STEP 6:KPIの設計と選定

📊 STEP 6: KPIの設計と選定

ビジネスの成功を測定する重要指標を設計しよう

📋 このステップで学ぶこと

  • KPIとは何か、KGIとの違い
  • 良いKPIの条件(シンプル、測定可能、アクション可能)
  • KPIツリーの作成方法
  • 先行指標(リーディング指標)と遅行指標(ラギング指標)
  • 部門別・業種別のKPI設定例

🎯 1. KPIの概念

KPIとは?

KPI(Key Performance Indicator)とは、「重要業績評価指標」のこと。

簡単に言うと、「ビジネスの目標達成度を測るための重要な数字」です。

KPI = Key Performance Indicator Key(キー)= 重要な、鍵となる Performance(パフォーマンス)= 業績、成果 Indicator(インジケーター)= 指標、目印 つまり… 「目標に向かって進んでいるか」を測る、重要な指標!
📝 夏休みの勉強で例えてみましょう

最終目標(KGI):夏休み明けのテストで90点以上を取る

KPI(達成のために追跡する数字):

  • 毎日の勉強時間(目標:2時間以上)
  • 問題集の進捗率(目標:1週間で10ページ)
  • 小テストの正答率(目標:80%以上)

これらのKPIを毎日チェックすることで、「このままで目標達成できそうか」がわかります!

KGIとKPIの違い

KGI(Key Goal Indicator)

「最終的な目標」を表す指標

  • 例:年間売上10億円
  • 例:顧客満足度90%
  • 例:市場シェア20%

→ 結果を示す指標(年1回など、測定頻度が低い)

KPI(Key Performance Indicator)

「KGI達成のプロセス」を測る指標

  • 例:月間新規顧客数
  • 例:Webサイト訪問者数
  • 例:成約率

→ 進捗を示す指標(毎日・毎週など、測定頻度が高い)

🎯 KGIとKPIの関係
KGI:年間売上10億円
 ↑
 ├─ KPI1:月間売上(目標:8,300万円)
 ├─ KPI2:月間新規顧客数(目標:100人)
 ├─ KPI3:既存顧客リピート率(目標:60%)
 └─ KPI4:客単価(目標:50,000円)

KPIを達成し続ければ、自動的にKGIも達成できる設計が理想です。

なぜKPIが重要なのか

1️⃣ 早期警告システム

KGI(最終目標)だけ見ていると、問題に気づくのが遅すぎる。KPIを毎日・毎週チェックすることで、早めに対策を打てます。

2️⃣ チーム全員の方向性統一

「何を優先すべきか」が明確になります。全員が同じKPIを見ることで、ベクトルが揃います

3️⃣ モチベーション向上

進捗が数字で見えるので、達成感が得られます。「今月は目標の90%まで来た!」など、やる気が出ます

4️⃣ データドリブン経営

KPIをベースに客観的な議論ができます。「なんとなく調子が悪い」ではなく、「KPI〇〇が目標の80%」と具体的に話せます。

💡 KPIの本質

KPIは単なる「数字の羅列」ではありません。

「今、何に集中すべきか」を教えてくれる羅針盤です。

KPIを設定することで、チーム全員が「同じゴールに向かって、同じペースで進んでいるか」を確認できます。

✅ 2. 良いKPIの条件

すべての数字がKPIになるわけではありません。良いKPIには、いくつかの条件があります。

良いKPIの7つの条件(SMART + 2)

1. Specific(具体的)

曖昧ではなく、具体的に定義されていること。

❌ 悪い例:「顧客満足度を上げる」

✅ 良い例:「NPS(ネットプロモータースコア)を30から40に上げる」

2. Measurable(測定可能)

数値で測れること。主観ではなく、客観的に。

❌ 悪い例:「サービスの質を良くする」(測れない)

✅ 良い例:「問い合わせ対応時間を平均24時間から1時間に短縮」

3. Achievable(達成可能)

現実的に達成可能であること(高すぎず、低すぎず)。

❌ 悪い例:「売上を1年で10倍にする」(非現実的)

✅ 良い例:「売上を1年で20%増やす」(チャレンジングだが可能)

4. Relevant(関連性)

ビジネスの最終目標(KGI)に直結していること。

❌ 悪い例:「SNSのフォロワー数」(売上と直結しない場合)

✅ 良い例:「SNS経由の購入数」(売上に直結)

5. Time-bound(期限がある)

いつまでに達成するかが明確であること。

❌ 悪い例:「新規顧客を増やす」(いつまで?)

✅ 良い例:「3ヶ月以内に月間新規顧客を50人から80人に増やす」

6. Simple(シンプル)

誰でも理解できるほどシンプルであること。

❌ 悪い例:「(売上-原価)÷(固定費+変動費)×係数α」(複雑すぎ)

✅ 良い例:「営業利益率」「成約率」(誰でもわかる)

7. Actionable(アクション可能)

KPIが悪化したとき、何をすべきかが明確であること。

❌ 悪い例:「景気指数」(自社でコントロールできない)

✅ 良い例:「広告クリック率」(広告を改善すれば上がる)

悪いKPIの例とその問題点

❌ 悪いKPI 問題点
「頑張る」 測定不可能。主観的で、数値化できない
「会議の回数」 関連性がない。会議が多くても、成果とは無関係
「労働時間」 質を測れない。長く働けば良いわけではない
「Webサイトの訪問者数」
(EC以外)
アクション不明。訪問者が多くても、売上に繋がらなければ意味がない(業種による)
「従業員の幸福度」 測定困難。主観的すぎて、定量化が難しい
⚠️ KPI設定のよくある失敗

失敗1:KPIが多すぎる

10個も20個もKPIがあると、何を優先すべきかわからなくなる
理想は3〜5個に絞る

失敗2:測定が難しいKPI

データが取れない、または取るのに時間がかかりすぎる
→ すぐに測定できるKPIを選ぶ

失敗3:操作可能なKPI

数字を良く見せるために不正ができてしまう
→ 複数の指標を組み合わせる

失敗4:短期的すぎるKPI

今月の数字だけ見て、長期的視点を失う
→ 短期KPIと長期KPIを両方設定

🌳 3. KPIツリーの作成

KPIツリーとは?

KPIツリーとは、最終目標(KGI)から逆算して、必要なKPIを木の構造で整理したものです。

「何を測れば、目標達成できるか」が一目でわかります。

KPIツリーの構造

KPIツリーの例:ECサイトの売上
KGI:年間売上10億円
├─ KPI1:月間売上(目標:8,300万円)
│ ├─ KPI1-1:訪問者数(目標:10万人)
│ │ ├─ 自然検索流入
│ │ ├─ 広告流入
│ │ └─ SNS流入
│ ├─ KPI1-2:コンバージョン率(目標:3%)
│ │ ├─ カート投入率
│ │ └─ カート完了率
│ └─ KPI1-3:客単価(目標:30,000円)
│   ├─ 商品単価
│   └─ 購入点数
└─ KPI2:リピート率(目標:40%)
  ├─ KPI2-1:メール開封率
  └─ KPI2-2:2回目購入率

KPIツリー作成の4ステップ

📊 KPIツリーの作り方

ステップ1:KGI(最終目標)を明確にする

例:「年間売上10億円」

ステップ2:KGIを要素分解する

売上 = 訪問者数 × コンバージョン率 × 客単価
→ この3つが第1階層のKPI

ステップ3:各KPIをさらに分解する

訪問者数 = 自然検索 + 広告 + SNS + …
→ 第2階層のKPI

ステップ4:実行可能なレベルまで分解

「この数字を改善するには、何をすればいいか」が明確になるまで分解する。

実例:営業部門のKPIツリー

💼 営業チームの年間売上目標:5億円
KGI:年間売上5億円
├─ KPI1:商談数(目標:月間200件)
│ ├─ リード獲得数(月間400件)
│ │ ├─ 展示会(100件)
│ │ ├─ Web問い合わせ(200件)
│ │ └─ 紹介(100件)
│ └─ 商談化率(50%)
├─ KPI2:成約率(目標:25%)
│ ├─ 初回訪問→提案(70%)
│ ├─ 提案→見積(50%)
│ └─ 見積→受注(70%)
└─ KPI3:平均受注額(目標:100万円)
  ├─ 商品単価
  └─ 商品点数
💡 KPIツリーのコツ
  • 階層は3〜4層まで:深すぎると複雑になる
  • MECEで分解:漏れなくダブりなく
  • 測定可能な指標のみ:データが取れない指標は避ける
  • 因数分解を活用:掛け算で分解できると、影響度がわかりやすい

⏱️ 4. 先行指標と遅行指標

2種類のKPI

KPIには、「先行指標(リーディング指標)」「遅行指標(ラギング指標)」の2種類があります。

遅行指標(ラギング指標)

「結果」を示す指標。過去の成果を測る。

  • 例:月間売上
  • 例:顧客満足度
  • 例:利益率

特徴:結果なので変えられない。対策を打つのが遅れる。

先行指標(リーディング指標)

「未来の結果」を予測する指標。行動を測る。

  • 例:商談数
  • 例:Webサイト訪問者数
  • 例:メール開封率

特徴:今の行動を変えれば改善できる。早めに対策できる。

先行指標と遅行指標の関係

【関係性】 先行指標 → 遅行指標 例1: 商談数(先行) → 売上(遅行) 商談を増やせば、1〜2ヶ月後に売上が増える 例2: Web訪問者数(先行) → 問い合わせ数(遅行) 訪問者を増やせば、問い合わせが増える 例3: 従業員満足度(先行) → 顧客満足度(遅行) 従業員が満足すれば、サービスの質が上がり、顧客満足度も上がる

なぜ先行指標が重要なのか

🚗 車の運転で例えると…

遅行指標だけ見る:

バックミラーだけ見て運転する状態。
「あ、さっき曲がり角を通り過ぎた!」→ もう遅い

先行指標を見る:

前方を見て運転する状態。
「次の角を右に曲がれば目的地だ」→ 事前に準備できる

先行指標と遅行指標の組み合わせ例

業種 先行指標 遅行指標
営業 商談数、提案数、訪問件数 売上、成約率、平均受注額
ECサイト 訪問者数、カート投入率、メール開封率 売上、コンバージョン率、リピート率
カスタマーサポート 初回応答時間、未解決チケット数 顧客満足度、NPS、解約率
製造業 稼働率、メンテナンス実施率 生産量、不良品率、納期遵守率
💡 バランスが大切

先行指標だけ見ていると、「行動はしているが、結果が出ていない」ことに気づかない。

遅行指標だけ見ていると、「結果が悪いことはわかるが、何をすればいいかわからない」。

理想は、先行指標70%、遅行指標30%くらいのバランスでKPIを設定することです。

📋 5. 部門別・業種別のKPI設定例

営業部門のKPI

💼 B2B営業(法人向け)
  • リード獲得数:月間〇〇件
  • 商談化率:リードから商談への転換率 〇〇%
  • 商談数:月間〇〇件
  • 成約率:商談から受注への転換率 〇〇%
  • 平均商談期間:初回接触から受注まで 〇〇日
  • 平均受注額:1件あたり 〇〇万円
  • 顧客生涯価値(LTV):1顧客あたり 〇〇万円
🛍️ B2C営業(個人向け)
  • 来店客数:日次・週次で測定
  • 購入率:来店客のうち何%が購入したか
  • 客単価:1人あたりの購入金額
  • 商品単価:1商品あたりの平均価格
  • 購入点数:1人あたりの購入商品数
  • リピート率:再来店率

マーケティング部門のKPI

📢 デジタルマーケティング
  • Webサイト訪問者数:月間ユニークユーザー数
  • 直帰率:1ページだけ見て離脱する割合(低い方が良い)
  • コンバージョン率(CVR):訪問者のうち購入・問い合わせした割合
  • CPM(インプレッション単価):1,000回表示あたりのコスト
  • CPC(クリック単価):1クリックあたりのコスト
  • CPA(顧客獲得単価):1人の顧客を獲得するコスト
  • ROI(投資対効果):広告費に対する利益の割合

カスタマーサポート部門のKPI

📞 サポート・CS
  • 初回応答時間:問い合わせから最初の返信までの時間(短い方が良い)
  • 平均解決時間:問題解決までの平均時間
  • 一次解決率:最初の対応で解決した割合
  • 顧客満足度(CSAT):サポート対応への満足度
  • NPS(ネットプロモータースコア):推奨度
  • チケット未解決数:対応中の問い合わせ数(少ない方が良い)

製造・生産部門のKPI

🏭 製造業
  • 稼働率:設備が実際に稼働している時間の割合
  • 生産量:日次・月次の生産数
  • 不良品率:生産量に対する不良品の割合(低い方が良い)
  • 納期遵守率:納期通りに納品できた割合
  • 在庫回転率:在庫がどれだけ早く売れるか
  • OEE(設備総合効率):稼働率×性能×品質の総合指標

SaaS・サブスクリプションビジネスのKPI

💻 SaaS
  • MRR(月次経常収益):月額課金の合計
  • ARR(年間経常収益):年間の課金収益
  • チャーンレート(解約率):月間の解約率(低い方が良い)
  • LTV(顧客生涯価値):1顧客が生涯で支払う総額
  • CAC(顧客獲得コスト):1人獲得するコスト
  • LTV/CAC比率:3以上が理想
  • アクティブユーザー率:実際に使っているユーザーの割合
⚠️ 業種別KPIの注意点

上記はあくまで一般的な例です。自社のビジネスモデル、戦略、現状に合わせてカスタマイズすることが重要です。他社が使っているからといって、盲目的に同じKPIを設定するのは危険です。

📝 STEP 6 のまとめ

✅ このステップで学んだこと

1. KPIとは

  • ビジネスの目標達成度を測る重要指標
  • KGI(最終目標)とKPI(プロセス指標)の違い

2. 良いKPIの7条件

  • 具体的、測定可能、達成可能、関連性、期限、シンプル、アクション可能

3. KPIツリー

  • KGIから逆算してKPIを設計
  • 因数分解で要素を整理

4. 先行指標と遅行指標

  • 先行指標(未来を予測)と遅行指標(結果)のバランスが大切
  • 理想は先行指標70%、遅行指標30%
💡 最も大切なポイント

KPIは「測るため」ではなく、「改善するため」に設定します。

KPIを見て「今月は目標の90%だ」で終わるのではなく、「では、100%にするために何をすべきか?」を考えることが大切です。

KPIは羅針盤であり、ゴールではありません。

🎯 次のステップの予告

次のSTEP 7では、「データ収集の基本」を学びます。どんなデータがビジネスに存在するか、どうやって集めるか、データの質をどう確保するかを習得しましょう!

📝 理解度チェック

学んだ内容を確認しましょう。解答を見る前に、まず自分で考えてみてください。

問題 1 基礎

KGIとKPIの違いを説明してください。

【解答】

KGI(Key Goal Indicator):

  • 「最終的な目標」を表す指標
  • 例:年間売上10億円、市場シェア20%
  • 測定頻度:年1回など、低頻度

KPI(Key Performance Indicator):

  • 「KGI達成のプロセス」を測る指標
  • 例:月間新規顧客数、成約率
  • 測定頻度:毎日・毎週など、高頻度

関係性:KPIを達成し続ければ、KGIも達成できる設計が理想

問題 2 基礎

先行指標(リーディング指標)と遅行指標(ラギング指標)の違いを説明し、それぞれの例を1つずつ挙げてください。

【解答】

先行指標(リーディング指標):

  • 「未来の結果」を予測する指標
  • 今の行動を変えれば改善できる
  • 例:商談数、Web訪問者数、メール開封率

遅行指標(ラギング指標):

  • 「結果」を示す指標
  • 過去の成果を測る
  • 例:月間売上、顧客満足度、利益率

関係性:先行指標を改善すれば、1〜2ヶ月後に遅行指標も改善する

問題 3 応用

以下のKPIは、良いKPIですか?理由も答えてください。
「従業員の頑張り度」

【解答】

悪いKPIです。

理由:

  • 測定不可能:「頑張り」は主観的で、数値化できない
  • 曖昧:何をもって「頑張っている」と判断するか不明
  • アクション不明:これが低い時、何をすればいいかわからない

改善例:

  • 「営業訪問件数:月間〇〇件」
  • 「タスク完了率:〇〇%」
  • 「残業時間:月間〇〇時間以内」
問題 4 応用

良いKPIの条件を5つ以上挙げてください。

【解答】
  1. Specific(具体的):曖昧ではなく、具体的に定義されている
  2. Measurable(測定可能):数値で測れる、客観的
  3. Achievable(達成可能):現実的に達成可能
  4. Relevant(関連性):最終目標(KGI)に直結している
  5. Time-bound(期限がある):いつまでに達成するか明確
  6. Simple(シンプル):誰でも理解できる
  7. Actionable(アクション可能):悪化時に何をすべきか明確

覚え方のコツ:「SMART + シンプル + アクション可能」で覚えましょう。

問題 5 発展

あなたの会社(または想像上の会社)のKPIツリーを作成してください。
1. KGI(最終目標)を設定
2. KGIを要素分解して、3〜5個のKPIを設定
3. 各KPIの目標値を設定

【解答例】

業種:オンライン英会話スクール(サブスクリプション)

KGI:年間売上1億円
├─ KPI1:MRR(月次経常収益):830万円
│ ├─ 会員数:1,000人
│ └─ 平均単価:8,300円/月
├─ KPI2:新規会員数:月間50人
│ ├─ 無料体験申込数:月間200人
│ └─ 体験→入会率:25%
├─ KPI3:チャーンレート(解約率):5%以下
│ ├─ 初月解約率:10%以下
│ └─ 2ヶ月目以降解約率:3%以下
└─ KPI4:レッスン受講率:80%
  ├─ 予約率:90%
  └─ キャンセル率:10%以下

ポイント:KGI達成に必要な要素を因数分解し、測定可能で具体的な数値目標を設定しています。

❓ よくある質問

Q1: KPIはいくつ設定すべきですか?

3〜5個が理想です。

KPIが多すぎると、何を優先すべきかわからなくなります。「あれもこれも測る」のではなく、「本当に重要な指標だけ」に絞り込むことが大切です。

目安:

  • 個人レベル:3個まで
  • チームレベル:5個まで
  • 部門レベル:7個まで

もし10個以上のKPIがある場合は、「本当にすべて必要か?」を見直しましょう。

Q2: KPIの目標値はどう決めればいいですか?

以下の方法で設定します:

  1. 過去実績+α:過去のデータを見て、「前年比10%増」など
  2. 業界平均:同業他社や業界レポートを参考に
  3. 逆算:KGIから逆算して、「KGI達成に必要な数値」を計算
  4. ベンチマーク:優秀な企業の数値を目標に

注意点:

  • 高すぎる目標:達成不可能でモチベーション低下
  • 低すぎる目標:チャレンジがなく、成長しない

「頑張れば届く」レベルが理想(達成率70〜80%くらいを目指す)

Q3: KPIを達成したのに、KGIが達成できません。なぜですか?

KPIの設定が間違っている可能性があります。

よくある原因:

  1. 関連性がない:KPIとKGIの因果関係が弱い
    例:「Twitterのフォロワー数」を増やしても、売上に繋がらない
  2. 計算ミス:KPIの目標値が低すぎる
    例:月間売上1億円達成には、実は新規顧客200人必要なのに、KPIは100人に設定
  3. 他の要因:KPI以外の要因がKGIに影響している
    例:客数は増えたが、客単価が下がって売上が伸びない

対策:KPIツリーを見直し、KGIとKPIの因果関係を再確認しましょう。

Q4: 毎日KPIをチェックするのが大変です…

ダッシュボードを作りましょう。

手動でチェックするのは大変なので、自動化することをおすすめします。

方法:

  1. Excelで簡易ダッシュボード:データを入力すれば、自動でグラフ更新
  2. BIツール(Tableau、Power BI):データと連携して自動更新
  3. Google Data Studio:無料でダッシュボード作成可能
  4. SaaS管理画面:多くのSaaSには、KPIダッシュボード機能が標準装備

毎朝5分、ダッシュボードを見る習慣をつければ、自然とKPI管理ができるようになります。

Q5: KPIが悪化した時、どうすればいいですか?

以下の手順で対応します:

ステップ1:事実確認

  • 本当に悪化しているか?一時的な変動ではないか?
  • どれくらい悪化しているか?(目標の何%?)

ステップ2:原因分析

  • なぜ悪化したか?データで確認
  • どのセグメント(顧客層、商品、地域など)で悪化?

ステップ3:仮説立案

  • 考えられる原因を列挙(3〜5個)
  • 優先順位をつける

ステップ4:対策実行

  • 最も可能性が高い原因に対して、施策を実行
  • 効果測定(1〜2週間後に再チェック)

ステップ5:振り返り

  • 施策は効果があったか?
  • なければ、次の仮説を試す

大切なのは、「KPIが悪いこと」ではなく「悪化に気づかないこと」が問題です。早めに気づいて対策できれば、大きな問題になる前に解決できます。

Q6: 部門ごとにKPIがバラバラで、全社で統一できません…

KPIツリーで整理しましょう。

全社のKGIを頂点に、各部門のKPIがどうつながっているかを可視化します。

例:

  • 全社KGI:年間売上10億円
  • 営業部KPI:成約数 → 売上に直結
  • マーケ部KPI:リード獲得数 → 成約数に影響
  • CS部KPI:解約率 → 既存顧客売上に影響

各部門のKPIが全社KGIにどう貢献するかを明確にすることで、部門間の協力も生まれます。

📝

学習メモ

ビジネスデータ分析・意思決定 - Step 6

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