STEP 18:Plotly入門

✨ STEP 18: Plotly入門

マウスで操作できるインタラクティブなグラフを作れるPlotlyを始めよう!

📋 このステップで学ぶこと

  • Plotlyとは何か(インタラクティブグラフの威力)
  • graph_objects と Plotly Express の違いと使い分け
  • 基本的なグラフの作成方法
  • Jupyter Notebook / Google Colabでの表示設定
  • HTMLファイルへのエクスポート
  • MatplotlibとPlotlyの使い分け

✨ 1. Plotlyとは

なぜPlotlyを学ぶのか

これまで学んできたMatplotlibやSeabornは、静的な画像としてグラフを出力します。印刷物や論文には最適ですが、Webサイトやプレゼンテーションでは物足りないことがあります。

例えば、「このデータポイントの詳細を知りたい」「特定の部分を拡大したい」と思っても、静的な画像では不可能です。

Plotly(プロットリー)は、この問題を解決します。マウスでホバーすればデータの詳細が表示され、ドラッグでズームでき、クリックでデータの表示/非表示を切り替えられます。

✨ Plotlyの3大特徴
特徴 説明 メリット
インタラクティブ ズーム、パン、ホバー、データ切替が可能 見る人が自分で探索できる
Web対応 HTMLファイルとして保存・共有できる ブラウザがあれば誰でも見られる
美しいデザイン デフォルトで洗練された見た目 カスタマイズなしでも見栄えが良い

Plotlyでできること

Plotlyのグラフには、以下の機能が自動的に追加されます。特別なコードを書く必要はありません。

【Plotlyの自動機能一覧】 ✅ ホバーでデータ値を表示 → マウスをデータポイントに乗せると、数値が表示される ✅ ズームイン・ズームアウト → マウスホイールで拡大・縮小 ✅ ドラッグで視点移動(パン) → マウスドラッグで表示範囲を移動 ✅ 凡例クリックでデータの表示/非表示切替 → 凡例をクリックすると、そのデータが消える/現れる ✅ ツールバーでリセット、保存 → 右上のアイコンで操作 ✅ HTMLで共有・埋め込み → Webページにそのまま埋め込める

Matplotlib vs Plotly

どちらのライブラリを使うべきかは、目的によって決まります。以下の表を参考にしてください。

💡 Matplotlib vs Plotly 比較表
項目 Matplotlib Plotly
インタラクティブ ❌ 静的画像 ✅ 操作可能
出力形式 PNG、PDF、SVG HTML、PNG
コードの簡潔さ やや長い 簡潔(Expressの場合)
カスタマイズ性 非常に高い 高い
おすすめ用途 論文、印刷物、静的レポート Webサイト、プレゼン、ダッシュボード

📦 2. インストールとインポート

インストール方法

Plotlyは、pipコマンドで簡単にインストールできます。Google Colabでは最初からインストールされているため、この手順は不要です。

【インストールコマンドの意味】 pip install plotly ↑ ├─ pip : Pythonのパッケージ管理ツール ├─ install : インストールするコマンド └─ plotly : インストールするライブラリ名 【実行する場所】 ・Windows: コマンドプロンプト または PowerShell ・Mac/Linux: ターミナル ・Jupyter: セルに !pip install plotly と入力 【Google Colabの場合】 最初からインストール済みなので、何もしなくてOK!

▼ 入力するコマンド(ターミナル/コマンドプロンプトで実行)

pip install plotly

インポート方法

Plotlyには2つのAPIがあります。Plotly Express(px)graph_objects(go)です。まずは両方をインポートしましょう。

【インポートの意味】 import plotly.graph_objects as go ↑ 低レベルAPI(細かい制御が可能) ↑ 「go」という短い名前で使えるようにする import plotly.express as px ↑ 高レベルAPI(コードが簡潔、推奨) ↑ 「px」という短い名前で使えるようにする 【どちらを使うべきか】 基本的には px(Plotly Express)を使いましょう。 1行で美しいグラフが作れます。 細かい調整が必要な場合だけ go を使います。

▼ 入力するコード

import plotly.graph_objects as go # 低レベルAPI import plotly.express as px # 高レベルAPI(推奨) # バージョン確認 import plotly print(f”Plotly バージョン: {plotly.__version__}”) print(“インポート成功!”)

▼ 実行結果

Plotly バージョン: 5.18.0 インポート成功!

Jupyter Notebookでの設定

Jupyter NotebookやGoogle Colabでグラフを表示するには、レンダラーを設定する必要があります。

【レンダラーとは】 レンダラー = グラフをどこに表示するかを決める設定 【設定方法】 pio.renderers.default = ‘notebook’ # Jupyter Notebook用 pio.renderers.default = ‘colab’ # Google Colab用 pio.renderers.default = ‘browser’ # ブラウザで開く 【設定しないとどうなる?】 グラフが表示されない場合があります。 特にJupyter Notebookでは設定が必要です。

▼ 入力するコード

import plotly.io as pio # Jupyter Notebook用の設定 pio.renderers.default = ‘notebook’ # Google Colabの場合は以下に変更 # pio.renderers.default = ‘colab’ print(“レンダラー設定完了!”)
💡 graph_objects vs Plotly Express
API 特徴 使う場面
Plotly Express (px) コードが簡潔、1行でグラフ完成 ほとんどの場面(推奨)
graph_objects (go) 細かい制御が可能 複雑なカスタマイズ、複合グラフ

📊 3. Plotly Expressで簡単グラフ作成

散布図(たった1行!)

Plotly Expressを使うと、たった1行でインタラクティブな散布図が作れます。Matplotlibで同じことをしようとすると、何行もコードが必要です。

【px.scatter()のパラメータ解説】 fig = px.scatter( iris, # 使用するデータフレーム x=’sepal_length’, # X軸に使う列名 y=’sepal_width’, # Y軸に使う列名 color=’species’, # この列の値で色分け size=’petal_length’, # この列の値でマーカーサイズを変える hover_data=[‘petal_width’], # ホバー時に追加表示する列 title=’アヤメのがくの長さと幅’ # グラフタイトル ) 【自動で追加される機能】 ・ホバーツールチップ(データ値の表示) ・ズーム・パン機能 ・凡例の表示/非表示切替 ・ツールバー(ダウンロード、リセット) fig.show() # グラフを表示

▼ 入力するコード

import plotly.express as px # サンプルデータ(Plotlyに内蔵されているアヤメデータ) iris = px.data.iris() # インタラクティブな散布図(1行で完成!) fig = px.scatter( iris, x=’sepal_length’, y=’sepal_width’, color=’species’, # 種類で色分け size=’petal_length’, # 花びらの長さでサイズ変更 hover_data=[‘petal_width’], # ホバー時に表示 title=’アヤメのがくの長さと幅’ ) fig.show()
💡 試してみよう!

上のコードを実行したら、以下の操作を試してください:

  • ホバー:マウスをデータポイントに乗せると、詳細が表示される
  • ズーム:マウスホイールで拡大・縮小
  • 凡例クリック:species名をクリックすると、その種類が消える/現れる
  • ダブルクリック:グラフ上でダブルクリックすると、ズームがリセット

折れ線グラフ

時系列データの可視化には折れ線グラフが最適です。Plotly Expressなら、px.line()で簡単に作成できます。

【px.line()のパラメータ解説】 fig = px.line( japan, # 使用するデータフレーム x=’year’, # X軸に使う列名 y=’gdpPercap’, # Y軸に使う列名 markers=True, # 各点にマーカーを表示(True/False) title=’日本の一人当たりGDP推移’ ) 【update_layout()でカスタマイズ】 fig.update_layout( xaxis_title=’年’, # X軸のラベル yaxis_title=’一人当たりGDP(ドル)’ # Y軸のラベル )

▼ 入力するコード

import plotly.express as px # Gapminderデータ(世界各国の統計データ) gapminder = px.data.gapminder() # 日本のデータのみ抽出 japan = gapminder[gapminder[‘country’] == ‘Japan’] # 折れ線グラフ fig = px.line( japan, x=’year’, y=’gdpPercap’, markers=True, # マーカーを表示 title=’日本の一人当たりGDP推移’ ) # 軸ラベルを日本語に fig.update_layout( xaxis_title=’年’, yaxis_title=’一人当たりGDP(ドル)’ ) fig.show()

棒グラフ

カテゴリ別の比較には棒グラフが適しています。px.bar()で作成できます。

【px.bar()のパラメータ解説】 fig = px.bar( data, # 使用するデータフレーム x=’商品’, # X軸に使う列名 y=’売上’, # Y軸に使う列名 color=’売上’, # この値で色を変える color_continuous_scale=’Blues’, # カラースケール(Blues, Reds, Viridisなど) title=’商品別売上’ ) 【カラースケールの種類】 ・’Blues’ → 青のグラデーション ・’Reds’ → 赤のグラデーション ・’Viridis’ → 紫から黄色のグラデーション ・’Rainbow’ → 虹色

▼ 入力するコード

import plotly.express as px import pandas as pd # サンプルデータを作成 data = pd.DataFrame({ ‘商品’: [‘A商品’, ‘B商品’, ‘C商品’, ‘D商品’, ‘E商品’], ‘売上’: [100, 120, 80, 150, 90] }) # 棒グラフ fig = px.bar( data, x=’商品’, y=’売上’, color=’売上’, # 売上で色分け color_continuous_scale=’Blues’, # カラースケール title=’商品別売上’ ) fig.show()

🎨 4. グラフのカスタマイズ

レイアウトの調整

update_layout()メソッドを使うと、グラフの見た目を細かくカスタマイズできます。

【update_layout()の主なパラメータ】 fig.update_layout( # タイトルの設定 title={ ‘text’: ‘グラフのタイトル’, # タイトル文字列 ‘font’: {‘size’: 24, ‘color’: ‘darkblue’}, # フォント ‘x’: 0.5, # 位置(0=左端、0.5=中央、1=右端) ‘xanchor’: ‘center’ # アンカー位置 }, # 軸ラベル xaxis_title=’X軸のラベル’, yaxis_title=’Y軸のラベル’, # フォント font=dict(size=14), # 背景色 plot_bgcolor=’white’, # グラフ領域の背景 paper_bgcolor=’lightgray’, # 図全体の背景 # サイズ width=1000, # 幅(ピクセル) height=600 # 高さ(ピクセル) )

▼ 入力するコード

import plotly.express as px iris = px.data.iris() fig = px.scatter( iris, x=’sepal_length’, y=’sepal_width’, color=’species’, title=’アヤメデータ’ ) # レイアウトをカスタマイズ fig.update_layout( title={ ‘text’: ‘アヤメのがくの長さと幅’, ‘font’: {‘size’: 24, ‘color’: ‘darkblue’}, ‘x’: 0.5, # 中央揃え ‘xanchor’: ‘center’ }, xaxis_title=’がくの長さ(cm)’, yaxis_title=’がくの幅(cm)’, font=dict(size=14), plot_bgcolor=’white’, # 背景色 width=1000, # 幅 height=600 # 高さ ) # グリッドの設定 fig.update_xaxes( showgrid=True, # グリッド表示 gridcolor=’lightgray’, gridwidth=1 ) fig.update_yaxes( showgrid=True, gridcolor=’lightgray’, gridwidth=1 ) fig.show()

マーカーのカスタマイズ

update_traces()メソッドを使うと、マーカーの見た目を変更できます。

【update_traces()のパラメータ】 fig.update_traces( marker=dict( size=12, # マーカーサイズ opacity=0.7, # 透明度(0〜1) line=dict( # 縁取りの設定 width=2, # 縁取りの太さ color=’white’ # 縁取りの色 ) ) ) 【なぜ縁取りを入れるのか】 データポイントが重なっている場合、 縁取りがあると個々の点が見やすくなります。

▼ 入力するコード

import plotly.express as px iris = px.data.iris() fig = px.scatter( iris, x=’sepal_length’, y=’sepal_width’, color=’species’ ) # マーカーをカスタマイズ fig.update_traces( marker=dict( size=12, # マーカーサイズ opacity=0.7, # 透明度 line=dict( # 縁取り width=2, color=’white’ ) ) ) fig.show()

色のカスタマイズ

color_discrete_mapパラメータを使うと、カテゴリごとに好きな色を指定できます。

【カスタムカラーの指定方法】 # 辞書形式でカテゴリ名と色を対応付ける custom_colors = { ‘setosa’: ‘#FF6B6B’, # 赤系 ‘versicolor’: ‘#4ECDC4’, # 緑系 ‘virginica’: ‘#45B7D1′ # 青系 } fig = px.scatter( iris, x=’sepal_length’, y=’sepal_width’, color=’species’, color_discrete_map=custom_colors # ここで指定 ) 【色の指定方法】 ・カラーコード: ‘#FF6B6B’ ・色名: ‘red’, ‘blue’, ‘green’ ・RGB: ‘rgb(255, 107, 107)’

▼ 入力するコード

import plotly.express as px iris = px.data.iris() # カスタムカラーパレット custom_colors = { ‘setosa’: ‘#FF6B6B’, ‘versicolor’: ‘#4ECDC4’, ‘virginica’: ‘#45B7D1′ } fig = px.scatter( iris, x=’sepal_length’, y=’sepal_width’, color=’species’, color_discrete_map=custom_colors, # カスタムカラー title=’カスタムカラーの散布図’ ) fig.show()

💾 5. HTMLファイルへのエクスポート

HTMLとして保存

Plotlyの最大のメリットは、グラフをHTMLファイルとして保存できることです。HTMLファイルはブラウザで開くだけで、インタラクティブな操作が可能です。

【write_html()の使い方】 fig.write_html(‘ファイル名.html’) 【メリット】 ・ブラウザで開くだけで操作可能 ・Pythonがなくても閲覧できる ・Webサイトに埋め込める ・メールで共有できる 【注意点】 ・ファイルサイズが大きくなることがある ・オフラインでも動作する(Plotlyライブラリが埋め込まれる)

▼ 入力するコード

import plotly.express as px iris = px.data.iris() fig = px.scatter( iris, x=’sepal_length’, y=’sepal_width’, color=’species’, title=’アヤメデータ(インタラクティブ)’ ) # HTMLファイルとして保存 fig.write_html(‘iris_interactive.html’) print(“✅ HTMLファイルとして保存されました!”) print(“ブラウザで開いてマウス操作を試してください。”)

▼ 実行結果

✅ HTMLファイルとして保存されました! ブラウザで開いてマウス操作を試してください。

静的画像として保存

レポートや論文に使う場合は、PNG画像として保存することもできます。ただし、追加のパッケージ(kaleido)が必要です。

【静的画像として保存する方法】 # まず kaleido をインストール pip install kaleido # PNG画像として保存 fig.write_image(‘ファイル名.png’, width=1200, height=800) # PDFとして保存 fig.write_image(‘ファイル名.pdf’) # SVGとして保存 fig.write_image(‘ファイル名.svg’)

▼ 入力するコード

# 注: kaleido パッケージが必要 # pip install kaleido import plotly.express as px iris = px.data.iris() fig = px.scatter( iris, x=’sepal_length’, y=’sepal_width’, color=’species’ ) # PNG画像として保存 fig.write_image(‘iris_static.png’, width=1200, height=800) print(“✅ PNG画像として保存されました!”)
💡 保存形式の使い分け
形式 特徴 おすすめ用途
HTML インタラクティブ、ブラウザで表示 Webサイト、プレゼン、共有
PNG 静的画像、高解像度 レポート、ドキュメント
PDF ベクター形式、拡大しても綺麗 印刷物、論文
SVG ベクター形式、編集可能 Webサイト、デザイン作業

🎯 6. graph_objects(低レベルAPI)

graph_objectsを使う場面

Plotly Expressでは実現できない細かい制御が必要な場合、graph_objects (go)を使います。例えば、棒グラフと折れ線グラフを同じグラフに重ねる場合などです。

【graph_objectsの基本構造】 # 1. 空のFigureを作成 fig = go.Figure() # 2. トレース(データ系列)を追加 fig.add_trace(go.Scatter(…)) # 折れ線/散布図 fig.add_trace(go.Bar(…)) # 棒グラフ fig.add_trace(go.Pie(…)) # 円グラフ # 3. レイアウトを設定 fig.update_layout(…) # 4. 表示 fig.show() 【トレースとは】 グラフ上に描画されるデータの1系列のこと。 複数のトレースを追加すると、重ね合わせができる。

▼ 入力するコード

import plotly.graph_objects as go # データ x = [1, 2, 3, 4, 5] y1 = [10, 15, 13, 17, 20] y2 = [8, 12, 15, 14, 18] # 空のFigureオブジェクトを作成 fig = go.Figure() # トレース1を追加(折れ線グラフ) fig.add_trace(go.Scatter( x=x, y=y1, mode=’lines+markers’, # 線とマーカーの両方を表示 name=’2023年’, # 凡例に表示する名前 line=dict(color=’steelblue’, width=3), marker=dict(size=10) )) # トレース2を追加 fig.add_trace(go.Scatter( x=x, y=y2, mode=’lines+markers’, name=’2024年’, line=dict(color=’coral’, width=3), marker=dict(size=10) )) # レイアウトを設定 fig.update_layout( title=’年度別売上推移’, xaxis_title=’月’, yaxis_title=’売上(万円)’, hovermode=’x unified’ # ホバー時に全トレースを表示 ) fig.show()

複数のグラフタイプを組み合わせ

graph_objectsを使うと、棒グラフと折れ線グラフを同じグラフに重ねることができます。実績と目標の比較などに便利です。

【複合グラフの作り方】 fig = go.Figure() # 棒グラフを追加 fig.add_trace(go.Bar( x=x, y=sales, name=’実績’, marker_color=’lightblue’ )) # 折れ線グラフを追加(同じグラフに重ねる) fig.add_trace(go.Scatter( x=x, y=target, name=’目標’, mode=’lines+markers’, line=dict(dash=’dash’) # 破線 )) 【ポイント】 棒グラフ(go.Bar)と折れ線(go.Scatter)を 同じFigureに追加するだけ!

▼ 入力するコード

import plotly.graph_objects as go x = [‘1月’, ‘2月’, ‘3月’, ‘4月’, ‘5月’] sales = [100, 120, 150, 130, 160] # 実績 target = [110, 115, 140, 135, 155] # 目標 fig = go.Figure() # 棒グラフ(実績) fig.add_trace(go.Bar( x=x, y=sales, name=’実績’, marker_color=’lightblue’ )) # 折れ線グラフ(目標) fig.add_trace(go.Scatter( x=x, y=target, name=’目標’, mode=’lines+markers’, line=dict(color=’red’, width=3, dash=’dash’), marker=dict(size=10, symbol=’diamond’) )) fig.update_layout( title=’月別売上 実績vs目標’, xaxis_title=’月’, yaxis_title=’売上(万円)’, barmode=’group’ ) fig.show()

🎨 7. Plotlyのサンプルデータセット

利用可能なデータセット

Plotlyには練習用のサンプルデータセットが内蔵されています。自分でデータを用意しなくても、すぐにグラフ作成の練習ができます。

【サンプルデータの取得方法】 import plotly.express as px # アヤメデータ(分類の定番) iris = px.data.iris() # チップデータ(レストランのチップ記録) tips = px.data.tips() # ギャップマインダーデータ(世界各国の統計) gapminder = px.data.gapminder() # 株価データ stocks = px.data.stocks() 【データの中身を確認】 print(iris.head()) # 最初の5行を表示 print(iris.columns) # 列名を表示

▼ 入力するコード

import plotly.express as px # 利用可能なデータセット一覧を取得 datasets = dir(px.data) datasets = [d for d in datasets if not d.startswith(‘_’)] print(“📊 Plotlyのサンプルデータセット:”) for dataset in datasets[:10]: # 最初の10個を表示 print(f” – {dataset}”) print(“\n使用例:”) print(“iris = px.data.iris()”) print(“tips = px.data.tips()”) print(“gapminder = px.data.gapminder()”)

▼ 実行結果

📊 Plotlyのサンプルデータセット: – carshare – election – gapminder – iris – tips – wind – stocks – medals – experiment – medals_long 使用例: iris = px.data.iris() tips = px.data.tips() gapminder = px.data.gapminder()

バブルチャートの例

Gapminderデータを使って、バブルチャートを作成してみましょう。バブルチャートは、3つの変数(X軸、Y軸、バブルサイズ)を同時に表現できます。

▼ 入力するコード

import plotly.express as px # Gapminder データ(世界各国の統計) gapminder = px.data.gapminder() # 2007年のデータのみ抽出 data_2007 = gapminder[gapminder[‘year’] == 2007] # バブルチャート fig = px.scatter( data_2007, x=’gdpPercap’, # X軸: 一人当たりGDP y=’lifeExp’, # Y軸: 平均寿命 size=’pop’, # バブルサイズ: 人口 color=’continent’, # 色: 大陸 hover_name=’country’, # ホバー時に国名を表示 size_max=60, # 最大バブルサイズ title=’2007年 世界各国の経済と寿命’, labels={ ‘gdpPercap’: ‘一人当たりGDP(ドル)’, ‘lifeExp’: ‘平均寿命(歳)’, ‘pop’: ‘人口’ } ) # X軸を対数スケールに(GDPの差が大きいため) fig.update_xaxes(type=’log’) fig.show()

📝 STEP 18 のまとめ

✅ このステップで学んだこと
トピック 重要ポイント
Plotlyとは インタラクティブなグラフ作成ライブラリ
Plotly Express 簡潔なコードで美しいグラフ(推奨)
graph_objects 細かい制御が可能な低レベルAPI
インタラクティブ機能 ホバー、ズーム、パン、表示切替
HTMLエクスポート write_html()でWebで共有可能
サンプルデータ px.data.iris()などで練習
💡 最重要ポイント

PlotlyはWeb向けのインタラクティブグラフに最適です。

基本的にPlotly Express (px)を使い、簡潔なコードで美しいグラフを作成しましょう。HTMLファイルとして保存すれば、Webサイトやプレゼンでマウス操作可能なグラフを共有できます。

次のステップでは、さらに高度なインタラクティブ機能を学びます!

📝 実践演習

演習 1 基礎

irisデータセットで、petal_lengthとpetal_widthの散布図を作成してください(色分けなし)。

【解答】

px.scatter()でX軸とY軸を指定するだけで完成です。

import plotly.express as px iris = px.data.iris() fig = px.scatter( iris, x=’petal_length’, y=’petal_width’, title=’花びらの長さと幅’ ) fig.show()
演習 2 応用

irisデータで、種類別(color=’species’)に色分けした散布図を作成し、HTMLファイルとして保存してください。

【解答】

color=’species’を追加し、write_html()で保存します。

import plotly.express as px iris = px.data.iris() fig = px.scatter( iris, x=’petal_length’, y=’petal_width’, color=’species’, title=’花びらの長さと幅(種類別)’ ) # HTMLとして保存 fig.write_html(‘iris_scatter.html’) fig.show() print(“✅ iris_scatter.htmlとして保存されました!”)
演習 3 発展

gapminder データで、2007年の各国の一人当たりGDPを棒グラフで表示してください(上位10カ国のみ)。

【解答】

データを抽出し、nlargest()で上位10カ国を取得してからpx.bar()で描画します。

import plotly.express as px gapminder = px.data.gapminder() # 2007年のデータを抽出 data_2007 = gapminder[gapminder[‘year’] == 2007] # GDPでソートして上位10カ国 top_10 = data_2007.nlargest(10, ‘gdpPercap’) # 棒グラフ fig = px.bar( top_10, x=’country’, y=’gdpPercap’, color=’gdpPercap’, color_continuous_scale=’Viridis’, title=’2007年 一人当たりGDP上位10カ国’ ) fig.update_layout( xaxis_title=’国’, yaxis_title=’一人当たりGDP(ドル)’ ) fig.show()

❓ よくある質問

Q1: Plotly ExpressとMatplotlibはどう使い分けるべきですか?
用途で使い分けましょう。Web・プレゼンで操作可能なグラフを作りたい→Plotly、論文・印刷物で静的な画像が必要→Matplotlib。両方使える場合は、Plotlyの方がコードが簡潔で見た目も美しいです。ただし、カスタマイズの自由度はMatplotlibの方が高いです。
Q2: Jupyter NotebookでPlotlyが表示されません。どうすればいいですか?
レンダラーを設定しましょう。pio.renderers.default = 'notebook'を実行してください。Google Colabの場合は'colab'に設定します。それでも表示されない場合は、fig.write_html()でHTMLファイルとして保存してブラウザで開きましょう。
Q3: graph_objectsとPlotly Expressはどちらを使うべきですか?
基本的にPlotly Expressを使いましょう。コードが簡潔で、ほとんどの用途に対応できます。複数のグラフタイプを組み合わせたり(棒グラフ+折れ線など)、非常に細かいカスタマイズが必要な場合のみgraph_objectsを使います。
Q4: HTMLファイルのサイズが大きすぎます。どうすればいいですか?
CDN版を使いましょう。fig.write_html('file.html', include_plotlyjs='cdn')とすると、Plotlyライブラリを外部から読み込むため、ファイルサイズが大幅に小さくなります。ただし、オフライン環境では動作しないので注意してください。
Q5: Plotlyで作ったグラフをWordPressに埋め込めますか?
可能ですが、いくつかの方法があります。①HTMLファイルをサーバーにアップロードしてiframeで埋め込む、②Plotlyのオンラインサービス(Plotly Chart Studio)を使う、③プラグインを使う。最も簡単なのは、HTMLをiframeで読み込む方法です。
📝

学習メモ

データ可視化マスター - Step 18

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