Step 40:配列数式とSPILL機能

🚀 Step 40: 配列数式とSPILL機能

Excel 365の最新機能をマスターしよう!

📋 このステップで学ぶこと

  • 動的配列とSPILL機能の基本
  • UNIQUE関数(重複削除)
  • SORT/SORTBY関数(動的並べ替え)
  • FILTER関数(条件付き抽出)
  • XLOOKUP関数(VLOOKUPの上位互換)
  • SEQUENCE/RANDARRAY関数(データ生成)
  • Googleスプレッドシートの配列数式
⚠️ この機能が使える環境について

このステップで学ぶ機能はExcel 365(Microsoft 365)専用が多く含まれます。

✓ 使える環境:
・Excel 365(Microsoft 365)
・Excel Online(Web版)
・Googleスプレッドシート(一部機能)

✗ 使えない環境:
・Excel 2019以前
・買い切り版Excel

Excel 2019以前をお使いの方は、ピボットテーブルや従来の関数(VLOOKUP、INDEX+MATCHなど)で代替できます。

🎯 1. 動的配列とSPILL機能とは?

動的配列(Dynamic Array)とは、1つの数式で複数のセルに結果を自動展開できる機能です。従来のExcelでは1つの数式は1つのセルにしか結果を返せませんでしたが、Excel 365では複数の結果を「こぼれる(SPILL)」ように隣接セルに自動で表示します。

🔑 SPILL(スピル)とは?

「SPILL」は英語で「こぼれる」という意味です。1つの数式から生まれた複数の結果が、隣接するセルに「こぼれ落ちる」ように自動展開されることからこの名前がついています。
📊 従来の方法 vs 動的配列(SPILL)
❌ 従来の方法
A1: =計算式
A2: 数式をコピー
A3: 数式をコピー
A4: 数式をコピー
✗ 数式を手動でコピー
✗ データ件数変更で修正必要
✗ 誤って一部削除のリスク
✅ 動的配列(SPILL)
A1: =計算式
A2: 自動展開 ↓
A3: 自動展開 ↓
A4: 自動展開 ↓
✓ 1つの数式だけでOK
✓ データ変更で自動更新
✓ 常に整合性が保たれる
💡 SPILL機能の特徴

1つの数式で複数セルに結果が展開される
✓ 元データが変更されると自動で再計算
✓ SPILL範囲のセルは編集不可(整合性が保たれる)
✓ 数式セルに青い枠線が表示される
✓ SPILL範囲を削除するには、元の数式セルを削除

📝 2. UNIQUE関数(重複削除)Excel 365 / Google

UNIQUE関数は、リストから重複を削除したユニークな値だけを抽出します。

📝 UNIQUE関数の構文 ★Excel 365専用
=UNIQUE(配列, [列の比較], [回数指定])
引数の説明:
配列:重複を削除したい範囲
列の比較:TRUE=列、FALSE=行(省略可、既定値FALSE)
回数指定:TRUE=1回のみ出現、FALSE=すべて(省略可、既定値FALSE)
📊 UNIQUE関数の動作イメージ
元データ(A列)
りんご
バナナ
りんご ←重複
みかん
バナナ ←重複
ぶどう
結果(C列)
りんご
バナナ
みかん
ぶどう
=UNIQUE(A2:A7)

📝 UNIQUE関数の使用例(※横スクロールできます)

【元データ(A列)】 A2: りんご A3: バナナ A4: りんご ← 重複 A5: みかん A6: バナナ ← 重複 A7: ぶどう 【例1】重複削除(C2セルに入力) =UNIQUE(A2:A7) 結果(C列に自動展開): C2: りんご C3: バナナ C4: みかん C5: ぶどう 【例2】1回だけ出現する値のみ抽出 =UNIQUE(A2:A7, , TRUE) 結果: C2: みかん C3: ぶどう ※りんご、バナナは2回出現するので除外
🎯 UNIQUE関数の実務活用

顧客リストの作成:取引履歴から重複のない顧客名リストを作成
商品カテゴリの抽出:大量の商品データからカテゴリリストを作成
担当者リストの作成:プロジェクトデータから担当者の一覧を作成
プルダウンリストの元データ:入力規則で使うリストを自動生成

🔄 3. SORT/SORTBY関数(動的並べ替え)Excel 365 / Google

SORT関数とSORTBY関数は、データを自動で並べ替えた結果を返す関数です。元データはそのままで、別の場所に並べ替え結果を表示します。

📝 SORT関数の構文 ★Excel 365専用
=SORT(配列, [並べ替えインデックス], [並べ替え順序], [並べ替え基準])
引数の説明:
配列:並べ替えたい範囲
並べ替えインデックス:何列目で並べ替えるか(省略可、既定値1)
並べ替え順序:1=昇順、-1=降順(省略可、既定値1)
並べ替え基準:TRUE=列、FALSE=行(省略可、既定値FALSE)

📝 SORT関数の使用例(※横スクロールできます)

【元データ】 A列 B列 C列 +——–+——+——+ 2 | 田中 | 85 | 数学 | +——–+——+——+ 3 | 佐藤 | 92 | 数学 | +——–+——+——+ 4 | 鈴木 | 78 | 数学 | +——–+——+——+ 5 | 高橋 | 88 | 数学 | +——–+——+——+ 【例1】点数の高い順に並べ替え(E2セルに入力) =SORT(A2:C5, 2, -1) ↑ 2列目(B列)で降順(-1)に並べ替え 結果(E列~G列に自動展開): E列 F列 G列 2 佐藤 92 数学 3 高橋 88 数学 4 田中 85 数学 5 鈴木 78 数学 【例2】名前の50音順に並べ替え =SORT(A2:C5, 1, 1) ↑ 1列目(A列)で昇順(1)に並べ替え 結果: E列 F列 G列 2 佐藤 92 数学 3 鈴木 78 数学 4 高橋 88 数学 5 田中 85 数学
📝 SORTBY関数の構文 ★Excel 365専用
=SORTBY(配列, 並べ替え基準1, [順序1], [並べ替え基準2], [順序2], …)
引数の説明:
配列:並べ替えたい範囲
並べ替え基準:並べ替えの基準となる列
順序:1=昇順、-1=降順

📝 SORTBY関数の使用例(※横スクロールできます)

【SORTBY関数の特徴】 SORTBYは並べ替え基準が「別の場所にある」場合に便利 【例1】複数条件で並べ替え =SORTBY(A2:C10, C2:C10, 1, B2:B10, -1) ↑ まずC列(カテゴリ)で昇順、次にB列(売上)で降順 【例2】別の列を基準に並べ替え 元データ: A列 B列 D列(優先度) +——–+——+——+ 2 | 商品A | 500 | 3 | +——–+——+——+ 3 | 商品B | 300 | 1 | +——–+——+——+ 4 | 商品C | 800 | 2 | +——–+——+——+ =SORTBY(A2:B4, D2:D4, 1) ↑ D列(優先度)の昇順で並べ替え 結果: 商品B 300 ← 優先度1 商品C 800 ← 優先度2 商品A 500 ← 優先度3
💡 SORT vs SORTBY の使い分け

SORT:並べ替えたいデータの中に並べ替え基準がある場合
例:A〜C列のデータをB列で並べ替え

SORTBY:並べ替え基準が別の場所にある場合
例:A〜C列のデータを別のD列の値で並べ替え

🔍 4. FILTER関数(条件付き抽出)Excel 365 / Google

FILTER関数は、条件に合うデータだけを抽出します。ピボットテーブルより柔軟で、リアルタイムに更新されます。

📝 FILTER関数の構文 ★Excel 365専用
=FILTER(配列, 条件, [空の場合])
引数の説明:
配列:抽出したい範囲
条件:抽出条件(TRUEかFALSEを返す式)
空の場合:条件に合うデータがない時に表示する値(省略可)
📊 FILTER関数の動作イメージ
元データ
名前 点数
田中 85 ✓
佐藤 92 ✓
鈴木 78 ✗
高橋 88 ✓
条件:
点数≧80
抽出結果
名前 点数
田中 85
佐藤 92
高橋 88
=FILTER(A2:B5, B2:B5>=80)

📝 FILTER関数の使用例(※横スクロールできます)

【元データ】 A列 B列 C列 +——–+——+——–+ 2 | 田中 | 85 | 合格 | +——–+——+——–+ 3 | 佐藤 | 92 | 合格 | +——–+——+——–+ 4 | 鈴木 | 78 | 不合格 | +——–+——+——–+ 5 | 高橋 | 88 | 合格 | +——–+——+——–+ 6 | 伊藤 | 65 | 不合格 | +——–+——+——–+ 【例1】80点以上を抽出(E2セルに入力) =FILTER(A2:C6, B2:B6>=80) 結果(E列~G列に自動展開): E列 F列 G列 2 田中 85 合格 3 佐藤 92 合格 4 高橋 88 合格 【例2】複数条件(AND条件)- 80点以上かつ合格 =FILTER(A2:C6, (B2:B6>=80)*(C2:C6=”合格”)) ↑ 「*」はAND(かつ)の意味 【例3】複数条件(OR条件)- 90点以上または不合格 =FILTER(A2:C6, (B2:B6>=90)+(C2:C6=”不合格”)) ↑ 「+」はOR(または)の意味 【例4】該当なしの場合のメッセージ =FILTER(A2:C6, B2:B6>=100, “該当データなし”) ↑ 100点以上がない場合「該当データなし」と表示
🎯 FILTER関数の組み合わせテクニック

FILTER + SORT:抽出して並べ替え
=SORT(FILTER(A2:C10, B2:B10>=80), 2, -1)

FILTER + UNIQUE:重複を除いて抽出
=UNIQUE(FILTER(A2:C10, B2:B10>=80))

FILTER + SUM:抽出したデータの合計
=SUM(FILTER(B2:B10, C2:C10="東京"))

🔎 5. XLOOKUP関数(VLOOKUPの完全上位互換)Excel 365専用

XLOOKUP関数は、VLOOKUPの欠点をすべて解消した次世代の検索関数です。※Excel 365専用で、Googleスプレッドシートでは使用できません。

⚠️ XLOOKUP関数はExcel 365専用です

Excel 2019以前やGoogleスプレッドシートでは使用できません。
代替として、以下の関数を使用してください:
VLOOKUP(Step 32〜34で学習済み)
INDEX + MATCH(Step 35で学習済み)
📝 XLOOKUP関数の構文 ★Excel 365専用
=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り範囲, [見つからない場合], [一致モード], [検索モード])
引数の説明:
検索値:探したい値
検索範囲:検索する列
戻り範囲:取得したい値がある列
見つからない場合:エラー時に表示する値(省略可)
一致モード:0=完全一致(既定値)、-1以下、1以上
検索モード:1=先頭から、-1=末尾から(省略可)
📊 VLOOKUPとXLOOKUPの違い
機能 VLOOKUP XLOOKUP(365専用)
検索方向 左から右のみ どの方向でもOK
列の指定 列番号(数値) 範囲で直接指定
エラー処理 IFERROR必要 組み込み済み
複数列取得 1列ずつ数式必要 一度に取得可能
検索順序 上からのみ 上から/下から選択可
対応環境 Excel 2007以降 Excel 365のみ

📝 XLOOKUP関数の使用例(※横スクロールできます)

【元データ(商品マスタ)】 A列 B列 C列 +———-+——–+——+ 2 | 商品コード | 商品名 | 単価 | +———-+——–+——+ 3 | P001 | りんご | 150 | +———-+——–+——+ 4 | P002 | バナナ | 100 | +———-+——–+——+ 5 | P003 | みかん | 120 | +———-+——–+——+ 【例1】基本的な検索(E2に商品コード、F2に数式入力) =XLOOKUP(E2, A3:A5, B3:B5, “該当なし”) E2: P002 結果: バナナ ↑ 見つからない場合は「該当なし」と表示 【例2】複数列を同時に取得 =XLOOKUP(E2, A3:A5, B3:C5) E2: P002 結果(F2:G2に展開): F2: バナナ G2: 100 ↑ 商品名と単価を同時に取得! 【例3】最後に一致した値を取得(下から検索) =XLOOKUP(E2, A3:A10, B3:B10, , 0, -1) ↑ 同じ商品コードが複数ある場合、最後の行を取得
🔑 XLOOKUPを使うべきケース

Excel 365を使っている → XLOOKUP一択
検索列が右側にある → VLOOKUPでは不可能
複数列を同時取得したい → 数式が1つで済む
エラー処理をシンプルにしたい → IFERRORが不要

ただし、他の人とファイルを共有する場合は、相手の環境を確認しましょう。

🔢 6. SEQUENCE/RANDARRAY関数(データ生成)Excel 365専用

SEQUENCE関数とRANDARRAY関数は、連続データやランダムデータを自動生成します。テストデータの作成や連番の生成に便利です。

📝 SEQUENCE関数の構文 ★Excel 365専用
=SEQUENCE(行数, [列数], [開始値], [増分])
引数の説明:
行数:生成する行数
列数:生成する列数(省略可、既定値1)
開始値:開始する数値(省略可、既定値1)
増分:増加する値(省略可、既定値1)

📝 SEQUENCE関数の使用例(※横スクロールできます)

【例1】1から10までの連続数値 =SEQUENCE(10) 結果: 1 2 3 … 10 【例2】1から20までの偶数 =SEQUENCE(10, 1, 2, 2) ↑ 10行、1列、開始値2、増分2 結果: 2 4 6 … 20 【例3】カレンダーの日付生成(7行5列) =SEQUENCE(7, 5, 1, 1) 結果(7行5列): 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 … 【例4】通し番号を自動生成 =SEQUENCE(COUNTA(A2:A100)) ↑ A列のデータ件数分だけ連番を生成
📝 RANDARRAY関数の構文 ★Excel 365専用
=RANDARRAY([行数], [列数], [最小値], [最大値], [整数])
引数の説明:
行数:生成する行数(省略可、既定値1)
列数:生成する列数(省略可、既定値1)
最小値:最小値(省略可、既定値0)
最大値:最大値(省略可、既定値1)
整数:TRUE=整数、FALSE=小数(省略可、既定値FALSE)

📝 RANDARRAY関数の使用例(※横スクロールできます)

【例1】サイコロを10回振る =RANDARRAY(10, 1, 1, 6, TRUE) ↑ 10行、1列、1〜6の整数 結果(例): 3 5 1 4 … 【例2】テストデータ100件生成(0〜100点) =RANDARRAY(100, 1, 0, 100, TRUE) 【例3】3×3のランダムな小数 =RANDARRAY(3, 3) 結果(例): 0.234 0.789 0.456 0.123 0.901 0.345 0.678 0.234 0.890
🎯 SEQUENCE/RANDARRAYの実務活用

SEQUENCE:
✓ 通し番号の自動生成
✓ カレンダーの日付リスト作成
✓ 固定間隔のデータ作成(5刻み、10刻みなど)

RANDARRAY:
✓ テストデータの自動生成
✓ サンプリングデータの作成
✓ シミュレーション用のランダムデータ

📱 7. Googleスプレッドシートの配列数式Google専用

Googleスプレッドシートにも強力な配列関数があります。特にARRAYFORMULAは非常に便利です。

📝 ARRAYFORMULA関数の構文 ★Googleスプレッドシート専用
=ARRAYFORMULA(数式)
説明:
・1つの数式を複数行に自動適用
・範囲全体を一度に計算
・Excel 365のSPILL機能に似た動作

📝 ARRAYFORMULA関数の使用例(※横スクロールできます)

【従来の方法(Excel)】 C2: =A2*B2 C3: =A3*B3(数式をコピー) C4: =A4*B4(数式をコピー) … ↑ 各行に数式をコピーする必要がある 【ARRAYFORMULA(Googleスプレッドシート専用)】 C2: =ARRAYFORMULA(A2:A100*B2:B100) ↑ これだけでC2~C100に結果が自動展開! 【例1】複数行の計算を一度に A列: 数量 B列: 単価 C列: 金額を自動計算 C2: =ARRAYFORMULA(IF(A2:A100=””, “”, A2:A100*B2:B100)) ↑ A列が空白でない行のみ、金額を計算 【例2】文字列の結合 A列: 姓 B列: 名 C列: フルネーム C2: =ARRAYFORMULA(IF(A2:A100=””, “”, A2:A100&” “&B2:B100)) ↑ 姓と名を結合 【例3】条件判定を一括で D2: =ARRAYFORMULA(IF(C2:C100>=80, “合格”, “不合格”)) ↑ 点数に応じて判定を自動生成

📝 Googleスプレッドシート特有の関数(※横スクロールできます)

【Googleスプレッドシートで使える配列関数】 ■ FILTER関数(Excel 365と同じ) =FILTER(A2:C10, B2:B10>=80) ■ UNIQUE関数(Excel 365と同じ) =UNIQUE(A2:A10) ■ SORT関数(Excel 365と同じ) =SORT(A2:C10, 2, FALSE) ※Googleでは降順がFALSE(Excelは-1) 【Googleスプレッドシート専用関数】 ■ QUERY関数 ★Googleスプレッドシート専用 =QUERY(A2:C10, “SELECT A, B WHERE B >= 80 ORDER BY B DESC”) ↑ SQL風の構文でデータ操作(STEP 48で詳しく学習) ■ IMPORTRANGE関数 ★Googleスプレッドシート専用 =IMPORTRANGE(“スプレッドシートURL”, “シート名!A1:C10”) ↑ 別のスプレッドシートからデータ取得(STEP 48で詳しく学習)
💡 ExcelとGoogleスプレッドシートの使い分け

Excel 365の強み:
✓ XLOOKUP、FILTER、SORTなど最新関数が充実
✓ 大量データの処理速度が速い
✓ オフラインでも作業可能

Googleスプレッドシートの強み:
✓ ARRAYFORMULAで数式管理が簡単
✓ QUERY、IMPORTRANGEが強力(専用機能)
✓ 複数人での同時編集が容易
✓ どこからでもアクセス可能

📝 練習問題

※以下の練習問題はExcel 365またはGoogleスプレッドシートで実行してください

練習 1
初級

UNIQUE関数で重複のないリストを作成してください

📝 データ(※横スクロールできます)

A列に以下のデータがあります: A2: 東京 A3: 大阪 A4: 東京 A5: 名古屋 A6: 大阪 A7: 福岡 C列に重複のない都市リストを作成してください

数式(C2セルに入力):

=UNIQUE(A2:A7)

結果(C列に自動展開):

C2: 東京 C3: 大阪 C4: 名古屋 C5: 福岡

解説:

UNIQUE関数は指定した範囲から重複を削除したリストを返します。結果は自動的にSPILL(こぼれる)して、必要な行数分だけ展開されます。

練習 2
中級

FILTER関数で80点以上の学生を抽出してください

📝 データ(※横スクロールできます)

元データ: A列 B列 +——–+——+ 2 | 田中 | 85 | +——–+——+ 3 | 佐藤 | 92 | +——–+——+ 4 | 鈴木 | 78 | +——–+——+ 5 | 高橋 | 88 | +——–+——+ 6 | 伊藤 | 65 | +——–+——+ E列に80点以上の学生のみを抽出してください 該当者がいない場合は「該当者なし」と表示してください

数式(E2セルに入力):

=FILTER(A2:B6, B2:B6>=80, “該当者なし”)

結果(E列〜F列に自動展開):

E列 F列 +——–+——+ 2 | 田中 | 85 | +——–+——+ 3 | 佐藤 | 92 | +——–+——+ 4 | 高橋 | 88 | +——–+——+

解説:

FILTER関数の第1引数が抽出範囲(A2:B6)、第2引数が条件(B2:B6>=80)、第3引数が該当なしの場合の表示です。条件に合う行だけが自動的に抽出されます。

練習 3
中級

SORT関数で点数の高い順に並べ替えてください

📝 データ(※横スクロールできます)

元データ: A列 B列 +——–+——+ 2 | 田中 | 85 | +——–+——+ 3 | 佐藤 | 92 | +——–+——+ 4 | 鈴木 | 78 | +——–+——+ 5 | 高橋 | 88 | +——–+——+ E列に点数の高い順(降順)で並べ替えた結果を表示してください

数式(E2セルに入力):

=SORT(A2:B5, 2, -1)

結果(E列〜F列に自動展開):

E列 F列 +——–+——+ 2 | 佐藤 | 92 | +——–+——+ 3 | 高橋 | 88 | +——–+——+ 4 | 田中 | 85 | +——–+——+ 5 | 鈴木 | 78 | +——–+——+

解説:

SORT関数の第2引数「2」は2列目(B列=点数)で並べ替え、第3引数「-1」は降順(大きい順)を意味します。

練習 4
上級

複数の関数を組み合わせて動的なランキングを作成してください

📝 データ(※横スクロールできます)

元データ: A列 B列 +——–+——+ 2 | 田中 | 85 | +——–+——+ 3 | 佐藤 | 92 | +——–+——+ 4 | 鈴木 | 78 | +——–+——+ 5 | 高橋 | 88 | +——–+——+ 6 | 伊藤 | 65 | +——–+——+ 要件: 1. 点数の高い順に並べ替え 2. 80点以上のみ抽出 3. 結果をE列に表示 ヒント:SORT関数とFILTER関数を組み合わせます

数式(E2セルに入力):

=SORT(FILTER(A2:B6, B2:B6>=80), 2, -1)

結果(E列〜F列に自動展開):

E列 F列 +——–+——+ 2 | 佐藤 | 92 | +——–+——+ 3 | 高橋 | 88 | +——–+——+ 4 | 田中 | 85 | +——–+——+

解説:

関数を入れ子(ネスト)にして使います:

1. FILTER(A2:B6, B2:B6>=80) → まず80点以上を抽出

2. SORT(… , 2, -1) → 抽出結果を2列目(B列)で降順に並べ替え

このように関数を組み合わせることで、複雑な処理を1つの数式で実現できます。元データが変更されると、結果も自動で更新されます。

練習 5
上級

SEQUENCE関数で連番付きリストを作成してください

📝 課題(※横スクロールできます)

1から10までの連番を生成し、 それぞれの番号の2乗を計算した表を作成してください 期待する結果: A列 B列 +——+——+ | 1 | 1 | +——+——+ | 2 | 4 | +——+——+ | 3 | 9 | +——+——+ | 4 | 16 | +——+——+ … | 10 | 100 | +——+——+ ヒント:SEQUENCE関数を使います

A1セルの数式(連番):

=SEQUENCE(10)

B1セルの数式(2乗):

=SEQUENCE(10)^2

または、1つの数式で両方を生成:

=HSTACK(SEQUENCE(10), SEQUENCE(10)^2)

解説:

SEQUENCE(10)は1から10までの連番を生成します。^2は2乗の演算子です。HSTACK関数(Excel 365専用)を使うと、2つの配列を横に並べて1つの数式で表を作成できます。

❓ よくある質問

Q1: 動的配列が使えるか確認する方法は?
セルに=SEQUENCE(5)と入力してEnterを押してください。1から5までの数値が縦に自動展開されれば、動的配列が使えます。エラーになる場合は、Excel 365にアップグレードするか、Googleスプレッドシートを使用してください。
Q2: #SPILL!エラーが出るのはなぜですか?
SPILL範囲にデータがあると、このエラーが表示されます。動的配列の結果が展開される予定のセル範囲をすべて空にする必要があります。エラーをクリックすると、どのセルが問題なのか確認できます。
Q3: SPILL範囲のセルを個別に編集できますか?
いいえ、できません。SPILL範囲のセルは元の数式から自動生成されているため、個別に編集することはできません。変更したい場合は、元の数式セル(青い枠がついているセル)を修正してください。
Q4: 従来の関数と動的配列、どちらを使うべきですか?
Excel 365を使っているなら動的配列がおすすめです。数式の管理が簡単で、データ変更に強いからです。ただし、ファイルを他の人と共有する場合は、相手の環境を確認しましょう。Excel 2019以前では動的配列が使えないため、その場合は従来の関数を使います。
Q5: GoogleスプレッドシートでもXLOOKUPは使えますか?
いいえ、XLOOKUPはExcel 365専用です。Googleスプレッドシートでは、代わりにVLOOKUPINDEX+MATCH、またはQUERY関数を使用します。ただし、FILTER、UNIQUE、SORTなどの基本的な動的配列関数は両方で使えます。
Q6: Excel 2019以前でFILTER関数を使いたい場合は?
Excel 2019以前ではFILTER関数は使えません。代わりにオートフィルター機能(Step 28で学習)やピボットテーブル(Step 41で学習)を使用してください。また、高度なフィルター機能でも同様のことができます。
Q7: Googleスプレッドシートでのみ使える関数は?
QUERY関数IMPORTRANGE関数がGoogleスプレッドシート専用の強力な関数です。QUERY関数はSQL風の構文でデータ操作ができ、IMPORTRANGEは別のスプレッドシートからデータを取得できます。詳しくはStep 48で学習します。

📝 Step 40 のまとめ

✅ このステップで学んだこと

🔄 動的配列とSPILL
1つの数式で複数セルに自動展開(Excel 365専用)
🔹 UNIQUE
重複削除したリストを作成(Excel 365 / Google)
🔃 SORT / SORTBY
データを自動で並べ替え(Excel 365 / Google)
🔍 FILTER
条件に合うデータを抽出(Excel 365 / Google)
🔎 XLOOKUP
VLOOKUPの完全上位互換(Excel 365専用)
🔢 SEQUENCE / RANDARRAY
連続データ・ランダムデータの生成(Excel 365専用)
📱 ARRAYFORMULA
Googleスプレッドシートの配列数式(Google専用)
🎯 次のステップへ

Excel 365の最新機能をマスターしました!次のStep 41では、ピボットテーブルの基礎を学びます。データを多角的に集計・分析する強力なツールを習得します。
📝

学習メモ

Excel・Googleスプレッドシート完全マスター - Step 40

📋 過去のメモ一覧
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