📋 このステップで学ぶこと
- オートフィル機能の基本操作
- 連続データの自動入力(数値・日付・曜日・月)
- 数式のコピーとオートフィル
- オートフィルオプションの使い方
- 作業効率を上げる便利なテクニック
🎯 1. オートフィル機能とは?
オートフィルの基本概念
オートフィルは、セルの内容を隣接するセルに自動的にコピー・連続入力する機能です。1, 2, 3…のような連続した数字や、月曜、火曜、水曜…のような曜日を、手作業で何度も入力する必要がなくなります。
💡 オートフィルでできること
- 連続した数字:1, 2, 3, 4, 5… や 10, 20, 30, 40…
- 曜日:月曜日, 火曜日, 水曜日…
- 月:1月, 2月, 3月… や January, February…
- 日付:2024/1/1, 2024/1/2, 2024/1/3…
- 番号付き文字列:商品1, 商品2, 商品3…
- 数式のコピー:計算式を複数のセルに適用
⏱️ 時間短縮の例
1から100までの数字を入力する場合…
- 手入力:1つずつ入力すると約5分かかる
- オートフィル:ドラッグするだけで約3秒!
オートフィルを使えば、
作業時間が100分の1になることも珍しくありません。
オートフィルの基本操作
オートフィルを使うには、セルの右下にある「フィルハンドル」という小さな四角をドラッグします。
📝 オートフィルの基本手順(※横スクロールできます)
【基本操作】
1. 元となるデータを入力したセルを選択する
2. セルの右下に表示される小さな四角を探す
→ これが「フィルハンドル」です
3. フィルハンドルにマウスを合わせる
→ マウスカーソルが「+」(プラス)の形に変わる
4. フィルハンドルをドラッグ(押したまま動かす)
→ 下方向、右方向、上方向、左方向にドラッグ可能
5. マウスボタンを離す
→ ドラッグした範囲にデータが自動入力される
🔍 フィルハンドルとは?
セルを選択したときに、セルの
右下の角に表示される
小さな四角のことです。
- 通常のカーソル:矢印の形
- フィルハンドル上のカーソル:「+」(プラス)の形
カーソルが「+」の形になったことを確認してからドラッグしましょう。
💡 フィルハンドルが見つからない場合
セルをクリックして選択すると、セルの周りに枠が表示されます。その枠の右下の角にある小さな四角がフィルハンドルです。もし表示されない場合は、Excelの設定を確認してください(後述のFAQを参照)。
🔢 2. 連続した数値の入力
オートフィルを使って、連続した数値を入力してみましょう。いくつかのパターンを紹介します。
① 1, 2, 3… の連続入力(基本)
1から順番に増える数字を入力する方法です。2つのセルにパターンを示すのがポイントです。
📝 手順(※横スクロールできます)
【方法1】2つのセルでパターンを示す(確実な方法)
1. A1に「1」と入力してEnter
2. A2に「2」と入力
3. A1とA2を両方選択(A1をクリック → Shiftを押しながらA2をクリック)
4. フィルハンドル(選択範囲の右下の四角)を下にドラッグ
結果:
A1: 1
A2: 2
A3: 3 ← 自動入力
A4: 4 ← 自動入力
A5: 5 ← 自動入力
…
※ この方法はExcelでもGoogleスプレッドシートでも使えます
📌 なぜ2つのセルが必要?
オートフィルは、最初のセルだけでは「この数字をどう増やすか」を判断できません。2つのセルに「1」と「2」を入力することで、「1ずつ増やす」というパターンを認識させています。
📝 Excelでの別の方法(※横スクロールできます)
【方法2】Ctrlキーを使う(Excelのみ)
1. A1に「1」と入力
2. A1を選択
3. Ctrlキーを押しながらフィルハンドルをドラッグ
→ 1, 2, 3, 4, 5… と連続入力される
※ Ctrlキーを押さずにドラッグすると、同じ値(1, 1, 1, 1…)がコピーされます
※ この方法はExcelでのみ使えます(Googleスプレッドシートでは使えません)
② 等間隔の数値(2, 4, 6, 8…)
2ずつ、5ずつ、10ずつなど、等間隔で増える数値も入力できます。
📝 手順(※横スクロールできます)
【2ずつ増やす場合】
1. A1に「2」と入力
2. A2に「4」と入力
3. A1:A2を選択
4. フィルハンドルを下にドラッグ
結果:
A1: 2
A2: 4
A3: 6 ← 自動入力(2ずつ増加)
A4: 8 ← 自動入力
A5: 10 ← 自動入力
【他の例】
・5, 10 → 15, 20, 25, 30…(5ずつ増加)
・100, 200 → 300, 400, 500…(100ずつ増加)
・0.5, 1.0 → 1.5, 2.0, 2.5…(0.5ずつ増加)
・10, 20, 30 → 40, 50, 60…(3つのセルでパターンを示すことも可能)
③ 減少する数値(10, 9, 8…)
数値を減らしていくパターンも作れます。カウントダウンのようなデータに便利です。
📝 手順(※横スクロールできます)
【10から1ずつ減らす場合】
1. A1に「10」と入力
2. A2に「9」と入力
3. A1:A2を選択
4. フィルハンドルを下にドラッグ
結果:
A1: 10
A2: 9
A3: 8 ← 自動入力(1ずつ減少)
A4: 7 ← 自動入力
A5: 6 ← 自動入力
…
【他の例】
・100, 90 → 80, 70, 60…(10ずつ減少)
・1.0, 0.9 → 0.8, 0.7, 0.6…(0.1ずつ減少)
💡 パターン認識の仕組み
オートフィルは、最初の2つ(または複数)のセルから
「増加量」や「規則性」を自動的に判断します。
- 「1」と「2」→ 1ずつ増やす
- 「2」と「4」→ 2ずつ増やす
- 「10」と「9」→ 1ずつ減らす
- 「100」と「50」→ 50ずつ減らす
📅 3. 日付・曜日・月の連続入力
オートフィルは、日付や曜日、月などのカレンダーに関するデータも自動的に認識して連続入力してくれます。
① 日付の連続入力
日付を入力してオートフィルすると、翌日、翌々日…と連続した日付が入力されます。
📝 1日ずつ増やす(※横スクロールできます)
【手順】
1. A1に「2024/1/1」と入力(または「2024年1月1日」)
2. A1を選択
3. フィルハンドルを下にドラッグ
結果:
A1: 2024/1/1
A2: 2024/1/2 ← 自動入力
A3: 2024/1/3 ← 自動入力
A4: 2024/1/4 ← 自動入力
…
※ 日付は1つのセルだけでも連続入力されます(数値と違い、パターンが明確なため)
📝 特定の間隔で増やす(例:1週間ごと)(※横スクロールできます)
【手順】
1. A1に「2024/1/1」と入力
2. A2に「2024/1/8」と入力(7日後)
3. A1:A2を選択
4. フィルハンドルを下にドラッグ
結果:
A1: 2024/1/1
A2: 2024/1/8
A3: 2024/1/15 ← 自動入力(7日ごと)
A4: 2024/1/22 ← 自動入力
A5: 2024/1/29 ← 自動入力
…
【他の例】
・2日おき、3日おき、1ヶ月おきなど、自由に設定可能
② 曜日の連続入力
曜日は1つのセルからでも連続入力できます。日曜日の次は月曜日に戻る「循環」も自動です。
📝 曜日の入力(※横スクロールできます)
【日本語の曜日】
1. A1に「月曜日」と入力
2. A1を選択
3. フィルハンドルを下にドラッグ
結果:
A1: 月曜日
A2: 火曜日 ← 自動入力
A3: 水曜日 ← 自動入力
A4: 木曜日 ← 自動入力
A5: 金曜日 ← 自動入力
A6: 土曜日 ← 自動入力
A7: 日曜日 ← 自動入力
A8: 月曜日 ← 循環して最初に戻る
【短縮形も可能】
・「月」→ 月, 火, 水, 木, 金, 土, 日, 月…
・「Mon」→ Mon, Tue, Wed, Thu, Fri, Sat, Sun, Mon…
③ 月の連続入力
月も同様に、1つのセルから連続入力できます。12月の次は1月に戻ります。
📝 月の入力(※横スクロールできます)
【日本語の月】
1. A1に「1月」と入力
2. A1を選択
3. フィルハンドルを下にドラッグ
結果:
A1: 1月
A2: 2月 ← 自動入力
A3: 3月 ← 自動入力
…
A12: 12月 ← 自動入力
A13: 1月 ← 循環して最初に戻る
【英語表記も可能】
・January → February, March, April…
・Jan → Feb, Mar, Apr…
🔄 循環するリスト
曜日や月は、自動的に
循環(繰り返し)します。
- 日曜日 → 月曜日(最初に戻る)
- 12月 → 1月(最初に戻る)
これにより、カレンダーやスケジュール表を簡単に作成できます。
📝 4. 文字列とオートフィル
文字列(テキスト)をオートフィルすると、内容によって動作が変わります。
① 同じ文字列のコピー
数字を含まない純粋な文字列は、同じ内容がコピーされます。
📝 文字列のコピー(※横スクロールできます)
【例】
1. A1に「合格」と入力
2. A1を選択
3. フィルハンドルを下にドラッグ
結果:
A1: 合格
A2: 合格 ← 同じ値がコピー
A3: 合格 ← 同じ値がコピー
A4: 合格 ← 同じ値がコピー
※ 純粋な文字列は「連続」する概念がないため、同じ値がコピーされます
② 数字を含む文字列
文字列の中に数字が含まれていると、その数字が自動的に増えます。商品番号や項目番号の入力に便利です。
📝 数字を含む文字列(※横スクロールできます)
【例:商品番号】
1. A1に「商品1」と入力
2. A1を選択
3. フィルハンドルを下にドラッグ
結果:
A1: 商品1
A2: 商品2 ← 数字部分が自動的に増加
A3: 商品3 ← 数字部分が自動的に増加
A4: 商品4 ← 数字部分が自動的に増加
…
【他の例】
・「第1回」→ 第1回, 第2回, 第3回, 第4回…
・「A-001」→ A-001, A-002, A-003, A-004…
・「支店01」→ 支店01, 支店02, 支店03, 支店04…
・「2024年度」→ 2024年度, 2025年度, 2026年度…
③ アルファベットを含む文字列
文字列の最後にアルファベットがある場合も、連続して変化することがあります。
📝 アルファベットを含む例(※横スクロールできます)
【例1】
入力: A1に「座席A」
結果: 座席A, 座席B, 座席C, 座席D…
【例2】
入力: A1に「グループA-1」
結果: グループA-1, グループA-2, グループA-3…
(数字の部分が変化)
【注意】
・アルファベットが変化するかどうかは、文字列の構成によります
・数字がある場合は、通常は数字が優先的に変化します
💡 オートフィルの賢い判断
オートフィルは、文字列の中の数字やアルファベットを認識して、
自動的に増やす部分を判断してくれます。
- 数字がある場合 → 数字が増える
- 数字がない場合 → そのままコピー
- 末尾がアルファベットの場合 → アルファベットが変化することも
🔧 5. 数式のオートフィル
オートフィルは、数式をコピーするときに最も威力を発揮します。同じ計算を何十行、何百行に適用するのも一瞬です。
数式のコピーの基本
数式をオートフィルでコピーすると、セル参照が自動的に調整されます。これを「相対参照」といいます。
📝 数式のコピー例(※横スクロールできます)
【表の構成】
A列 B列 C列
+——+——+——–+
1 | 10 | 20 | =A1+B1 | → 結果: 30
+——+——+——–+
2 | 15 | 25 | |
+——+——+——–+
3 | 20 | 30 | |
+——+——+——–+
【操作手順】
1. C1に「=A1+B1」と入力してEnter
2. C1を選択
3. C1のフィルハンドルを下(C3まで)にドラッグ
【結果】
C1: =A1+B1 → 30(10+20)
C2: =A2+B2 → 40(15+25)← 自動的にA2+B2に変わった!
C3: =A3+B3 → 50(20+30)← 自動的にA3+B3に変わった!
※ 数式の中のセル参照が、行に合わせて自動調整されます
🔄 相対参照の自動調整
数式「=A1+B1」をC2にコピーすると、自動的に「=A2+B2」に変わります。これは、数式が「1行上と同じ位置のセル」を参照しているため、コピー先でも同じ位置関係が維持されるからです。
この仕組みを「相対参照」といいます。詳しくはSTEP 15で学習しますが、今は「自動的にズレてくれて便利!」と理解しておきましょう。
実用例:売上計算表
実際のビジネスシーンを想定した例で、数式のオートフィルを練習してみましょう。
📝 売上計算の例(※横スクロールできます)
【作成する表】
A列 B列 C列 D列
+——–+——+——+———-+
1 | 商品名 | 単価 | 個数 | 売上 |
+——–+——+——+———-+
2 | りんご | 100 | 10 | =B2*C2 |
+——–+——+——+———-+
3 | みかん | 80 | 15 | |
+——–+——+——+———-+
4 | ぶどう | 200 | 5 | |
+——–+——+——+———-+
【手順】
1. A1〜D1に見出しを入力
2. A2〜C4にデータを入力
3. D2に「=B2*C2」と入力(単価×個数の計算)
4. D2を選択
5. フィルハンドルをD4までドラッグ
【結果】
D2: =B2*C2 → 1000(100×10)
D3: =B3*C3 → 1200(80×15)← 自動調整
D4: =B4*C4 → 1000(200×5)← 自動調整
【確認方法】
D3をクリックして数式バーを見ると、「=B3*C3」と表示されます。
自動的にセル参照が調整されていることが確認できます。
💡 数式のオートフィルが便利な理由
もし100行のデータがあっても、1つの数式を作成してオートフィルするだけで、100個の計算が一瞬で完了します。手入力で100個の数式を作成すると、時間がかかるだけでなく、入力ミスのリスクも高まります。
⚙️ 6. オートフィルオプション(Excelのみ)
オートフィルオプションとは?
Excelでオートフィルを実行すると、コピーした範囲の右下に小さなアイコンが表示されます。これが「オートフィルオプション」です。クリックすると、コピー方法を変更できます。
⚠️ Googleスプレッドシートには、この機能がありません
オートフィルオプションはExcelのみの機能です。Googleスプレッドシートでは、オートフィル後にオプションは表示されません。
📝 オートフィルオプションの種類(※横スクロールできます)
【オートフィルオプションのメニュー】
■ セルのコピー
→ 内容と書式をそのままコピー(同じ値が入る)
■ 連続データ
→ 数値を増やしながらコピー(1, 2, 3…)
■ 書式のみコピー
→ 書式(色、フォント、罫線など)だけコピー
→ セルの内容は空白になる
■ 書式なしコピー
→ 値や数式だけコピー
→ 書式(色など)はコピーしない
オートフィルオプションの使用例
📝 使用例1:数値を増やさずコピー(※横スクロールできます)
【状況】
A1に「1」と入力し、オートフィルでドラッグした
【デフォルトの動作(Excelの場合)】
1, 1, 1, 1…(同じ値がコピーされる)
【連続データにしたい場合】
1. オートフィルオプションのアイコンをクリック
2. 「連続データ」を選択
3. 1, 2, 3, 4…に変わる
※ 逆に、2つのセルからオートフィルした後で「セルのコピー」を選ぶと、
同じ値のコピーに変更できます
📝 使用例2:書式だけコピー(※横スクロールできます)
【状況】
A1に赤い背景色と太字を設定した「重要」というテキストがある
【書式だけを他のセルにコピーしたい場合】
1. A1を選択してフィルハンドルをドラッグ
2. オートフィルオプションから「書式のみコピー」を選択
3. ドラッグした範囲に赤い背景色と太字が適用される
(ただし、セルの内容は空白)
💡 Excelでのショートカット
Excelでは、
Ctrlキーを押しながらフィルハンドルをドラッグすると、動作が変わります。
- 数値の場合:Ctrlなし=同じ値をコピー、Ctrl+ドラッグ=連続データ
- 日付の場合:Ctrlなし=連続データ、Ctrl+ドラッグ=同じ値をコピー
状況によって逆の動作になるので、注意が必要です。
⚡ 7. オートフィルの便利なテクニック
① ダブルクリックで自動入力(超便利!)
隣の列にデータがある場合、フィルハンドルをダブルクリックすると、隣の列のデータがある範囲まで自動的に入力されます。
📝 ダブルクリックでの自動入力(※横スクロールできます)
【表の状態】
A列 B列
+——+——+
1 | 名前 | 点数 |
+——+——+
2 | 太郎 | =A2 | ← ここに数式を入力
+——+——+
3 | 花子 | |
+——+——+
4 | 次郎 | |
+——+——+
5 | | | ← A列は空白(データの終わり)
【操作手順】
1. B2に数式を入力
2. B2を選択
3. フィルハンドルをダブルクリック(ドラッグではなく)
【結果】
B2からB4まで自動的に数式がコピーされる!
(A列のデータがある行まで自動判定)
※ ドラッグする必要がないので、大量のデータがあるときに特に便利
💡 ダブルクリックが効かない場合
ダブルクリックでの自動入力は、
隣の列にデータがある場合にのみ機能します。
- 隣の列が空白 → 1行しかコピーされない
- 隣の列に途中で空白行がある → 空白行の手前で止まる
この場合は、通常のドラッグを使ってください。
② 右方向・上方向へのオートフィル
オートフィルは下方向だけでなく、右・上・左にもドラッグできます。
📝 各方向へのオートフィル(※横スクロールできます)
【右方向】
A1に「月曜日」と入力 → フィルハンドルを右にドラッグ
結果: 月曜日, 火曜日, 水曜日…(横方向に連続)
【上方向】
A5に「5」と入力、A4に「4」と入力 → フィルハンドルを上にドラッグ
結果: 5, 4, 3, 2, 1(上方向に減少)
【左方向】
E1に「5」と入力、D1に「4」と入力 → フィルハンドルを左にドラッグ
結果: 5, 4, 3, 2, 1(左方向に減少)
※ 月や曜日は、上・左方向にドラッグすると逆順になります
例:1月を上にドラッグ → 12月, 11月, 10月…
③ 複数列を同時にオートフィル
複数のセルを選択してからオートフィルすると、選択した複数列が同時にコピーされます。
📝 複数列の同時オートフィル(※横スクロールできます)
【表の状態】
A列 B列 C列
+——+——+——+
1 | 名前 | 年齢 | 点数 |
+——+——+——+
2 | 太郎 | 20 | =B2*2|
+——+——+——+
3 | | | |
+——+——+——+
【操作手順】
1. A2:C2を選択(太郎, 20, 数式の3つのセル)
2. フィルハンドルを下にドラッグ
【結果】
3行分の内容がまとめてコピーされる
(「太郎」は「太郎」のまま、数式は相対参照で調整される)
④ キーボードショートカット
マウスを使わずに、キーボードだけでオートフィルを実行することもできます。
📝 キーボードでのオートフィル(※横スクロールできます)
【Excelの場合】
下方向へコピー:
1. コピー元を含む範囲を選択(例:A1:A10)
2. Ctrl + D を押す
→ A1の内容がA2〜A10にコピーされる
右方向へコピー:
1. コピー元を含む範囲を選択(例:A1:E1)
2. Ctrl + R を押す
→ A1の内容がB1〜E1にコピーされる
【Googleスプレッドシートの場合】
同じショートカット(Ctrl+D, Ctrl+R)が使えます
📚 8. オートフィルでよく使うパターン集
実務でよく使うオートフィルのパターンをまとめました。参考にしてください。
| 入力例 |
オートフィル結果 |
用途 |
| 1, 2 |
3, 4, 5, 6… |
連番 |
| 5, 10 |
15, 20, 25… |
5の倍数 |
| 2024/1/1 |
2024/1/2, 1/3… |
日付の連続 |
| 月曜日 |
火曜日, 水曜日… |
曜日 |
| 1月 |
2月, 3月, 4月… |
月 |
| Q1 |
Q2, Q3, Q4… |
四半期 |
| 商品1 |
商品2, 商品3… |
番号付き項目 |
| A-001 |
A-002, A-003… |
管理番号 |
| 第1回 |
第2回, 第3回… |
回数 |
| 9:00 |
10:00, 11:00… |
時刻 |
📝 練習問題
練習 1
初級
A1からA10まで、1から10までの連続した数値を入力してください
手順:
- A1に「1」と入力してEnter
- A2に「2」と入力
- A1:A2を選択(A1をクリック → Shiftを押しながらA2をクリック)
- フィルハンドル(選択範囲の右下の四角)をA10までドラッグ
確認: A1からA10まで、1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10と表示されればOKです。
練習 2
初級
B1からB7まで、月曜日から日曜日までの曜日を入力してください
手順:
- B1に「月曜日」と入力
- B1を選択
- フィルハンドルをB7までドラッグ
確認: B1からB7まで、月曜日, 火曜日, 水曜日, 木曜日, 金曜日, 土曜日, 日曜日と表示されればOKです。
練習 3
中級
C1からC5まで、5の倍数(5, 10, 15, 20, 25)を入力してください
手順:
- C1に「5」と入力
- C2に「10」と入力
- C1:C2を選択(パターンを認識させる)
- フィルハンドルをC5までドラッグ
確認: C1からC5まで、5, 10, 15, 20, 25と表示されればOKです。
練習 4
中級
D1からD5まで、「商品1」「商品2」「商品3」…と入力してください
手順:
- D1に「商品1」と入力
- D1を選択
- フィルハンドルをD5までドラッグ
確認: D1からD5まで、商品1, 商品2, 商品3, 商品4, 商品5と表示されればOKです。
練習 5
上級
以下の表を作成し、売上(単価×個数)をオートフィルで計算してください
📝 作成する表(※横スクロールできます)
A1: 商品名, B1: 単価, C1: 個数, D1: 売上
A2: りんご, B2: 100, C2: 10
A3: みかん, B3: 80, C3: 15
A4: ぶどう, B4: 200, C4: 5
手順:
- A1〜D1に見出しを入力
- A2〜C4にデータを入力
- D2に「=B2*C2」と入力(単価×個数)してEnter
- D2を選択
- フィルハンドルをD4までドラッグ
確認:
- D2: 1000(100×10)
- D3: 1200(80×15)
- D4: 1000(200×5)
D3をクリックして数式バーを見ると、「=B3*C3」と表示されます。数式が自動的に調整されていることが確認できます。
練習 6
上級
E1から、2024/1/1から1週間ごとの日付を5つ入力してください
手順:
- E1に「2024/1/1」と入力
- E2に「2024/1/8」と入力(7日後)
- E1:E2を選択
- フィルハンドルをE5までドラッグ
確認:
- E1: 2024/1/1
- E2: 2024/1/8
- E3: 2024/1/15
- E4: 2024/1/22
- E5: 2024/1/29
7日ごとの日付が自動的に入力されていればOKです。
📝 Step 7 のまとめ
✅ このステップで学んだこと
- オートフィルは、セル右下のフィルハンドルをドラッグして使う
- 連続データを作るには、最初の2つのセルでパターンを示す
- 数値は、2つのセルで間隔を示すと等間隔で増える(2, 4 → 6, 8…)
- 日付・曜日・月は、1つのセルから自動的に連続入力される
- 数字を含む文字列は、数字部分が自動的に増える(商品1 → 商品2…)
- 数式は、オートフィルで相対参照が自動調整される
- フィルハンドルのダブルクリックで、隣の列に合わせて自動入力できる
- オートフィルを使うと、作業効率が格段に向上し、手入力のミスも減る
🎯 次のステップの予告
次のStep 8では、「コピー&ペーストの種類」を学びます。値のみ、書式のみ、数式のみなど、様々な形式でのコピー&ペーストを使い分ける方法をマスターしましょう!
❓ よくある質問
Q1: フィルハンドルが表示されません
セルの右下に小さな四角が表示されているか確認してください。セルを選択すると、右下に小さな四角(フィルハンドル)が表示されます。表示されない場合は、Excelの設定で無効になっている可能性があります。「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」で「フィルハンドルおよびセルのドラッグアンドドロップを使用する」にチェックを入れてください。
Q2: 数値が連続にならず、同じ値がコピーされてしまいます
2つのセルに開始値を入力してパターンを示してください。1つのセルだけでは、スプレッドシートはパターンを認識できず、同じ値がコピーされます。例えば「1」だけでなく「1」と「2」を入力してから選択し、フィルハンドルをドラッグしてください。Excelの場合は、Ctrlキーを押しながらドラッグすると連続データになります。
Q3: 数式をコピーしたら、エラーが表示されました
参照先のセルがずれている可能性があります。オートフィルで数式をコピーすると、セル参照が自動的に調整されます(相対参照)。例えば「=A1」をB2にコピーすると「=B2」になります。特定のセルを固定したい場合は、$記号を使った絶対参照が必要です。詳しくはSTEP 15で学習します。
Q4: オートフィルオプションが表示されません(Googleスプレッドシート)
Googleスプレッドシートには、オートフィルオプション機能がありません。これはExcel固有の機能です。Googleスプレッドシートで同様のことをしたい場合は、「編集」メニューの「特殊貼り付け」を使うか、2つのセルにパターンを入力してからオートフィルを実行してください。
Q5: 「商品1」が「商品2」にならず、「商品1」のままコピーされます
文字列の形式を確認してください。「商品1」は通常、自動的に「商品2」「商品3」と増えます。もし増えない場合は以下を確認してください:
- 全角の「1」ではなく、半角の「1」を使っているか
- 「商品 1」のようにスペースが入っていないか
- セルの書式が「文字列」になっていないか
Q6: フィルハンドルをダブルクリックしても、1行しかコピーされません
隣の列にデータが入っているか確認してください。ダブルクリックでの自動入力は、隣の列のデータの最終行まで認識します。隣の列が空白の場合、または途中に空白行がある場合は、そこで止まります。この場合は、通常のドラッグを使ってください。
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