📋 このステップで学ぶこと
Plotlyとは何か(インタラクティブグラフの威力)
graph_objects と Plotly Express の違いと使い分け
基本的なグラフの作成方法
Jupyter Notebook / Google Colabでの表示設定
HTMLファイルへのエクスポート
MatplotlibとPlotlyの使い分け
✨ 1. Plotlyとは
なぜPlotlyを学ぶのか
これまで学んできたMatplotlibやSeabornは、静的な画像 としてグラフを出力します。印刷物や論文には最適ですが、Webサイトやプレゼンテーションでは物足りないことがあります。
例えば、「このデータポイントの詳細を知りたい」「特定の部分を拡大したい」と思っても、静的な画像では不可能です。
Plotly(プロットリー) は、この問題を解決します。マウスでホバーすればデータの詳細が表示され、ドラッグでズームでき、クリックでデータの表示/非表示を切り替えられます。
✨ Plotlyの3大特徴
特徴
説明
メリット
インタラクティブ
ズーム、パン、ホバー、データ切替が可能
見る人が自分で探索できる
Web対応
HTMLファイルとして保存・共有できる
ブラウザがあれば誰でも見られる
美しいデザイン
デフォルトで洗練された見た目
カスタマイズなしでも見栄えが良い
Plotlyでできること
Plotlyのグラフには、以下の機能が自動的に 追加されます。特別なコードを書く必要はありません。
【Plotlyの自動機能一覧】
✅ ホバーでデータ値を表示
→ マウスをデータポイントに乗せると、数値が表示される
✅ ズームイン・ズームアウト
→ マウスホイールで拡大・縮小
✅ ドラッグで視点移動(パン)
→ マウスドラッグで表示範囲を移動
✅ 凡例クリックでデータの表示/非表示切替
→ 凡例をクリックすると、そのデータが消える/現れる
✅ ツールバーでリセット、保存
→ 右上のアイコンで操作
✅ HTMLで共有・埋め込み
→ Webページにそのまま埋め込める
Matplotlib vs Plotly
どちらのライブラリを使うべきかは、目的によって 決まります。以下の表を参考にしてください。
💡 Matplotlib vs Plotly 比較表
項目
Matplotlib
Plotly
インタラクティブ
❌ 静的画像
✅ 操作可能
出力形式
PNG、PDF、SVG
HTML、PNG
コードの簡潔さ
やや長い
簡潔(Expressの場合)
カスタマイズ性
非常に高い
高い
おすすめ用途
論文、印刷物、静的レポート
Webサイト、プレゼン、ダッシュボード
📦 2. インストールとインポート
インストール方法
Plotlyは、pipコマンドで簡単にインストールできます。Google Colabでは最初からインストールされているため、この手順は不要です。
【インストールコマンドの意味】
pip install plotly
↑
├─ pip : Pythonのパッケージ管理ツール
├─ install : インストールするコマンド
└─ plotly : インストールするライブラリ名
【実行する場所】
・Windows: コマンドプロンプト または PowerShell
・Mac/Linux: ターミナル
・Jupyter: セルに !pip install plotly と入力
【Google Colabの場合】
最初からインストール済みなので、何もしなくてOK!
▼ 入力するコマンド(ターミナル/コマンドプロンプトで実行)
pip install plotly
インポート方法
Plotlyには2つのAPIがあります。Plotly Express(px) とgraph_objects(go) です。まずは両方をインポートしましょう。
【インポートの意味】
import plotly.graph_objects as go
↑ 低レベルAPI(細かい制御が可能)
↑ 「go」という短い名前で使えるようにする
import plotly.express as px
↑ 高レベルAPI(コードが簡潔、推奨)
↑ 「px」という短い名前で使えるようにする
【どちらを使うべきか】
基本的には px(Plotly Express)を使いましょう。
1行で美しいグラフが作れます。
細かい調整が必要な場合だけ go を使います。
▼ 入力するコード
import plotly.graph_objects as go # 低レベルAPI
import plotly.express as px # 高レベルAPI(推奨)
# バージョン確認
import plotly
print(f”Plotly バージョン: {plotly.__version__}”)
print(“インポート成功!”)
▼ 実行結果
Plotly バージョン: 5.18.0
インポート成功!
Jupyter Notebookでの設定
Jupyter NotebookやGoogle Colabでグラフを表示するには、レンダラー を設定する必要があります。
【レンダラーとは】
レンダラー = グラフをどこに表示するかを決める設定
【設定方法】
pio.renderers.default = ‘notebook’ # Jupyter Notebook用
pio.renderers.default = ‘colab’ # Google Colab用
pio.renderers.default = ‘browser’ # ブラウザで開く
【設定しないとどうなる?】
グラフが表示されない場合があります。
特にJupyter Notebookでは設定が必要です。
▼ 入力するコード
import plotly.io as pio
# Jupyter Notebook用の設定
pio.renderers.default = ‘notebook’
# Google Colabの場合は以下に変更
# pio.renderers.default = ‘colab’
print(“レンダラー設定完了!”)
💡 graph_objects vs Plotly Express
API
特徴
使う場面
Plotly Express (px)
コードが簡潔、1行でグラフ完成
ほとんどの場面(推奨)
graph_objects (go)
細かい制御が可能
複雑なカスタマイズ、複合グラフ
📊 3. Plotly Expressで簡単グラフ作成
散布図(たった1行!)
Plotly Expressを使うと、たった1行 でインタラクティブな散布図が作れます。Matplotlibで同じことをしようとすると、何行もコードが必要です。
【px.scatter()のパラメータ解説】
fig = px.scatter(
iris, # 使用するデータフレーム
x=’sepal_length’, # X軸に使う列名
y=’sepal_width’, # Y軸に使う列名
color=’species’, # この列の値で色分け
size=’petal_length’, # この列の値でマーカーサイズを変える
hover_data=[‘petal_width’], # ホバー時に追加表示する列
title=’アヤメのがくの長さと幅’ # グラフタイトル
)
【自動で追加される機能】
・ホバーツールチップ(データ値の表示)
・ズーム・パン機能
・凡例の表示/非表示切替
・ツールバー(ダウンロード、リセット)
fig.show() # グラフを表示
▼ 入力するコード
import plotly.express as px
# サンプルデータ(Plotlyに内蔵されているアヤメデータ)
iris = px.data.iris()
# インタラクティブな散布図(1行で完成!)
fig = px.scatter(
iris,
x=’sepal_length’,
y=’sepal_width’,
color=’species’, # 種類で色分け
size=’petal_length’, # 花びらの長さでサイズ変更
hover_data=[‘petal_width’], # ホバー時に表示
title=’アヤメのがくの長さと幅’
)
fig.show()
💡 試してみよう!
上のコードを実行したら、以下の操作を試してください:
ホバー: マウスをデータポイントに乗せると、詳細が表示される
ズーム: マウスホイールで拡大・縮小
凡例クリック: species名をクリックすると、その種類が消える/現れる
ダブルクリック: グラフ上でダブルクリックすると、ズームがリセット
折れ線グラフ
時系列データの可視化には折れ線グラフが最適です。Plotly Expressなら、px.line() で簡単に作成できます。
【px.line()のパラメータ解説】
fig = px.line(
japan, # 使用するデータフレーム
x=’year’, # X軸に使う列名
y=’gdpPercap’, # Y軸に使う列名
markers=True, # 各点にマーカーを表示(True/False)
title=’日本の一人当たりGDP推移’
)
【update_layout()でカスタマイズ】
fig.update_layout(
xaxis_title=’年’, # X軸のラベル
yaxis_title=’一人当たりGDP(ドル)’ # Y軸のラベル
)
▼ 入力するコード
import plotly.express as px
# Gapminderデータ(世界各国の統計データ)
gapminder = px.data.gapminder()
# 日本のデータのみ抽出
japan = gapminder[gapminder[‘country’] == ‘Japan’]
# 折れ線グラフ
fig = px.line(
japan,
x=’year’,
y=’gdpPercap’,
markers=True, # マーカーを表示
title=’日本の一人当たりGDP推移’
)
# 軸ラベルを日本語に
fig.update_layout(
xaxis_title=’年’,
yaxis_title=’一人当たりGDP(ドル)’
)
fig.show()
棒グラフ
カテゴリ別の比較には棒グラフが適しています。px.bar() で作成できます。
【px.bar()のパラメータ解説】
fig = px.bar(
data, # 使用するデータフレーム
x=’商品’, # X軸に使う列名
y=’売上’, # Y軸に使う列名
color=’売上’, # この値で色を変える
color_continuous_scale=’Blues’, # カラースケール(Blues, Reds, Viridisなど)
title=’商品別売上’
)
【カラースケールの種類】
・’Blues’ → 青のグラデーション
・’Reds’ → 赤のグラデーション
・’Viridis’ → 紫から黄色のグラデーション
・’Rainbow’ → 虹色
▼ 入力するコード
import plotly.express as px
import pandas as pd
# サンプルデータを作成
data = pd.DataFrame({
‘商品’: [‘A商品’, ‘B商品’, ‘C商品’, ‘D商品’, ‘E商品’],
‘売上’: [100, 120, 80, 150, 90]
})
# 棒グラフ
fig = px.bar(
data,
x=’商品’,
y=’売上’,
color=’売上’, # 売上で色分け
color_continuous_scale=’Blues’, # カラースケール
title=’商品別売上’
)
fig.show()
🎨 4. グラフのカスタマイズ
レイアウトの調整
update_layout() メソッドを使うと、グラフの見た目を細かくカスタマイズできます。
【update_layout()の主なパラメータ】
fig.update_layout(
# タイトルの設定
title={
‘text’: ‘グラフのタイトル’, # タイトル文字列
‘font’: {‘size’: 24, ‘color’: ‘darkblue’}, # フォント
‘x’: 0.5, # 位置(0=左端、0.5=中央、1=右端)
‘xanchor’: ‘center’ # アンカー位置
},
# 軸ラベル
xaxis_title=’X軸のラベル’,
yaxis_title=’Y軸のラベル’,
# フォント
font=dict(size=14),
# 背景色
plot_bgcolor=’white’, # グラフ領域の背景
paper_bgcolor=’lightgray’, # 図全体の背景
# サイズ
width=1000, # 幅(ピクセル)
height=600 # 高さ(ピクセル)
)
▼ 入力するコード
import plotly.express as px
iris = px.data.iris()
fig = px.scatter(
iris,
x=’sepal_length’,
y=’sepal_width’,
color=’species’,
title=’アヤメデータ’
)
# レイアウトをカスタマイズ
fig.update_layout(
title={
‘text’: ‘アヤメのがくの長さと幅’,
‘font’: {‘size’: 24, ‘color’: ‘darkblue’},
‘x’: 0.5, # 中央揃え
‘xanchor’: ‘center’
},
xaxis_title=’がくの長さ(cm)’,
yaxis_title=’がくの幅(cm)’,
font=dict(size=14),
plot_bgcolor=’white’, # 背景色
width=1000, # 幅
height=600 # 高さ
)
# グリッドの設定
fig.update_xaxes(
showgrid=True, # グリッド表示
gridcolor=’lightgray’,
gridwidth=1
)
fig.update_yaxes(
showgrid=True,
gridcolor=’lightgray’,
gridwidth=1
)
fig.show()
マーカーのカスタマイズ
update_traces() メソッドを使うと、マーカーの見た目を変更できます。
【update_traces()のパラメータ】
fig.update_traces(
marker=dict(
size=12, # マーカーサイズ
opacity=0.7, # 透明度(0〜1)
line=dict( # 縁取りの設定
width=2, # 縁取りの太さ
color=’white’ # 縁取りの色
)
)
)
【なぜ縁取りを入れるのか】
データポイントが重なっている場合、
縁取りがあると個々の点が見やすくなります。
▼ 入力するコード
import plotly.express as px
iris = px.data.iris()
fig = px.scatter(
iris,
x=’sepal_length’,
y=’sepal_width’,
color=’species’
)
# マーカーをカスタマイズ
fig.update_traces(
marker=dict(
size=12, # マーカーサイズ
opacity=0.7, # 透明度
line=dict( # 縁取り
width=2,
color=’white’
)
)
)
fig.show()
色のカスタマイズ
color_discrete_map パラメータを使うと、カテゴリごとに好きな色を指定できます。
【カスタムカラーの指定方法】
# 辞書形式でカテゴリ名と色を対応付ける
custom_colors = {
‘setosa’: ‘#FF6B6B’, # 赤系
‘versicolor’: ‘#4ECDC4’, # 緑系
‘virginica’: ‘#45B7D1′ # 青系
}
fig = px.scatter(
iris,
x=’sepal_length’,
y=’sepal_width’,
color=’species’,
color_discrete_map=custom_colors # ここで指定
)
【色の指定方法】
・カラーコード: ‘#FF6B6B’
・色名: ‘red’, ‘blue’, ‘green’
・RGB: ‘rgb(255, 107, 107)’
▼ 入力するコード
import plotly.express as px
iris = px.data.iris()
# カスタムカラーパレット
custom_colors = {
‘setosa’: ‘#FF6B6B’,
‘versicolor’: ‘#4ECDC4’,
‘virginica’: ‘#45B7D1′
}
fig = px.scatter(
iris,
x=’sepal_length’,
y=’sepal_width’,
color=’species’,
color_discrete_map=custom_colors, # カスタムカラー
title=’カスタムカラーの散布図’
)
fig.show()
💾 5. HTMLファイルへのエクスポート
HTMLとして保存
Plotlyの最大のメリットは、グラフをHTMLファイル として保存できることです。HTMLファイルはブラウザで開くだけで、インタラクティブな操作が可能です。
【write_html()の使い方】
fig.write_html(‘ファイル名.html’)
【メリット】
・ブラウザで開くだけで操作可能
・Pythonがなくても閲覧できる
・Webサイトに埋め込める
・メールで共有できる
【注意点】
・ファイルサイズが大きくなることがある
・オフラインでも動作する(Plotlyライブラリが埋め込まれる)
▼ 入力するコード
import plotly.express as px
iris = px.data.iris()
fig = px.scatter(
iris,
x=’sepal_length’,
y=’sepal_width’,
color=’species’,
title=’アヤメデータ(インタラクティブ)’
)
# HTMLファイルとして保存
fig.write_html(‘iris_interactive.html’)
print(“✅ HTMLファイルとして保存されました!”)
print(“ブラウザで開いてマウス操作を試してください。”)
▼ 実行結果
✅ HTMLファイルとして保存されました!
ブラウザで開いてマウス操作を試してください。
静的画像として保存
レポートや論文に使う場合は、PNG画像 として保存することもできます。ただし、追加のパッケージ(kaleido)が必要です。
【静的画像として保存する方法】
# まず kaleido をインストール
pip install kaleido
# PNG画像として保存
fig.write_image(‘ファイル名.png’, width=1200, height=800)
# PDFとして保存
fig.write_image(‘ファイル名.pdf’)
# SVGとして保存
fig.write_image(‘ファイル名.svg’)
▼ 入力するコード
# 注: kaleido パッケージが必要
# pip install kaleido
import plotly.express as px
iris = px.data.iris()
fig = px.scatter(
iris,
x=’sepal_length’,
y=’sepal_width’,
color=’species’
)
# PNG画像として保存
fig.write_image(‘iris_static.png’, width=1200, height=800)
print(“✅ PNG画像として保存されました!”)
💡 保存形式の使い分け
形式
特徴
おすすめ用途
HTML
インタラクティブ、ブラウザで表示
Webサイト、プレゼン、共有
PNG
静的画像、高解像度
レポート、ドキュメント
PDF
ベクター形式、拡大しても綺麗
印刷物、論文
SVG
ベクター形式、編集可能
Webサイト、デザイン作業
🎯 6. graph_objects(低レベルAPI)
graph_objectsを使う場面
Plotly Expressでは実現できない細かい制御 が必要な場合、graph_objects (go) を使います。例えば、棒グラフと折れ線グラフを同じグラフに重ねる場合などです。
【graph_objectsの基本構造】
# 1. 空のFigureを作成
fig = go.Figure()
# 2. トレース(データ系列)を追加
fig.add_trace(go.Scatter(…)) # 折れ線/散布図
fig.add_trace(go.Bar(…)) # 棒グラフ
fig.add_trace(go.Pie(…)) # 円グラフ
# 3. レイアウトを設定
fig.update_layout(…)
# 4. 表示
fig.show()
【トレースとは】
グラフ上に描画されるデータの1系列のこと。
複数のトレースを追加すると、重ね合わせができる。
▼ 入力するコード
import plotly.graph_objects as go
# データ
x = [1, 2, 3, 4, 5]
y1 = [10, 15, 13, 17, 20]
y2 = [8, 12, 15, 14, 18]
# 空のFigureオブジェクトを作成
fig = go.Figure()
# トレース1を追加(折れ線グラフ)
fig.add_trace(go.Scatter(
x=x,
y=y1,
mode=’lines+markers’, # 線とマーカーの両方を表示
name=’2023年’, # 凡例に表示する名前
line=dict(color=’steelblue’, width=3),
marker=dict(size=10)
))
# トレース2を追加
fig.add_trace(go.Scatter(
x=x,
y=y2,
mode=’lines+markers’,
name=’2024年’,
line=dict(color=’coral’, width=3),
marker=dict(size=10)
))
# レイアウトを設定
fig.update_layout(
title=’年度別売上推移’,
xaxis_title=’月’,
yaxis_title=’売上(万円)’,
hovermode=’x unified’ # ホバー時に全トレースを表示
)
fig.show()
複数のグラフタイプを組み合わせ
graph_objectsを使うと、棒グラフと折れ線グラフ を同じグラフに重ねることができます。実績と目標の比較などに便利です。
【複合グラフの作り方】
fig = go.Figure()
# 棒グラフを追加
fig.add_trace(go.Bar(
x=x,
y=sales,
name=’実績’,
marker_color=’lightblue’
))
# 折れ線グラフを追加(同じグラフに重ねる)
fig.add_trace(go.Scatter(
x=x,
y=target,
name=’目標’,
mode=’lines+markers’,
line=dict(dash=’dash’) # 破線
))
【ポイント】
棒グラフ(go.Bar)と折れ線(go.Scatter)を
同じFigureに追加するだけ!
▼ 入力するコード
import plotly.graph_objects as go
x = [‘1月’, ‘2月’, ‘3月’, ‘4月’, ‘5月’]
sales = [100, 120, 150, 130, 160] # 実績
target = [110, 115, 140, 135, 155] # 目標
fig = go.Figure()
# 棒グラフ(実績)
fig.add_trace(go.Bar(
x=x,
y=sales,
name=’実績’,
marker_color=’lightblue’
))
# 折れ線グラフ(目標)
fig.add_trace(go.Scatter(
x=x,
y=target,
name=’目標’,
mode=’lines+markers’,
line=dict(color=’red’, width=3, dash=’dash’),
marker=dict(size=10, symbol=’diamond’)
))
fig.update_layout(
title=’月別売上 実績vs目標’,
xaxis_title=’月’,
yaxis_title=’売上(万円)’,
barmode=’group’
)
fig.show()
🎨 7. Plotlyのサンプルデータセット
利用可能なデータセット
Plotlyには練習用のサンプルデータセット が内蔵されています。自分でデータを用意しなくても、すぐにグラフ作成の練習ができます。
【サンプルデータの取得方法】
import plotly.express as px
# アヤメデータ(分類の定番)
iris = px.data.iris()
# チップデータ(レストランのチップ記録)
tips = px.data.tips()
# ギャップマインダーデータ(世界各国の統計)
gapminder = px.data.gapminder()
# 株価データ
stocks = px.data.stocks()
【データの中身を確認】
print(iris.head()) # 最初の5行を表示
print(iris.columns) # 列名を表示
▼ 入力するコード
import plotly.express as px
# 利用可能なデータセット一覧を取得
datasets = dir(px.data)
datasets = [d for d in datasets if not d.startswith(‘_’)]
print(“📊 Plotlyのサンプルデータセット:”)
for dataset in datasets[:10]: # 最初の10個を表示
print(f” – {dataset}”)
print(“\n使用例:”)
print(“iris = px.data.iris()”)
print(“tips = px.data.tips()”)
print(“gapminder = px.data.gapminder()”)
▼ 実行結果
📊 Plotlyのサンプルデータセット:
– carshare
– election
– gapminder
– iris
– tips
– wind
– stocks
– medals
– experiment
– medals_long
使用例:
iris = px.data.iris()
tips = px.data.tips()
gapminder = px.data.gapminder()
バブルチャートの例
Gapminderデータを使って、バブルチャート を作成してみましょう。バブルチャートは、3つの変数(X軸、Y軸、バブルサイズ)を同時に表現できます。
▼ 入力するコード
import plotly.express as px
# Gapminder データ(世界各国の統計)
gapminder = px.data.gapminder()
# 2007年のデータのみ抽出
data_2007 = gapminder[gapminder[‘year’] == 2007]
# バブルチャート
fig = px.scatter(
data_2007,
x=’gdpPercap’, # X軸: 一人当たりGDP
y=’lifeExp’, # Y軸: 平均寿命
size=’pop’, # バブルサイズ: 人口
color=’continent’, # 色: 大陸
hover_name=’country’, # ホバー時に国名を表示
size_max=60, # 最大バブルサイズ
title=’2007年 世界各国の経済と寿命’,
labels={
‘gdpPercap’: ‘一人当たりGDP(ドル)’,
‘lifeExp’: ‘平均寿命(歳)’,
‘pop’: ‘人口’
}
)
# X軸を対数スケールに(GDPの差が大きいため)
fig.update_xaxes(type=’log’)
fig.show()
📝 STEP 18 のまとめ
✅ このステップで学んだこと
トピック
重要ポイント
Plotlyとは
インタラクティブなグラフ作成ライブラリ
Plotly Express
簡潔なコードで美しいグラフ(推奨)
graph_objects
細かい制御が可能な低レベルAPI
インタラクティブ機能
ホバー、ズーム、パン、表示切替
HTMLエクスポート
write_html()でWebで共有可能
サンプルデータ
px.data.iris()などで練習
💡 最重要ポイント
PlotlyはWeb向けのインタラクティブグラフ に最適です。
基本的にPlotly Express (px) を使い、簡潔なコードで美しいグラフを作成しましょう。HTMLファイルとして保存すれば、Webサイトやプレゼンでマウス操作可能なグラフ を共有できます。
次のステップでは、さらに高度なインタラクティブ機能を学びます!
📝 実践演習
演習 1
基礎
irisデータセットで、petal_lengthとpetal_widthの散布図を作成してください(色分けなし)。
解答を見る
【解答】
px.scatter()でX軸とY軸を指定するだけで完成です。
import plotly.express as px
iris = px.data.iris()
fig = px.scatter(
iris,
x=’petal_length’,
y=’petal_width’,
title=’花びらの長さと幅’
)
fig.show()
演習 2
応用
irisデータで、種類別(color=’species’)に色分けした散布図を作成し、HTMLファイルとして保存してください。
解答を見る
【解答】
color=’species’を追加し、write_html()で保存します。
import plotly.express as px
iris = px.data.iris()
fig = px.scatter(
iris,
x=’petal_length’,
y=’petal_width’,
color=’species’,
title=’花びらの長さと幅(種類別)’
)
# HTMLとして保存
fig.write_html(‘iris_scatter.html’)
fig.show()
print(“✅ iris_scatter.htmlとして保存されました!”)
演習 3
発展
gapminder データで、2007年の各国の一人当たりGDPを棒グラフで表示してください(上位10カ国のみ)。
解答を見る
【解答】
データを抽出し、nlargest()で上位10カ国を取得してからpx.bar()で描画します。
import plotly.express as px
gapminder = px.data.gapminder()
# 2007年のデータを抽出
data_2007 = gapminder[gapminder[‘year’] == 2007]
# GDPでソートして上位10カ国
top_10 = data_2007.nlargest(10, ‘gdpPercap’)
# 棒グラフ
fig = px.bar(
top_10,
x=’country’,
y=’gdpPercap’,
color=’gdpPercap’,
color_continuous_scale=’Viridis’,
title=’2007年 一人当たりGDP上位10カ国’
)
fig.update_layout(
xaxis_title=’国’,
yaxis_title=’一人当たりGDP(ドル)’
)
fig.show()
❓ よくある質問
Q1: Plotly ExpressとMatplotlibはどう使い分けるべきですか?
用途で使い分けましょう。 Web・プレゼンで操作可能なグラフを作りたい→Plotly、論文・印刷物で静的な画像が必要→Matplotlib。両方使える場合は、Plotlyの方がコードが簡潔で見た目も美しいです。ただし、カスタマイズの自由度はMatplotlibの方が高いです。
Q2: Jupyter NotebookでPlotlyが表示されません。どうすればいいですか?
レンダラーを設定しましょう。 pio.renderers.default = 'notebook'を実行してください。Google Colabの場合は'colab'に設定します。それでも表示されない場合は、fig.write_html()でHTMLファイルとして保存してブラウザで開きましょう。
Q3: graph_objectsとPlotly Expressはどちらを使うべきですか?
基本的にPlotly Expressを使いましょう。 コードが簡潔で、ほとんどの用途に対応できます。複数のグラフタイプを組み合わせたり(棒グラフ+折れ線など)、非常に細かいカスタマイズが必要な場合のみgraph_objectsを使います。
Q4: HTMLファイルのサイズが大きすぎます。どうすればいいですか?
CDN版を使いましょう。 fig.write_html('file.html', include_plotlyjs='cdn')とすると、Plotlyライブラリを外部から読み込むため、ファイルサイズが大幅に小さくなります。ただし、オフライン環境では動作しないので注意してください。
Q5: Plotlyで作ったグラフをWordPressに埋め込めますか?
可能ですが、いくつかの方法があります。 ①HTMLファイルをサーバーにアップロードしてiframeで埋め込む、②Plotlyのオンラインサービス(Plotly Chart Studio)を使う、③プラグインを使う。最も簡単なのは、HTMLをiframeで読み込む方法です。
×
artnasekai
#artnasekai #学習メモ