

スライド10: ビジネスモデル(1分)
・本体価格: 39,800円
・月額サービス: 980円(AIアドバイス)
・ターゲット: 健康意識の高い40-60代
・初年度販売目標: 5,000台

スライド11: 収益計画(1分)
Year 1:
・売上: 2億円(本体1億+サービス1億)
・利益: 4,000万円
Year 2:
・売上: 5億円
・利益: 1億5,000万円
投資回収: 16ヶ月

スライド12: 競合比較(1分)
| 機能 | A社 | B社 | 当社 |
| 測定 | ○ | ○ | ○ |
| AIアドバイス | × | △ | ◎ |
| 医療連携 | × | × | ○ |
| 価格 | 高 | 中 | 中 |

【結】クロージング – 行動を促す(2分)

スライド13: 実装計画(1分)
・今月承認 → 来月開発開始
・6ヶ月後: 製品完成
・8ヶ月後: 発売
・1年後: 5,000台達成

スライド14: まとめ(30秒)
3つのポイント:
1. 巨大な市場機会(2,000億円)
2. 独自の差別化(AI健康アドバイザー)
3. 確実な収益(ROI 625%、16ヶ月回収)

スライド15: Call to Action(30秒)
「今週中の承認をお願いします。」
「来月着手すれば、来年には
日本の健康を変えられます。」
「父のような人を一人でも減らしたい。
それが私たちの使命です。」

質疑応答(1分 – プレゼン外)

解説:

【時間配分の詳細】
起(オープニング): 2分(13%)
承(問題提起): 3分(20%)
転(解決策): 7分(47%)
結(クロージング): 2分(13%)
余裕: 1分(7%)
合計: 15分

【ナラティブの活用】
・オープニング: 父の話(感情を揺さぶる)
・問題提起: 顧客の声(共感を得る)
・クロージング: 使命(記憶に残す)

優れている点:
✓ ストーリーアークが明確
✓ 時間配分が適切
✓ ナラティブで感情に訴求
✓ データで論理的に裏付け
✓ 各スライドが1メッセージ
✓ Call to Actionが強い

【想定質問】
Q1: 医療機器認証は必要か?
Q2: 競合の反応は?
Q3: データプライバシーは?
Q4: 技術的実現可能性は?
→ すべて準備しておく

❓ よくある質問

Q1: 緊張してうまく話せません…
準備と練習で緊張は軽減できます。

緊張対策:

1. 徹底的な準備
・練習回数を増やす
・想定質問を準備
・バックアッププランを用意
→ 準備が自信を生む

2. 呼吸法
・直前に深呼吸5回
・4秒吸って、7秒止めて、8秒吐く
・心拍数を落ち着かせる

3. 視線のコントロール
・最初は味方を見る(頷いてくれる人)
・徐々に範囲を広げる
・威圧的な人は避ける

4. 動きで緊張をほぐす
・座らず立つ
・適度に動く
・ジェスチャーを使う

5. 完璧を目指さない
・多少の言い間違いはOK
・聴衆は気づいていない
・リラックスして話す

プロでも緊張する。
緊張は悪ではなく、
集中力の現れ!
Q2: 時間内に終わりません…
練習で時間感覚を身につけます。

時間管理のコツ:

1. 時間配分を明確に
・各セクションの目標時間を決める
・スライドノートに時刻を書く
・「ここまで5分」など目印を

2. タイマーを使う
・スマートウォッチでバイブ設定
・5分ごとにバイブで確認
・会場の時計を定期的に見る

3. 削れる部分を決めておく
・コアスライド: 絶対に削らない
・補足スライド: 時間次第で省略
・詳細スライド: 質疑で対応

4. 90%で終わる計画
・15分なら13.5分で終わる内容
・余裕を持たせる
・延長は絶対に避ける

5. 練習で体得
・タイマーで測りながら練習
・5回以上通しリハーサル
・時間感覚が身につく

時間厳守は信頼の証!
Q3: 批判的な質問にどう対応すればいいですか?
冷静に、誠実に、データで答えます。

批判的質問への対処法:

1. まず肯定する
×「それは違います」
○「重要なご指摘です」
○「そのご懸念はもっともです」

2. 理解を示す
「〜というご心配ですね。
実は私たちも同じ懸念を持っていました。」

3. データで反論
「しかし、データを見ると…」
「実際に検証した結果…」
→ 感情ではなく事実で

4. リスク対策を示す
「そのリスクは認識しており、
〜の対策を講じています。」

5. 逆質問で深掘り
「具体的にどのような点が
ご懸念でしょうか?」
→ 真の懸念を理解

6. 感謝で締める
「貴重なご意見ありがとうございます。
計画に反映させていただきます。」

批判は改善の機会!
防御ではなく対話で!
📝

学習メモ

ビジネスデータ分析・意思決定 - Step 49

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