📋 このステップで学ぶこと
- 計算式の基本ルール(必ず「=」から始める)
- 足し算・引き算・掛け算・割り算の記号
- 計算の優先順位(カッコを使った計算)
- セル参照を使った計算
- エラーの意味と対処法
🎯 1. スプレッドシートで計算する仕組み
🔑 最重要ルール
スプレッドシートで計算をするときは、必ず「=」(イコール)から始めます。これを忘れると、ただの文字として扱われて計算されません。
📝 正しい計算と間違った計算(※横スクロールできます)
【例: 正しい計算と間違った計算】
✅ 正しい:
=3+5 → 結果: 8 と表示される
❌ 間違い:
3+5 → 結果: 3+5 とそのまま文字として表示される
💡 電卓との違い
電卓: 3 + 5 = と押すと答えが出る
スプレッドシート: セルに =3+5 と入力してEnterを押すと答えが出る
順番が違うことに注意してください。スプレッドシートでは最初に「=」を入力します。
➕ 2. 足し算(たし算)
記号: +(プラス)
足し算は、おなじみの+記号を使います。
📝 足し算の基本(※横スクロールできます)
【基本の書き方】
=3+5
結果: 8
実際にやってみよう
🖐️ 手順(※横スクロールできます)
【手順】
1. A1セルをクリック
2. =3+5 と入力
3. Enter を押す
結果: A1に「8」と表示される
セル参照を使った足し算
数字を直接書くのではなく、別のセルにある数字を使って計算できます。これがスプレッドシートの真骨頂です!
🔗 セル参照を使った足し算(※横スクロールできます)
【例】
A1セル: 100
B1セル: 200
C1セル: =A1+B1
結果: C1に「300」と表示される
🎯 なぜセル参照が便利?
A1の値を100から500に変更すると、C1の結果も自動的に700に変わります。数式を書き直す必要がありません!これがスプレッドシートの最大の魅力です。
複数の数を足す
➕ 複数の数の足し算(※横スクロールできます)
【例1: 数字を直接書く】
=10+20+30+40+50
結果: 150
【例2: セル参照を使う】
A1: 10
A2: 20
A3: 30
C1: =A1+A2+A3
結果: 60
➖ 3. 引き算(ひき算)
記号: -(マイナス)
引き算は、おなじみの–記号を使います。
📝 引き算の基本(※横スクロールできます)
【基本の書き方】
=10-3
結果: 7
実際にやってみよう
🖐️ 手順(※横スクロールできます)
【手順】
1. A2セルをクリック
2. =10-3 と入力
3. Enter を押す
結果: A2に「7」と表示される
セル参照を使った引き算
💰 売上から経費を引く例(※横スクロールできます)
【例: 売上から経費を引いて利益を計算】
A1セル: 10000 (売上)
B1セル: 3000 (経費)
C1セル: =A1-B1 (利益)
結果: C1に「7000」と表示される
マイナスの答えになる場合
➖ マイナスの結果(※横スクロールできます)
【例】
=5-8
結果: -3 (マイナス3)
※ スプレッドシートでは、マイナスの数も正しく計算されます
✖️ 4. 掛け算(かけ算)
記号: *(アスタリスク)
⚠️ 注意:掛け算の記号は「×」ではありません!
掛け算の記号は「×」ではなく「*」(アスタリスク)です。
キーボードのShift + 8で入力できます。
テンキーがある場合は * キーを直接押します。
📝 掛け算の基本(※横スクロールできます)
【基本の書き方】
=3*5
結果: 15
実際にやってみよう
🖐️ 手順(※横スクロールできます)
【手順】
1. A3セルをクリック
2. =3*5 と入力(Shift+8 で * を入力)
3. Enter を押す
結果: A3に「15」と表示される
実用例: 単価×個数
🛒 商品の合計金額を計算(※横スクロールできます)
【例: 商品の合計金額を計算】
A1セル: 500 (単価)
B1セル: 10 (個数)
C1セル: =A1*B1 (合計金額)
結果: C1に「5000」と表示される
💡 実務での活用
見積書や請求書で「単価×個数=金額」を自動計算できます。単価や個数を変更すると、金額も自動で更新されるので便利です。
➗ 5. 割り算(わり算)
記号: /(スラッシュ)
⚠️ 注意:割り算の記号は「÷」ではありません!
割り算の記号は「÷」ではなく「/」(スラッシュ)です。
キーボードの右下にある「/」キーで入力できます(「?」と同じキー)。
テンキーがある場合は / キーを直接押します。
📝 割り算の基本(※横スクロールできます)
【基本の書き方】
=10/2
結果: 5
実際にやってみよう
🖐️ 手順(※横スクロールできます)
【手順】
1. A4セルをクリック
2. =10/2 と入力
3. Enter を押す
結果: A4に「5」と表示される
実用例: 平均を求める
📊 テストの平均点を計算(※横スクロールできます)
【例: 3つのテストの平均点】
A1セル: 80 (1回目)
A2セル: 90 (2回目)
A3セル: 85 (3回目)
A4セル: =(A1+A2+A3)/3 (平均)
結果: A4に「85」と表示される
計算: (80 + 90 + 85) ÷ 3 = 255 ÷ 3 = 85
小数点の答えになる場合
🔢 小数点の結果(※横スクロールできます)
【例】
=10/3
結果: 3.33333333…
※ スプレッドシートは自動的に小数点以下も表示します
※ 小数点以下の桁数は、セルの書式設定で変更できます
⚠️ ゼロで割るエラー
=10/0 と入力すると #DIV/0! というエラーが表示されます。
これは「0で割ることはできません」という意味です。数学のルールと同じです。
🔢 6. 四則演算の記号まとめ
📋 記号一覧(※横スクロールできます)
【四則演算の記号一覧】
演算 記号 例 結果 キーボード入力
────────────────────────────────────────────────
足し算 + =3+5 8 Shift + ;(または +キー)
引き算 – =10-3 7 -キー
掛け算 * =4*5 20 Shift + 8(または *キー)
割り算 / =10/2 5 /キー
🔑 覚え方
- 足し算・引き算:+と-は普通の記号(そのまま)
- 掛け算:×の代わりに *(アスタリスク、星マーク)
- 割り算:÷の代わりに /(スラッシュ)
📐 7. 計算の優先順位
数学と同じように、スプレッドシートでも計算には順番(優先順位)があります。
📊 優先順位(※横スクロールできます)
【計算の優先順位】
1位: カッコ ( ) ← 最優先で計算される
2位: 掛け算 * と 割り算 /
3位: 足し算 + と 引き算 – ← 最後に計算される
優先順位の例
📝 カッコがない場合(※横スクロールできます)
【例1: カッコがない場合】
=2+3*4
計算順序:
1. まず 3*4 = 12 (掛け算が先)
2. 次に 2+12 = 14 (足し算は後)
結果: 14
※ 先に足し算はしません!掛け算・割り算が優先されます
📝 カッコがある場合(※横スクロールできます)
【例2: カッコがある場合】
=(2+3)*4
計算順序:
1. まず (2+3) = 5 (カッコの中が最優先)
2. 次に 5*4 = 20
結果: 20
💡 カッコの使い方
計算の順番を変えたいときは、カッコ ( ) を使います。カッコの中を先に計算します。これは数学と全く同じルールです。迷ったらカッコを使いましょう!
実用例
💴 消費税込みの金額を計算(※横スクロールできます)
【例: 消費税込みの金額を計算】
A1セル: 1000 (本体価格)
B1セル: =A1*1.1 (消費税10%を含めた金額)
結果: B1に「1100」と表示される
計算の意味:
1000 × 1.1 = 1000 × (1 + 0.1)
= 1000 + (1000 × 0.1)
= 1000 + 100
= 1100
🏷️ 割引後の価格(※横スクロールできます)
【例: 割引後の価格】
A1セル: 5000 (定価)
B1セル: =A1*0.8 (20%引き = 80%の価格)
結果: B1に「4000」と表示される
または
B1セル: =A1*(1-0.2) (同じ意味:100% – 20% = 80%)
結果: B1に「4000」と表示される
🔗 8. セル参照を使った計算の実例
例題1: 簡単な家計簿
💰 家計簿の例(※横スクロールできます)
【セルの配置】
A列 B列
1 収入 300000
2 食費 50000
3 光熱費 15000
4 家賃 100000
5 残り =B1-B2-B3-B4
結果: B5に「135000」と表示される
計算: 300000 – 50000 – 15000 – 100000 = 135000
例題2: 商品の合計金額
🛒 商品リストの例(※横スクロールできます)
【セルの配置】
A列 B列 C列 D列
1 商品 単価 個数 金額
2 りんご 100 5 =B2*C2
3 バナナ 150 3 =B3*C3
4 みかん 80 10 =B4*C4
5 合計 =D2+D3+D4
結果:
D2: 500 (100×5)
D3: 450 (150×3)
D4: 800 (80×10)
D5: 1750 (合計)
🎯 セル参照の最大の利点
単価や個数を変更すると、金額が自動的に再計算されます。これがスプレッドシートの最大の魅力です!一度数式を作れば、データを変更するたびに自動で更新されます。
⚠️ 9. よくあるエラーと対処法
計算式を入力したときに、エラーが表示されることがあります。エラーの意味と対処法を知っておきましょう。
🚨 エラー一覧(※横スクロールできます)
【よくあるエラー一覧】
1. #DIV/0!
意味: ゼロで割ろうとした
例: =10/0
対処: 割る数がゼロになっていないか確認
2. #VALUE!
意味: 計算できない値が含まれている
例: =10+”あいうえお”(数字と文字を足そうとした)
対処: 数値以外が入っていないか確認
3. #NAME?
意味: 数式や関数名に間違いがある
例: =samu(A1:A5) ← SUMのスペルミス
対処: 関数名が正しいか確認
4. #REF!
意味: 参照しているセルが削除された
対処: セル参照を修正する
5. #####
意味: セルの幅が狭くて数字が表示できない
対処: 列の幅を広げる(エラーではない)
⚠️ 文字と数字を間違えない
=10+3 → 正しい(数字の10と3)
=’10+3 → 文字として扱われる(計算されない)
セルの先頭に ‘(シングルクォート)があると文字扱いになります。
💪 10. 四則演算の応用例
例1: BMIを計算
⚖️ BMI計算(※横スクロールできます)
【BMIの計算式】
BMI = 体重(kg) ÷ (身長(m) × 身長(m))
A1セル: 70 (体重 kg)
A2セル: 1.75 (身長 m)
A3セル: =A1/(A2*A2) (BMI)
結果: A3に「22.857…」と表示される
※ カッコを使って、まず身長×身長を計算してから割っています
例2: 割引後の価格と値引額
🏷️ 割引計算(※横スクロールできます)
【セルの配置】
A1セル: 10000 (元の価格)
A2セル: 0.2 (割引率 20%)
A3セル: =A1*(1-A2) (割引後の価格)
A4セル: =A1-A3 (値引額)
結果:
A3: 8000 (割引後の価格)
A4: 2000 (値引額)
例3: 時給から月給を計算
💼 月給計算(※横スクロールできます)
【計算】
A1セル: 1500 (時給)
A2セル: 8 (1日の労働時間)
A3セル: 20 (月の勤務日数)
A4セル: =A1*A2*A3 (月給)
結果: A4に「240000」と表示される
計算: 1500円 × 8時間 × 20日 = 240,000円
📝 練習問題
練習 1
初級
次の計算をスプレッドシートで行ってください
25 + 38
手順:
- 任意のセル(例: A1)をクリック
=25+38 と入力
- Enter を押す
結果: 63
練習 2
初級
次の計算をスプレッドシートで行ってください
12 × 7
手順:
- 任意のセル(例: A2)をクリック
=12*7 と入力(*はShift+8)
- Enter を押す
結果: 84
練習 3
中級
次の計算をスプレッドシートで行ってください
(5 + 3) × 4
手順:
- 任意のセル(例: A3)をクリック
=(5+3)*4 と入力
- Enter を押す
結果: 32
解説: カッコの中を先に計算するので、5+3=8、次に8×4=32となります。
練習 4
中級
セル参照を使って計算してください
A1に「1000」、B1に「200」と入力し、C1にA1とB1の合計を表示してください
手順:
- A1に
1000 と入力してEnter
- B1に
200 と入力してEnter
- C1に
=A1+B1 と入力してEnter
結果: C1に「1200」と表示される
確認: A1の値を変更すると、C1も自動的に変わることを確認してください。
練習 5
上級
次の表を作成し、合計金額を自動計算してください
A列 B列 C列 D列
1 商品 単価 個数 金額
2 ノート 100 5 ?
3 ペン 150 3 ?
4 消しゴム 50 10 ?
5 合計 ?
手順:
- A1〜C4に表の内容を入力
- D2に
=B2*C2 と入力(100×5)
- D3に
=B3*C3 と入力(150×3)
- D4に
=B4*C4 と入力(50×10)
- D5に
=D2+D3+D4 と入力(合計)
結果:
- D2: 500
- D3: 450
- D4: 500
- D5: 1450(合計)
確認: B列やC列の値を変更すると、D列が自動的に再計算されることを確認してください。
練習 6
上級
消費税込みの価格を計算してください
A1に「3000」(税抜価格)と入力し、B1に消費税10%を含めた価格を表示してください
手順:
- A1に
3000 と入力してEnter
- B1に
=A1*1.1 と入力してEnter
結果: B1に「3300」と表示される
解説: 1.1を掛けることで、元の価格(1.0 = 100%)+ 消費税10%(0.1)= 1.1(110%)となります。
別解: =A1+(A1*0.1) でも同じ結果になります。
📝 Step 14 のまとめ
✅ このステップで学んだこと
- 計算式は必ず「=」で始める
- 四則演算の記号: +(足す) -(引く) *(掛ける) /(割る)
- 掛け算は×ではなく*、割り算は÷ではなく/
- 計算の優先順位: カッコ > 掛け算・割り算 > 足し算・引き算
- セル参照を使うと、値を変更したときに自動で再計算される
- よくあるエラー(#DIV/0!、#VALUE!など)の意味と対処法
🎯 次のステップの予告
基本的な計算ができるようになりました!次のSTEP 15では、「相対参照と絶対参照($記号)」を学びます。これは数式をコピーするときに非常に重要な概念です。$記号の使い方をマスターしましょう。
❓ よくある質問
Q1: =を入力し忘れました。どうすればいいですか?
そのセルをダブルクリックして編集モードにし、先頭に「=」を追加してください。または、F2キーを押しても編集モードになります。修正したらEnterを押せばOKです。
Q2: 計算結果ではなく、数式が表示されてしまいます
いくつかの原因が考えられます。①セルの書式が「文字列」になっている(書式を「標準」に変更)、②数式の前に’(シングルクォート)がある(削除する)、③ショートカットキーCtrl+`を押してしまった(もう一度押すと戻る)。
Q3: セル参照と直接数字を書くのはどちらがいいですか?
状況によります。変わらない固定値(消費税率1.1など)は直接書いてもOKです。しかし、変更の可能性がある値はセル参照を使うことをお勧めします。後で値を変更したとき、自動的に再計算されるからです。
Q4: カッコはいくつも使えますか?
はい、何重にも使えます。例: =((10+5)*2-3)/4 のように、カッコの中にカッコを入れることもできます。内側のカッコから順に計算されます。
Q5: 小数点以下の桁数を変更したいです
セルの書式設定で変更できます。セルを選択して、ツールバーの「小数点以下の桁数を増やす」「減らす」ボタンをクリックするか、Ctrl+1でセルの書式設定を開き、小数点以下の桁数を指定します。
Q6: #####と表示されます
これはエラーではありません。セルの幅が狭くて数字が表示しきれないという意味です。列の境界線をダブルクリックするか、ドラッグして列幅を広げてください。
Q7: 計算結果が合いません
計算の優先順位を確認してください。掛け算・割り算は足し算・引き算より先に計算されます。順番を変えたい場合は、カッコ ( ) を使ってください。また、セル参照が正しいセルを指しているかも確認しましょう。
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