Step 38:ROUND系関数(四捨五入)

🔢 Step 38: ROUND系関数(四捨五入)

数値を適切に丸めて見やすくしよう!

📋 このステップで学ぶこと

  • ROUND関数(四捨五入)
  • ROUNDUP関数(切り上げ)
  • ROUNDDOWN関数(切り捨て)
  • 桁数の指定方法
  • 実務での活用例

🎯 1. なぜROUND関数が必要なのか

計算結果に小数点以下が多く表示されると、見づらくなります。ROUND関数を使えば、適切な桁数に丸めることができます。

📊 ROUND関数を使う前と後

❌ ROUND関数なし(見づらい)
商品 単価 数量 金額
りんご 1000 3 333.333333…
みかん 2500 7 357.142857…
問題点
小数点以下が長すぎて見づらい
✅ ROUND関数あり(見やすい)
商品 単価 数量 金額
りんご 1000 3 333
みかん 2500 7 357
改善点
整数で表示されて見やすい
💡 ROUND関数が必要な場面

消費税計算: 小数点以下を適切に処理
平均値の表示: 見やすい桁数に丸める
概算予算: 千円単位、万円単位での表示
ポイント計算: 小数点以下の端数処理

📝 2. ROUND関数(四捨五入)

ROUND関数は、指定した桁数で四捨五入する関数です。

📋 ROUND関数の構文(※横スクロールできます)

【ROUND関数の構文】 =ROUND(数値, 桁数) 引数の説明: ・数値: 四捨五入したい数値 ・桁数: 小数点以下の桁数 – 0: 整数に丸める – 1: 小数第1位まで – 2: 小数第2位まで – -1: 10の位で丸める – -2: 100の位で丸める 例: =ROUND(123.456, 0) → 123(整数に丸める) =ROUND(123.456, 1) → 123.5(小数第1位まで) =ROUND(123.456, 2) → 123.46(小数第2位まで) =ROUND(123.456, -1) → 120(10の位で丸める)

📊 桁数の指定方法

1 2 3 . 4 5 6

百の位
-2

十の位
-1

一の位
0

小数第1位
1

小数第2位
2

小数第3位
3
数式 桁数 結果 説明
ROUND(123.456, 2) 2 123.46 小数第2位まで
ROUND(123.456, 1) 1 123.5 小数第1位まで
ROUND(123.456, 0) 0 123 整数に丸める
ROUND(123.456, -1) -1 120 10の位で丸める
ROUND(123.456, -2) -2 100 100の位で丸める

📊 ROUND関数の実例(※横スクロールできます)

【ROUND関数の実例】 ■ 例1: 消費税計算(小数点以下を四捨五入) 価格: 1980円 消費税率: 10% =ROUND(1980*0.1, 0) 結果: 198円(197.999…を四捨五入) ■ 例2: 平均点を小数第1位まで表示 =ROUND(AVERAGE(A2:A10), 1) 結果: 85.3点 ■ 例3: 概算金額(千円単位で表示) =ROUND(123456, -3) 結果: 123000(千円単位)
💡 ROUND関数のポイント

✓ 桁数が正の数: 小数点以下の桁数
✓ 桁数が0: 整数に丸める
✓ 桁数が負の数: 整数部分を丸める
✓ 四捨五入: 5以上は切り上げ、5未満は切り捨て

📝 3. ROUNDUP関数(切り上げ)

ROUNDUP関数は、指定した桁数で常に切り上げする関数です。

📋 ROUNDUP関数の構文(※横スクロールできます)

【ROUNDUP関数の構文】 =ROUNDUP(数値, 桁数) ※構文はROUNDと同じですが、常に切り上げます 例: =ROUNDUP(123.1, 0) → 124(0.1でも切り上げ) =ROUNDUP(123.01, 1) → 123.1 =ROUNDUP(123, -1) → 130(10の位に切り上げ)

📊 ROUND・ROUNDUP・ROUNDDOWNの比較

元の値 ROUND
(四捨五入)
ROUNDUP
(切り上げ)
ROUNDDOWN
(切り捨て)
123.4 123 124 123
123.5 124 124 123
123.6 124 124 123
123.1 123 124 123
ROUND: 0.5未満は切り捨て、0.5以上は切り上げ
ROUNDUP: どんな小数でも必ず切り上げ
ROUNDDOWN: どんな小数でも必ず切り捨て

📊 ROUNDUP関数の実例(※横スクロールできます)

【ROUNDUP関数の実例】 ■ 例1: 必要な箱数を計算(切り上げ必須) 商品数: 47個 1箱の容量: 10個 =ROUNDUP(47/10, 0) 結果: 5箱(4.7箱→5箱に切り上げ) ■ 例2: 見積金額を千円単位で切り上げ =ROUNDUP(12345, -3) 結果: 13000円 ■ 例3: 配送料の計算(1円でも超えたら次の料金) =ROUNDUP(重量/基準重量, 0)

📝 4. ROUNDDOWN関数(切り捨て)

ROUNDDOWN関数は、指定した桁数で常に切り捨てする関数です。

📋 ROUNDDOWN関数の構文(※横スクロールできます)

【ROUNDDOWN関数の構文】 =ROUNDDOWN(数値, 桁数) ※構文はROUNDと同じですが、常に切り捨てます 例: =ROUNDDOWN(123.9, 0) → 123(0.9でも切り捨て) =ROUNDDOWN(123.99, 1) → 123.9 =ROUNDDOWN(129, -1) → 120(10の位で切り捨て)

📊 ROUNDDOWN関数の実例(※横スクロールできます)

【ROUNDDOWN関数の実例】 ■ 例1: ポイント付与(小数点以下切り捨て) 購入金額: 12345円 ポイント率: 1% =ROUNDDOWN(12345*0.01, 0) 結果: 123ポイント(123.45→123に切り捨て) ■ 例2: 時給計算(15分未満は切り捨て) 勤務時間: 8.2時間 時給: 1500円 =ROUNDDOWN(8.2*1500, 0) 結果: 12300円 ■ 例3: 在庫を箱単位で表示(端数切り捨て) 在庫: 347個 1箱: 10個 =ROUNDDOWN(347/10, 0) 結果: 34箱
🔑 3つの関数の使い分け

ROUND(四捨五入):
✓ 一般的な計算結果の丸め
✓ 平均値、消費税計算など

ROUNDUP(切り上げ):
✓ 必要数の計算(箱数、人数など)
✓ 見積金額(お客様有利に)

ROUNDDOWN(切り捨て):
✓ ポイント付与(会社有利に)
✓ 時給計算(端数処理)

💼 5. 実務での活用例

📊 例1: 消費税込み価格の計算(※横スクロールできます)

【例1: 消費税込み価格の計算】 本体価格: 1980円 消費税率: 10% ■ 四捨五入で計算: =A2+ROUND(A2*0.1, 0) 結果: 1980 + 198 = 2178円 ■ 切り捨てで計算: =A2+ROUNDDOWN(A2*0.1, 0) 結果: 1980 + 198 = 2178円 ※多くの店舗では切り捨てを採用

📊 例2: 成績の平均点(※横スクロールできます)

【例2: 成績の平均点(小数第1位まで)】 データ: 85, 92, 78, 88, 95 ■ 通常の平均(小数点が多い): =AVERAGE(A2:A6) 結果: 87.6666… ■ 小数第1位まで四捨五入: =ROUND(AVERAGE(A2:A6), 1) 結果: 87.7点

📊 例3: 必要な配送トラック数(※横スクロールできます)

【例3: 必要な配送トラック数】 荷物の総重量: 2350kg トラック1台の積載量: 500kg ■ 必要台数(切り上げ): =ROUNDUP(2350/500, 0) 結果: 5台(4.7台→5台) ※少しでも超えたら追加の1台が必要

📊 例4: 概算予算の作成(※横スクロールできます)

【例4: 概算予算の作成】 詳細な見積: 123,456円 ■ 千円単位で四捨五入: =ROUND(123456, -3) 結果: 123,000円 ■ 千円単位で切り上げ: =ROUNDUP(123456, -3) 結果: 124,000円 ■ 万円単位で四捨五入: =ROUND(123456, -4) 結果: 120,000円

📊 売上レポートでの活用例

商品 売上(実数) 千円単位
商品A 123,456円 123千円
商品B 87,890円 88千円
商品C 234,567円 235千円
使用した数式
=ROUND(B2, -3)/1000 & “千円”

⚠️ 6. よくある間違いと注意点

⚠️ よくある間違い(※横スクロールできます)

【よくある間違い】 ❌ 間違い1: 表示形式とROUND関数を混同 表示形式で小数点を隠しても、実際の値は変わらない 例: 123.456を整数表示 → 見た目は123だが、計算では123.456のまま ✅ 正しい: ROUNDを使って実際の値を丸める =ROUND(123.456, 0) → 実際に123になる ❌ 間違い2: 桁数の指定を間違える =ROUND(123.456, 1) → 123.5(小数第1位) =ROUND(123.456, 0) → 123(整数) =ROUND(123.456, -1) → 120(10の位) ✅ 正しい: 桁数の意味を理解して指定する ❌ 間違い3: 計算の最後にだけROUNDを使う 中間計算でも丸めが必要な場合がある ✅ 正しい: 必要に応じて途中でもROUNDを使う
⚠️ 表示形式とROUND関数の違い

表示形式: 見た目だけを変える(実際の値は変わらない)
ROUND関数: 実際の値を変える

例: 123.456という値があるとき
・表示形式で整数表示 → 見た目「123」、実際の値「123.456」
・ROUND(123.456, 0) → 見た目「123」、実際の値「123」

後続の計算で差が出るので注意!

📝 練習問題

練習 1
初級

ROUND関数で消費税を計算してください

本体価格: 1,980円 消費税率: 10% 消費税額を四捨五入で求めてください (小数点以下を丸める)

数式:

=ROUND(1980*0.1, 0)

結果: 198円

解説: 1980 × 0.1 = 198(ちょうど198なので四捨五入の必要なし)
もし1985円なら、1985 × 0.1 = 198.5 → ROUND(198.5, 0) = 199円になります。

練習 2
中級

ROUNDUP関数で必要な箱数を計算してください

商品の個数: 47個 1箱の容量: 10個 必要な箱数を計算してください (端数があれば1箱追加)

数式:

=ROUNDUP(47/10, 0)

結果: 5箱

解説: 47 ÷ 10 = 4.7箱
4箱では入りきらないので、5箱必要です。ROUNDUPを使うことで、少しでも余りがあれば切り上げて次の箱数を確保できます。

練習 3
上級

3つのROUND関数を使い分けてください

平均点: 87.6666… 以下の3つの形式で表示してください: 1. 小数第1位まで(四捨五入) 2. 整数で切り上げ 3. 整数で切り捨て

1. 小数第1位まで(四捨五入):

=ROUND(87.6666, 1) 結果: 87.7点

2. 整数で切り上げ:

=ROUNDUP(87.6666, 0) 結果: 88点

3. 整数で切り捨て:

=ROUNDDOWN(87.6666, 0) 結果: 87点

解説: 同じ数値でも、丸め方によって結果が変わります。
– ROUND: 0.6666…は0.5以上なので切り上げ → 87.7
– ROUNDUP: 少しでも小数があれば切り上げ → 88
– ROUNDDOWN: 小数部分を全て切り捨て → 87

練習 4
中級

概算予算を作成してください

詳細な見積金額: 456,789円 以下の2つの形式で概算予算を作成してください: 1. 万円単位で四捨五入 2. 千円単位で切り上げ

1. 万円単位で四捨五入:

=ROUND(456789, -4) 結果: 460,000円

2. 千円単位で切り上げ:

=ROUNDUP(456789, -3) 結果: 457,000円

解説:

  • 桁数 -4: 万の位で丸める(456,789 → 460,000)
  • 桁数 -3: 千の位で丸める(456,789 → 457,000)
  • 見積りでは切り上げを使うと予算オーバーを防げます

📝 Step 38 のまとめ

✅ このステップで学んだこと
  • ROUND関数: 四捨五入で丸める
  • ROUNDUP関数: 常に切り上げる
  • ROUNDDOWN関数: 常に切り捨てる
  • 桁数の指定: 正の数、0、負の数の意味
  • 使い分け: 用途に応じた関数の選択
  • 実務活用: 消費税、箱数、ポイント計算
🎯 次のステップの予告

ROUND系関数をマスターしました!次のSTEP 39では、「日付・時刻関数」を学びます。TODAY、NOW、DATE、DATEDIFなど、日付を扱う重要な関数を習得します。

❓ よくある質問

Q1: ROUNDとINT関数の違いは何ですか?
ROUND: 四捨五入して丸める
INT: 小数点以下を常に切り捨てる(負の数の扱いが異なる)

例: ROUND(3.9, 0) = 4、INT(3.9) = 3
通常はROUND関数の方が柔軟で使いやすいです。
Q2: 表示形式で小数点を隠すのとROUNDの違いは?
表示形式: 見た目だけ変わる(実際の値は変わらない)
ROUND: 実際の値が変わる

後続の計算で使う場合は、ROUND関数を使う必要があります。表示形式だけでは計算結果がずれることがあります。
Q3: 負の数にROUND関数を使うとどうなりますか?
正の数と同じように動作します:
=ROUND(-123.456, 1) → -123.5
=ROUND(-123.456, 0) → -123
=ROUNDUP(-123.456, 0) → -123(0に近づく方向)
=ROUNDDOWN(-123.456, 0) → -124(0から遠ざかる方向)
Q4: 桁数を大きく指定するとどうなりますか?
元の数値より大きい桁数を指定しても問題ありません:
=ROUND(123.4, 5) → 123.4(そのまま)
エラーにはならず、元の値がそのまま返されます。
Q5: Googleスプレッドシートでも同じように使えますか?
はい、全く同じ構文でGoogleスプレッドシートでも使えます。ROUND、ROUNDUP、ROUNDDOWNすべて同じように動作します。
Q6: TRUNC関数とROUNDDOWNの違いは?
基本的に同じ動作ですが、TRUNCは桁数を省略できます(省略時は0)。
=TRUNC(123.456) → 123
=ROUNDDOWN(123.456, 0) → 123

どちらを使っても結果は同じですが、ROUNDシリーズで統一する方が分かりやすいです。
Q7: 消費税計算ではどの関数を使うべきですか?
日本の消費税計算では、多くの場合ROUNDDOWN(切り捨て)が使われます。ただし、企業や店舗によってルールが異なるため、会社のルールに従ってください。

一般的な傾向:
・小売店: ROUNDDOWN(切り捨て)
・請求書: ROUND(四捨五入)または ROUNDDOWN
📝

学習メモ

Excel・Googleスプレッドシート完全マスター - Step 38

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