📋 このステップで学ぶこと
- AVERAGE関数の基本的な使い方
- 平均値とは何か(わかりやすい説明)
- 空白セルと0の扱いの違い
- SUMとCOUNTで平均を計算する方法
- 実務での活用例
🎯 1. 平均値とは
🔑 平均値の意味
平均値とは、全部の数を足して、個数で割った値です。みんなの「真ん中あたり」を表す数字です。
📝 平均の計算例(※横スクロールできます)
【例: 5人のテストの点数】
田中: 80点
佐藤: 90点
鈴木: 70点
高橋: 85点
伊藤: 75点
平均点 = (80+90+70+85+75) ÷ 5
= 400 ÷ 5
= 80点
→ みんなの真ん中あたりは80点くらい
💡 平均値の使い道
- 成績:クラスの平均点、自分の平均点
- 売上:1日の平均売上、月平均売上
- 気温:平均気温
- 評価:レビューの平均評価(★4.5など)
📝 2. AVERAGE関数の基本構文
📋 基本の書き方(※横スクロールできます)
【AVERAGE関数の構文】
=AVERAGE(範囲)
例:
=AVERAGE(A1:A5)
→ A1からA5までの平均
構成要素:
・= : 数式の開始
・AVERAGE : 関数名(「平均」という意味)
・( ) : カッコで囲む
・A1:A5 : 平均を求めたい範囲
実際にやってみよう
🖐️ 手順(※横スクロールできます)
【手順】
1. A1〜A5に数字を入力
A1: 80
A2: 90
A3: 70
A4: 85
A5: 75
2. A6をクリック
3. =AVERAGE(A1:A5) と入力
4. Enterを押す
結果: A6に「80」と表示される
計算: (80+90+70+85+75) ÷ 5 = 400 ÷ 5 = 80
🎯 AVERAGEとSUMの違い
- SUM:全部足す → 合計(この例では400)
- AVERAGE:全部足して個数で割る → 平均(この例では80)
🔢 3. AVERAGEの計算の仕組み
AVERAGEは実は、SUM ÷ COUNTと同じです。合計を個数で割っています。
⚙️ 内部の仕組み(※横スクロールできます)
【AVERAGEの内部動作】
=AVERAGE(A1:A5)
これは次の計算と同じ:
=SUM(A1:A5) / COUNT(A1:A5)
つまり:
合計 ÷ 個数 = 平均
例:
A1〜A5の値: 80, 90, 70, 85, 75
SUM(A1:A5) = 400 (合計)
COUNT(A1:A5) = 5 (個数)
AVERAGE(A1:A5) = 400 ÷ 5 = 80 (平均)
✅ AVERAGEを使うメリット
=SUM(A1:A5)/5と書くこともできますが、
=AVERAGE(A1:A5)の方が:
- ①短くて書きやすい
- ②個数を数える必要がない
- ③データが増えても自動対応
⚪ 4. 空白セルと0の扱い(重要!)
AVERAGEは空白セルを無視しますが、0は計算に含めます。この違いがとても重要です。
📝 空白セルがある場合(※横スクロールできます)
【例1: 空白セルがある場合】
A1: 80
A2: 90
A3: (空白) ← データなし
A4: 70
A5: (空白) ← データなし
=AVERAGE(A1:A5)
→ 結果: 80
計算: (80+90+70) ÷ 3 = 240 ÷ 3 = 80
※ 空白は無視される(5ではなく3で割る)
📝 0が入っている場合(※横スクロールできます)
【例2: 0が入っている場合】
A1: 80
A2: 90
A3: 0 ← ゼロが入っている
A4: 70
A5: 0 ← ゼロが入っている
=AVERAGE(A1:A5)
→ 結果: 48
計算: (80+90+0+70+0) ÷ 5 = 240 ÷ 5 = 48
※ 0は計算に含まれる(5で割る)
⚠️ 重要な違い
空白と0は全く違います!
「データなし」なら空白のままに、「本当にゼロ」なら0と入力しましょう。
どちらを使うかで平均値が大きく変わります。
🎯 実用例:テストの平均(※横スクロールできます)
【実用例: 欠席者がいるテストの平均】
■ 正しい方法:欠席者は空白にする
田中: 80点
佐藤: (欠席) ← 空白のまま
鈴木: 70点
AVERAGE → (80+70)÷2 = 75点 ✅正しい
■ 間違った方法:欠席者を0にすると…
田中: 80点
佐藤: 0点 ← 0を入れてしまった
鈴木: 70点
AVERAGE → (80+0+70)÷3 = 50点 ❌間違い
※ 欠席者の0点がカウントされて平均が下がってしまう
📊 5. 実用例
例1: 月別売上の平均
💰 売上平均の例(※横スクロールできます)
【売上データ】
A列 B列
1 月 売上
2 1月 1000
3 2月 1500
4 3月 2000
5 4月 1800
6 5月 2200
7
8 平均 =AVERAGE(B2:B6)
結果: 1700
意味: 月平均1700の売上
計算: (1000+1500+2000+1800+2200) ÷ 5 = 8500 ÷ 5 = 1700
例2: 各生徒の平均点(横方向の平均)
📚 成績表の例(※横スクロールできます)
【成績表】
A列 B列 C列 D列 E列
1 名前 国語 数学 英語 平均
2 田中 80 75 90 =AVERAGE(B2:D2)
3 佐藤 90 85 80 =AVERAGE(B3:D3)
4 鈴木 75 80 85 =AVERAGE(B4:D4)
E2の数式をE3、E4にコピー
結果:
E2: 81.67 (田中の平均)
E3: 85 (佐藤の平均)
E4: 80 (鈴木の平均)
例3: 科目ごとのクラス平均(縦方向の平均)
📊 クラス平均の例(※横スクロールできます)
【成績表(続き)】
A列 B列 C列 D列
5 クラス =AVERAGE =AVERAGE =AVERAGE
平均 (B2:B4) (C2:C4) (D2:D4)
結果:
B5: 81.67 (国語のクラス平均)
C5: 80 (数学のクラス平均)
D5: 85 (英語のクラス平均)
💡 横と縦の平均
横方向の平均(例:田中さんの3科目の平均)→ =AVERAGE(B2:D2)
縦方向の平均(例:国語のクラス平均)→ =AVERAGE(B2:B4)
範囲の指定方向を変えるだけで、計算対象が変わります。
🔍 6. 複数の範囲を指定
SUM関数と同じように、離れた範囲も平均できます。
📋 離れた範囲の平均(※横スクロールできます)
【離れたセルの平均】
=AVERAGE(A1, A3, A5)
→ A1とA3とA5だけの平均(3つの値の平均)
=AVERAGE(A1:A3, A5:A7)
→ A1〜A3とA5〜A7の平均(6つの値の平均)
実用例: 特定の日だけの平均
📅 週末の売上平均(※横スクロールできます)
【例: 週末の売上だけの平均】
A列 B列
1 日付 売上
2 月曜 1000
3 火曜 1200
4 水曜 1100
5 木曜 1300
6 金曜 1400
7 土曜 2000 ← 週末
8 日曜 1800 ← 週末
週末の平均:
=AVERAGE(B7, B8)
→ (2000+1800)÷2 = 1900
平日の平均:
=AVERAGE(B2:B6)
→ (1000+1200+1100+1300+1400)÷5 = 1200
💡 7. AVERAGEの応用テクニック
テクニック1: 小数点以下を整える
🔢 ROUND関数と組み合わせ(※横スクロールできます)
【ROUND関数と組み合わせ】
平均が 81.666666… のように長くなる場合:
=ROUND(AVERAGE(A1:A5), 1)
→ 小数第1位まで表示: 81.7
=ROUND(AVERAGE(A1:A5), 0)
→ 整数に四捨五入: 82
※ ROUND関数は後のSTEP(STEP 38)で詳しく学習します
テクニック2: 最高値・最低値を除いた平均
⛸️ 公平な評価方法(※横スクロールできます)
【最高値・最低値を除いた平均】
フィギュアスケートなどで使われる方法:
最高点と最低点を除いて平均を出す
A1〜A5の値: 80, 90, 70, 85, 95
=(SUM(A1:A5) – MAX(A1:A5) – MIN(A1:A5)) / 3
計算:
合計400 – 最高95 – 最低70 = 235
235 ÷ 3 = 78.33
※ MAX, MIN関数は次のSTEP 19で学習します
⚠️ 8. よくあるエラーと対処法
🚨 エラー一覧(※横スクロールできます)
【よくあるエラー一覧】
1. #DIV/0!
原因: 全てのセルが空白(0で割ることになる)
例: =AVERAGE(A1:A5) で全セル空白
対処: データを入力する
2. #VALUE!
原因: 範囲に文字列が含まれている
例: A1に「あいうえお」という文字
対処: 文字列を削除または数値に変更
3. #NAME?
原因: 関数名のスペルミス
例: =AVEREGE(A1:A5) ← GとAが逆
対処: AVERAGEと正しく入力
4. 予想と違う値
原因: 0と空白を混同している
対処: 空白セルと0の違いを確認
⚠️ よくある間違い
❌ 間違い:
=AVERAGE(A1+A2+A3) ← +で繋がない!
=AVERAGE(A1-A5) ← ハイフンじゃない!
✅ 正しい:
=AVERAGE(A1:A5) ← コロン(:)で範囲指定
📝 練習問題
練習 1
初級
A1〜A5の平均をA6に表示してください
A1: 80, A2: 90, A3: 70, A4: 85, A5: 75
解答:
A6に =AVERAGE(A1:A5) と入力
結果: 80
計算: (80+90+70+85+75) ÷ 5 = 400 ÷ 5 = 80
練習 2
初級
次のデータで、空白セルがある場合の平均を求めてください
A1: 100, A2: 200, A3: (空白), A4: 150, A5: (空白)
解答:
A6に =AVERAGE(A1:A5) と入力
結果: 150
計算: (100+200+150) ÷ 3 = 450 ÷ 3 = 150
解説: 空白セルは無視されるので、3個の数字で割ります。
練習 3
中級
各生徒の平均点を計算してください
A列 B列 C列 D列 E列
1 名前 国語 数学 英語 平均
2 田中 80 90 85 ?
3 佐藤 75 80 90 ?
4 鈴木 90 85 80 ?
解答:
- E2に
=AVERAGE(B2:D2) と入力
- E2の数式をE3、E4にコピー
結果:
- E2: 85 (田中の平均)
- E3: 81.67 (佐藤の平均)
- E4: 85 (鈴木の平均)
練習 4
中級
科目ごとのクラス平均を計算してください
上の表(練習3)のB5、C5、D5に、各科目のクラス平均を表示してください
解答:
- B5:
=AVERAGE(B2:B4) → 81.67
- C5:
=AVERAGE(C2:C4) → 85
- D5:
=AVERAGE(D2:D4) → 85
解説: 縦方向に平均を取ります。各科目の全員の平均です。
練習 5
上級
0と空白の違いを理解しましょう
次の2つの場合で、平均値がどう変わるか計算してください
ケース1: A1: 80, A2: 90, A3: (空白)
ケース2: A1: 80, A2: 90, A3: 0
解答:
ケース1(空白):
- 数式:
=AVERAGE(A1:A3)
- 結果: 85
- 計算: (80+90) ÷ 2 = 85
ケース2(0):
- 数式:
=AVERAGE(A1:A3)
- 結果: 56.67
- 計算: (80+90+0) ÷ 3 = 56.67
解説: 空白は無視されますが、0は計算に含まれます。この違いが重要です!
練習 6
上級
月別売上の平均と、合計を比較してください
A列 B列
1 月 売上
2 1月 1000
3 2月 1500
4 3月 2000
5 4月 1800
6
7 合計 ?
8 平均 ?
解答:
- B7:
=SUM(B2:B5) → 6300
- B8:
=AVERAGE(B2:B5) → 1575
確認: 合計 ÷ 個数 = 平均
意味: 4ヶ月で合計6300、月平均1575の売上
📝 Step 17 のまとめ
✅ このステップで学んだこと
- =AVERAGE(範囲)でデータの平均値を計算
- 平均値 = 合計 ÷ 個数
- 空白セルは無視されるが、0は計算に含まれる
- SUM関数と同じように範囲指定ができる
- 成績表や売上分析など実務で頻繁に使う
- AVERAGEは=SUM() / COUNT()と同じ意味
🎯 次のステップの予告
AVERAGE関数をマスターしました!次のSTEP 18では、「COUNT/COUNTA関数(カウント)」を学びます。データの個数を数える関数で、AVERAGEの仕組みを理解する上でも重要です。
❓ よくある質問
Q1: 小数点以下が長く表示されます
セルの書式設定で小数点以下の桁数を変更できます。セルを選択→ツールバーの「小数点以下の桁数を減らす」ボタンをクリック。または、ROUND関数で四捨五入することもできます(例: =ROUND(AVERAGE(A1:A5), 1) で小数第1位まで)。
Q2: 文字列が入っているとエラーになります
AVERAGEは数値のみ計算します。範囲内に文字列があると#VALUE!エラーになることがあります。文字列のセルを除外するか、数値に変更してください。または、文字列を無視するAVERAGEA関数を使うこともできます(後のSTEPで学習)。
Q3: 0を無視して平均を出したいです
0のセルを空白にしてください。AVERAGEは空白セルを無視します。または、AVERAGEIF関数を使って「0より大きい値だけの平均」を求めることもできます(STEP 37で学習)。
Q4: SUMとAVERAGEの使い分けは?
目的によって使い分けます。「合計」が知りたいときはSUM、「真ん中あたりの値」が知りたいときはAVERAGE。例: 売上の合計額→SUM、1日あたりの平均売上→AVERAGE、テストの合計点→SUM、平均点→AVERAGE。
Q5: 平均が#DIV/0!になります
範囲内のセルが全て空白の可能性があります。AVERAGEは「個数が0」の場合、0で割ることになるので#DIV/0!エラーになります。範囲指定が正しいか、データが入っているか確認してください。
Q6: 加重平均を計算したいです
AVERAGEは単純平均なので、加重平均には使えません。加重平均(例: テストの点数×配点の割合)はSUMPRODUCT関数を使うか、手動で計算する必要があります。例: =(A1*0.3+A2*0.7) のように。
Q7: 中央値や最頻値も出せますか?
それぞれ専用の関数があります。中央値(真ん中の値)はMEDIAN関数、最頻値(最も多い値)はMODE関数を使います。これらはSTEP 25で学習します。平均・中央値・最頻値は、それぞれ違う意味の「代表値」です。
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