🎓 ステップ9:総合練習問題100問
これまでの学習の総まとめ!
📚 このステップについて
ステップ1〜8で学んだ内容を100問の練習問題で総復習します。
各問題には丁寧な解説がついているので、理解を深めながら進められます。
• 問題1〜10:STEP1(数と式の基礎)
• 問題11〜20:STEP2(関数とグラフ)
• 問題21〜30:STEP3(指数と対数)
• 問題31〜40:STEP4(微分の基礎)
• 問題41〜50:STEP5(積分の基礎)
• 問題51〜60:STEP6(確率の基礎)
• 問題61〜70:STEP7(統計の基礎)
• 問題71〜100:総合問題
📝 STEP1:数と式の基礎(問題1〜10)
1次方程式
$2x + 5 = 13$ を解きなさい
【ステップ1】5を右辺に移動
左側の「$+5$」を右側に移動させます。
移動するときは、符号(プラス・マイナス)を逆にします。
$2x = 13 – 5$
$2x = 8$
【ステップ2】$x$を求める
$2x$は「$2 \times x$」という意味です。
$x$だけにするには、両辺を2で割ります。
$x = 8 \div 2 = 4$
【ポイント】方程式は、$x$の値を求める問題。数字を移動させるときは、両辺に同じ計算をする。
1次方程式
$3x + 7 = 22$ を解きなさい
【ステップ1】7を移動
$3x = 22 – 7 = 15$
【ステップ2】$x$を求める
$x = 15 \div 3 = 5$
1次方程式(マイナス)
$5x – 3 = 17$ を解きなさい
【ステップ1】$-3$を移動
マイナスを移動するときはプラスになります。
$5x = 17 + 3 = 20$
【ステップ2】$x$を求める
$x = 20 \div 5 = 4$
【ポイント】引き算(マイナス)を消すには、足し算を使います。
カッコを含む方程式
$3(x + 2) = 15$ を解きなさい
【ステップ1】カッコを外す(展開)
$3(x + 2)$は「$3 \times (x + 2)$」という意味。
カッコの中の全部に3をかけます。
$3 \times x + 3 \times 2 = 3x + 6$
つまり、$3x + 6 = 15$
【ステップ2】6を移動
$3x = 15 – 6 = 9$
【ステップ3】$x$を求める
$x = 9 \div 3 = 3$
同類項をまとめる
$2x + 3x = 20$ を解きなさい
【ステップ1】同じ文字をまとめる
2個の$x$と3個の$x$を足すと、全部で5個の$x$になります。
$2x + 3x = 5x$
つまり、$5x = 20$
【ステップ2】$x$を求める
$x = 20 \div 5 = 4$
式の展開
$(x + 3)(x + 2)$ を展開しなさい
【ステップ1】それぞれを掛ける
左のカッコと右のカッコ、全部の組み合わせで掛け算します。
• $x \times x = x^2$
• $x \times 2 = 2x$
• $3 \times x = 3x$
• $3 \times 2 = 6$
【ステップ2】全部を足して同類項をまとめる
$x^2 + 2x + 3x + 6 = x^2 + 5x + 6$
完全平方式
$x^2 + 6x + 9$ を因数分解しなさい
【完全平方式のパターンを見つける】
これは $(何か)^2$ の形になる式です。
【チェック方法】
• 最初の項:$x^2$($x$の2乗)
• 最後の項:$9 = 3^2$(3の2乗)
• 真ん中の項:$6x = 2 \times 3 \times x$
公式:$a^2 + 2ab + b^2 = (a + b)^2$
ここでは $a = x$、$b = 3$ なので、
答え:$(x + 3)^2$
平方の差
$x^2 – 9$ を因数分解しなさい
【平方の差のパターン】
$x^2 – 9$ は $x^2 – 3^2$ と書けます。
これは「何かの2乗 − 何かの2乗」の形です。
【公式を使う】
$a^2 – b^2 = (a + b)(a – b)$
$a = x$、$b = 3$ なので、
$x^2 – 3^2 = (x + 3)(x – 3)$
1次不等式
$2x + 3 > 7$ を解きなさい
【ステップ1】3を移動
不等式も方程式と同じように解きます。
$2x > 7 – 3$
$2x > 4$
【ステップ2】$x$を求める
両辺を2で割ります。
$x > 2$
負の数で割る不等式
$-3x + 6 > 0$ を解きなさい
【ステップ1】6を移動
$-3x > 0 – 6$
$-3x > -6$
【ステップ2】$x$を求める(注意!)
両辺を$-3$で割ります。
マイナスの数で割るときは、不等号の向きが逆になります!
$x < 2$
【超重要】負の数で割る・掛けるときは、不等号の向き($>$や$<$)が逆になります!
📝 STEP2:関数とグラフ(問題11〜20)
傾きと切片
$y = 2x + 3$ のグラフの傾きと切片を答えなさい
【1次関数の基本形】
$y = ax + b$ という形の式では、
• $a$ が「傾き」(グラフの傾き具合)
• $b$ が「切片」(グラフが$y$軸と交わる点)
【この問題では】
$y = 2x + 3$ なので、
• 傾き $a = 2$
• 切片 $b = 3$
関数の値
$y = x^2$ で、$x = 3$ のときの $y$ の値を求めなさい
【$x$に3を代入】
$y = x^2$ の式の$x$に3を入れます。
$y = 3^2$
$3^2$は「$3 \times 3$」という意味です。
$y = 9$
2点を通る直線の傾き
2点 $(1, 2)$ と $(3, 6)$ を通る直線の傾きを求めなさい
【傾きの公式】
$$\text{傾き} = \dfrac{y\text{の変化量}}{x\text{の変化量}}$$
【計算】
$y$の変化量 $= 6 – 2 = 4$
$x$の変化量 $= 3 – 1 = 2$
傾き $= \dfrac{4}{2} = 2$
グラフの向き
$y = -x + 4$ のグラフは右上がりですか、右下がりですか?
【傾きを見る】
$y = -x + 4$ の傾きは $-1$ です。
($-x$ は $-1 \times x$ という意味)
【判断】
• 傾きがプラス → 右上がり
• 傾きがマイナス → 右下がり
傾きが $-1$(マイナス)なので、右下がりです。
傾きと切片から式を作る
傾きが3で、切片が$-2$の直線の式を答えなさい
【基本形に当てはめる】
$y = ax + b$ の形で、
• 傾き $a = 3$
• 切片 $b = -2$
を入れます。
$y = 3x + (-2) = 3x – 2$
負の数の2乗
$y = 2x^2$ で、$x = -3$ のときの $y$ の値を求めなさい
【$x$に$-3$を代入】
$y = 2 \times (-3)^2$
【計算の順番に注意】
まず、$(-3)^2$ を計算します。
$(-3)^2 = (-3) \times (-3) = 9$
(マイナス × マイナス = プラス)
次に、$2 \times 9 = 18$
【ポイント】マイナスの数を2乗すると、プラスになります。
点と傾きから式を作る
点 $(2, 5)$ を通り、傾きが3の直線の式を求めなさい
【ステップ1】基本形を使う
$y = 3x + b$ という式で、$b$を求めます。
【ステップ2】点$(2, 5)$を代入
$x = 2$、$y = 5$ を入れます。
$5 = 3 \times 2 + b$
$5 = 6 + b$
【ステップ3】$b$を求める
$b = 5 – 6 = -1$
【ステップ4】式を完成
$y = 3x – 1$
$y$の変化量
$x$が1から4に変化するとき、$y = 2x$ の$y$の変化量を求めなさい
【ステップ1】$x = 1$ のときの$y$
$y = 2 \times 1 = 2$
【ステップ2】$x = 4$ のときの$y$
$y = 2 \times 4 = 8$
【ステップ3】変化量を求める
$y$の変化量 $= 8 – 2 = 6$
グラフの凸の向き
$y = x^2$ のグラフは上に凸ですか、下に凸ですか?
【2次関数の形】
$y = ax^2$ の形で、$a$の符号を見ます。
【判断方法】
• $x^2$の前がプラス → 下に凸(U字型)
• $x^2$の前がマイナス → 上に凸(∩字型)
$y = x^2$ は $y = 1 \times x^2$ なので、係数はプラス。
よって、下に凸(U字型)
$x$の値を求める
$y = 4x – 3$ で、$y = 5$ のときの $x$ の値を求めなさい
【ステップ1】$y$に5を代入
$5 = 4x – 3$
これは方程式になります。
【ステップ2】$x$を求める
$4x = 5 + 3$
$4x = 8$
$x = 8 \div 4 = 2$
📝 STEP3:指数と対数(問題21〜25)
累乗の計算
$2^4$ を計算しなさい
【指数の意味】
$2^4$ は「2を4回掛ける」という意味です。
$2^4 = 2 \times 2 \times 2 \times 2$
【順番に計算】
$2 \times 2 = 4$
$4 \times 2 = 8$
$8 \times 2 = 16$
指数の掛け算
$3^3 \times 3^2$ を計算しなさい
【指数法則を使う】
同じ底(この場合3)の掛け算は、指数を足します。
$$a^m \times a^n = a^{m+n}$$
$3^3 \times 3^2 = 3^{3+2} = 3^5$
【$3^5$ を計算】
$3^5 = 3 \times 3 \times 3 \times 3 \times 3 = 243$
指数の割り算
$5^6 \div 5^2$ を計算しなさい
【指数法則を使う】
同じ底の割り算は、指数を引きます。
$$a^m \div a^n = a^{m-n}$$
$5^6 \div 5^2 = 5^{6-2} = 5^4$
【$5^4$ を計算】
$5^4 = 5 \times 5 \times 5 \times 5 = 625$
累乗の累乗
$(2^3)^2$ を計算しなさい
【累乗の累乗の法則】
指数の指数は、指数を掛けます。
$$(a^m)^n = a^{m \times n}$$
$(2^3)^2 = 2^{3 \times 2} = 2^6$
【$2^6$ を計算】
$2^6 = 64$
0乗
$5^0$ を計算しなさい
【0乗の法則】
どんな数でも、0乗すると答えは1になります。
$$a^0 = 1 \quad (a \neq 0)$$
【例】
$2^0 = 1$
$10^0 = 1$
$100^0 = 1$
$5^0 = 1$
📚 Part 1 完了!
問題1〜25(STEP1〜3の前半)が終わりました。
続きはPart 2(問題26〜50)へ進んでください。
📝 Part 2:問題26〜50
STEP3(対数)〜 STEP5(積分)
📝 STEP3:指数と対数(問題26〜30)
対数の基本
$\log_2 8$ を求めなさい
【対数の意味】
$\log_2 8$ は「2を何回掛けたら8になるか?」という意味です。
【考える】
$2^1 = 2$
$2^2 = 4$
$2^3 = 8$ ← これです!
2を3回掛けると8になります。
よって、$\log_2 8 = 3$
常用対数
$\log_{10} 100$ を求めなさい
【対数の意味】
$\log_{10} 100$ は「10を何回掛けたら100になるか?」です。
【考える】
$10^1 = 10$
$10^2 = 100$ ← これです!
よって、$\log_{10} 100 = 2$
対数の計算
$\log_5 25$ を求めなさい
【対数の意味】
$\log_5 25$ は「5を何回掛けたら25になるか?」です。
【考える】
$5^1 = 5$
$5^2 = 25$ ← これです!
よって、$\log_5 25 = 2$
$\log 1$
$\log_2 1$ を求めなさい
【対数の意味】
$\log_2 1$ は「2を何回掛けたら1になるか?」です。
【考える】
$2^0 = 1$ ← これです!
2を0回掛ける(=何も掛けない)と1になります。
【重要な公式】
どんな底でも、$\log_a 1 = 0$ です。
$\log_a a$
$\log_3 3$ を求めなさい
【対数の意味】
$\log_3 3$ は「3を何回掛けたら3になるか?」です。
【考える】
$3^1 = 3$ ← これです!
3を1回掛けると3になります。
【重要な公式】
底と真数が同じなら、答えは必ず1です。
$\log_a a = 1$
📝 STEP4:微分の基礎(問題31〜40)
1次関数の微分
$y = 3x$ の微分を求めなさい
【定数倍の微分】
$y = 3x$ のように、$x$に定数が掛けてある形の微分は簡単です。
掛けてある数字がそのまま答えになります。
$y = 3x$ → $y’ = 3$
$x^2$の微分
$y = x^2$ の微分を求めなさい
【累乗の微分の公式】
$y = x^n$ の微分は、
① 指数$n$を前に持ってくる
② 指数を1減らす
【計算】
$y = x^2$
① 指数2を前に:$2 \times x$
② 指数を1減らす:$2x^{2-1} = 2x^1 = 2x$
$y’ = 2x$
$x^3$の微分
$y = x^3$ の微分を求めなさい
【累乗の微分】
$y = x^3$
① 指数3を前に:$3 \times x$
② 指数を1減らす:$3x^{3-1} = 3x^2$
定数の微分
$y = 5$ の微分を求めなさい
【定数の微分】
定数(数字だけで$x$がない)の微分は、必ず0になります。
$y = 5$ には $x$ がないので、
$y’ = 0$
【ポイント】定数の微分は常に0です。これは重要なルールです!
複数の項の微分
$y = 2x^2 + 3x$ の微分を求めなさい
【それぞれを微分】
足し算でつながっている式は、それぞれを別々に微分します。
• $2x^2$ の微分:$2 \times 2x = 4x$
• $3x$ の微分:$3$
合わせて:$y’ = 4x + 3$
$x^4$の微分
$y = x^4$ の微分を求めなさい
【累乗の微分】
$y = x^4$
① 指数4を前に:$4 \times x$
② 指数を1減らす:$4x^{4-1} = 4x^3$
3項の微分
$y = x^2 + 5x – 3$ の微分を求めなさい
【それぞれを微分】
• $x^2$ の微分:$2x$
• $5x$ の微分:$5$
• $-3$(定数)の微分:$0$
合わせる:$y’ = 2x + 5 + 0 = 2x + 5$
係数付きの微分
$y = 4x^3 – 2x^2$ の微分を求めなさい
【それぞれを微分】
• $4x^3$ の微分:$4 \times 3x^2 = 12x^2$
• $-2x^2$ の微分:$-2 \times 2x = -4x$
合わせる:$y’ = 12x^2 – 4x$
$x$の微分
$y = x$ の微分を求めなさい
【$x$の微分】
$y = x$ は $y = x^1$ と書けます。
① 指数1を前に:$1 \times x$
② 指数を1減らす:$1 \times x^{1-1} = 1 \times x^0 = 1 \times 1 = 1$
特定の点での微分係数
$y = 3x^2 + 2x + 1$ のとき、$x = 2$ における微分係数を求めなさい
【ステップ1】微分する
$y = 3x^2 + 2x + 1$
$y’ = 6x + 2$
【ステップ2】$x = 2$ を代入
$y’ = 6 \times 2 + 2 = 12 + 2 = 14$
【ポイント】微分係数は、ある点での接線の傾きを表します。
📝 STEP5:積分の基礎(問題41〜50)
定数の積分
$\int 3 \, dx$ を計算しなさい
【定数の積分】
定数(この場合3)の積分は、
その定数 $\times x + C$
という形になります。
$\int 3 \, dx = 3x + C$
【$C$って何?】積分定数といいます。微分すると消える定数を補うためのものです。
$x$の積分
$\int x \, dx$ を計算しなさい
【累乗の積分の公式】
$x^n$ の積分は、
① 指数を1増やす
② 新しい指数で割る
【計算】
$x = x^1$ と考えます。
① 指数を1増やす:$x^{1+1} = x^2$
② 新しい指数2で割る:$\dfrac{x^2}{2}$
$\int x \, dx = \dfrac{x^2}{2} + C$
$x^2$の積分
$\int x^2 \, dx$ を計算しなさい
【累乗の積分】
① 指数を1増やす:$x^{2+1} = x^3$
② 新しい指数3で割る:$\dfrac{x^3}{3}$
$\int x^2 \, dx = \dfrac{x^3}{3} + C$
2項の積分
$\int (2x + 3) \, dx$ を計算しなさい
【それぞれを積分】
足し算でつながっている式は、それぞれ別々に積分します。
• $\int 2x \, dx = 2 \times \dfrac{x^2}{2} = x^2$
• $\int 3 \, dx = 3x$
合わせて:$x^2 + 3x + C$
$x^3$の積分
$\int x^3 \, dx$ を計算しなさい
【累乗の積分】
① 指数を1増やす:$x^{3+1} = x^4$
② 新しい指数4で割る:$\dfrac{x^4}{4}$
$\int x^3 \, dx = \dfrac{x^4}{4} + C$
定積分の計算
$\int_0^2 3x \, dx$ を計算しなさい
【ステップ1】まず不定積分
$\int 3x \, dx = 3 \times \dfrac{x^2}{2} = \dfrac{3x^2}{2}$
【ステップ2】上端と下端を代入
$\left[\dfrac{3x^2}{2}\right]_0^2$
$= \dfrac{3 \times 2^2}{2} – \dfrac{3 \times 0^2}{2}$
$= \dfrac{3 \times 4}{2} – 0$
$= \dfrac{12}{2} = 6$
【ポイント】定積分では、$C$は不要。上端の値から下端の値を引きます。
2項の積分
$\int (x^2 + 2x) \, dx$ を計算しなさい
【それぞれを積分】
• $\int x^2 \, dx = \dfrac{x^3}{3}$
• $\int 2x \, dx = 2 \times \dfrac{x^2}{2} = x^2$
合わせる:$\dfrac{x^3}{3} + x^2 + C$
定積分の計算②
$\int_1^3 x^2 \, dx$ を計算しなさい
【ステップ1】不定積分
$\int x^2 \, dx = \dfrac{x^3}{3}$
【ステップ2】上端と下端を代入
$\left[\dfrac{x^3}{3}\right]_1^3$
$= \dfrac{3^3}{3} – \dfrac{1^3}{3}$
$= \dfrac{27}{3} – \dfrac{1}{3}$
$= \dfrac{26}{3}$
係数付きの積分
$\int 4x^3 \, dx$ を計算しなさい
【累乗の積分】
$x^3$ の積分は $\dfrac{x^4}{4}$
4を掛けているので、
$4 \times \dfrac{x^4}{4} = x^4$
$\int 4x^3 \, dx = x^4 + C$
定積分の計算③
$\int_0^1 (2x + 1) \, dx$ を計算しなさい
【ステップ1】不定積分
$\int (2x + 1) \, dx = x^2 + x$
【ステップ2】上端と下端を代入
$[x^2 + x]_0^1$
$= (1^2 + 1) – (0^2 + 0)$
$= 2 – 0 = 2$
📚 Part 2 完了!
問題26〜50(STEP3〜5)が終わりました。
続きはPart 3(問題51〜75)へ進んでください。
📝 Part 3:問題51〜75
STEP6(確率)〜 STEP7(統計)〜 総合問題前半
📝 STEP6:確率の基礎(問題51〜60)
サイコロの基本確率
サイコロを1回振るとき、3の目が出る確率を求めなさい
【確率の基本公式】
確率には次の公式があります。
$$\text{確率} = \dfrac{\text{目当ての出方}}{\text{全部の出方}}$$
【ステップ1】全部の出方を数える
サイコロの目は 1、2、3、4、5、6 の6通りあります。
【ステップ2】目当ての出方を数える
3が出るのは「3」の1通りだけです。
【ステップ3】確率を求める
$$\text{確率} = \dfrac{1}{6}$$
コインの確率
コインを1回投げるとき、表が出る確率を求めなさい
【ステップ1】全部の出方を数える
コインは「表」か「裏」の2通りしかありません。
【ステップ2】目当ての出方を数える
表が出るのは1通りです。
【ステップ3】確率を求める
$$\text{確率} = \dfrac{1}{2}$$
【ポイント】コインの表と裏は同じ確率で出ます。これを「同様に確からしい」といいます。
複数の目の確率
サイコロを1回振るとき、偶数の目が出る確率を求めなさい
【ステップ1】偶数の目を確認する
偶数とは「2で割り切れる数」のこと。
サイコロの偶数は 2、4、6 の3つです。
【ステップ2】確率を求める
全部で6通り、偶数は3通りなので、
$$\text{確率} = \dfrac{3}{6} = \dfrac{1}{2}$$
【ポイント】分数は約分して、最も簡単な形にします。
玉を取り出す確率
袋の中に赤玉3個、青玉2個が入っています。1個取り出すとき、赤玉が出る確率を求めなさい
【ステップ1】全部の玉を数える
赤玉3個 $+$ 青玉2個 $=$ 全部で5個
【ステップ2】赤玉の数を確認
赤玉は3個です。
【ステップ3】確率を求める
$$\text{確率} = \dfrac{3}{5}$$
【イメージ】5個の玉のうち3個が赤。どの玉も同じ確率で取り出されるので、5分の3です。
連続して投げる確率
コインを2回投げるとき、2回とも表が出る確率を求めなさい
【ステップ1】全部の出方を書き出す
1回目と2回目の組み合わせを考えます。
• (表、表)
• (表、裏)
• (裏、表)
• (裏、裏)
全部で4通りあります。
【ステップ2】目当ての出方を数える
2回とも表は(表、表)の1通りだけ。
【ステップ3】確率を求める
$$\text{確率} = \dfrac{1}{4}$$
【別解:掛け算で求める】
1回目が表の確率 $\times$ 2回目が表の確率
$= \dfrac{1}{2} \times \dfrac{1}{2} = \dfrac{1}{4}$
「〜以上」の確率
サイコロを1回振るとき、4以上の目が出る確率を求めなさい
【ステップ1】4以上の目を確認する
「4以上」とは「4と同じか、4より大きい」という意味。
4、5、6 の3つが該当します。
【ステップ2】確率を求める
$$\text{確率} = \dfrac{3}{6} = \dfrac{1}{2}$$
【ポイント】「以上」は、その数を含みます。「より大きい」はその数を含みません。
トランプの確率
トランプ52枚の中から1枚引くとき、ハートが出る確率を求めなさい
【ステップ1】トランプの構成を確認
トランプは4種類のマーク(スート)があります。
• ハート ♥:13枚
• ダイヤ ♦:13枚
• スペード ♠:13枚
• クラブ ♣:13枚
合計:52枚
【ステップ2】確率を求める
$$\text{確率} = \dfrac{13}{52} = \dfrac{1}{4}$$
玉の確率②
袋の中に赤玉4個、白玉6個が入っています。1個取り出すとき、白玉が出る確率を求めなさい
【ステップ1】全部の玉を数える
赤玉4個 $+$ 白玉6個 $=$ 全部で10個
【ステップ2】確率を求める
白玉は6個なので、
$$\text{確率} = \dfrac{6}{10} = \dfrac{3}{5}$$
余事象の確率
サイコロを1回振るとき、1の目が出ない確率を求めなさい
【余事象とは?】
「〜が起きない」確率は、「全体から〜が起きる確率を引く」ことで求められます。
これを「余事象」といいます。
【公式】
$$P(\text{起きない}) = 1 – P(\text{起きる})$$
【ステップ1】1が出る確率
1が出る確率 $= \dfrac{1}{6}$
【ステップ2】1が出ない確率
$$1 – \dfrac{1}{6} = \dfrac{6}{6} – \dfrac{1}{6} = \dfrac{5}{6}$$
「少なくとも」の確率
コインを2回投げるとき、少なくとも1回は表が出る確率を求めなさい
【「少なくとも」は余事象で解く!】
「少なくとも1回表」の反対は「1回も表が出ない」= 「2回とも裏」です。
【ステップ1】全部の出方を確認
• (表、表)
• (表、裏)
• (裏、表)
• (裏、裏)← これだけが「表が1回も出ない」
全部で4通り
【ステップ2】2回とも裏の確率
$$P(\text{2回とも裏}) = \dfrac{1}{4}$$
【ステップ3】少なくとも1回表の確率
$$1 – \dfrac{1}{4} = \dfrac{3}{4}$$
【ポイント】「少なくとも〜」の問題は、余事象(反対のこと)を考えると楽に解けます!
📝 STEP7:統計の基礎(問題61〜70)
平均値の計算
データ $\{3, 5, 7, 9, 11\}$ の平均値を求めなさい
【平均値の公式】
$$\bar{x} = \dfrac{\text{データの合計}}{\text{データの個数}}$$
【ステップ1】データを全部足す
$3 + 5 + 7 + 9 + 11 = 35$
【ステップ2】データの個数を数える
5個のデータがあります。
【ステップ3】平均値を求める
$$\bar{x} = \dfrac{35}{5} = 7$$
中央値(奇数個)
データ $\{2, 4, 5, 5, 9\}$ の中央値を求めなさい
【中央値とは?】
データを小さい順に並べたとき、真ん中にくる値のことです。
【ステップ1】データを小さい順に並べる
$2, 4, 5, 5, 9$(すでに並んでいます)
【ステップ2】真ん中を見つける
5個のデータなので、真ん中は3番目です。
$2, 4, \boxed{5}, 5, 9$
【ステップ3】中央値を答える
中央値 $= 5$
最頻値の計算
データ $\{3, 5, 5, 7, 5, 9\}$ の最頻値を求めなさい
【最頻値とは?】
データの中で、一番多く出てくる値のことです。
「一番人気」と考えてください。
【ステップ1】各値の回数を数える
• 3:1回
• 5:3回 ← 一番多い!
• 7:1回
• 9:1回
【ステップ2】最頻値を答える
最頻値 $= 5$
範囲(レンジ)
データ $\{1, 3, 5, 7, 9\}$ の範囲を求めなさい
【範囲の公式】
$$\text{範囲} = \text{最大値} – \text{最小値}$$
【ステップ1】最大値と最小値を見つける
• 最大値:9
• 最小値:1
【ステップ2】範囲を求める
$$\text{範囲} = 9 – 1 = 8$$
【ポイント】範囲は「データの広がり具合」を表します。範囲が大きいほど、データがバラついています。
きれいな数の平均
データ $\{10, 20, 30\}$ の平均値を求めなさい
【ステップ1】データを全部足す
$10 + 20 + 30 = 60$
【ステップ2】データの個数で割る
$$\bar{x} = \dfrac{60}{3} = 20$$
【別の考え方】
10、20、30 は等間隔に並んでいます。このような場合、真ん中の値がそのまま平均値になります!
中央値(偶数個)
データ $\{2, 4, 6, 8\}$ の中央値を求めなさい
【偶数個の場合】
データが偶数個のときは、真ん中の2つの値の平均が中央値になります。
【ステップ1】データを並べる
$2, 4, 6, 8$(4個のデータ)
【ステップ2】真ん中の2つを見つける
$2, \boxed{4, 6}, 8$
真ん中は4と6です。
【ステップ3】2つの平均を求める
$$\text{中央値} = \dfrac{4 + 6}{2} = \dfrac{10}{2} = 5$$
テストの平均点
5人のテストの点数が $\{70, 80, 85, 90, 95\}$ です。平均点を求めなさい
【ステップ1】合計点を求める
$70 + 80 + 85 + 90 + 95 = 420$
【ステップ2】人数で割る
$$\bar{x} = \dfrac{420}{5} = 84$$
3つの代表値
データ $\{5, 5, 10, 15, 15\}$ の平均値、中央値、最頻値をすべて求めなさい
【平均値】
$\dfrac{5 + 5 + 10 + 15 + 15}{5} = \dfrac{50}{5} = 10$
【中央値】
データを並べる:$5, 5, \boxed{10}, 15, 15$
5個なので真ん中は3番目 → 中央値 $= 10$
【最頻値】
• 5:2回
• 10:1回
• 15:2回
5と15が同じ回数で最も多い → 最頻値 $= 5$ と $15$(複数あり得ます)
平均値と範囲
データ $\{3, 7, 11, 15, 19\}$ の平均値と範囲を求めなさい
【平均値】
$\dfrac{3 + 7 + 11 + 15 + 19}{5} = \dfrac{55}{5} = 11$
【範囲】
最大値 $-$ 最小値 $= 19 – 3 = 16$
大きな数の平均
データ $\{100, 200, 300, 400\}$ の平均値を求めなさい
【ステップ1】合計を求める
$100 + 200 + 300 + 400 = 1000$
【ステップ2】個数で割る
$$\bar{x} = \dfrac{1000}{4} = 250$$
【別の考え方】
100、200、300、400 は等間隔。偶数個なので、真ん中2つ(200と300)の平均が全体の平均値になります。
$\dfrac{200 + 300}{2} = 250$
📝 総合問題(問題71〜75)
方程式と関数
方程式 $4x – 8 = 2x + 4$ を解き、その値を $y = x + 1$ に代入して $y$ を求めなさい
【ステップ1】方程式を解く
$4x – 8 = 2x + 4$
$x$の項を左に、数字を右に集めます。
$4x – 2x = 4 + 8$
$2x = 12$
$x = 6$
【ステップ2】$y$を求める
$y = x + 1$ に $x = 6$ を代入します。
$y = 6 + 1 = 7$
グラフと微分
$y = x^2$ のグラフにおいて、$x = 2$ での接線の傾きを求めなさい
【接線の傾き = 微分係数】
ある点での接線の傾きは、微分して$x$の値を代入すると求められます。
【ステップ1】$y = x^2$ を微分する
$y’ = 2x$
【ステップ2】$x = 2$ を代入する
$y’ = 2 \times 2 = 4$
【ポイント】$x = 2$ での接線の傾きは4です。これは、その点でグラフが「右に1進むと上に4進む」傾きであることを意味します。
指数と微分
$y = 2^3 x^2$ を微分しなさい
【ステップ1】指数を計算する
まず $2^3$ を計算します。
$2^3 = 2 \times 2 \times 2 = 8$
つまり、$y = 8x^2$ です。
【ステップ2】微分する
$y = 8x^2$
$y’ = 8 \times 2x = 16x$
微分と積分の関係
$y = 2x$ を微分し、その結果を積分しなさい
【ステップ1】微分する
$y = 2x$
$y’ = 2$
【ステップ2】積分する
$\int 2 \, dx = 2x + C$
【ポイント】
微分して積分すると、元の関数に戻ります(積分定数$C$を除いて)。
$2x \xrightarrow{\text{微分}} 2 \xrightarrow{\text{積分}} 2x + C$
これは微分と積分が「逆の操作」であることを示しています!
積分と確率
$\int_1^3 2x \, dx$ を計算し、この値がサイコロの目として出る確率を求めなさい
【ステップ1】定積分を計算する
$\int_1^3 2x \, dx$
まず不定積分:$\int 2x \, dx = x^2$
定積分を計算:
$[x^2]_1^3 = 3^2 – 1^2 = 9 – 1 = 8$
【ステップ2】確率を考える
サイコロの目は 1、2、3、4、5、6 の6つだけ。
8はサイコロの目に存在しません。
存在しない目が出る確率は $0$ です。
📚 Part 3 完了!
問題51〜75(STEP6〜7、総合問題前半)が終わりました。
続きはPart 4(問題76〜100)へ進んでください。
📝 Part 4:問題76〜100
総合問題 〜 最終問題
📝 総合問題(問題76〜90)
確率と統計
サイコロを3回振ったときの目をデータとします。$\{2, 4, 6\}$ が出たとき、平均値を求めなさい。そして、次に4以上が出る確率を求めなさい
【ステップ1】平均値を求める
$$\bar{x} = \dfrac{2 + 4 + 6}{3} = \dfrac{12}{3} = 4$$
【ステップ2】4以上が出る確率を求める
サイコロで4以上の目は 4、5、6 の3通り。
全部で6通りあるので、
$$\text{確率} = \dfrac{3}{6} = \dfrac{1}{2}$$
指数方程式
$2^x = 8$ を解きなさい
【考え方】
「2を何回掛けたら8になるか?」を考えます。
【ステップ1】2の累乗を計算してみる
$2^1 = 2$
$2^2 = 4$
$2^3 = 8$ ← これ!
【ステップ2】答えを出す
$2^3 = 8$ なので、$x = 3$
【対数を使う方法】
$\log_2 8 = 3$ と同じ意味です。
指数関数の値
$y = 2^x$ のグラフで、$x = 4$ のときの $y$ を求めなさい
【ステップ1】$x$に4を代入する
$y = 2^4$
【ステップ2】$2^4$を計算する
$2^4 = 2 \times 2 \times 2 \times 2 = 16$
対数と統計
データ $\{\log_2 4, \log_2 8, \log_2 16\}$ の平均値を求めなさい
【ステップ1】各対数を計算する
• $\log_2 4 = 2$($2^2 = 4$ だから)
• $\log_2 8 = 3$($2^3 = 8$ だから)
• $\log_2 16 = 4$($2^4 = 16$ だから)
【ステップ2】平均値を求める
データは $\{2, 3, 4\}$ になりました。
$$\bar{x} = \dfrac{2 + 3 + 4}{3} = \dfrac{9}{3} = 3$$
因数分解・微分・積分
$x^2 – 4x + 3$ を因数分解し、微分し、積分しなさい
• 因数分解: $(x-1)(x-3)$
• 微分: $2x – 4$
• 積分: $\dfrac{x^3}{3} – 2x^2 + 3x + C$
【因数分解】
$x^2 – 4x + 3$
足して$-4$、掛けて$3$になる2つの数を探します。
$-1$ と $-3$($-1 + (-3) = -4$、$-1 \times (-3) = 3$)
答え:$(x – 1)(x – 3)$
【微分】
$y = x^2 – 4x + 3$
$y’ = 2x – 4$
【積分】
$\int (x^2 – 4x + 3) \, dx$
$= \dfrac{x^3}{3} – \dfrac{4x^2}{2} + 3x + C$
$= \dfrac{x^3}{3} – 2x^2 + 3x + C$
2次関数の最小値
$y = x^2 – 4x + 3$ の最小値を求めなさい
【微分を使って最小値を見つける】
最小値(または最大値)では、接線の傾きが0になります。
【ステップ1】微分する
$y = x^2 – 4x + 3$
$y’ = 2x – 4$
【ステップ2】$y’ = 0$ を解く
$2x – 4 = 0$
$x = 2$
【ステップ3】$y$の値を求める
$x = 2$ を元の式に代入します。
$y = 2^2 – 4 \times 2 + 3$
$= 4 – 8 + 3 = -1$
【ポイント】$x^2$の係数がプラスなので、グラフは下に凸。よって$x = 2$で最小値をとります。
積分と統計
$\int_0^2 x \, dx$ の値をデータの1つとして、$\{1, 2, 3, \int_0^2 x \, dx\}$ の平均を求めなさい
【ステップ1】定積分を計算する
$\int_0^2 x \, dx = \left[\dfrac{x^2}{2}\right]_0^2$
$= \dfrac{2^2}{2} – \dfrac{0^2}{2}$
$= \dfrac{4}{2} – 0 = 2$
【ステップ2】平均値を求める
データは $\{1, 2, 3, 2\}$ になりました。
$$\bar{x} = \dfrac{1 + 2 + 3 + 2}{4} = \dfrac{8}{4} = 2$$
対数と確率
$\log_2 4 + \log_2 2$ を計算し、その値以下の目が出る確率をサイコロで求めなさい
【ステップ1】対数を計算する
• $\log_2 4 = 2$($2^2 = 4$)
• $\log_2 2 = 1$($2^1 = 2$)
合計:$2 + 1 = 3$
【ステップ2】3以下の目が出る確率
3以下は 1、2、3 の3通り。
$$\text{確率} = \dfrac{3}{6} = \dfrac{1}{2}$$
因数分解とグラフの頂点
$x^2 + 6x + 9$ を因数分解し、そのグラフの頂点の$x$座標を微分を使って求めなさい
【因数分解】
$x^2 + 6x + 9$ は完全平方式です。
$= (x + 3)^2$
【微分で頂点を求める】
$y = x^2 + 6x + 9$
$y’ = 2x + 6$
頂点では傾きが0なので、
$2x + 6 = 0$
$x = -3$
【別解】
$(x + 3)^2 = 0$ となるのは $x = -3$ のとき。これが頂点です。
方程式・関数・微分
方程式 $2x + 4 = 10$ を解き、その値を $y = x^2$ に代入し、$y = x^2$ を微分しなさい
【ステップ1】方程式を解く
$2x + 4 = 10$
$2x = 10 – 4 = 6$
$x = 3$
【ステップ2】$y$を求める
$y = x^2 = 3^2 = 9$
【ステップ3】微分する
$y = x^2$ を微分すると、
$y’ = 2x$
グラフの面積
$y = 2x$ のグラフと$x$軸、$x = 0$ と $x = 3$ で囲まれた面積を求めなさい
【定積分で面積を求める】
グラフと$x$軸で囲まれた面積は、定積分で求められます。
$$\text{面積} = \int_0^3 2x \, dx$$
【ステップ1】不定積分
$\int 2x \, dx = x^2$
【ステップ2】定積分を計算
$[x^2]_0^3 = 3^2 – 0^2 = 9 – 0 = 9$
コインとデータ
コインを3回投げたとき、表が出た回数のデータを作ります。可能なデータ $\{0, 1, 2, 3\}$ の平均値を求めなさい
【ステップ1】可能なデータを確認
表が出る回数は 0回、1回、2回、3回 の4通りです。
データ $= \{0, 1, 2, 3\}$
【ステップ2】平均値を求める
$$\bar{x} = \dfrac{0 + 1 + 2 + 3}{4} = \dfrac{6}{4} = 1.5$$
【ポイント】これは「可能な回数」の平均であり、「期待値」とは異なります。
対数の計算
$\log_2 8$ を求めなさい
【対数の意味】
$\log_2 8$ は「2を何回掛けたら8になるか?」という意味です。
【考える】
$2^1 = 2$
$2^2 = 4$
$2^3 = 8$ ← これ!
よって、$\log_2 8 = 3$
不等式と確率
不等式 $3x – 6 < 9$ を解き、その範囲内の整数をサイコロで出す確率を求めなさい
【ステップ1】不等式を解く
$3x – 6 < 9$
$3x < 9 + 6$
$3x < 15$
$x < 5$
【ステップ2】サイコロで出せる数を数える
$x < 5$ なので、サイコロの目では 1、2、3、4 の4通り。
【ステップ3】確率を求める
$$\text{確率} = \dfrac{4}{6} = \dfrac{2}{3}$$
微分と統計
$y = x^3$ を微分し、$x = 1, 2, 3$ での微分係数のデータの平均を求めなさい
【ステップ1】微分する
$y = x^3$
$y’ = 3x^2$
【ステップ2】各点での微分係数を求める
• $x = 1$:$y’ = 3 \times 1^2 = 3$
• $x = 2$:$y’ = 3 \times 2^2 = 12$
• $x = 3$:$y’ = 3 \times 3^2 = 27$
【ステップ3】平均を求める
$$\bar{x} = \dfrac{3 + 12 + 27}{3} = \dfrac{42}{3} = 14$$
🏆 最終問題(問題91〜100)
展開・微分・確率
$(x + 2)^2$ を展開し、微分し、$x = 1$ での値を求め、それをサイコロの目として出る確率を求めなさい
【ステップ1】展開する
$(x + 2)^2 = x^2 + 2 \times 2 \times x + 2^2 = x^2 + 4x + 4$
【ステップ2】微分する
$y = x^2 + 4x + 4$
$y’ = 2x + 4$
【ステップ3】$x = 1$での値
$y’ = 2 \times 1 + 4 = 6$
【ステップ4】確率を求める
6が出る確率 $= \dfrac{1}{6}$
定積分と対数
$\int_1^2 (2x + 1) \, dx$ を計算し、結果が $\log_2$ で表せる数か判定しなさい
【ステップ1】定積分を計算する
$\int_1^2 (2x + 1) \, dx$
$= [x^2 + x]_1^2$
$= (2^2 + 2) – (1^2 + 1)$
$= (4 + 2) – (1 + 1)$
$= 6 – 2 = 4$
【ステップ2】$\log_2$ で表せるか確認
$4 = 2^2$ なので、
$\log_2 4 = 2$
表せます!
数列と平均
データ $\{1, 4, 9, 16, 25\}$ はある数列の2乗です。元の数列の平均を求めなさい
【ステップ1】元の数列を求める
各数の平方根を取ります。
• $1 = 1^2$ → 元は 1
• $4 = 2^2$ → 元は 2
• $9 = 3^2$ → 元は 3
• $16 = 4^2$ → 元は 4
• $25 = 5^2$ → 元は 5
元の数列は $\{1, 2, 3, 4, 5\}$
【ステップ2】平均を求める
$$\bar{x} = \dfrac{1 + 2 + 3 + 4 + 5}{5} = \dfrac{15}{5} = 3$$
因数分解・交点・面積
$y = x^2 – 6x + 8$ を因数分解し、グラフと$x$軸の交点を求め、その間の面積を積分で求めなさい
【ステップ1】因数分解する
$x^2 – 6x + 8 = (x – 2)(x – 4)$
【ステップ2】$x$軸との交点を求める
$(x – 2)(x – 4) = 0$
$x = 2$ または $x = 4$
【ステップ3】面積を積分で求める
$x = 2$ から $x = 4$ の間で、グラフは$x$軸より下にあります。
面積は絶対値を取るので、
$$\text{面積} = -\int_2^4 (x^2 – 6x + 8) \, dx$$
$= -\left[\dfrac{x^3}{3} – 3x^2 + 8x\right]_2^4$
$= -\left[\left(\dfrac{64}{3} – 48 + 32\right) – \left(\dfrac{8}{3} – 12 + 16\right)\right]$
$= -\left[\dfrac{64}{3} – 16 – \dfrac{8}{3} – 4\right]$
$= -\left[\dfrac{56}{3} – 20\right] = -\left[\dfrac{56 – 60}{3}\right] = -\left[-\dfrac{4}{3}\right] = \dfrac{4}{3}$
指数・対数・積分の関係
$2^3 = 8$、$\log_2 8 = 3$、$\int_0^3 1 \, dx = ?$ を求め、3つの結果の関係を説明しなさい
【定積分を計算する】
$\int_0^3 1 \, dx = [x]_0^3 = 3 – 0 = 3$
【3つの関係】
• $2^3 = 8$(指数)
• $\log_2 8 = 3$(対数)
• $\int_0^3 1 \, dx = 3$(積分)
すべて「3」という数字が登場します!
【深い関係】
指数と対数は「逆の操作」の関係にあります。
微分と積分も「逆の操作」の関係にあります。
数学では「逆の操作」がとても重要です!
組み合わせと平均
袋に1〜5の数字が書かれた玉が1個ずつ入っています。2個取り出して足した数の平均を求めなさい
【ステップ1】すべての組み合わせを書き出す
• $(1,2) \to 3$
• $(1,3) \to 4$
• $(1,4) \to 5$
• $(1,5) \to 6$
• $(2,3) \to 5$
• $(2,4) \to 6$
• $(2,5) \to 7$
• $(3,4) \to 7$
• $(3,5) \to 8$
• $(4,5) \to 9$
全部で10通りです。
【ステップ2】平均を求める
$$\bar{x} = \dfrac{3+4+5+6+5+6+7+7+8+9}{10} = \dfrac{60}{10} = 6$$
3次関数の極値
$y = x^3 – 3x^2 + 2$ の極値を求めなさい
【ステップ1】微分する
$y = x^3 – 3x^2 + 2$
$y’ = 3x^2 – 6x$
【ステップ2】$y’ = 0$ を解く
$3x^2 – 6x = 0$
$3x(x – 2) = 0$
$x = 0$ または $x = 2$
【ステップ3】各点での$y$の値
• $x = 0$:$y = 0 – 0 + 2 = 2$(極大)
• $x = 2$:$y = 8 – 12 + 2 = -2$(極小)
【ポイント】$x^3$の係数がプラスなので、グラフは「左下から右上へ」の形。$x=0$で極大、$x=2$で極小になります。
余事象の応用
コインを4回投げたとき、表が2回以上出る確率を求めなさい
【余事象を使う】
「2回以上」の反対は「1回以下」= 「0回または1回」です。
【ステップ1】全体の場合の数
$2^4 = 16$ 通り
【ステップ2】0回または1回の場合の数
• 表が0回:全部裏 → 1通り
• 表が1回:どこか1つが表 → 4通り
合計:$1 + 4 = 5$ 通り
【ステップ3】2回以上の確率
$$P = 1 – \dfrac{5}{16} = \dfrac{16 – 5}{16} = \dfrac{11}{16}$$
指数と統計
データ $\{2^n \mid n = 0, 1, 2, 3, 4\}$ の中央値を求めなさい
【ステップ1】データを求める
• $2^0 = 1$
• $2^1 = 2$
• $2^2 = 4$
• $2^3 = 8$
• $2^4 = 16$
データ $= \{1, 2, 4, 8, 16\}$
【ステップ2】中央値を求める
5個のデータなので、真ん中は3番目。
$1, 2, \boxed{4}, 8, 16$
中央値 $= 4$
全範囲の総合問題
$x^2 – 5x + 6 = 0$ を解き、その解を $a, b$ とします($a < b$)。
次の4つを求めなさい:
① $y = x^2 – 5x + 6$ を微分し、$x = a$ での傾きを求める
② $\int_a^b (x^2 – 5x + 6) \, dx$ を求める
③ データ $\{a, b, a+b\}$ の平均値を求める
④ サイコロで $a$ または $b$ が出る確率を求める
• $a = 2$、$b = 3$
• ① $x = 2$ での傾き:$-1$
• ② 定積分:$-\dfrac{1}{6}$
• ③ 平均値:$\dfrac{10}{3}$
• ④ 確率:$\dfrac{1}{3}$
$x^2 – 5x + 6 = 0$
因数分解:$(x – 2)(x – 3) = 0$
$x = 2$ または $x = 3$
よって $a = 2$、$b = 3$
【① $x = a$ での傾き】
$y = x^2 – 5x + 6$
$y’ = 2x – 5$
$x = 2$ のとき:$y’ = 2 \times 2 – 5 = 4 – 5 = -1$
【② 定積分】
$\int_2^3 (x^2 – 5x + 6) \, dx$
$= \left[\dfrac{x^3}{3} – \dfrac{5x^2}{2} + 6x\right]_2^3$
$x = 3$:$\dfrac{27}{3} – \dfrac{45}{2} + 18 = 9 – \dfrac{45}{2} + 18 = 27 – \dfrac{45}{2} = \dfrac{54 – 45}{2} = \dfrac{9}{2}$
$x = 2$:$\dfrac{8}{3} – \dfrac{20}{2} + 12 = \dfrac{8}{3} – 10 + 12 = \dfrac{8}{3} + 2 = \dfrac{8 + 6}{3} = \dfrac{14}{3}$
$\dfrac{9}{2} – \dfrac{14}{3} = \dfrac{27}{6} – \dfrac{28}{6} = -\dfrac{1}{6}$
【③ 平均値】
データ $= \{2, 3, 2+3\} = \{2, 3, 5\}$
$$\bar{x} = \dfrac{2 + 3 + 5}{3} = \dfrac{10}{3}$$
【④ 確率】
サイコロで2または3が出る確率
$$P = \dfrac{2}{6} = \dfrac{1}{3}$$
🎊 100問完走おめでとうございます! 🎊
この問題では、STEP1〜8のすべての内容を使いました。
方程式、微分、積分、統計、確率を組み合わせて解く、まさに総まとめの問題でした。
本当によく頑張りました!数学の基礎が身についています!
🎓 数学基礎コース完了!
STEP1からSTEP8まで、すべての内容を100問で総復習しました。
学んだ内容:
✅ 方程式・展開・因数分解
✅ 関数とグラフ
✅ 指数と対数
✅ 微分の基礎
✅ 積分の基礎
✅ 確率の基礎
✅ 統計の基礎
✅ 微分と積分の入門
これらの基礎をしっかり身につければ、
もっと高度な数学も学べるようになります。
数学の旅は、まだまだ続きます!
学習メモ
数学基礎 - Step 9